WEB SNIPERspecial Report!!
2012年12月16日 都内某カフェにて開催
youtubeにアップされたサンプル動画から火がついた、嵐山みちる監督のAV作品『日常 神谷まゆのリアルな生活を覗き見することができたなら(h.m.p)』の超人気。ついにはファンたちの熱い思いがメーカーや監督本人に伝わり、待望の特別イベント開催が実現することに! 司会・雨宮まみ、嵐山監督はもちろん、ゲストとして出演男優も登場した、ホットな会場の模様を遠藤遊佐さんにレポートしていただきます。あまりにも普通のタイトルなので、すぐにそうとはわかりにくいけれど、れっきとしたアダルトビデオである(※WEBスナイパーでのレビューはこちら)。
今年10月にh.m.pからリリースされたこの作品に火がついたきっかけは、ツイッター。ある日h.m.pの広報さんが『神谷まゆの「日常」が凄くイイですよ! オススメ!』とYoutube動画を紹介したところ、普段はそれほどAVを観ないであろう女性たちから数十件を超えるリプライやリツイートが殺到したというのだ。
反応はどんどん広がり、そのYoutube動画はあっという間に再生2万回突破。『日常』ファンを自負し毎日のようにこの作品を観る人や、監督である嵐山みちるのファンになり他の作品にまで手を伸ばす人が急増しているという。
「男性向けのAVが一般女子に浸透するには、まだまだ時間がかかる」と思い込んでいた私にとってはそれだけでもちょっとした驚きなのだが、今回その動きの一環として、なんと女性限定の観賞会が行なわれるというではないか。
妙齢の女子達が一か所に集まってAVをガン観する......うーん、これは気になる!
というわけで、イベントにお邪魔させていただいた。
会場である都内の某カフェに足を踏み入れてまずビックリしたのは、和気藹々としたムード。
私がこれまで見たことのあるAV鑑賞イベントは、だいたいみんな恥ずかしそうに押し黙って開演を待っているのが常だった。でもこの日はそんな気負いなどまったく感じられず、イベント前から隣の人と楽しげに話したり、飲み物を持ってきてあげたり、まるで普通の女子会のよう。
それもそのはず、よく観ると参加者の胸元には手書きの名札が......。
そう、参加者達は元々ツイッター上では顔見知りなんである。この日はAV観賞会というよりも『日常』ファンのオフ会イベントと言ったほうがいいかもしれない(なんと、はるばる北海道から参加したファンもいたとか。すげえ!)。
会場に集まった女の子たちが股間を濡らし、生ツバをこらえながらAVを観る......というエロティックな図を想像していたので一瞬肩すかしをくらったような気になったが、イベントが始まったらそんな気持ちはすぐに消え去ってしまった。
楽しそうな参加者たち、ノリノリの監督、そして男性向けのイベントでも滅多に見られないようなスペシャルゲスト。んまー、楽しいの楽しくないのって!
まず第一部は、『日常』のダイジェストを観ながらのトーク。
嵐山みちる監督がこの日のために編集したという『日常フェスまでの道のり』の映像が流れると会場は黄色い歓声に包まれ「やだー、もう泣きそう」なんて声もちらほら。え、これってAVイベントだよね......!?
監督と司会の雨宮まみ嬢が登場し、映像を観ながら事前に募った質問に答えたり、撮影裏話を聞いたりしていくという寸法だ。
印象に残ったのは女性客たちのノリの良さ。オフ会な要素のせいもあるのだろうが、壇上の監督にツッコミを入れたり相槌をうったりと、とにかくいい感じ。
質問内容も、映像の美しさや作品のリアリティなど何回となく繰り返し『日常』を観たことがわかるようなものばかりで、嵐山監督のトークもどんどん盛り上がっていく。いやあ、こりゃ作り手冥利に尽きるだろう。
途中、主演の神谷まゆからのビデオメッセージが上映されると、参加者の間からは「かわいぃ~!!」の声。
『日常』は、一人の女の子のちょっとした浮気とその後の彼氏とのセックスを描いた作品で、女子の共感を呼ぶ部分も多い。
実際にツイッターで彼女をフォローしている人もたくさんいるようで、まゆちゃんも「女性ファンは男性ファンと違った心強さとかあったかみがあって嬉しいです!」とニコニコ。あまりの愛らしさに私もニコニコ。神谷まゆ、いいよなあ。
そして第二部になると、スペシャルゲストが登場。
今一番AVに出ているといっても過言ではない男優のシミケンと黒田将稔が駆け付け、ちょっとここには書けないようなAV業界の裏話を披露してくれた。この2人にこんな話を聞けるってだけでもちょっとしたレアイベント。で、この話がまためちゃくちゃ面白いんだから困ってしまう。
売れっ子AV男優たちが開発したというアクロバティックなスペシャル体位を実演してくれたり、Tシャツを脱いで肉体美まで披露してくれたりと大盛り上がり。こんなの、男性相手のイベントでもなかなか見られない。
特に「今まで一番凄かった現場」の話は、『すべらない話』に出してもいいくらいのクオリティ。一流男優はトークも達者なんだと実感したひとときだった。
約2時間の濃密な時間が過ぎ、最後は、男優さんと監督がそれぞれ用意してきた少し早いクリスマスプレゼントをめぐるジャンケン大会でシメ。
貰えなかった人にも手土産が手渡され、まさしく至れり尽くせりの夢のようなイベントでだった。ああ、私も客として来ればよかった......!
さっき「肩すかしをくらったよう」なんてことを言ったけれど、考えてみればある一本のAVがきっかけでツイッターが盛り上がり、自然発生的にイベントまで行なってしまうなんていうのはそれこそ前代未聞。むしろ本当の意味で、女性発信のイベントといえるだろう。
そしてもう一つ感じたのは、AV業界初のメーカー専属男優になったイケメン男優・鈴木一徹の凄さ。
大人の事情でこの日のイベントには姿を見せなかったものの、『日常』という作品がこれだけの女性に受け入れられたのは、彼のアイドル的なキャラクターによるところが大きい。
しかし、最後に監督がした「鈴木一徹じゃない男優でも、こういう作品があったら観るか」という問いには、大きくうなずく参加者もちらほら。
いわゆる女性向けAVのユーザーと一般AVの距離がグンと縮まった一日だった。
文=遠藤遊佐
『日常 神谷まゆのリアルな生活を覗き見することができたなら(h.m.p)』
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「h.m.p」公式サイト
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12.12.23更新 |
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