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『S&Mスナイパー』1994年3月号
緊縛モデルたちの縛られレポート
「被縛報告」みさと編
緊縛モデルたちの縛られレポート
「被縛報告」みさと編
SM雑誌のグラビアに登場するモデルってどんな人? 数多いるモデルの中には「緊縛、大好き!」という生粋のマニア女性もいれば、「SM? ナニソレ」「初めて縛られるんですけど……」と戸惑いを隠せない人や、初めてなのにとんでもなく乱れてしまう隠れマゾ女性もいたりしす。そんな十人十色のグラビアモデルたちが、自ら綴る撮影後記「被縛報告」。今回は『S&Mスナイパー』1988年7月号に掲載された「被縛報告」、みさと編を再掲載いたします。
先週の日曜日、私の大親友が結婚しました。本当は心から“おめでとう”って言いたかったけど、先にゴールインされちゃったのがショックでした。私のほうが彼女よりぜっだいモテるって思ってたから……。
モデルになったのも2人でショッピング中に私のほうだけスカウトマンに声をかけられたのがきっかけで、それからずっと彼女に対しで少し悪いようなウレシイような気がしでました。
私は、自分でも感心するくらい男の人に声をかけられることが多いんです。どうしてかなアっで不思議なんだけど、仕事で会う年上の男性には、オトコ好きのする顔立ちだってよく言われます。切れ長の目が昼間からエッチなことを連想させるとか、フヱラチオの上手そうな口元だとか、もっとストレートに“ホステス顔”とか“AV顔”とか言われちゃうこともあります。
でも私自身は精神的不感症っていうのかなあ……誘われて気が合えば一緒にお茶を飲んだり、数回はホテルにまで行っちゃったこともあるけど、本気で男の人を好きになれないみたいです。
その原因は、大失恋! 相手は29歳のジャズ・ピアエストで、肩書きはカッコいいけどすごくビンボーな人。学生アパート風の6畳六ひと間にピアノ一台とシングル・ベッドが一つしかなくて、あんまり気の毒なので、そのとき18歳だった女の子がアルバイトで溜めたお金で冷蔵庫を買ってあげちゃったくらいです。
真夏の恋だったので、西陽の差し込むクーラーのない部屋に、冷蔵庫はぜったい必要でした。セックスの後で、冷たいコーラをグビグビしたかったからです。
あの頃は本当にセックスばかりしてたなァと思います。記憶に残っているほとんどがベッドの中のことで、1日に2〜3回のセックスはあたりまえ、せっかく銭湯に行ったのにまた汗まみれになっちゃうこともしょっちゅうでした。
私はまだイクっていうのがどんなものなのかよくわからなかったけど、披とセックスするのがすごく楽しかったし、それにビンボーだったので遊びに行くお金もありませんでした。
結局、彼とはたった一度旅行したきり。ある日突然、彼が「丸井」のキャッシングで10万円もお金を借りてきて、2泊3日の淡路島旅行を決行しました。仕事以外のスケジュールを立てるとか、何かを計画的に実行するとかいうことが他人に自慢できるくらいヘ夕な人だったから、あのときの段取りのよさには本当にビックリしました。
でも私は勝手に“彼と結婚するんだ”って決めていたので、婚前旅行ごっこがウレシくて、この年でこんなふうに幸せ全部使っちやったら、あとの長〜い人生は残りの幸せを薄めながら使うしかないんじゃないかしら!?って本気で心配してました。
そしたら突然、本当に大不幸になってしまったんです。昨年の秋の初めに彼に好きな女性が現われて、私は“もういらないヨ”って言われちゃったんです。
何事も起こらなくたって寂しい秋に、
(そりゃあないよオ〜ッ)
って落ち込んで、涙、涙の毎日を過ごすことになったのでした。
浮気なら許してあげようと思ったし、本気でも“ふたまたかければいいじゃない”というところまで譲歩したのに、
「悪いけど自分の気持ち誤魔化せないよ。彼女とは一緒になる宿命なんだ」
って、今どきメロドラマでだって浮いちゃいそうな台詞を言われて、恋は終わってしまったのです。聞くところによると、相手は午上の、しかもバツイチの女だっていうじゃありませんか。
子連れじゃないのがせめてもですが、それなら断然19歳のピチピチお肌のほうがいいに決まってると思うのに……。それに女は老けるのが早いから、あと2〜3年も経てば恋の終わるのは目に見えてると思ってみたりするけれど、恋は盲目なのもよζ知ってます。大体、私自身がいくら彼を嫌いになろうとしても無埋なのですから。思いつくかぎりの悪口、たとえば彼の才能なんか信じてなかったとか、ジャズマンのくせに演歌調の恋なんかしちゃって超ダサイとか、を並べ立ててみでも、すぐそのあとで、
(だから何だっていうの! やっぱり私は彼を愛してる!!)
と、情けないったらありません。悲しくて苦しくで、連日、京都のお母さんに電話しました。話すことはなかったし、本当のことなんか話せるはずもなかったけど、失恋病がホームシックを併発して、お母さんの声を聞かないと寂しくていられませんでした。
それ以来、精神的不感症に陥っておまけにセックスもあんまり好きじゃなくなりました。だから今でもセックスよりオナ二ーのほうが好きです。相手に気を遺ったり心の駆け引きをする面倒もいらないし、一人でするほうがずっと気持ちいいからです。
たまになりゆきで男の人とホテルに行っても、延々と前戯を続けられるとシラケてゆくばかりでちっとも気持ちよくありません。男性にわざとクールで意地悪な態度をするようになったのも、欲求不満だからかな……という気もします。
こちらが逃げるから追いかけてくるのかもしれないけれど、最初は「割り切って遊ぼうぜ」ってカッコつけてる男の人も、私が冷たい態度をすればするほど、電話やプレゼント攻勢でプッシュしでくるようになるんです。
そういう弱い立場にハマり込んだ男性に意地悪をするのは快感! 困ったり悲しんだりするのを見ると胸がドキドキ高鳴っちゃいます。男の人の心理を同時体験できるのも私が失恋経験者だからこそで、努力してもちっとも報われないジレンマのモンモン状態がよくわかるぶん、苛め甲斐もあるというものです。
自分に気があるとわかっている男の人をそんな心境に陥れるのはすごくユカイ! 実際に男性の頬っぺたを叩いたときに、それがセックスのときに感じるイイ気持ちに似ているナと思いました。あんまり強く叩きすぎたので掌が痺れたけど、信じられないくらい興奮しちゃって……、痺れがGスポットにまで伝わってくるような感じがしました。本当にそんなことってあるものなんです!!
だから、SM雑誌に載るから言うわけではありませんが、私には、意地悪したり叩いたりするのが快感という人の心がよーくわかります。もしかしたら、私はもうサディストと呼べちゃうのかもしれません。だって、現在の男性は私をイライラさせてくれるような人だからです。
そこで読者の皆サマ、私を怒らせて頬っぺを叩かせたら、間違いなくキミをセックス・フレンドの一人にしてあげちゃうヨ!
告白=みさと
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12.02.07更新 |
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