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定額動画配信サービス『ゲオチャンネル』とは!?
映画、アニメ、国内外のドラマなどの他、成人向けアダルトコンテンツが扱われる定額動画配信サービス「ゲオチャンネル」。今年2月より始まったこのサービス、入会したらどんなメリットが? 現行の使い勝手や仕様についてアダルトメディア研究家の安田理央さんにレビューして頂きます!!
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今年の2月22日にスタートした定額動画配信サービスが「ゲオチャンネル」だ。運営しているのは名前の通りにビデオレンタルチェーンの大手であるゲオおよびゲオネットサービスとエイベックス・デジタルの三社だ。
すでに定額動画配信サービスとしては、dtvやHulu、Netflixなどが覇権を争っている状態。dtvは映画やドラマ、アニメやミュージッククリップなどのコンテンツ数が12万本以上で月額500円と、お得さではダントツだ。一方、HuluやNetflixはオリジナルコンテンツが充実しているなどのメリットがある。
そこへ新規参入してくるゲオチャンネルは、コンテンツは約8万本で月額590円。今のところはオリジナルコンテンツも見当たらない。となると、わざわざゲオチャンネルを選ぶメリットはなさそうだ。プラス590円でゲオ店舗で毎月旧作DVDが20本レンタルできるという「店舗オプション」なるオプションも用意されているのだが、動画配信を愛用するユーザーがわざわざ店舗にDVDを借りに行くかというと疑問が残る。正直、あまり魅力を感じないのだ。

しかし、ゲオチャンネルには意外な隠し玉があり、それゆえに注目を集めた。それがアダルトコンテンツ、つまりAVだ。
dtvやHulu、Netflixなどでは、アダルトコンテンツは取り扱っていない。AVを毎月590円で観放題だと言われれば、途端に興味を持つ人も増えるのではないだろうか。しかも、それ以外に普通の映画やドラマも観られるのだ(笑)。
ところが詳細を聞いてみると、ちょっと肩透かしなのだ。まず、アダルトコンテンツの数が月50本。毎月50本づつ追加されるのではなく、入れ替えで50本だというのだ。定額配信としては、これは圧倒的にボリューム不足。しかも、このアダルトコンテンツを提供しているのが、プレステージ一社なのだ。
AV観放題と言っても、プレステージの50本のみ、ということになる。これはどうにも弱い。現在、日本では何百というメーカーから、毎月2000タイトルのAVが発売されているというのに。
しかし、考えてみれば一般的なユーザーが1カ月に観るAVの本数は数本というところだろう。なんなら毎日1本づつ観ても30本だ。50本あれば十分、とも言える。

とりあえずゲオチャンネルを試してみよう。他の定額動画配信サービスと同じく31日間無料で試用できるのだ。
ゲオの会員証は持っていたのだが、ゲオオンラインIDとGEO IDが違うなどわかりづらい部分もあり、少々戸惑ったものの、ブラウザ上でなんとか登録終了。トップページには「洋画」「邦画」「アニメ」「海外ドラマ」「国内ドラマ」などのジャンルが並んでいるが、「アダルト」はない。
しかしメニューの中に「その他」があり、そこをクリックするとAVコーナーにたどり着ける。ピンクのハートマークが付いているので、わかりやすいだろう。
さて、目指すAVコーナーだが、それぞれのジャンル別に並べられている。ちなみに内訳は「AV女優」14作、「素人・ナンパ」30作、「デビュー作」5作、「熟女・人妻」7作、「総集編・オムニバス」6作となっている。合計すると50作以上になるが、これは一つの作品で「AV女優」かつ「デビュー作」というようにジャンルが重複しているためだ。
一番多いのが「素人・ナンパ」というのは、もともと素人系でブレイクしたプレステージらしい。またプレステージが弱い印象のある「熟女・人妻」も一応7作ある。
当サイト的にはSMやフェチなどのジャンルがないところが残念ではあるが、一般的な男性の嗜好は概ねカバーしていると言えなくもない。
結局、このラインナップで満足できるかどうかは、個人の好みによるだろう。筆者には物足りなく、特に「観たい!」と思う作品は見つからなかったが、2~3作でも好みの作品があれば十分元は取れる値段ではある。これはもう実際にラインナップを眺めてみて判断して欲しい。

さて、観たい作品があればそのジャケット画像をクリックすれば再生画面に飛び、もう一度中央の再生ボタンをクリックすれば本編がスタートする。再生画面には「予告編を観る」というボタンもある。まずは予告編動画を観てから本編を観るかどうか判断するのもいいだろう。
画質も悪くないし、コマ落ちも感じない。ただし、これは他の動画配信サービスでも感じることなのだが、動画プレーヤーはもう少し高機能にならないものだろうか。早送りやチャプターごとに飛ばすといったことが出来ないのはAVを観る上でストレスがある。シークバーを動かすことで先の画面を観ることは出来るのだが、微妙な調整は難しい。特に「鈴村あいり 8時間 BEST PRESTIGE PREMIUM TREASURE VOL.01」のような長時間の作品になると、チャプターを選べないのは致命的だ。
AVはDVD時代になってから、チャプターを意識した構成で制作されているので、配信動画でもここはぜひ対応してもらいたい。
定額動画配信サービスはPCだけではなく、スマートフォンやタブレットなど、他の端末でも観られるのが大きなメリットだ。特にAVはスマホでベッドの中でこっそり観たいというニーズも大きいだろう。
ところが残念ながら、スマホやタブレットのゲオチャンネルアプリではアダルト作品は視聴できない仕様になっているのだ。色々と都合があるのだろうが、これは残念。ブラウザ経由でゲオチャンネルにアクセスすれば観られるのだが、簡易に操作できるアプリが使用できないのは大きなマイナスポイントだ。

というわけでゲオチャンネル、正直言ってアダルト目的で利用するには、物足りないだろう。
日本最大のアダルト動画配信サービスであるDMM.R18の定額見放題コース(見放題chライト)なら540円で2000作品観られるので、こちらのほうがお得ではある。
しかしdtvの利用価格が月500円。そこにわずか90円プラスするだけで、50本のAVが観られる、と思えばお得感もあるかもしれない(一般コンテンツのボリュームに大きな差もあるが)。前述の通り、このラインナップで2~3本でも観たい作品があれば十分元が取れる。一般も、アダルトも観たい、というユーザー(そういうユーザーがほとんどではないだろうか)には、十分魅力的な選択肢だと言える。
世界的な潮流を見ても、今後のコンテンツ配信サービスは定額がメインになっていくだろう。160誌もの雑誌が月400円で読み放題だというdマガジンはかなり好評で、一部の雑誌は紙版の売上よりも、dマガジンからの収入のほうが上回っているのだという。
AVにおいても、定額配信の占める割合は今後大きくなっていくと考えられる。ただし、現時点では定額配信にリストアップされる作品は旧作ばかりというのが残念だ。いち早く新作をチェックしたいAVファンには、この点は満足できない部分だろう。Apple musicやGoogle Playなどの音楽定額配信サービスではCDの発売と同時に聴くことが出来る作品が増えてきている。
今後、定額配信の存在が大きくなってくれば、メーカーの意識も変わり、この辺りの問題も解消されてくるとは思うのだが......。

文=安田理央

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「ゲオチャンネル」公式サイト

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安田理央 1967年生まれ。エロ系ライター、アダルトメディア研究家、パンク歌手、ほか色々。主な著作に「エロの敵」「日本縦断フーゾクの旅」「デジハメ娘。」など。趣味は物産展めぐり。でも旅行は苦手。
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16.03.04更新 | 特集記事
文=安田理央 |