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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版
羞恥の教室 第三部
第十二章 奴隷少女たちの乱舞 【5】
著者= 小林電人
現実と妄想が欲望のもとに交錯する第3部!
物語が収束するクライマックスへ!
第十二章 奴隷少女たちの乱舞
V 忍と絵里香 5
「しかし、絵里香にあんなにSの才能があったとは驚いたね」
「ああ、そのうちレッドにでも預けて、女王様の勉強でもさせるか。女子高生女王様ってのも、結構需要があるんだろ?」
「M女と違って、こっち側でコントロールをしっかり取れるようにしておかないとまずいけどな。相手の弱みを握って、悪巧みでもしないような仕組みを作っておかないと」
「おれたちに対しては従順なM女で、客に対しては女王様って感じか。SMクラブなんかでも、そういう女王様って多いらしいな。プライベートではM女っていう。しかし本当に女子高生女王様の方が需要ありそうなんだよな、顧客的に。うーん、ちょっと本気で考えてみるか」
忍、絵里香、ゆりを帰した後、木村たちは酒を片手に打合せをしていた。
結局、ゆりは失神するまで絵里香に責められた。気が狂ってしまったのではないかと思うほどに激しく肉体を仰け反らせて絶叫し、そして突然動かなくなった。絵里香と忍は慌てたが、木村たちは慣れたものだった。彼らは、女を失神するまで責めることは何度となく経験している。どこまで責めれば女が壊れるか熟知しているのだ。つまりそれは、本当に壊してしまった経験があるということでもあるが......。
その後、意識を取り戻したゆりを含む3人を、木村たちはそれぞれ犯した。二人ずつ別の個室で行ったため、それはプレイというよりただのセックスに近い。ただし、完全に牝奴隷として調教されている3人は、主人たちにひたすら奉仕した。
忍は椅子に座った高村の前で四つんばいになり尻を高く上げて「忍のいやらしいお尻の穴に高村様のおちんちんを入れて下さい」とせがみ、挿入された後は自分で腰を前後させてた。高村はふんぞり返って座っているだけで、美少女のアナルを楽しめるというわけだ。
ゆりは、ベッドの上で寝そべっている吉村の全身をくまなく舐め回した。両腕は後ろ手で拘束されているので、愛撫に使えるのは口だけだ。足の指の一本一本まで丁寧に舐めていく。失神するほどイカされ続けて、体は疲れ果てていたが、少しでも休もうとすると吉村に叱咤された。全身がゆりの唾液でベトベトになるほど舐め終えた後は、自ら高村の腰の上に跨り、屹立した肉棒を開脚騎乗位でくわえ込んだ。そして挿入部を吉村に見せつけるようにして、自分で激しく腰を上下させた。吉村が射精するまで、腰の動きを止めることは許されない。疲れでガクガクと震えながらも、ゆりは必死に体を動かせた。
絵里香の相手は木村だった。ついさっきまで、サディスティックな態度でゆりを責めていた絵里香だったが、木村の前ではただの奴隷にしか過ぎない。木村も、絵里香にその立場を思い知らせるかのように、いつも以上に激しく責めた。天井から両手吊りにされた絵里香を鞭で打った。苦痛責めはあまり好まない木村だが、どこで覚えたのか鞭遣いの技術はかなりのものだった。扱いが難しい細い一本鞭を自在に操り、絵里香の急所をビシビシと打った。鞭の先が肌を叩く度に、火箸を押しつけられたような痛みが絵里香を襲った。
「ああっ、痛いっ。お許し下さい、木村様ぁ!」
絵里香が悲鳴を上げる度に、木村の目が冷たく輝く。あまり感情を感じさせない目をした男だが、この時は狂気を交えた歓喜の色が微かに浮かんでいた。
「ひっ、いやぁっ。許して、許して下さいっ。どうして? ゆり先生を責めたのは、木村様に命令されたからです。それがいけなかったのですか? ああっ、痛いっ」
木村は絵里香の問いには答えない。ただ黙ってビシビシと鞭を打ち付ける。鋭い鞭の先が絵里香の豊かな乳房へと襲いかかる。無数の赤く細い線が白い乳房に引かれていく。絵里香は涙を流して許しを乞うたが、木村は鞭を止めなかった。
結局、木村は絵里香を犯すことなく、プレイを終えた。ようやく許されて、拘束を解かれた絵里香は、床の上で土下座して、木村にお礼を言う。
「ほ、本日も御調教ありがとうございました」
苦痛で舌が上手く回らない。
そして3人の牝奴隷は、プレイが終わった順に帰された。もちろん明日からも、木村たちの呼び出しがあれば、すぐにこの部屋に来なければならない。それが彼女たちの哀しい立場なのだ。
「S学園長様、『羞恥学園新聞』がアクセス出来なくなっているようですが、サーバーのトラブルでしょうか? しのぶと景子先生の公開アナル公開肛門性感テストの続きは早く読みたいです。一日でも早いサイトの再開をお祈りいたします」
「しのぶちゃんと景子先生の運命は? はやく続きを!」
「羞恥責め好きの私が一番楽しみにしているサイトが『羞恥学園新聞』です。S学園長様もお忙しいようですが、ファンとしては、マイペースでも構いませんので、続きを書いて欲しいです」
そんなメールが毎日何通もS学園長名義のメールアドレスから藤井のアドレスへと転送されてくる。人気サイトの突然の閉鎖は多くのファンを悲しませているようだった。しかし、アダルト系の個人サイトでは、突然更新がなくなることや、サイト自体が予告無く消滅してしまうことは、珍しくはない。
恐らく読者たちも、それはわかっていて、何カ月かすれば「羞恥学園新聞」というサイトの存在自体も綺麗に忘れてしまうだろう。
寂しいことだが、どうしようもない。藤井も自分の身を守らねばならない。少しでも危険な要因は取り除いておきたかった。
それに、ハッキング能力もある得体の知れない男たちに狙われているというこの状態下で、脳天気なエロ小説を書ける気にはなれないのだ。少なくとも、この問題が解決するまでは。
忍の状況がどうなっているのかは、相変わらずわからないままだが、藤井に対しては「羞恥学園新聞」のハッキングを最後に、彼らからの攻撃はない。このまま事件はフェイドアウトしていくのだろうか。
無責任にも、そう思っていた藤井に冷や水をかけるような出来事があった。
「菊の扉」は、以前から藤井が覗いていた画像掲示板だった。タイトル通りに、アナル系画像専門の掲示板で、それほどアクセス数があるわけでもなく、投稿も一日に数枚といったペースだが、その傾向が藤井の好みに近かったので、毎日のように見ていた。
その画像のほとんどが素人カップルが撮ったと思われるアナルプレイの様子だった。スカトロや激しい拡張というようなハードなものよりも、女性の側にどこか羞恥心を感じさせる写真が多く、そこが藤井の性癖にぴったりだった。おそらくここに貼られている画像のほとんどが、撮影した本人の投稿ではないだろう。
ネットの世界では、一度貼られた画像は(よほどつまらないものでない限り)、それを見た人のパソコンのハードディスクに保存され、そしてまたどこかの掲示板に貼られたりする。そうして画像は、いつまでもネットの海の中をさまよい続けるのだ。
中でも良質の画像......映っている女の子が可愛かったり、エロかったり、インパクトがあったりする画像は、次々とあちこちの画像掲示板に貼られていき、画像掲示板フリークの間ではおなじみになっていく。
恐らく撮られた本人も知らないうちに、顔も性器も、多くの人の「おなじみ」になってしまっている女性がたくさん存在するはずだ。
杉村東女子高の全生徒、全教職員の携帯電話へ送られてきたあの画像も、最近ネットでよく見かけるようになっていた。学校からは箝口令が引かれたものの、誰かが悪戯心でネットに流してしまったのだろう。いや、例の脅迫者たちが自分たちで流したのかもしれない。いずれにせよ、一度ネットに流れ出した画像を止めることは出来ないのだ。
藤井が撮った忍の恥ずかしい写真、そしてその前に流された巨乳の少女の写真。ネットでその画像に出会う度、藤井は複雑な気持ちになる。そのどちらも顔が映っていないことだけが救いと言えば救いだ。しかし、脅迫者たちは、顔が映っている画像も持っているのだ。それがネットに流されてしまったら......。そう考えると胸が冷たくなる。
そして、いつものように「菊の扉」にアクセスした時だ。そこに貼られた画像を見て、藤井は凍りついた。
そこには、全裸の体を二つ折りにして下半身を天井に向けた、いわゆるまんぐり返しの姿勢をとった少女と、その後ろから抱きつくようにして少女の足首をつかみ左右に大きく割り開いている男の姿が映っていた。少女も男も目線が入れられているが、二人を知っている人が見れば、わかってしまうかもしれない。その画像には、こんな文字が入れられていた。
「集智学園1年S組高橋しのぶ&藤井先生」
それは、全生徒に送信されたものとは違った画像だった。そしてこの画像に映っている人物が「羞恥学園新聞」と関係があることを知っている者の仕業だ。
さらに言えば、これを投稿した人間は、藤井がこの「菊の扉」をよく見ているということすら知っているのかも知れない。先述の通り「菊の扉」は、それほど有名な掲示板ではない。ネットに無数に存在する画像掲示板で、たまた藤井が「菊の扉」でこの画像を見てしまうのは天文学的な確率だろうからだ。
この画像が投稿されたのは、つい数時間前。
「まだまだお前を追い詰めるからな」
脅迫者たちが、そう言っている声が、藤井には聞こえた気がした。
「それじゃあさ、今度のイベントで、絵里香女王様のお披露目やったらいいんじゃないか?」
吉村が提案した。
「ああ、それはいいかもな。そこで絵里香がいいところを見せれば、客も付くだろうし」
「今度は、ちょっと客も高めが多いから、少し趣向を凝らしてくれって山城さんに言われていただろ。ちょうどいいよ。まだ何も考えてなかったんだろ、木村?」
言われて木村も答える。
「ああ......。まぁ、忍、絵里香、ゆりの3人がいれば、それだけでも盛り上がるかなとは思ってたんだけどな」
「山城さん、例の清島さんとかT電気の会長も連れてくるとか言ってたから、ショー的要素は強めといた方がいいよ。絵里香に忍ちゃんとゆり先生を責めさせようぜ」
吉村は、政治家と財界の大物の名前を口にした。
「そうだな。清島さんやT電気とかは、これからもおつき合いしておきたいところだし、最初にインパクト与えておくか」
「じゃあレッドに絵里香を仕込ませるか?」
「いや、待て。どうせならさ、対抗戦にした方が面白くないか? ほら、お前が書いた公開肛門性感テストみたいにさ」
木村に言われて高村は、照れ笑いをする。
「ははは。あれか。忍ちゃんとゆりちゃんとを同時に責めて、イッたら負けということでやるのか?」
「そう。もし勝ち抜けば、自由にしてあげるとか特典つければ本気で耐えるんじゃないか? 盛り上がるぜ」
「じゃあさぁ、責め手も絵里香だけじゃなくて、新也君もやらせないか? あいつ絶対絵里香にライバル心持つと思うぜ」
「おお、そりゃいい。新也は絵里香のこと、自分の女気取りだったからな。その絵里香が自分と同じとか、自分より上の立場になるかもしれないとか言ったら、絶対がんばるぜ」
「あと、もしおれの『原作』通りにやるなら、大事なゲストが必要だぜ」
高村に言われて、木村と吉村はしばらく考えてから、声を揃えて言った。
「藤井先生か!」
深夜、3人の悪魔たちの計画は固まっていく。
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V 忍と絵里香 5
「しかし、絵里香にあんなにSの才能があったとは驚いたね」
「ああ、そのうちレッドにでも預けて、女王様の勉強でもさせるか。女子高生女王様ってのも、結構需要があるんだろ?」
「M女と違って、こっち側でコントロールをしっかり取れるようにしておかないとまずいけどな。相手の弱みを握って、悪巧みでもしないような仕組みを作っておかないと」
「おれたちに対しては従順なM女で、客に対しては女王様って感じか。SMクラブなんかでも、そういう女王様って多いらしいな。プライベートではM女っていう。しかし本当に女子高生女王様の方が需要ありそうなんだよな、顧客的に。うーん、ちょっと本気で考えてみるか」
忍、絵里香、ゆりを帰した後、木村たちは酒を片手に打合せをしていた。
結局、ゆりは失神するまで絵里香に責められた。気が狂ってしまったのではないかと思うほどに激しく肉体を仰け反らせて絶叫し、そして突然動かなくなった。絵里香と忍は慌てたが、木村たちは慣れたものだった。彼らは、女を失神するまで責めることは何度となく経験している。どこまで責めれば女が壊れるか熟知しているのだ。つまりそれは、本当に壊してしまった経験があるということでもあるが......。
その後、意識を取り戻したゆりを含む3人を、木村たちはそれぞれ犯した。二人ずつ別の個室で行ったため、それはプレイというよりただのセックスに近い。ただし、完全に牝奴隷として調教されている3人は、主人たちにひたすら奉仕した。
忍は椅子に座った高村の前で四つんばいになり尻を高く上げて「忍のいやらしいお尻の穴に高村様のおちんちんを入れて下さい」とせがみ、挿入された後は自分で腰を前後させてた。高村はふんぞり返って座っているだけで、美少女のアナルを楽しめるというわけだ。
ゆりは、ベッドの上で寝そべっている吉村の全身をくまなく舐め回した。両腕は後ろ手で拘束されているので、愛撫に使えるのは口だけだ。足の指の一本一本まで丁寧に舐めていく。失神するほどイカされ続けて、体は疲れ果てていたが、少しでも休もうとすると吉村に叱咤された。全身がゆりの唾液でベトベトになるほど舐め終えた後は、自ら高村の腰の上に跨り、屹立した肉棒を開脚騎乗位でくわえ込んだ。そして挿入部を吉村に見せつけるようにして、自分で激しく腰を上下させた。吉村が射精するまで、腰の動きを止めることは許されない。疲れでガクガクと震えながらも、ゆりは必死に体を動かせた。
絵里香の相手は木村だった。ついさっきまで、サディスティックな態度でゆりを責めていた絵里香だったが、木村の前ではただの奴隷にしか過ぎない。木村も、絵里香にその立場を思い知らせるかのように、いつも以上に激しく責めた。天井から両手吊りにされた絵里香を鞭で打った。苦痛責めはあまり好まない木村だが、どこで覚えたのか鞭遣いの技術はかなりのものだった。扱いが難しい細い一本鞭を自在に操り、絵里香の急所をビシビシと打った。鞭の先が肌を叩く度に、火箸を押しつけられたような痛みが絵里香を襲った。
「ああっ、痛いっ。お許し下さい、木村様ぁ!」
絵里香が悲鳴を上げる度に、木村の目が冷たく輝く。あまり感情を感じさせない目をした男だが、この時は狂気を交えた歓喜の色が微かに浮かんでいた。
「ひっ、いやぁっ。許して、許して下さいっ。どうして? ゆり先生を責めたのは、木村様に命令されたからです。それがいけなかったのですか? ああっ、痛いっ」
木村は絵里香の問いには答えない。ただ黙ってビシビシと鞭を打ち付ける。鋭い鞭の先が絵里香の豊かな乳房へと襲いかかる。無数の赤く細い線が白い乳房に引かれていく。絵里香は涙を流して許しを乞うたが、木村は鞭を止めなかった。
結局、木村は絵里香を犯すことなく、プレイを終えた。ようやく許されて、拘束を解かれた絵里香は、床の上で土下座して、木村にお礼を言う。
「ほ、本日も御調教ありがとうございました」
苦痛で舌が上手く回らない。
そして3人の牝奴隷は、プレイが終わった順に帰された。もちろん明日からも、木村たちの呼び出しがあれば、すぐにこの部屋に来なければならない。それが彼女たちの哀しい立場なのだ。
「S学園長様、『羞恥学園新聞』がアクセス出来なくなっているようですが、サーバーのトラブルでしょうか? しのぶと景子先生の公開アナル公開肛門性感テストの続きは早く読みたいです。一日でも早いサイトの再開をお祈りいたします」
「しのぶちゃんと景子先生の運命は? はやく続きを!」
「羞恥責め好きの私が一番楽しみにしているサイトが『羞恥学園新聞』です。S学園長様もお忙しいようですが、ファンとしては、マイペースでも構いませんので、続きを書いて欲しいです」
そんなメールが毎日何通もS学園長名義のメールアドレスから藤井のアドレスへと転送されてくる。人気サイトの突然の閉鎖は多くのファンを悲しませているようだった。しかし、アダルト系の個人サイトでは、突然更新がなくなることや、サイト自体が予告無く消滅してしまうことは、珍しくはない。
恐らく読者たちも、それはわかっていて、何カ月かすれば「羞恥学園新聞」というサイトの存在自体も綺麗に忘れてしまうだろう。
寂しいことだが、どうしようもない。藤井も自分の身を守らねばならない。少しでも危険な要因は取り除いておきたかった。
それに、ハッキング能力もある得体の知れない男たちに狙われているというこの状態下で、脳天気なエロ小説を書ける気にはなれないのだ。少なくとも、この問題が解決するまでは。
忍の状況がどうなっているのかは、相変わらずわからないままだが、藤井に対しては「羞恥学園新聞」のハッキングを最後に、彼らからの攻撃はない。このまま事件はフェイドアウトしていくのだろうか。
無責任にも、そう思っていた藤井に冷や水をかけるような出来事があった。
「菊の扉」は、以前から藤井が覗いていた画像掲示板だった。タイトル通りに、アナル系画像専門の掲示板で、それほどアクセス数があるわけでもなく、投稿も一日に数枚といったペースだが、その傾向が藤井の好みに近かったので、毎日のように見ていた。
その画像のほとんどが素人カップルが撮ったと思われるアナルプレイの様子だった。スカトロや激しい拡張というようなハードなものよりも、女性の側にどこか羞恥心を感じさせる写真が多く、そこが藤井の性癖にぴったりだった。おそらくここに貼られている画像のほとんどが、撮影した本人の投稿ではないだろう。
ネットの世界では、一度貼られた画像は(よほどつまらないものでない限り)、それを見た人のパソコンのハードディスクに保存され、そしてまたどこかの掲示板に貼られたりする。そうして画像は、いつまでもネットの海の中をさまよい続けるのだ。
中でも良質の画像......映っている女の子が可愛かったり、エロかったり、インパクトがあったりする画像は、次々とあちこちの画像掲示板に貼られていき、画像掲示板フリークの間ではおなじみになっていく。
恐らく撮られた本人も知らないうちに、顔も性器も、多くの人の「おなじみ」になってしまっている女性がたくさん存在するはずだ。
杉村東女子高の全生徒、全教職員の携帯電話へ送られてきたあの画像も、最近ネットでよく見かけるようになっていた。学校からは箝口令が引かれたものの、誰かが悪戯心でネットに流してしまったのだろう。いや、例の脅迫者たちが自分たちで流したのかもしれない。いずれにせよ、一度ネットに流れ出した画像を止めることは出来ないのだ。
藤井が撮った忍の恥ずかしい写真、そしてその前に流された巨乳の少女の写真。ネットでその画像に出会う度、藤井は複雑な気持ちになる。そのどちらも顔が映っていないことだけが救いと言えば救いだ。しかし、脅迫者たちは、顔が映っている画像も持っているのだ。それがネットに流されてしまったら......。そう考えると胸が冷たくなる。
そして、いつものように「菊の扉」にアクセスした時だ。そこに貼られた画像を見て、藤井は凍りついた。
そこには、全裸の体を二つ折りにして下半身を天井に向けた、いわゆるまんぐり返しの姿勢をとった少女と、その後ろから抱きつくようにして少女の足首をつかみ左右に大きく割り開いている男の姿が映っていた。少女も男も目線が入れられているが、二人を知っている人が見れば、わかってしまうかもしれない。その画像には、こんな文字が入れられていた。
「集智学園1年S組高橋しのぶ&藤井先生」
それは、全生徒に送信されたものとは違った画像だった。そしてこの画像に映っている人物が「羞恥学園新聞」と関係があることを知っている者の仕業だ。
さらに言えば、これを投稿した人間は、藤井がこの「菊の扉」をよく見ているということすら知っているのかも知れない。先述の通り「菊の扉」は、それほど有名な掲示板ではない。ネットに無数に存在する画像掲示板で、たまた藤井が「菊の扉」でこの画像を見てしまうのは天文学的な確率だろうからだ。
この画像が投稿されたのは、つい数時間前。
「まだまだお前を追い詰めるからな」
脅迫者たちが、そう言っている声が、藤井には聞こえた気がした。
「それじゃあさ、今度のイベントで、絵里香女王様のお披露目やったらいいんじゃないか?」
吉村が提案した。
「ああ、それはいいかもな。そこで絵里香がいいところを見せれば、客も付くだろうし」
「今度は、ちょっと客も高めが多いから、少し趣向を凝らしてくれって山城さんに言われていただろ。ちょうどいいよ。まだ何も考えてなかったんだろ、木村?」
言われて木村も答える。
「ああ......。まぁ、忍、絵里香、ゆりの3人がいれば、それだけでも盛り上がるかなとは思ってたんだけどな」
「山城さん、例の清島さんとかT電気の会長も連れてくるとか言ってたから、ショー的要素は強めといた方がいいよ。絵里香に忍ちゃんとゆり先生を責めさせようぜ」
吉村は、政治家と財界の大物の名前を口にした。
「そうだな。清島さんやT電気とかは、これからもおつき合いしておきたいところだし、最初にインパクト与えておくか」
「じゃあレッドに絵里香を仕込ませるか?」
「いや、待て。どうせならさ、対抗戦にした方が面白くないか? ほら、お前が書いた公開肛門性感テストみたいにさ」
木村に言われて高村は、照れ笑いをする。
「ははは。あれか。忍ちゃんとゆりちゃんとを同時に責めて、イッたら負けということでやるのか?」
「そう。もし勝ち抜けば、自由にしてあげるとか特典つければ本気で耐えるんじゃないか? 盛り上がるぜ」
「じゃあさぁ、責め手も絵里香だけじゃなくて、新也君もやらせないか? あいつ絶対絵里香にライバル心持つと思うぜ」
「おお、そりゃいい。新也は絵里香のこと、自分の女気取りだったからな。その絵里香が自分と同じとか、自分より上の立場になるかもしれないとか言ったら、絶対がんばるぜ」
「あと、もしおれの『原作』通りにやるなら、大事なゲストが必要だぜ」
高村に言われて、木村と吉村はしばらく考えてから、声を揃えて言った。
「藤井先生か!」
深夜、3人の悪魔たちの計画は固まっていく。
(続く)
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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。 「羞恥の教室」をモチーフにした自主制作DVD最新作「1年S組 仲村忍 セーラー服肛門調教」が完成しました! 藤井と忍のアナル調教の模様を実写で再現しています。購入ご希望の方はhttp://denjin.5.dtiblog.com/blog-entry-136.htmlをご覧下さい。 |