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羞恥の教室サイドストーリー


シリーズ羞恥の教室
蒼き悪魔 【4】


著者=
小林電人


堂々完結した"官能羞恥小説"羞恥の教室。気になるキャラクターたちのその後は、過去は......。今作では謎多きあの男の少年時代が明らかに!
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蒼き悪魔【4】


「やだぁ、可愛い。赤ちゃんみたいにツルツル!」

薫が声を上げる。真理恵のそこは、一本の陰毛もなく、肉唇も裂け目も小さいため、確かに童女のようだった。若手芸人たちに股を大きく広げられているため、その可憐な肉裂は少しだけ口を開いていた。その光景は痛々しかった。

「いやです、見ないで、止めて」

男たちも、女たちも身を乗り出して真理恵の股間を覗き込んでいる。真理恵は顔を真っ赤にしながら泣き叫ぶが、誰一人助けようとはしてくれない。頼みの綱の吉田も、ニヤニヤと目尻を下げながら、見つめるばかりだ。

これだけ叫んでも、平口たちが平然としているということは、この部屋は防音されているのかもしれない。こうしたことはこの店では日常茶飯事なのか。真理恵は絶望的な気持ちになる。

「でも、赤ちゃんみたいなアソコしてるわりには、ずいぶんいやらしいことになってない? ほらぁ」

胸が大きく開いた服を着た若い女が、真理恵の肉裂を指さした。彼女が言うまでもなく、そこが十分に濡れそぼっていることは、誰もがわかっていた。

「こんな風にされて、興奮しちゃってるんだ。いやだぁ、真理恵ちゃん、本当に変態なのね」
「だめ、見ないで、お願いします。放して下さい」
「でも、真理恵ちゃんは、お店でたくさんの人に見られるだけじゃなくて、エッチなことして、お金もらってるんでしょ? そんな可愛い子ぶらなくてもいいわよ。慣れてるんでしょ」
「でも、お客さんの度に、こんなに濡らしてたら大変よねー。普通の風俗嬢って、ローションとか使って濡れたふりしてるらしいけど、真理恵ちゃんはそんなのいらないわね、ほら」

薫が真理恵のその部分へ、指を伸ばし、そして裂け目を左右に開いた。薄桃色の粘膜が剥き出しになり、そしてトロリと透明な液がこぼれ落ちた。

「いやぁ、触らないでぇ」

同性にその部分を触られるのは初めての体験だった。おぞましさに身体が震える。しかし、そんな気持ちとは裏腹に、熱い液体はさらに湧き上がってくる。

「そんなに嬉しいのか、真理恵。みんなにおまんこの奥まで見られて、感じてるんだな」

平口が囁いた。真理恵の名前を呼び捨てにしている。その声が真理恵の官能をさらに震わせる。

「ああ、恥ずかしいです......」
「でも、真理恵は恥ずかしいことをされるのが好きなんだよな」
「あ、ああ......」
「ちゃんと答えるんだ。真理恵は恥ずかしいことをされると興奮する変態なマゾ女なんだよな?」

もうだめだ。平口の声には逆らえなかった。

「は、はい......」
「じゃあ、ちゃんと言うんだ。真理恵はおまんこを見られて興奮している変態マゾ女だって言ってみろ」
「ああ、そんなこと......、ああ......」
「言うんだ」
「ま、真理恵は......」

個室の中の男女は息を飲む。真理恵は、熱い吐息まじりに、その恥ずかしい言葉を口にしていった。

「お、おま......んこを見られて興奮する、へ、変態、マゾ女です......」
「ようし、よく言えたな、真理恵。御褒美をやろうな」

平口は、そう言うとテーブルの上から、空になったワインの瓶を手にした。

「入れてやるよ、真理恵」

それを見た真理恵は悲鳴を上げる。

「そ、そんなこと、止めて下さいっ」

たくさんの男女が見つめるなかで、ワインの瓶を挿入される。女として、これ以上屈辱的なことがあるだろうか。

「いや、いやです!」

しかし、平口は構わず、ワインの瓶を構え、その口を、広げられた真理恵の肉裂へと向けた。

「でも、平口さん。真理恵ちゃんのアソコ、ずいぶん小さいみたいだから、そんな太い瓶、入るかしら」
「なぁに。こんな可愛い顔してても、ずいぶん男をくわえ込んでいるんだから、アソコも丈夫なはずだよ。大丈夫、大丈夫」

他のお笑い芸人が代わりに答える。

「ふふふ、行くぞ、真理恵」

平口は瓶の先端を真理恵のその部分に触れさせた。冷たいガラスの感触が真理恵に伝わる。

「いやっ、止めてぇ!」

スルリ。十分に濡れていた真理恵の肉裂は、あっさりとワインの瓶の首を飲み込んでしまった。平口は瓶を回転させたり、前後に動かしたりしながら、ゆっくりと中へ沈めていく。

「あっ、あっ、いやぁっ」

肉穴を冷たく固い瓶で広げられていく感触。それは決して快楽を伴うものではなかった。そして大勢の男女の前で見せ物にされるという屈辱。真理恵は泣きじゃくり、涙で顔をぐしゃぐしゃにした。

平口はしばらく瓶の口を出し入れして、遊んでいたが、真理恵の号泣があまりに激しくなったので、白けた表情になり、それを抜き出した。押さえつけていた芸人たちも手を放し、解放された真理恵は、ソファに突っ伏して、泣き崩れた。

「ちょっとやりすぎたんじゃない?」
「やばくないか......」

熱狂から冷めた男女は急に不安になる。もしこの女が訴えるなどと言い出したら、大変なことになってしまう。平口にのせられて、調子に乗りすぎたと、顔を青ざめさせた。

「大丈夫ですかね......」

若手芸人の一人が、平口に囁く。しかし、平口だけは、不敵な笑みを浮かべていた。

「ふふふ、お前らは心配しなくていいよ」

号泣する真理恵を、吉田が抱きかかえる。

「さ、真理恵ちゃん。もう泣かないで。ちょっとあっちに行こうか」

真理恵は泣き続けているが、吉田に抱えられるままに立ち上がり、そして個室を出て行った。

「じゃあ、お前らは好きなだけ飲み食いしていっていいからな」

平口は、そう言うと、二人の後を追うように出て行った。

残された男女は、複雑な顔を見合わせた。



あれほど、しつこいほどに電話やメールをしてきていた真理恵が、ぱたりと消息を絶った。何度電話をしても出ないし、メールの返事もない。連絡がなくなって3日後、心配になった慎治は真理恵が在籍しているイメクラに客を装って電話してみた。

「真理恵さんは、体調を崩してお休みしています」

店員はそう答えた。復帰はいつになるかわからないと言う。

慎治は自分が真理恵の自宅も知らないことに気づいた。あんなに密接につきあっていたのに、真理恵のことは何も知らなかった。いちいち女の身の上は知りたくもないし、興味もなかったからだ。

そんな時、吉田から連絡があった。いつも待ち合わせに使っている喫茶店に呼び出された。先に来て待っていた吉田は、慎治を見ると、少し複雑な表情をした。

「よう」
「どうしたんですか、吉田さん。また女の子集めの仕事?」
「いや、実はちょっとな」

しばらく黙っていた、吉田は、突然頭を下げた。

「すまない、慎治君」
「え、何ですか。どうしたんですか?」

意味もわからず、兄貴分と思っている吉田から謝られて、慎治は困惑した。

「実は、真理恵ちゃんのことなんだけど......」

突然、真理恵の名前が出て慎治はドキっとした。真理恵とつき合っていることは、吉田には内緒にしていたからだ。

「お前とあの子がつきあってたなんて知らなかったんだよ、俺」
「え、真理恵がどうしたんですか?」

もしや、吉田が真理恵に手を出したのでは?と慎治は思った。しかし、どちらかと言えばM的な吉田は、どう考えても真理恵のタイプではない。

「真理恵ちゃん、フリーだって聞いてたからさ。実は平口道夫さんに......」
「平口道夫?!」

突然、大物芸能人の名前が出てきて、慎治は驚いた。いったい何の話なんだ?

「平口さん、風俗好きじゃない? それで真理恵ちゃんのこと知ってて、会いたいっていうから紹介したんだよ、そうしたらさ」

慎治は混乱する。真理恵と平口道夫。何が何だかわからない。

「二人とも意気投合しちゃったというか、お互い一目惚れみたいな感じになっちゃってさ。今、二人はつき合ってるんだよ」
「え......」
「真理恵ちゃんって、ちょっとMっぽいところあったじゃない。んで、平口さんってSなんだよ。そのへんがすごく噛み合っちゃったみたいでね......。もう真理恵ちゃんも、ご主人様、ご主人様って、平口さんに心酔しきっちゃっててさ。そんなの、慎治君には、わかんないと思うけどさ......」

吉田は、慎治と真理恵の関係を、普通の恋愛カップルだと思っているのだろう。いや、むしろ年上の風俗嬢である真理恵が、高校生の慎治をからかっているような甘えさせているような関係だと。

「俺、真理恵ちゃんから手紙を預かって来たんだよ。自分はもう慎治君に会えないからってさ」

吉田は、カバンからブルーの封筒を撮り出して、呆然とする慎治に渡した。

慎治はそこでは封筒を開けずに、黙ってテーブルの上を見つめていた。

「まぁ、相手が悪かったよ。天下の平口道夫じゃ、高校生にはちょっと分が悪すぎるよ。もちろん俺も、二人がつきあってるって知ってたら、紹介するなんてこと、しなかったんだけどさ」

慎治には、吉田の声は聞こえていなかった。



真理恵からの手紙には、慎治への謝罪が綴られていた。まず、慎治のことを心から愛していたと書き、その上でそれ以上に好きな人が出来てしまったと真理恵は告白する。そして、慎治は自分を束縛してくれなかったが、新しいご主人様は、自分を徹底的に支配してくれるのだと。今は、平口のマンションの中で首輪をつけられて、飼われているのだと真理恵は言う。何もかも、それこそ食事も排泄も、全て平口の命令が無ければ勝手にすることは出来ない。そして自分はそんな状況に幸せを感じているのだと。

奴隷が自分からご主人様を変えるなど、あってはならないことではあるが、自分を押さえることが出来なかった。そして真理恵はひたすら謝りの言葉を並べていた。

その手紙を読んだ時、慎治の中で何かが変わった。

女性に対して、特別な感情を持たない慎治だったが、真理恵にだけは少しずつ今までとは違う気持ちが目覚めていたのだ。

その初めての感情に慎治はとまどい、自分でもどう対処していいのかわからず、真理恵に伝えることはなかった。

しかし、そんな自分の変化に気づいた矢先に真理恵は姿を消した。

そして芽生えはじめたその感情を、慎治は永遠に封印することにした。



「慎治君さぁ、女子中高生の売春組織があるって聞いたことないか?」

久しぶりに吉田が電話をかけてきた。

「へえ、どんな組織なんですか?」

「なんか社長とか金持ちとかに、若い女の子を斡旋してる奴らがいるらしいんだよ。女の子たちも弱みを握られてるし、買うほうもバレたらヤバイってことで、かなり秘密は守られてるようなんだ。なんか情報少しでもあればと思ったんだけどさ」
「うーん、あんまり聞いたことないですね」
「そうか、しかも女の子はみんなSMっぽい調教をされてて......、あっ、まぁいいや」

SMと言いかけて、吉田は真理恵の件を思い出し、慎治に気をつかったのか話題を変えた。

「なんでもいいから、それらしい話を聞いたら教えてもらえないかな。これ、結構大きなスクープになりそうなんだよな」
「わかりました。なんか耳に入ったら、連絡しますよ」

電話を切ってから、慎治は笑みを浮かべながら手元にある数枚の写真を眺めた。有名なお嬢様女子高の校名と、そこに写っている全裸の少女の名前が書かれている。女の子は大きく股を広げた状態で縛られ、秘部は丸出しになっている。無理矢理、そんな写真を撮られたらしく、少女は顔を真っ赤にして泣きじゃくっていた。

「この子は、深山社長の好みかな」

薄く笑いながらも、その目は全く笑っていない。表情のないその瞳は、まるで爬虫類のような不気味さがあった。

(完)

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第二章 禁じられた関係のはじまり 【I】>>>【II】>>>【III】>>>【IV】>>>【V】
第三章 初めての羞恥調教 【I】>>【II】>>【III】>>【IV】>>【V】>>【VI】>>【VII】
第四章 開発されてゆく恥ずかしい窄まり 【I】>>>【II】>>>【III】>>>【IV】>>>【V】

〜第二部〜 【第二部総集編】

第五章 交錯する少女たちの運命 【I】>>>【II】>>>【III】>>>【IV】>>>【V】>>>【VI】>>>【VII】>>>【VIII】>>>【IX】
第六章 開花する羞恥のつぼみ 【I】>>>【II】>>>【III】>>>【IV】>>>【V】>>>【VI】
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09.06.29更新 | 小説  >  羞恥の教室
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