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『S&Mスナイパー』1994年6月号
緊縛モデルたちの縛られレポート
「被縛報告」まゆみ編
緊縛モデルたちの縛られレポート
「被縛報告」まゆみ編
SM雑誌のグラビアに登場するモデルってどんな人? 数多いるモデルの中には「緊縛、大好き!」という生粋のマニア女性もいれば、「SM? ナニソレ」「初めて縛られるんですけど……」と戸惑いを隠せない人や、初めてなのにとんでもなく乱れてしまう隠れマゾ女性もいたりしす。そんな十人十色のグラビアモデルたちが、自ら綴る撮影後記「被縛報告」。今回は『S&Mスナイパー』1994年6月号に掲載された「被縛報告」、まゆみ編を再掲載いたします。
知らず知らずのうちにこの世界に入ってしまった私――。
スカウトされたのは16歳のときです。それからしばらくの間は撮影といったら宣伝材料用の写真を撮るくらいで、ほとんど仕事はありませんでした。モデル事務所に所属した後も、まだどうしようかと迷っていたので、会社のほうで気を遺ってくれたようです。考える期間を与えればそのうちにヤル気になってくれるだろうと、長い目で私のことを見てくれたんじゃないでしようか!?
そのうちに少しずつお仕事がくるようになって、初めのころは雑誌のグラビアで“プレイメイトの女の子”になったり、「お友達を紹介して下さい」のページに載ったり、プレゼントコーナーのマスコット・ガールみたいなこともやりました。
いつの間にか、普通の生活からぜんぜん知らないギョーカイに飛び込んで、大人の世界のいい部分も悪い部分も、いろんなものを一瞬にして見てしまった感じです。
だけど、高校と仕事の両立は忙しすぎて、それをじっくり消化する時間がない。そんな毎日を過ごすうちに、また少しずつ仕事が減り始めでヒマができ、フッと我にかえる時間ができてみると、モデルこしての自分はいるけれど、生身の女のコとしての私が見当たらないんです。
ちょうど高3の1学期の初めのこと。これはペンキョーなんかしてる場合じゃないゾって思いました。
女のコは恋をするとキレイになるって言うでしょ。たしかに友だちなんかを見てると、だれかを好きになって、みんなどんどん変わっていくんです。でも自分は? すっかり恋する気持ちを忘れてしまって、それどころか、恋をしたいとも思わなくなってる。何だか、取り残された感じでした。
ちょうどそのころ、友だちからアメリカン・オールディーズ・ポップスのCDを何枚か借りて、その中のコニー・フランシスの『ボーイハント』を聰いたときに、グワ〜ンと体中が熱くなったんです。
相手もいないのに、私“一刻も早く愛に生きなくちゃ!”と思いました。でも現実はキビしくて……。男の人と知り合うのはそれほど難しいことじゃないけど、一対一になった途端、甘い会話も何もなくエッチぽかり求めてくるのでウンザリです。
えっ、欲しいのはカラダ? このたわけモノ! みたいな出会いが数回続いたので、すっかりメゲてしまいました。よく「一生に一度の恋」なんて言うけれど、まったくのお手上げ状態でメロメロになれる恋なんか、そう簡単に見つけられるはずはないのでした。
とは言うものの、私だってキレイになりたいし、人間のアツミだってぜったい欲しい。フラれて泣いてる友だちに、
「だれでもみんな何かの関係を引きずりながら、新しい出会いと別れをくり返しているのよ。だから人生、なげちゃダメッ……」
と、気のきいたセリフのひとつも言えるようになりたいものです。
恋がダメなら、まったく違う世界に飛び込んでみたい……そう思って始めたアルバイトがビル掃除でした。若い女のコが3Kのバイトをしているので始めたころはとても珍しがられましたが、人生ベンキョウとシェイプアップを兼ぬて(仕事はかなりキツイですが)今でも続けでいるので、自分でも感心しています。
私は“努力”という言葉が大好きで、モデルでもお掃除のバイトでも、一度スタートしたらヤリ抜かないと気が済まない性格です。マジメさと根気強さが顔に、特に一文字マユゲと黒い大きな瞳によく現われでいると、カメラマンに言われたことも一度ではありません。
期待されると益々“努力”してしまう払は、SMの撮影だってもちろん、多少の恐怖を感じながらも、仕事に徹してがんばりました。撮影の中盤まではスムーズに進んだので(初めてのSMだからって)心配して損しちゃったと思ったくらいでした。
ところが、その後が大変! 15分間の休憩の後“パンティだけのセミ・ヌードのまま両手を後ろに回して縛る”と説明されましたが、腕が後ろに回せないのです。動かそうとした途端、突然言うこときいてくれなくなっちゃって……手首から先は元気なのに、腕は両方とも付け根のところから、時計の振り子みたいにダランとぶら下がったままなのでした。あーあ、ぜーんぜん動いてくれない……。
前回の打ち合わせのときに、
「SMの撮影は普通より疲れると思うから、後半、調子崩さないように頼むよ」
と言われていたことなどはすっかり忘れてしまい、おまけに事前に大まかな縛りのパターン(どのあたりからキツイポーズになってくる)の説明を受けていたにもかかわらず、体力のペース配分のことなど全く気にしてなかった私がバカでした。
それに今だから打ち明けられますが、撮影の前日までやっていたビル掃除のバイトでは、翌日の体力を際耗する本業のことも忘れて、大理石でできた輻1メートル、長さ2メートルのテーブルを何度も押したり引いたりして、ものすごく疲れてしまったのでした。
それでボロボロになってベッドにもぐり込んだ深夜の4時すぎに、電話のベルで起こされて受話器を耳に当てたら、
「バーカ、こんな時間に電話なんか出てんじゃねえよ!」
とだけ言っで、すぐにガチャッ、ブー、プーの音。もちろん相手は誰だか分かりません。ものすごく頭にきて、朝まで怒りのウツラウツラが続いたために完璧に寝不足なのでした。
それに加えて、ボーッとした状態でスタジオに向かう電車の中、今度はわざとこっちにエッチな紙面が見えるようにスポーツ新聞を広げて、二ヤ〜ッと笑っている中午オジサンに遭遇してしまったのです。チカンのように直接タッチするわけじゃないけど、あれって最低のイジワルだと思いました。
ツイてない日って、ホントに何をやっても上手くいかないもんなんですね。撮影では、散々スタッフを手こずらせた後ろ手縛りのポーズで小道具のバイブレーターをオシャブリさせられたとき、そういうポーズは初めてじゃなかったのに、その日に限って、高2の夏休みのイヤな体験を思い出しでしまったのです。
ひとつ年上の男のコと予定外のエッチの最中、私の後頭部に手を回して自分のアソコに押しつけて、無理にべ二スをくわえさせられたのです。あんまり経験なかったし、窒息しそうになってあわてて口から吐き出そうとしたら、両手で押さえつけられて……。
苦しまぎれに歯を立てたら、頭をバシッと叩かれてしまって“どうして叩いたりするの!?」って泣きそうになったとき、一度も昧わったことがなかったネットリが口の中に発射されたのです。
吐きそうになっていると彼が“うまいか?”って聞いてきたので、私はベッドの上に本当に吐いてやりましだ――。
忘れたい恥ずかしい過去なのに……撮影の日は妙にうららかな陽気で、朝からカラダの中にオンナの欲望がウズウズで何かヘン! 欲求不満なのかもしれません。いい男(ヒト)が現われたら、最初はやっぱりお友だちから始めたいです!?
告白=まゆみ
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