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大阪府の有害図書指定についての緊急報告!!
↑2010年5月号が大阪府の有害図書類の指定を受けた『drap(ドラ)』最新号。
『drap7月号』コアマガジン刊(2010年)

18歳未満に見えればアニメやマンガのキャラクターでさえも「非実在青少年」として性的表現の規制対象とする、東京都の青少年育成条例改正案。一方、大阪府で目下検討されている「有害図書」の規定とは。4月末、大阪府で新たにボーイズラブ雑誌が有害図書に指定されたことを受け、自身のブログでも不合理な規制への問題提起を行なっているおた子さんに、大阪府の動きと今後の見通し、問題のポイントをまとめていただきました。
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■大阪府の指定する有害図書とは

1 個別指定による指定
青少年の性的感情を著しく刺激し、青少年の粗暴性、残虐性を著しく助長し、又は青少年の犯罪を著しく誘発するおそれがあり青少年の健全な成長を阻害するものとして、大阪府青少年健全育成審議会の答申を経て知事が指定した図書類が「有害図書類」となります。(条例第13条第1項)
2 有害図書類とみなす規定(包括指定)
書籍・雑誌等であって、全裸若しくは半裸での卑わいな姿態又は性交若しくはこれに類する性行為で規則で定めるもの(下記参照)を掲載するページ(表紙を含む)の数が、総ページの10分の1以上又は10ページ以上を占めるもの。

4月末、今までの審議でも「男性同士なので問題がない」とされていたボーイズラブ雑誌が、大阪府で初めて有害図書として指定されました。

■有害図書指定からの動き

平成22年4月30日、大阪府の有害図書類と指定された11冊のうち、8冊が男性同士の恋愛やセックスを扱う「ボーイズラブ」雑誌でした(残り3冊は男女の恋愛やセックスを扱うレディースコミック、ティーンズラブ雑誌になります。11冊全てが女性読者を対象としたものです)。

指定されたボーイズラブ誌(以下、BL誌)はその後、大阪府内の一部書店店頭から姿を消します。
有害図書はあくまでも「未成年に売ってはいけない」というものであり「販売を禁止する」ものではありません。ですが、間違って未成年に売らないようにと「書店側の自主規制」として一部書店の店頭からは下げられました。
18歳以上なら閲覧購入可能なはずの本が、18歳以上にも閲覧購入不可な状況になっているのです。

新たにシュリンクやヒモ掛けをし直して、18禁コーナーに移動・あるいは「18歳未満には販売できない」と注意書きをした上で販売を続けた書店もありますが、こちらが正しい対応になります。

問題だと思われるのは、BL誌が18禁コーナーに移動されることではなく、書店の自主規制により店頭に並ばなくなることです。
今回指定を受けた定期雑誌のほとんどが5月号でしたが、有害図書として指定されていない7月号(BL誌は隔月が多いです)も、一部書店では「入荷すらしない」という状況にあります。
一度有害図書指定を受けると、書店側は萎縮して入荷を取りやめてしまうことが多いのです。
再度入荷するには出版社や取次ぎの「もう有害な内容ではありません」というアピールが必要で、それまでは入荷はしないという書店もあります。

■読者・作家側の反応

読者は、今まで店頭でごく普通に販売されていたものが買えなくなるという不安で混乱しました。そしてBL誌読者のおそらく9割以上は女性ですので、18禁になってしまったら成人向けコーナーに行く勇気がない、という人もいました。

もちろんBL作家や出版社も「それでは何を書けば規制されてしまうのか」と考えます。ですが大阪府は有害指定にあたっての詳細な審議内容は公開していません。今後も公開予定はないとのことです(参考リンク 大阪府青少年健全育成審議会第2部会議事録)。
しかし多数の読者・作家が問い合わせをした結果、具体的な該当箇所だけが発表されます(参考リンクの下部参照)。
該当箇所の発表後、そのページと実際の雑誌を照らし合わせる作業が行なわれましたが、性的シーンどころか「洋服を着た人物が普通の会話をしている」ものまでが該当するとされていて、大阪府の審議内容が少々お粗末すぎるのではないかと言われています。
他、性的シーンも「何故これは該当とされているのに、もっと激しい別シーンは該当ではないのか」という意見もありました。
そして今回「総ページの10分の1以上又は10ページ以上を占め」ていない雑誌であっても有害図書指定されていますが、その理由ははっきりとしていません。

有害図書として選ばれた雑誌の種類にも、作為的なものがあるのでは?と疑われている節があります。
大阪府の担当課での対応が、その時によって全く違うことが理由です。
「その時書店に並んでいたものを買ってきて全てを指定した」と言われた人もいますし「そのような事実はない」と言われた人もいます。
前者が事実であるなら、担当職員が購入した日時に、たまたま在庫のなかったものは審査さえされていない、ということになります。意図的に「店頭になかった」ことにも出来るのです。

■出版社の自主規制

有害図書指定を受けたとある雑誌ですが、先日、指定後初めて新しい号が発売されました。
その内容は、性的シーンの腰から下が全て網トーンでつぶされていたり、台詞と擬音以外が真っ黒に塗りつぶされていたりと過剰なほどの修正がされていました。
実物を見ましたが、コンビニ等で気軽に買える男性向ヤングコミック誌(18禁ではないもの)の修正以上だと感じます。
「今後BLは全てこのような修正がされてしまうのか、あのような修正は作家に失礼ではないのか」という意見が多数出る中、修正を受けた作家が「編集部から連絡があり、あくまでも作家を守るための一時的な措置であるとのこと」とWebで発言をしたことで、作家を守るためなら仕方がない……と皆は少しですが安心をしたと思います。
ただし、作家側にはそういった説明がありましたが、読者側に全く説明がないので、インターネット環境にない、情報のない読者はその自主規制を不安に感じているままなのは少々問題かと思います。

そして、そのように修正をされた有害指定でない雑誌であるにもかかわらず、上記で書いたように一部書店では取り扱いをしていません。

一地方都市の条例ではありますが、このように一度でも有害図書指定を受けてしまうと、出版社レベルでの影響を受けてしまいます。

■ボーイズラブは今のままでいいのか・それ以外の色々な懸念

ここからは個人の意見をかなり入れて述べさせていただきます。

私は数年前から、BLに関しては「雑誌」ではなく特定作家の単行本しか購入していませんでした。
なので「BLは全年齢向けにも拘わらず修正が甘い」という事実は(恥ずかしいですが)あまり知りませんでした。
「もう少し修正してもいいのではないかな、ヤングコミック誌程度の修正ならば全年齢として売っているレベルだし」とは思います。
性器の裏表がはっきりわかるレベルまでOK、となると、やはり成人指定扱いになってしまうのかも……と考えます。

しかし、今回の大阪府の有害図書や、以前から抱いていた東京都の不健全図書指定への共通する不満として
「なぜ出版社との話し合いを一切持たず、警告もなしで指定をしてしまうのか」
というものがあります。
法律にないのにいきなり逮捕されるようなものではないかと思うのです。
今はインターネット書店も色々ありますが、店頭で確認して買う派も少なくありません。書店から消えることで、出版社・作家・読者の誰も得をしませんし困るだけです。

大阪の指定について「ネットで買えるから別にいいじゃないか」という意見も多数ありました。
今回は大阪府の指定だったので、まだネット書店での購入も一部以外の書店でも購入は可能です。
でも、これが東京都の不健全図書指定になるととんでもないことになります。

国の法律ではない、一都市の条例であるにもかかわらず、大手ネット書店では「都の不健全図書指定をされたものは扱わない」と断言しています。
そして流通取次での暗黙のルールというものがあって「連続3回、もしくは1年間に5回以上指定された出版物(雑誌)は、特別な注文等がない限り取次業者では扱わない」そうです。
取次が扱わない=書店で扱わない、なので、売る場所のない本や雑誌は廃刊に追い込まれるしかありません。

有害図書も不健全図書もはっきりとした指定基準はなく、個人の主観のみで判断されることが多いので、そのときによって違います。
「何を描いたらアウトなのか」と出版側が萎縮し、作家側に自主規制を求めることになります。

規制の中で何とか面白いものを書けばいいじゃないか、といわれる方もいますが、たまには不健全な表現も必要ですし、それが面白いと感じることもあります。

そして、規制されるのはエロシーンや漫画だけではありません。
暴力的なもの、グロテスクなものも規制されています。
過去には自殺方法の書かれた『完全自殺マニュアル』が有害扱いされていますし(※1)、文学小説である『チャタレイ夫人の恋人』『悪徳の栄え』『四畳半襖の下張』がわいせつの罪に問われ、最高裁まで争われています(※2)。

個人的には「これは見てはいけない」と条例や国が勝手に決めることはやめて欲しいのです。
漫画に影響されて心の中で悪いことを考えても、それを実行して犯罪を犯してしまう人間はほとんど居ないと思うのです。
結局は周囲からの影響ではなく、個人の本質・道徳によるものです。

シリアルキラーの出る作品を読んだ人間全員が、シリアルキラーになる訳ではありません。
かっこいい警察官主人公の作品を読んだ人間も、全員警察官にはなりません。

ちなみに自分は高校生当時『S&Mスナイパー』誌を読んでいましたが、女王様にもM奴隷にもなりませんでした。
読んで「おおー」と思っても、全員がそれに影響されるわけではないのです。

BL読者の多数を占める女性には、おちんちんがついていないので、BLを真似て男性を犯すことは出来ません。そして女性読者には性的に奥手な方が多いので、現実の男性を押し倒して逆レイプという発想さえも中々ありません。
せいぜい「はー……この可愛い受になって、かっこいい攻とラブラブになりたいなー」とか「この受超かわいい! 攻になって犯したい!!」とか作品と重ね合わせて妄想するだけです。

男性向や一般作品だけを読んでいる方からすれば特殊かもしれませんが、(男性読者含め)BL読者がBLに求めているものの大半がいわゆる「萌え」っとした感覚だと思います。とても文章では説明できませんし、一人一人でもその感覚が違います。
読んで幸せな気持ちになったり、可哀想だと涙を流したりするものです。
そしてBL読者にはBLを心の支えとしている方が、驚くほど多いのです。
単なる娯楽・おもちゃ扱いではなく「命」だったりします。
作家もそうです。
書くことで昇華出来るものが、たくさんあります。

ある程度の修正さえされれば、現状のままで、ほとんどのBL雑誌を残していただきたいです。

■東京都や国の動き

現在、東京都の「都条例改正案」による非実在青少年規制や、国の「児童買春・児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」改正案など、「創作物全般を規制しよう」という動きがあります。
こちらはボーイズラブに限ったことではありません。
男性向の漫画やアニメはもちろん、一般の漫画やアニメ、小説、映画なども幅広く規制される可能性が高いです。

しかしこのまま何もせずに黙っていると、あっさり規制されてしまいます。

どうか「BLだけの問題だ」「男性向けだけだ」「漫画だけだ」と思い込まず、色々な動きに目を向け、小さなことでいいので行動に移して下さい。

補足

BL誌には18禁表記(成年向け表記)が付かない、と思われがちですが、過去一部の雑誌の表紙には黄色い『成年向け』表記がされたことはありますし、東京都の不健全図書指定を受けたこともあります。
男同士の作品でも、ショタアンソロジーには『成年向』表記されていることが多いです。

文=おた子

※1 参考リンク ドキュメント『完全自殺マニュアル』規制騒動

※2 チャタレー事件悪徳の栄え事件四畳半襖の下張事件


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表現規制に踏み込む東京都青少年条例改正案
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関連リンク

女性向け創作活動をしている人の為の、非実在青少年規制対策まとめサイト

Gigazine:「非実在青少年」問題とは何なのか、そしてどこがどのように問題なのか?まとめ

番外その22:東京都青少年保護条例改正案全文の転載 - 無名の一知財政策ウォッチャーの独言

【重要】都条例「非実在青少年」の規制について - [mixi]藤本由香里の日記

2010-03-08 - 9月11日に生まれて(上記を転載した永山薫のブログ)

【表現規制反対!】東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案【問題多すぎ!】ver 3(シンプル・イズ・ベスト版) - 弁護士山口貴士大いに語る

「東京都青少年健全育成条例」の改定案について - 全国同人誌即売会連絡会

都条例「非実在青少年」規制問題について - たけくまメモ

メディア社会が拡がる中での青少年の健全育成について - 東京都青少年問題協議会の答申

おた子 女・昭和生まれ。政治と法律のド素人。 一桁年齢で残酷描写に目覚め、12歳からえっちな男性向・女性向漫画&小説を読み始める。 目標とする人はダークザギさん(ネット紳士)。 おたく女性に問題提起するためのまとめブログを運営中。
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10.06.10更新 | 特集記事  >  特集
文=おた子 |