〜S&Msniper archive exhibition〜 “S女からの手紙” Sに目覚めて 田丸みどり(仮名・22歳) T君のせいで私はとんでもない性癖に目覚めてしまいました。 今回は1981年6月号から、編集部に寄せられた手紙をご紹介します。 |
SMの類の雑誌をよく読んでいましたが、自分はSかMかよくわかっていませんでした
サディスティックな欲望拝啓! 編集部の皆様、いかがお過しでしょうか。私は初めて貴誌にお便りする22歳の神戸のS女です。S女と書きましたが、少し前までははっきりわかってなかったのですが……。
私は早熟というか、高校の頃から(貴誌ではないんですけど……スミマセン!)実はSMの類の雑誌をよく読んでいましたが、自分はSかMかよくわかっていませんでした。それが去年の夏頃責誌を知り、そのレイアウトというかカラーページの素晴らしさが気に入り、貴誌一本に絞り愛読しております。
私も今、美術関係の方面を目指しておりますので、そういう事をわりと気にする方です。今まで読んでいたSM誌はあまり気持ちのよいものではありませんでしたが、スナイパーのイラストは、切り抜いて壁にはってるくらいですよ!
ところで話がそれましたが、私の去年の体験をきいて下さい。これは本当の事なんですよ。実は自分でも、本当に現実にこんな事があるなんて思ってもみなかったのですから。
中学3年の時に初体験をしてから、ずっと普通の性行為しか知りませんでしたし、割と私は下着にこる方なのですが、そういう下着に感動する男性はわずかでした。
また話がそれますが、この下着も問題でした。母に見つかってしまっては大変なので一人住まいの友人の所で洗たくして、すべて自分の机の鍵のかかるひき出しにしまってたのですから。今でもですが、コインランドリーがあるので、それほどでも。
で、去年の夏の話です。
私は三ノ宮(神戸の都心です)で洋服などを買って、4時頃家に帰る前に家に電話をして、ボックスを出た所で彼(仮にT君としておきます)、T君が声をかけてきました。
ひょろっとして背が高く、おしゃれな感じがしたので私も気に入り、お茶を飲みに行きました。彼は私よりひとつ年下で、ひとりっ子でぶらぶらしてるという事でした。でもとってもおしゃれで、服装の事とか流行の事についてとてもくわしく、少し声が低かったのが気にかかりましたが、悪い気はしませんでした。
その店を出た後も流行の話なんかしながら2人電車に乗り、自然、彼の部屋へ行ったのです。彼の部屋は高級住宅地の多い、地域にあるアパートの2階にあり、とてもみはらしもよく、クーラーもあって本当に親のスネかじってるな、という感じを抱きました。
はじめは2人でレコードをきいたりしておしゃべりの続きをしてましたが、2人で部屋のすみにある彼のベッドに坐って話をしてたもんですから、やっぱり抱きあったんです。
この事を書くのは一番恥ずかしいっていうか抵抗があるんですが、その時私、生理だったのです。だから私はその事を彼に言いました。私もうっかりしてたんですけど、すると彼は「本当!?」とおどろいてるというか何かヘンな感じでじっと私を見た(と思う、たしか)ので、私はとても恥ずかしかったけど、うん、と言いました。
そしたら彼、自分のシャツを出してきて、それを下にひけばいいからって私を脱がせにかかりましたが、まさか私、初対面の人に汚れた生理用品なんか見られたくなかったからトイレをかしてもらったんですが、その時、彼が急にトイレのドアをあけたんですよ! 信じられます!?
私、恥ずかしくて腹なんか立たなかったけど、何なんだろこの子は!? とか思って部屋にかえると彼、私のハイヒールをひざにおいて座ってたんです。
で私、さてはこの子、少しヘンなんじゃないかなーと思って「何してんの?」って、きいたんですよ。そしたら彼「トイレのぞいてごめんなさい。おこってる?」って、上目づかいに言ったんです。
「そりゃあね。ヘンな子やねえ」って私は、ははぁん、こーいうのを変質者ってゆーんだな、とか思って急にうきうきしてしまい、じろっと彼を見ながら言ってやったんです。
そしたら彼、こっちに来て私の服をもう一度脱がしながら、「ほんまにごめん」ってくり返して、私をベッドにねかしてからハイヒールをはかせて「ふんで」って言いました。
私いろんな本読んでたけど、まさか自分にそういう機会がくるなんて思ってみなかったから恥ずかしいやらとまどうやらでしたが、思いっきりなれてるみたいな感じで、ヒールやつまさきで彼のほっぺたや体中、いろんないたそうな所、ふみつけてやったら、こんな事書くのてれるけど、彼、すごくこうふんしておりました。
で彼、そしたら「美しいなあ」って言いながら、私の出血してるのをすごく長い間なめてから普通の事をしました。
で、そのあと血のついたシャツを着て喜んでるんですよ! 結局、お互いSM誌を読んでる話になって、スナイパーを私に教えてくれたのは彼だったんです。彼が「僕は初めてやけんど、君は?」って言ったので、仕方なく私も初めてだった事を告白しました。
運命ってすごいものですね。
今や私は能動的にサディスティックな欲望を抱いてしまっています
それから私達はいろんな物を買ったりしてエスカレートしました。初めは普通のブティックで、その頃よくあったパンクっぽい物にはSM的な首輪とか服などもありましたので、買ったりしました。売ってる方は、まさか私達が本当にSMの為にそーいうのを買ってるとは思ってもみなかったと思います。それはそれでよかったんですが、やはり普通のブティックなどでは売ってないものってありますよね。ムチとか。
そーいうのはやはり、お互い尻込みしたけど結局ポルノショップで買いました。
ムチでしばく(たたく、という意味です)のは、初め痛そうだからイヤでしたが、彼は平気というか、うれしそうなのでやりました。でも初めはうまくたたけなくって興ざめでしたが、かなりたってうまくコツをつかめました。
それにこれは私の発見ですが(というか、何のまえぷれもなしに彼にためしたところ成功した、という意味ですが)彼のおしりにローソクを立てて火をつけると、ものすごく喜びました。
そういう時はかえって、何ていうか私は彼をいじめたくってやってるのに、彼がすごく喜ぶので少ししらけましたが、やっぱり普通の子にそーいう事をするとやばいのでガマンしました。
まあ、そういうわけでお互いうまくいってたのですが、私が他の男性を好きになってしまい(SMにかんけいなく)どちらともなく別れてしまいました。彼も誰か他の女性がいたような気がします。
そもそも彼も私も真剣にうちこんだとはいえ、しょせんは 遊びでしたから。しかし私のサディスティックさっていうのか、そーいう性癖は自分でも思ってもみなかった程、本気になってしまっています。
今の彼を愛しているのは愛してるんですがその反面、またマゾヒストのそれも年下の子と遊びたくてイライラしているのですから。
さて、貴誌にしても他誌にしてもそうですが、常に女性が受け身としてあつかわれていますが、そうじゃない女性もいるのです。
たしかに私も昔はそうでしたが、今や私は能動的にサディスティックな欲望を抱いてしまっています。今の私には普通の性交なんてあきたらない、の一言です。
T君のせいで私はとんでもない性癖に目覚めてしまいましたが、幸せだと思っております。
とにかく私はこれから邪道ではない本物を自覚してがんばっていくつもりです。
といっても極秘で……ですが。
(原文のまま)
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