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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版

羞恥の教室 第三部
第十五章 再会 【7】


著者=
小林電人


現実と妄想が欲望のもとに交錯する第3部!
淫獣たちの手に握られた忍と藤井の運命は!?

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第十五章 再会

VII 忍と藤井 2

忍とゆりは、ステージの上の二本の太い柱に、それぞれ拘束された。首輪の鎖をつながれ、腕は後ろ手で柱を抱え込むようにして手枷で固定された。観客たちは立ったまま拘束された二人の姿に改めて視線を這わす。

すでに木村やレッドたちに執拗な調教を受けているにも関わらず、二人とも清楚さは失われていない。そして恐らくは調教がもたらしたであろう陰のある表情が、二人をさらに美しく見せていた。怯えたような弱々しい仕草が、場内のサディストたちの嗜虐心をかき立てる。

二人はうなだれ、目を閉じてじっと唇を噛んでいた。これから自分たちがどんな恥ずかしく恐ろしい目に合わされるのか、己の運命を呪っているかのようだった。

ステージ上の照明が落とされ、二人の顔にそれぞれスポットライトが当たった。そのまぶしさに忍とゆりは顔を歪める。

「それでは、この二人がここへやってくるまでの道のりをご紹介しましょう」

司会者が、落ち着いた声でナレーションすると、ステージ後方の大きなスクリーンに忍の画像が映し出された。杉村東女子高の制服に身を包み、にっこりと微笑んでいるスナップ写真だ。あどけなさの残る可憐な笑顔。恐らく入学して間もない頃。まだ藤井と関係を持つ以前に撮られた写真だろう。

忍は振り向いてスクリーンを見て、ハッとした表情をした。一体これから何を映し出すというのか。

「高校一年生の忍ちゃんは、ご覧の通り、可愛らしく清純な女の子でした。しかし、実は彼女には、とんでもない秘密があったのです」

その後にスクリーンに現れた画像を見て、忍は悲鳴を上げた。

「ひっ、い、いやぁっ!」

場内もざわめく。そこには、全裸で脚をM字型に大きく開き、腰を突き出して自ら両手の指で肛門を広げた少女の姿が映っていた。明らかに発情し、とろんとした瞳で微笑んでいるその少女は、忍だった。

それは、かつて藤井との温泉旅行の帰りに忍の携帯電話へ送られてきた画像だった。あの瞬間から、幸せだった日々は羞恥地獄へと変わっていったのだ。

写真は次々と映し出される。そのいずれもが、藤井が撮影した忍のプレイ中の痴態だった。パスワードロックを掛けていたはずの忍の携帯電話の中から、木村たちが盗み取った画像だった。その手引きをしたのが、教師であるゆりなのだ。

ああ、ごめんなさい、仲村さん......。ゆりは心の中で何度も忍に謝る。自分が、教え子であるこの少女と、同僚の教師を地獄へと引きずりこんでしまったのだ。たとえそれが木村たちという悪魔に強制されてのことだとしても、許されるはずもない。

観客たちも、スクリーンに映し出される画像に驚きを隠せない。あの清純そうな少女が、羞恥に頬を染めながらも、卑猥なプレイを受け入れているのだ。ステージ上でぶるぶると震えている忍と見比べても、とても信じられない。

写真は、忍が男の膝の上で大きく脚を開いているものに変わった。剥き出しになった肉裂はヌラヌラと濡れ光るピンク色の粘膜までさらけ出し、そしてその下の窄まりには男の人差し指が深々と突き立てられていた。

男の顔もはっきりと映っている。藤井である。藤井が「契約書」だと言って撮影した写真だった。

司会者が再びナレーション原稿を読み上げる。

「忍ちゃんは、ある年上の男性によって、いやらしい調教を受けていました。特に性感帯であるお尻の穴をじっくりと開発され、清純な女子高生であるにも関わらず、変態アナル奴隷となっていたのです。そして彼女を調教していたのは、あろうことか、彼女が通っていた高校の教師だったのです」

スクリーンの画像が、藤井の顔のアップになる。観客が声を上げる。それは聖職にある身で許せない、というよりも、素直に羨ましいという感情が漏れたような声だった。

「これは許されることではありません。我々は、この罪深き二人を罰することにしました。ここで特別ゲストの紹介です!」

司会者が声を張り上げると、ステージの脇にスポットライトが当たった。車椅子が押されてきた。ブリーフ一枚の姿で両手両脚は車椅子に拘束され、口には猿轡。観客は一瞬、沙耶の夫・宏之が再び登場したのかと勘違いした。しかし、それは別の男だった。

「せ、先生っ!」

忍は絶叫した。車椅子に乗せられて連れてこられたその男は、まぎれもなく忍の最も愛する人、藤井だった。

藤井は忍の姿を見つけると、車椅子の上で暴れ、うめき声を上げた。しかし太い革ベルトで拘束され、猿轡をかまされた身では、何ができるはずもない。

それは忍も同じだった。思わず藤井の元に駆け寄ろうとするが、腕を柱に拘束されているため、どうにもならない。

「先生、どうしてここに!」

残酷な再会だった。二人は見つめ合った。あれ以降も、学校で顔は合わせていたものの、男と女として向かいあったのは、久しぶりだった。

藤井は自分がおかれている状況が全く理解できていなかった。ゆりに指定された山荘に行き、そこで謎の男たちに襲われ、そして気づけば、こんな場所でこんな格好で拘束されて、目の前に忍がいる。ここ数カ月の不条理なまでの数々の出来事が、あの山荘にいた金髪の男たちの仕業だということはわかったが、それにしても、いったいこの場所はどういうことなのか? 

たくさんの観客、それも怪しいマスクをつけた男たちと裸の女たちという尋常ではない人間ばかりがいっぱいの会場で、ステージには柱に拘束された忍とゆり。そして自分はブリーフ一枚の姿で車椅子に拘束されて、ステージに連れてこられている。

この理解の出来ない状況に、藤井の頭の中で疑問符がぐるぐると回っていた。

「ご紹介しましょう。忍ちゃんをアナル奴隷に調教していた鬼畜教師、藤井先生です」

司会者がそういうと、会場からは嘲笑と拍手が巻き起こった。

「さて、この鬼畜教師から忍ちゃんを保護した我々は、改めて彼女を更正させようと、正しい調教を行ないました」

ここでスクリーンは動画を映し出した。アダルトショップ「プレジャードーム」の店内で、片足を天井から吊られて下半身を丸出しにしている忍の姿があった。

「い、いやっ!」

その映像を見て、忍は悲鳴をあげた。スクリーンの中の忍は、レッドや木村たちによってローターで嬲られ、激しく喘いでいた。自分のそんな姿の映像を大勢の観客に見られるのは、たまらない羞恥だった。耳を塞ぎたくても腕は自由にならない。目をつぶっても、自分の恥ずかしい喘ぎ声がはっきり聞こえてくるのだ。

映像は、忍が拘束椅子の上でまんぐり返しにさせられているものへ切り替わった。さらに山城と三浦も加わり、6人がかりで丸出しになった忍の肛門を覗き込んでいる。

レッドや木村たちの顔にはモザイクがかけられているが、忍の性器は無修正だ。巨大なスクリーンに、忍の可憐な肉裂と、小さな可愛らしい窄まりが大映しになっている。

「さすが女子高生。綺麗なおまんこじゃないか。こんなに淡いピンク色のビラビラは、初めて見たよ」

「それよりあのアナルだよ。こっちも綺麗なピンク色だ。あれで調教済みだというんだろ? たまらないな」

観客たちは口々に忍の恥ずかしい部分を鑑賞した感想を述べ合う。

その声は、固く目をつぶった忍の耳にも届く。実際に見られるよりも、恥ずかしい......。忍は耐えきれずに身をよじる。そんな忍に追い打ちをかけるように、自分の声が聞こえた。

「し、忍はお尻の穴をいじめられるのが好きな変態アナル奴隷です。前よりも後ろが感じるので、どうかお尻の穴を、いっぱいいじめて下さい」

ドッと観客の笑い声が上がる。こちろんレッドに無理矢理言わされた台詞である。しかし、その直後に肛門をいじくり回されて悩ましい声を上げている忍の姿が映し出されると、あの言葉も本当のように思える。

そしてスクリーンの中では、顔をモザイクで隠された山城が500ミリリットル用の巨大な浣腸器を構えていた。

「よっ、待ってました、ガースさん!」

観客席から、そんな野次が飛ぶ。顔をモザイク修正しても、わかる人には丸わかりなのだ。ステージ脇で見ていた山城は苦笑しながら、頭をかく。

画面の中の忍は山城に浣腸されている。苦痛を恥辱に顔を歪める忍。そして、ハッと気がついたように正面を向いた。画面が忍の顔のアップになる。

「ひっ! いやっ、撮らないで! こんなところ撮らないで下さいっ! いやぁ、撮ってはいやです。止めて、止めてぇ!」

撮影されていることに気づいた忍が、泣き叫ぶ。その臨場感に観客は息を飲む。

やがて画面の中の忍は、1リットルの溶液を注入され、便意に悶えたあげく、アナルストッパーを挿入され、そして店の奥の調教室へと連れ込まれた。その部屋には1・5メートルの高さの晒し便器があるのだ。

目を塞いでいても、どんな映像が映し出されているのかは聞こえてくる音でわかる。忍は羞恥にぶるぶる震えていた。調教される自分の恥ずかしい姿を大勢の人に見られている。そして、このままでは、排泄する姿まで映し出されてしまうのだ。初めて彼らの前で排泄を見物された時の記憶が甦る。身体がカッと熱くなる恥辱。しかしそれはマゾである忍の身体の奥の官能にも火を付けてしまう。

「し、忍は、お、お尻の穴をいじめられるのが大好きな変態マゾです。特に、か、浣腸プレイが一番興奮します............。大勢の人に見られながら、う、うんちをするのが大好きです。こ、これから汚くて、臭い物を出しますが、どうかじっくり見て下さい。ちゃんと、さ、撮影もして下さいね。し、忍のお願い」

そんな自分の恥ずかしい声が聞こえてくる。そして観客たちの嘲笑。忍はいたたまれずに、ただ身体をくねらせるばかりだった。

そして、初めて見る他人に嬲られる忍の姿に、藤井もまたショックを受けていた。自分も同じようなことをしてはいるのだが、それは合意の上のプレイ。しかし、画面の中の忍は、明らかに無理矢理の陵辱を受けているのだ。過去の映像とはいえ、自分が愛する少女が、そんな仕打ちを受けていたことを知るのは、あまりにつらかった。

藤井は不自由な身体で暴れ、呻き続けていた。



「ああっ、いやぁっ、もう許してっ、いっそ殺してぇ!」

確かに聞こえた。空耳ではない。そんな女の悲鳴が小さく聞こえたのだ。だが、それは一瞬だけで、すぐに静寂が訪れた。

どうやら防音ドアが開いた瞬間に、声が漏れたのだろうと田崎は推理した。ということは、どこかに防音設備のある部屋があり、その中で女が危機的状況におかれているわけだ。

その女を助けなければという気持ちより、この屋敷の中で、そんなことが行なわれているのだという事実が田崎の職業意識に火をつけた。

敷地の外れに建つ小屋を調べている時の出来事だった。何人もの男たちがこの小屋から出入りしていたことから考えると、どうもこの小屋は広い地下室への入り口になっているらしい。そして、その地下で、女がひどい目にあっているのだろう。

田崎は勇気を出してその小屋の中へ入ってみた。思った通り、小屋の中にはドアがあるだけだ。

田崎はそっとドアのノブを回す。鍵はかかっていなかった。ドアの向こうには地下へと続く階段があった。そこに人気はない。

ゴクリと唾を飲み込んで、田崎は階段へと足を踏み入れた。

不法侵入。自分のやっていることは、間違いなく犯罪行為だ。誰かに見つかって警察に通報されれば、つかまってしまう。そんな危険を冒してまで田崎が進んだのは、ジャーナリストとしての使命感というわけではない。特ダネをつかみたいという仕事への意識でもない。言うなれば、ただの好奇心だ。

山中で覗き見た清島と美しい女の痴態が、田崎の目に焼き付いていた。木立の中で、和服の裾をまくり上げ、剥き出しにされた女の白い下半身が忘れられない。

あの女に会えるかもしれないという気持ちが田崎の心の中にあった。会ったから、どうしたいというわけではない。それでも、あの女を間近で見てみたい。会ってみたいという欲望を、田崎は抑えることが出来なかった。

そろりそろりと、田崎は階段を降りていく。かなり古くに作られたらしい石造りの階段だ。カビ臭さも感じられる。

階段の行き止まりにもドアがあった。田崎は緊張しながら、ドアをゆっくりと開く。薄暗い部屋があり、どうやら倉庫のようだ。この階段は勝手口のような裏口らしい。

田崎は、まるで自分がスパイにでもなったような気分で、身体を縮こませ、足音を忍ばせて、倉庫の中へ入り込んだ。

(続く)

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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。 「羞恥の教室」をモチーフにした自主制作DVD最新作「1年S組 仲村忍 セーラー服肛門調教」が完成しました! 藤井と忍のアナル調教の模様を実写で再現しています。購入ご希望の方はhttp://denjin.5.dtiblog.com/blog-entry-136.htmlをご覧下さい。
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09.02.23更新 | 小説  >  羞恥の教室