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ネコとタチシリーズの中でも屈指の名作がリマスター作品として登場。人妻とその恩師と現在の教え子、業深き女同士の三角関係が繰り広げられる、美しくも罪深き同性愛の饗宴―― (97年度作品)。今観ても古さを感じさせないどころか、ヘンリー塚本監督の凄みをしみじみと感じられる一本。 人妻の山口珠理は電車で、かつての恩師である篠原五月に再会します。珠理と五月は9年前にレズの関係にあったのです。珠理は現在、姑と上手くいっていないこともあり夫婦関係も冷え込んでいるところ。そんな状況でかつての「恋人」に再会したのだから、さぁ大変。禁断の愛が再び燃え上がってしまいます。しかし、五月は今の教え子である平野瀬奈とも関係を持っていたのです。瀬奈は珠理の自宅に押しかけ、「今度、先生に会ったら私、ビルから飛び降りるから」と宣言。それを夫に聞かれた珠理は関係を問い詰められてしまいます......。
ねちっこいレズの関係を描くのは、ヘンリー塚本監督の十八番。延々と続くディープキスや、白い肉と肉が絡み合うシーンなどは、濃厚かつ猥褻。16年前といえば、FAプロも当然ビデ倫の審査を受けていて、現在の目から見ればかなりソフトな描写なはずなのですが、全く気にならないのには驚かされました。ハメシロを強調した局部アップなどなくても、エロい映像は撮れるのだと、改めて思い知らされましたね。女二人がひたすら見つめ合うシーンが多いのですが、そうした目の演技、表情の演技だけでも、エロさは全然変わってくるのですね。当たり前と言えば当たり前のことなんですが、最近のAVを見ているとそういう基本をつい忘れてしまいます。
カラミの最中にBGMが流れたり、モノローグのナレーションがかぶったりというのも今のAVの常識では考えられないことなのですが、それもまた自然に見られてしまうのはヘンリー塚本マジックだなぁと感動します。
ついこの間まで熟女女優として現役だった山口珠理の二十代の姿もいいですね。キリッとした顔立ちで眼力がすごいんですよ。
そして当時のFAプロの常連女優である篠原五月がまた強烈にエロい。この二人のカラミとくれば、あっさり終わるわけがないですよ。オトナの女と女だからこその、汁がにじみ出るような交わり。そしてペニスがなく、射精という終焉がないために、際限なくそれは続くのです。
しかし、あの頃はよかったと言われてしまうのがベテランの巨匠監督の常ですが、今もまったくテンションが落ちるどころか、パワーアップしているというのが、ヘンリー塚本の恐ろしいところですね。
文=安田理央
『ネコとタチ 夫ある身でレズの地獄に。(FAプロ)』
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13.07.21更新 |
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