毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
GW2日目。実家に帰省するために家を出たら久しぶりの友人から電話があり、突然の訃報を聞かされました。
10年前、インターネットを始めて最初に仲良くなった人が亡くなったとのこと……。いつものようにのほほんと過ごすはずだった連休が、一気に薄暗いもやに包まれてしまいました。
実感がわかないまま、電車を乗り継いで群馬に行って、告別式に参列し、いろんな人と会って、酒を飲んで、泣いて、笑って。
今年のGWは一生忘れない気がするなあ。オナニーマエストロ遠藤です。
面倒見のいい母親のような人だったので、お客さんも多くて、よくみんなが集まってた。会社勤めもせず半ニート生活を続けていた私にとって、そこは家でも学校でもない、これまでにない居場所でした。私の30代のほとんどといってもいいかもしれません。
誰のチンコがでかいとか、どの男優がかっこいいとか、やっぱり昔の歌謡曲は最高よね、とか、そんなバカ話がもうできないなんて嘘みたい……。
ここで言うことじゃないかもしれないけど、Fさん、どうぞ安らかに眠ってください。
しかしGW初日の朝、いろんな楽しい予定に胸躍らせながら亡くなったと思うとちょっとだけ救われます。もう、連休の最後の日の寂しい気持ちを味わわなくてすむんだもんな。うん。
さて、そんな感じでココロは乱れまくりのマエストロでありますが、へこんでばかりもいられません。
そして人生は続く。オナニーも続くのです。
前回、飛っ子電波を求めて渋谷のホテル街まで繰り出したものの、思うような成果が得られなかったマエストロ(っていうか、股間のバイブは見事にピクリとも動かず……)。
「すわ実験失敗か!?」と思っていたところ、編集部Iさんから願ってもない情報が。
「飛っ子の電波が飛んでいそうなところですか。うーん、SMホテル“アルファーイン”の中なんてのはどうでしょう。事情を話せば、取材も兼ねて入らせてくれるかもしれませんよ」
まじですか!
SMファンなら誰でも知ってるアルファーイン。あの噂のアルファーインに入れるなんて……。
しかもSM関係なくオナニーの一環で。こりゃ快挙ですよ!
というわけで支配人さんの粋なはからいにより、うららかな4月某日、飛っ子片手に六本木『アルファーイン』に潜入してまいりました。
果たして飛っ子電波は行き交っているのでありましょうか。
どう見てもS紳士には見えないIさんと共にアルファーインの玄関をくぐると、まずロビーにはご覧のようにエログッズがずらり。
これからプレイに励むカップルが、ここで買っていくんでしょうね。うわ、思いっきり電波飛んでそう! 期待は高まります。
Iさん「遠藤さん、僕、マネージャーさんに挨拶してきますんで、ちょっとそこで部屋のカタログでも見て妄想を膨らませてください」
――はーい。なるほど、部屋の中が見られるようにカタログがあるんですね。
うお、103号室「性態実験」か。すげえな。飛っ子どころじゃないエロエロな器具がてんこ盛りじゃないですか。
Iさん「お待たせしました。こちらマネージャーさんです。お世話になるんですからしっかり挨拶してくださいよ」
――おおっ、思いのほかイケメンじゃないすか。私ごときのオナニーに協力してくださるなんて、ほんとにすみません。
マネージャーさん「飛っ子でオナニーするんですよね。うちでもいくつか販売してますよ。うまくいくといいんですけどねえ〜」
――いやいやいや、恐縮です!(マネージャーさんイイ人……SMホテルなのに素晴らしいアットホーム感!)じゃあ早速始めさせてもらっていいですか。ちょっと飛っ子バイブを装着してきますんで。
と、ホクホクしながらロビーのトイレに入ったものの、ここでちょっとしたトラブル発生。
せっかくだからマネージャーさんにリモコンを渡して動作確認してもらおうと思ったんですが、いくらスイッチ押してもらってもウンともスンとも言いません。
距離はほんの2メートル程しか離れてないし、動かないはずないんだけど……。はっ、まさか……壊れた? この大事な時に!?
いや、確かにエログッズってこういうことありがちなんですよ。つくりが簡単な安いやつだったりすると、昨日まで何事もなく使えてたものがいきなりヒューズがとんで動かなくなったりするんです。
うーん、でもなあ。飛っ子は結構複雑な機械っぽいし値段も5千円くらいするから、そう簡単には壊れないと思うんだけど……。
しかし動かないものは仕方ない。忙しいマネージャーさんを待たせたまま何度もトイレとロビーを行き来するマエストロ。
いろいろ試した挙げ句どうも電池が切れているということがわかり、急遽マネージャーさんに電池をいただいて事なきを得たのでありました。うー、そんなに使ってたっけ?
うふふ。何度も試してるものの、やっぱり他人(しかも妙齢イケメン)の手でスイッチングしていただくと同じ振動でも一味違いますわね。
この感じがホテルの中でいきなり来たら、かなりポイント高いんじゃないでしょうか。
さらに、自分以外の人に操作してもらって気づいたことが。
今回マエストロが購入したこの“飛っ子ファイナルVer.2”、10パターンの振動が楽しめるようになってるんですけど、操作ボタンは一つだけなんですよ。つまり、ボタンを一回押すごとに振動が切り替わり、10パターン終わったところで切れるという作りになってるんですね。ということは、一度殿方が操作を始めたら、最低でも10回ボタンを押すまでは股間の飛っ子ちゃんが暴れ続けると。
女が「いやーん、もうダメ。ヤメテー!」とか何とか言っても、すぐには切れない。ああ、なんてステキな不可抗力!
Iさん「平日の昼間ですけど、けっこう部屋は埋まってるみたいですよ。とりあえずそこのエレベーターから最上階の6階まで上がって、部屋のそばを歩いてみましょうか」
――そうですね。渋谷のホテル街は道端からしかアプローチできなかったけど、ドアのすぐそばからなら、電波が飛んでれば間違いなくキャッチできますもんね!
というわけで、えせカップルに扮してアルファーインの客室ゾーンへと潜入。
さっき見せてもらったカタログによると、部屋の中は檻とか診察台とか拘束椅子とか大変なことになってるようなんですが、廊下部分はいたって普通のラブホテル。お楽しみ中の皆さんの邪魔にならないよう、足音すら控えてそろそろとドアの外を練り歩きます。
うう、ドキドキする〜。股間のバイブは動かないものの、普通のラブホもそれほど入ったことないマエストロとしてはもう妄想渦巻きまくりなわけですよ。
アヘ声のひとつも聞いてやろうと、ドアに耳をくっつけてみたり……。
Iさん「遠藤さんっ!」
――あ、す、すみません。いくらなんでもこんなのマナー違反ですよね……。
Iさん「いやいや、違いますよ。むしろアルファーインは大人の社交場ですから、客同士のコミュニケーションも……。それより、そこの部屋見てください。ドア空いてますよ」
――あ、ほんとだ。空室も一応ドアは閉まってるところをみると、これはわざと開けてあるってことか。覗いてもいいってことですかね。
Iさん「どうでしょうねえ(ニヤニヤ)。でも、アルファーインに来るお客さんは2ちゃんねるに『何月何日の何時に○○号室で待ってます』って書き込みしたり、ドアに“奴隷調教中”って張り紙して公開調教する人もいるっていいますからねえ(※編注:張り紙の類は全てホテルの方が剥がしますので、良い子は真似しないように!)」
――ま、まじっすか! さすがアルファーイン。じゃあ覗いちゃいますよ……うわっ!
Iさん「どうしました?」
――チンコ! チンコ見えるっ!!
ドアの隙間から覗いてみると、3メートルほど先にあるベッドの上に殿方が寝転がっており、その股間には屹立したデカチンが!!(しかも携帯でなんか見ながらしごいてる……!)
Iさんが言うとおり、こりゃ絶対に確信犯ですよ。ドアから見たらバッチリ股間だけが見えるようにセッティングされてます。
うわー、しかしデカいな……こりゃ見せたくもなるわ(何度も覗き込み、しっかりと巨根を目に焼き付けるマエストロ)。
――これって露出プレイですかねえ。
Iさん「うーん、もしくはネットに何か書き込みながら誰かを待っているとか……。でもこれくらいは普通ですよ。アルファーインですから!」
ああ、来てよかった……。
でも、本来の目的を忘れちゃいけません。股間の飛っ子が電波をキャッチするまで、館内をくまなくパトロールしなくては。
と、デカチンに別れを告げて次の階へ。すると、なにやら人の気配が。だ、誰か来る!
――Iさん!
Iさん「遠藤さん!」
心の中で声をかけあうえせカップル2人。いよいよ本物のSM変態客と遭遇か……!
もはや股間のバイブのことなどどうでもよくなりつつ、次回に続きます。
(続く)
東京・六本木ホテル「アルファーイン」
住所:〒106-0044 港区東麻布2-8-3
電話番号:03-3583-3655
■システム
ご宿泊:チェックイン22:00〜チェックアウト翌10:00
(※AM3:00以降のチェックインはAM11:00チェックアウト)
\16,380〜(部屋によって料金が異なるため、詳細はHPでご確認下さい)
ご休憩:土曜日以外は毎日サービスタイム実施中!
AM6:00〜PM:5:00の間、最長11時間利用できます!
サービスタイム時間外:チェックインから2時間
\9,030〜(部屋によって料金が異なるため、詳細はHPでご確認下さい)
延長料金:1時間毎 \2,310〜\3,680
ご使用人数制限:全室3名様までご利用可能
(※4名様の場合はご宿泊料金の50%、5名様の場合はご宿泊料金の倍額の追加料金)
関連リンク
「ホテルアルファーイン」
関連記事
日本で唯一のSM専門ホテルに迫る!
「アルファーイン」ルームレビュー
SMホテル「アルファーイン」オーナー 今関和道氏
『アルファーイン』反お洒落スポット的周辺散歩
11.05.14更新 |
WEBスナイパー
>
オナニー平和主義
|
|