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『S&Mスナイパー』1982年12月号 読者投稿小説
「H感覚な午後」
「H感覚な午後」
好奇心旺盛でちょっとHな19歳の女の子・真理にふりかかる、かなりアブない凌辱体験。年頃の乙女はショックの中で何を思い、何を感じたのか……。『S&Mスナイパー』1982年12月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全6回に分けてお届けします。
空には雲ひとつない。
冷夏と騒がれ、ぐずついた日の多かった夏も終わりに近付いてようやく勢いづいた太陽がギラギラしている。
手持ち無沙汰な様子で店に下りた真理は、表通りに降り注ぐ陽光の煌めきに誘われるままガラス戸を開け、途端にムッと息の詰まるような熱風を浴びて、思わず声を放った。
「うっ……わあ。暑いなあ」
暑いとは言っても、とうに盛りを過ぎた時節柄、例年なら風もよほど涼しいものを含んでおり、暑さで音を上げていた体がホッとひと息つけるという頃合なのだが、体が暑さに馴れるということもなかった今年は、思わぬ熱気の襲来に異様なものさえ感じられる。
慌てて戸を閉めると、フーウと大きく息を吐いた。真理は朝からひとり店番で、ほどよく冷房を利かした中でぶらぶらしていても、体の奥底にこめられたような熱っぽいわだかまりに何故か気怠さを感じてならない。
セックスの後の物憂さに似てなくもないが、今のように溜まったままの状態と存分に燃焼した時との違いは大きい。何ともやるせないような思いは、どうやら体の欲求に深く根差しているようだ。
「あああ、嫌になっちゃうな。外は上天気……やっと夏らしい日和だと思うのに。こんな日は、公園でジョカリでもして汗を流して、帰りにプールにでもザブンと潜れば最高なのになあ。まったく、ついてないなあ。店番だなんて……。好さん、早く帰ればいいのに」
岸本酒店の娘・真理は、ぶつぷつと独り言をいいながら、店の冷蔵庫からコーラを抜き出した。ポーンと景気よく馴れた手付きで蓋を取る。それで憂さ晴しのつもりか、両手でしっかりと壜を握りしめ、ウフッ……と小さく声を上げると、顔を綻ばせて喉を鳴らした。
冷めたくて如何にも逞しい物を思わせる握り心地だ。
――よくコーラの壜くらいって、話にあるけど、嘘よね。こんなにフットイのだったら……驚くじゃない。
真理の空想が膨らみ始める。形良く盛り上がりを見せる真理の胸より、もっと大きく……。
父は店の改築のことで遠縁の建築設計士のところに出向いている。母は何年振りかの同窓会とかで、朝から嬉々とした様子ではしゃぎながら出掛けていった。
「何よ、母さん。随分おめかしして……。さては、初恋の人でも来るのかな」
「馬鹿おっしゃい」
母の顔は、ポッと紅潮していた。
「あやしい、あやしい……。時間は10時から午後の1時まででしょう。だったら2時には帰れるわよね。それ以上おそかったら疑っちゃうからね。昼下がりの情事……なんて、結構盛んなようですからね。近頃は」
「はい、はい……」
母は苦笑しながら、それでも嬉しさを隠せないような軽やかな足取りであった。まだ四十歳を過ぎたばかりの母である。肉付きのよいその後ろ姿も腰の辺りに淫らな艶めかしさを漂わせ、熟しきった女の匂いをプンプンさせているようで、どうにも危な気だ。
母さん、今頃……ちゃっかり宴会場を抜け出して、こんなフットイものを咥えてるのじゃ……。意外なデカ物もあるから。
曰くありげな笑みを浮かべて、真理はもう一度、しっかりと手ごたえのある壜を握った。コーラの壜と重なって先日プールで目にした男の姿を脳裡にありありと思い描くことができる。
肌寒い思いのまぬがれえぬ欝陶しい曇り日でもやはり夏。屋内プール場は、けっこう賑わいを見せていた。
すいすいと水澄ましのようにブレストで泳ぎながら、その時、真理は息継ぎに上げた顔を、もう水に浸けることができなかった。
真理の向かっているプールサイドの腰掛けに座った女と会話を弾ませている男の下半身に、チラッと送った視線が離せない。
男も女も水泳競技の選手なのか、実に見事な泳ぎっぷりを披露していた2人だ。ともに競泳用の水着に身を包んでいる。百分の一秒というタイムを競い合う水泳の競技用の水着といえば、水の抵抗を出来る限りなくそうと、如何に薄く、如何に肌を覆う部分を少なくするかに重点を置いて作られているのだと聞いたことがある。
普通は男にしろ女にしろ、水着の下にはそれなりのサポーターなりショーツをつけるのが常識だが、その時の二人は、どうやら水着の下はいつもの競技と同じように何もつけていないようだった。
座った女は少し開き加減な脚を投げ出して、それはもう、乳輪の淡い広がりも乳首の突起も明瞭に窺わせ、よく見れば下腹部にこんもりと盛り上がりを見せる恥丘は黒っぽく陰り、その続きには見違うこともなくそれと知れる縦皺の喰い込みさえあからさまだ。
その横の壁に凭れて立った男の、小さな逆三角形のパンツの中いっぱいに脹らみを見せている物の巨大さ。水に濡れたパンツはぴったり腰に貼り付いて、もろにその形を見せている。太い。長い。亀頭の部分の物凄さ。パンツの上から頭を覗かせないのが不思議なくらいだ。
余りにも露骨な姿を窺わせる男の腰から視線が離れなかった。泳ぎなからゴクリと生唾を呑み込んで、鼻から浸入した水を飲みそうになり、真理は慌てた。それでもどうにか泳ぎ着いて、もう一度、間近に男の物を見た。本当に、アフリカのお土産みたいに何かで彫ったサックのような物を被せているのでは……と思えるほど大きな物だった。
真理は19歳。すでに3人の男の物を知っていた。そんな3人の物とは比べようもない巨大さ。
もし、あれが勃起したら――そう思うと、火のついたように顔の火照るのが分かった。
それを隠すためにザブンと水に頭を沈めた真理は、水の中にも意外な物を見付けた。真理のすぐ近くの男の腰が、前をぴったりプールサイドの壁に擦りつけるような感じで、水の中で妙な揺れ方をしているのだ。
頭を出すと中学生くらいの男の子だ。両腕を組んだ上に伏せ加減に頭を乗せ、ぶらぶら水に揺れながら休んでいる風を装い、上目遣いいな視線は、突き刺すように例の女の股間に向けられている。その目つきのギラギラしていること。
――まあ、嫌らしい!
今まで男の腰から目を離せなかった自分のことは棚に上げ、真理は心の中で呟くと顔をしかめた。その時、ふと思いついたことが真理の心を和ませた。すぐ実行にかかった。悪意ある淫らな思いつきだ。それが真理の心をワクワクさせる。
(続く)
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