special issue for silver week 2011
2011シルバーウィーク特別企画/特集「女性向けAVの現在形」
特集「女性向けAVの現在形」、AVレビュー編――妖しいフェロモンを抑えきれない肉食系アラフォー痴女が、下着を盗んだ可愛い男子高●生を部屋に連れ込んでネッチリとした悪戯を始めたら……。巧みな言葉攻めで精神的にもジワジワ追い込み、若い男子の切ない表情をこれでもかと引き出していく一部始終。人気男優ムーミンの“30cm強”と言われる巨チンにも注目!?女のほうとしては困っちゃいますよね。数年前まではものすごく極端な話「足開いてアンアン言ってりゃとりあえず何とかなる」みたいなセックスでもまぁ何とか乗りきれたのに、いきなりそんなこと言われても何したらいいのかわからない。勇気を出して何をされたいのか尋ねてみても、相手も経験値が低い場合はうすらぼんやりした答えしか返ってこないですから、草食系にわかM男をもてあましている女性って意外といるような気がします。
今回紹介する「オナ×MEN」は、そんな女性にこそ見ていただきたい。パラダイスTV内で誕生した女性のためのアダルトレーベル「Juicy Diner(ジューシー・ダイナー)」からリリースされた本作は、女目線で女が楽しむためにかわいい男の子のオナニーを見るというテーマの作品。が、蓋を開けてみれば男のオナニーを見るだけでなく、攻め方のバリエーションを増やすためにも使えるんじゃないかコレ、と思いましたです。
AV男優・ムーミン演じる男子高校生は、近所に住むお姉さんの下着をこっそり盗むもののすぐに気づかれてお姉さんの部屋に連れこまれ、「もっと盗んだでしょう?」と尋問されます。このムーミン演じる高校生が、長髪で神経質そうで自意識過剰そうで付き合ったらいつもかまっていないとすぐにむくれそうででも大したことはできなさそうでとにかく面倒くさそうで、かわいいんですよ。
お姉さんはお姉さんで大変スキモノで、わざわざ脱いだストッキングでムーミンに目隠しをし、体のあちこちをっていうか主に乳首ですが、指先でチチクリながら服を脱がせていきます。下半身を刺激されるとムーミンのかわいい顔に似合わぬ巨根があっという間にガン勃起、「反応が怪しい」とズボンを脱がされてしまい……。
ムーミンが穿いているパンツがまたヤラしい。ブツがほとんど透けていて、色ツヤこそわからないものの、形やうごめきがあまりにも生々しく浮き出るんです。ジューシーダイナーのサイトで調べたところ、BODY WILDのプレミアムボクサーブリーフという代物らしいです。
この後、立たせた状態で両手首を軽く拘束し、ブラチラなどで誘惑しつつ電マで足元からじわじわ追いつめたり、口に含んだ水を飲ませたり。最後は仰向けオナニーを椅子に座って優雅に見下ろし、「お姉さんに入れたいです」とのうわごとを適当に流しつつじっくり観察します。
言葉攻めのバリエーションも豊富で、「今どきの高校生はこんなことするんだね」「ここ(乳首)を触ると膨らんでくるの?」「なんか染みてきたよ〜」「どこが気持ちいいのか言って」「一日に何回ヤルの? どこでやるの?」「左手でするの?」「くすぐったいならやめた」「犯された人みたいになっちゃったよ」等々、目新しさや突飛な面白さはないものの(こんなもんに新しいも何もないですが)、滔々と途切れません。なのでムーミンもアガりっぱなしです。それもそのはず、お姉さんは女流縄師としておなじみの荊子さんなのでした。言葉攻めは大層なことをぽつりぽつり言うのではなく、ふつうのことをじわじわ言い続けるのが大事なのだなぁ。なんか人生訓みたいだ。
男性によってキャラクター化された、結局は相手にご奉仕しているだけの痴女とは一線を画した清々しい1本……などとキレイにまとめる気はさらさらありません。女性の皆さまにおかれましては「あぁ、こういう地平もあるのだなぁ」と、見聞と経験値とセックスの攻撃的バリエーションを増やすつもりで観賞されるのがいいのではないでしょうか。
文=早川舞
『オナ×MEN feat.ムーミン〜近所に住む“カワイイ男子生徒”を…(JUICY DINER)』
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JUICY DINER