毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
東京に引っ越してきて2カ月。
相変わらずの引きこもりながらなんとかやっているわけですが、落ち着いたら落ち着いたで、いくつか悩みも出てきました。
その一つが、わたくしにとって人生とは切り離せないAV観賞問題。
実家暮らしのときは、田舎で近隣に家がないのと家人の耳が遠いのをいいことに、フルボリュームで『イグイグ大乱交』とかを観賞していたものですが、オンボロ、一階、住宅街と三拍子揃った今の部屋ではそうもいきません。(一度窓を全開にして観てたら、外を通るすてきな奥様に睨まれました……)。
ああ、昼間からカーテンを閉め切り、テレビのボリュームを最小限にして見るAVがこんなに味気ないものだったなんて!
窓も股間も開けっぴろげがモットー。オナニーマエストロ遠藤です。
しかし、そんな悩みも今日で解消。
実は、年下の友人が引っ越し祝いにヘッドフォンを送ってくれたんですよ。見てぇ〜、超かわいいのぉ〜!(くねくねと身をよじりながら)
いやあ、持つべきものは物をくれる友達だなあ。
これをつけていれば、窓の外を通る奥様もまさか2穴挿入ビデオを見てるとは思うまいて。ふふふふふ。
せっかく「遠藤さんYUKIちゃん好きでしたよね♪」って送ってくれたのに、すっかりAV専用になっててごめんね。Kちゃん(誕生日にはきっとビスケット型の電マを送ってくれると信じています)。
とまあ、それはさておき。
新考案の“飛っ子オナニー”を試すため、なんとSMホテルの草分けである六本木「アルファーイン」にお邪魔することになったマエストロ。
「助平なカップルが集う場所に行けば、飛っ子の電波のおすそ分けにあずかれるはず!」などと軽い考えでいたものの、実際にアルファーインの中に潜入してみたら、初めて見るSMホテルの濃厚な雰囲気に正直股間の飛っ子のことなんてどうでもよくなってしまいました。
いやあ、ホンモノはやっぱりすごいわ……。
部屋には入らず廊下をうろうろしただけなのに、開けっ放しのドアの向こうに早速ガン勃起してるデカチンを目撃。思わず「ここはハプニングバーですか!」と色めき立つ私。
しかし、WEBスナイパー編集部のIさんに言わせると「これがアルファーインなんですよ」とのこと。
うーん、なるほど。いろんな人がいるでしょうから一概には言えないけど、他のお客さん(まあ、言ってみれば同志ですよね)とのちょっとHな交流を期待してる人もいるのかも。
普通にラブホでセックスしてても、こういう刺激ってなかなかなさそうだもんなあ。
鼻息を荒くしていると、たたみかけるように今度は下の階からカップルの声が。どうも階段を上がってくるみたいです。
各階にはエレベーターが設置されているので、フロントから部屋に行くだけならエレベーターで上がってくればいいわけですよ。それをわざわざ階段で上がってくるということは……。
こ、これはもしや、なんらかのプレイをなさってるのでは……!
息を飲み、無言でカップルのふりをするIさんとマエストロ。
すると、階下から手をつないで現われたのは……ホテルの部屋着(薄いガウンみたいなやつ)を着た熟年カップルじゃあありませんか。
50〜60代くらいの小柄なお父さんと、さらに小柄なお母さん(推定)。
ええっ、こんな方々がSMを!? いや、見た目で人を判断するわけじゃないですけど、SMプレイっていったら、ふてぶてしい西田敏行みたいな中年と露出の高いギャルのカップルとかを思い浮かべるじゃないですか(すみません、完全にAVに毒されてます)。
でも、目の前にいるのはパートナーの手をしっかり握って半歩前を行くお父さん(推定)と、おずおずと後をついていくお母さん(推定)。
か、かわいい……。こんなとこで遭遇した人に言うのもなんだけど、かわいい……。
こんなお父さんも、部屋に一歩入れば女を大の字に緊縛して鞭打ったり、排便を強要したりするんでしょうか。そ、想像できない。
でも、こういうカップルってなんだかほのぼのしちゃうなあ。平日の昼間からこんなところに来てるってことは、お父さんはきっともう定年退職したんでしょうね。で、手のかかった息子もようやく巣立ったことだし、これからはサービスタイムを利用して恋女房と2人、趣味のSMを思いっきり楽しもうと……。
あのカップルってきっとそんな感じですよ! 愛するパートナーとともに、一生SM、一生青春! ああ、いいわぁ。ぽわーん。
そんな勝手な想像をしている私をよそに、熟年カップルは黙って我々の横を通り過ぎていってしまいました。
すれ違いざまによく見ると、お父さんの手には古いタイプのデジカメが。うわー、これからどんなことするのかすっごい気になる。でも……でも、後をついてくなんて無粋なことはいたしませんよ。ええ、SMは紳士淑女の遊びですもの。
――うわ、Iさん今の見ました? 何か始まるんじゃないかと期待しちゃいましたよ。チンコの次は熟年カップル。さすがアルファーインっすね!
Iさん「我々をどっかで見かけて、わざわざ部屋から出てきたみたいですよ。ほら、僕もカメラ持ってるから、あっちも廊下でプレイしてると思ったんじゃないですか」
なんと! そうだったのか。
まあ、股間に飛っ子忍ばせてるわけですからプレイといえばプレイですけど、なにぶん当初の目的だった電波がなかなか飛んでこないもので……。お役に立てなくて申し訳ない。
その後もしつこく廊下をうろうろしてみたんですが、結局電波の収穫はない様子。うー、やっぱりなあ。
でも、アルファーインでダメならたぶん日本中のどこに行ってもダメでしょう。いっそ諦めもつくってもんです。飛っ子をダシにして、勃起チンコやかわいいご夫婦が見られたんだからよしとしますか。
Iさん「うーん、残念ですけど仕方ないですね。じゃあ遠藤さん、僕は先にロビーに戻ってますんで、もう一度最上階まで上がってエレベーターで降りてきたらどうですか。なかなか来る機会ないでしょうから、一人でじっくりアルファーインのムードを味わってきてください」
そうですね。じゃあお言葉に甘えて……。
すると、階段を上がったところで何やらヒソヒソ声が聞こえるじゃあないですか。
おお、さらなる刺客の登場ですか。どこまでお盛んなんだアルファーイン。
平日なのに! あたいなんてわざわざオナニーしにきてるのに!!
……と思ったら、
「いいじゃないか。さっきの女の子が来るまで待ってようよ……」
「恥ずかしいからイヤ〜」
どうも、さっきの熟年カップルが私をダシに羞恥プレイをするかどうか揉めている模様。
んもー、お母さん! いい年して「恥ずかしいからイヤ〜」じゃないでしょう。よーし、待ってろよ。今行くぜ!
タタタッと階段を駆け上がるマエストロ。しかし次の瞬間には、熟年カップルはそそくさと部屋に駆け込んでおりました。
ちっ、逃げられた……惜しい!
でも「女の子」って言ってくれたし、まあいいか。
お母さんの羞恥プレイに後ろ髪をひかれながらロビーに戻った私。さて、じゃあ股間に飛っ子抜いて帰りますか。
しかしここで、思わぬボーナスの申し出が。
Iさん「さっきは客室の中まで見れませんでしたけど、空いてる部屋なら覗いていいそうですよ」
え、ほんとに? 実はちょっと見せてくれないかなーなんて思ってたんですよ。
いよっ、さすがスナイパー。いや、さすがアルファーイン!
どの部屋がいいですかねえ。空いてる部屋ならどこでもいいなんて太っ腹なこと言われるとかえって悩んじゃいますね。
うーん、エセM女の私としては、“奴隷市場”なんて部屋は気になるなあ。いや、それともここはひとつ勇気を出して“排泄学園”いっとくか……。
Iさん「せっかくなら広い部屋がいろいろあっていいんじゃないですか。1階の離れとか」
確かに。ナニするわけじゃないけど、どうせなら高い部屋のほうが得かも。
ということで1階の離れにある“火の鳥”って部屋に決定。
ちなみに離れは、フロント前を通らず駐車場からそのまま行けるつくりになってるんだとか。恥ずかしい格好でチェックインするM女なんかもいるんでしょうか。いろいろ夢が膨らむなあ。
さらに、駐車場と離れの間にはこんなものも。
ああ、そう聞くとただのロッカーがこのうえなく卑猥に見えてくるから不思議です。何が入ってるのかしら。どきどきしながら、いざ“火の鳥”へ!
――Iさん、狼にならないでくださいよっ。うふふふふ。
Iさん「なりませんよ……」
んもー、いけずなんだからー。未知の世界への期待から妙なテンションになりつつ、次回に続きます。
(続く)
東京・六本木ホテル「アルファーイン」
住所:〒106-0044 港区東麻布2-8-3
電話番号:03-3583-3655
■システム
ご宿泊:チェックイン22:00〜チェックアウト翌10:00
(※AM3:00以降のチェックインはAM11:00チェックアウト)
\16,380〜(部屋によって料金が異なるため、詳細はHPでご確認下さい)
ご休憩:土曜日以外は毎日サービスタイム実施中!
AM6:00〜PM:5:00の間、最長11時間利用できます!
サービスタイム時間外:チェックインから2時間
\9,030〜(部屋によって料金が異なるため、詳細はHPでご確認下さい)
延長料金:1時間毎 \2,310〜\3,680
ご使用人数制限:全室3名様までご利用可能
(※4名様の場合はご宿泊料金の50%、5名様の場合はご宿泊料金の倍額の追加料金)
関連リンク
「ホテルアルファーイン」
関連記事
日本で唯一のSM専門ホテルに迫る!
「アルファーイン」ルームレビュー
SMホテル「アルファーイン」オーナー 今関和道氏
『アルファーイン』反お洒落スポット的周辺散歩
11.05.21更新 |
WEBスナイパー
>
オナニー平和主義
|
|