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Alice who wishes confinement
私の居場所はどこにあるの――女児誘拐の不穏なニュースを観ながら倒錯した欲望に駆られた女子高生が体験する、エロティックでキケンで悩み多き冒険。理想と現実の狭間で揺れ動く乙女心とアブノーマルな性の交点に生まれる現代のロリータ・ファンタジー。オナニーマエストロ遠藤遊佐の作家デビュー作品!!まゆりは全裸のままリビングに放り出された。
小さなテーブルの上ではきりたんぽ鍋が湯気を立ててグツグツ煮えている。タナベが真心込めて作ったスペシャルメニューだ。
それほど期待していなかったとはいえ、部屋の中に広がる美味しそうなダシの匂いを嗅ぐと思わずお腹がグーと鳴った。これからどんな目にあわされるのか考えると怖くてたまらないはずなのに、10代の若い体は正直だ。
「ふん、女ってのは現金なもんだ。さっきまで逃げようとしてたくせに食べ物の匂いを嗅いだらもうこれか」
タナベがコンロの火を止めながら吐き捨てるように言う。自分の欲深さを見透かされたようで、恥ずかしくて思わずうつむく。
「もう一度これを使うことになるなんて思わなかったよ」
タナベは部屋の隅に置いてあった紙袋から足枷を取り出すと、ほんの2週間前までそうしていたように柱とまゆりの足を鎖で繋いでしまった。その上で両手を後ろ手に縛り上げる。
一応抵抗はしたけれど、大の男が本気になったらかなうはずがない。細い手首を強い力で乱暴に掴まれ、まゆりは自分がこれまでどれだけ大切に扱われていたのかを改めて理解した。
手で隠すことができなくなり、Dカップの白い乳房があらわになる。
「へえ、初めて見せてもらったけど立派なもんじゃないか。着痩せするタイプなんだな。乳首もピンクで綺麗だ。同じ売女でも、俺がいつも金で相手をしてもらってるイメクラ女のどす黒い乳首とは大違いだ」
でも、乳輪はちょっと大きめでスケベだな。感じやすいんじゃないのかい? オナニーするときは自分で乳首を弄ったりするんだろ? あ、そうだ。オナニーは週に何回くらいするの。そんないやらしい体してるんだから、けっこうヤッてるんだろうなあ。あんまり弄りすぎると、せっかくのかわいい乳首が大きくなっちゃうよ――。
至近距離で穴があきそうなくらいに見つめながら、ねちねちと卑猥な言葉を口にする。ついさっきまでの優しく紳士的だった彼とは別人のようだ。
「こういう感度のよさそうな乳首は、優しく丁寧に舐めてあげなくちゃ。いくら悪い女でもそれくらいはサービスしなきゃな。ほら、ペロペロしてあげる」
そう言うと、タナベは恥ずかしさですでに勃起している乳首を口に含み、ねっとりと転がした。
生まれて初めて感じる生温かい男の舌の感触。あまりの気持ちよさに、我慢しきれず体がピクンとなってしまう。
「んはあっ……や、やめてください……」
まゆりは思わず後ずさった。
「気持ち悪いかい? 悪いね。でも僕はロリコンの変態だからしょうがないんだよ。何回もセーラー服を着せて写真撮ったりしたから、もうアリスだってわかってるだろ?」
ワイシャツの上にレースのエプロンを付けたままの姿が、少女をいたぶる小柄な中年男の雰囲気をいっそう異様なものにしている。
自分から“ロリコンの変態”とカミングアウトしてしまったことで何かがふっきれたのか、男のねちっこい舌遣いはどんどんエスカレートしていく。チュパチュパと卑猥な音を立ててこれでもかとばかりに舐めしゃぶる。
「いやぁ……嫌です、許してぇ……」
まゆりは、顔をそむけて歯を食いしばる。どういうわけか触られてもいないのに股間がムズムズして仕方がないのだ。ああ、だめ。ヘンな声が出ちゃいそう……。
「もしかして気持ちいいの? ほぅら、そんな可愛い顔しててもやっぱり売女だ」
タナベがクスリと鼻で笑うのを見て、まゆりは観念した。
――このまま犯されてしまうのかもしれない。
ああ、もう逃げられない。そう思ったときにまず彼女の中に芽生えたのは恐怖だった。
元々この男にとっては、セックスこそが監禁の目的なのだ。監禁志願したときから覚悟はしていたはずだ。
ひきこもりとはいえ、まゆりも18歳の少女だ。まだ見ぬ“ご主人様”の力強い腕に抱かれることを想像してオナニーしたことは一度や二度ではないし、目の前のエプロン姿のロリコン小男を気持ち悪いと思っているわけでもない。ただ、自分の中に見知らぬ人間が侵入してくるという、そのことが無性に怖かった。
しかし、タナベはまゆりを抱こうとはしなかった。
「レイプするって思ってるんだろう? ふん、いかにも売女の考えそうなことだ。でも、僕はそんなことはしない。なんてったってロリコンだからね。汚れなき少女ならともかく、ずるくて打算的な大人の女のマンコになんて興味はないんだ。ヘタに挿入なんかして、またいいように手玉にとられたらたまらない」
心の底からホッとしながらも、意地の悪い言い方についムッとしてしまう。
「売女じゃありません! それに私、あなたのこと手玉にとってなんか……」
「売女だよ。チンケなおっさんだと思ってバカにしてるんだろ? ヤラせればなんでも言うこときくって思ってんだろ? だいたい今どきの女子校生なんて、男を財布くらいにしか考えてないんだ。僕に言わせりゃ、そんな奴らはみんな売女さ。まさか『処女だから売女じゃない』なんて都合のいいこと言う気はないだろ」
いやまてよ、処女かどうかも怪しいな……。
そうつぶやくと、タナベは厳かに「足を大きく開くように」と命じた。
「そ、そんなのできません」
「どうして? ははぁ、やっぱりヤリマンなんだろう。可愛い顔して困った子だなあ」
「違います!」
「じゃあ、僕がキモいロリコンおやじだからかい?」
「そんなこと思ってないです。私、優しくしてくれるあなたのこと、好きでした……」
「ふん、何を今さら。いいんだよ、お世辞なんて言わなくても。僕は若い女の子のアソコが見たくてたまらないスケベおやじさ。ほら、可哀想な変態にエサを恵んでやると思えばいいじゃないか。それに、君のこれからの生活を握ってるのは誰だと思ってるんだい? 僕の言うことをきかないと水一杯だってあげることはできないよ。さあ、早く見せなさい」
まゆりの目にうっすらと涙がにじんだ。屈辱と、男のプライドを奪ってしまったことに対する後悔の涙である。
諦めて震えながら足を開くと、タナベは子供みたいに一直線に、その部分へと顔をうずめた。
無骨な指で柔らかく湿った肉を開くと、トロリとした透明の液体が流れ出す。少女は驚くほどに濡らしている。
「おや、ぬるぬるしすぎて処女膜が残っているのかよく見えないな。しょうがない、ちょっとじっとしてなさい」
毛の薄いふっくらとした部分に唇をつけて、美味しそうにジュルジュルと愛液をすする。
恥ずかしくて顔から火が出そうなのに、つい甘い吐息が漏れてしまう。
――や、やめて……。
そう訴えようとしたけれど、声が出ない。
アソコに一箇所凄く敏感な部分があって、そこを下から上へと舐め上げられるとうっとりとして体の力が抜けてしまうのだ。オナニーの時のムズムズする感じとは全然違う、泣きたくなるような激しい快感。ああ、どうしよう……気持ちいい……。
「なんだ、見通しをよくしようと思ったのにどんどん溢れてくるじゃないか。少しは我慢しなさい」
そう言いながらも、タナベはぷっくり膨れたクリトリスを容赦なくチュウチュウと吸い上げる。
――やだ、ダメ。ダメなの、ヘンになっちゃうッ……。お母さん、助けて……!
白い胸元をピンクに染めて、まゆりは初めてのオーガズムに達した。息が乱れ、内股の痙攣が止まらない。
「なんだ、もうイッちゃったのか。やっぱり売女じゃないか」
タナベは懐中電灯を持ってきて、ショックと快感でぐったりしている少女の処女マンをチェックした。売女、売女と何度も罵ってはみたものの、まゆりの処女膜は綺麗なものだった。間違いなく処女である。
抵抗する気力もなくなっているのをいいことに、ヒクヒクとうごめく肉襞を思う存分観察する。すっかり欲望を満たし終わった頃には、時計はもう12時をまわっていた。
一時の怒りと情熱が去って我に返ったのだろう。彼はぼんやりと立ち上がり、無表情のままテーブルの上の鍋をのぞき込んだ。きりたんぽはすっかりふやけて見る影もなくなっている。
「……いくら旨いものでも、こうなっちゃおしまいだな」
タナベは冷めた鍋の中身を、躊躇することなく一気に流しに捨てた。
それを見て、まゆりの胸はズキンと痛んだ。
聖女から売女へ。たった一晩で残飯へと形を変えたスペシャルメニューは、まるで今の自分みたいだ。
でも、悪いのは快適な生活に浮かれてタナベの気持ちを裏切ったまゆり自身なのである。いくら「そんなつもりじゃなかった」と自己弁護してみても、結果的に傷つけてしまったという後味の悪さは変わらない。
タナベは冷蔵庫から缶ビールを取り出し、全裸のまゆりに乱暴に猿轡をかませると、黙って部屋を出て行った。
喉が乾いてたまらなかったけれど、なんとなく水を飲ませて欲しいとは言えなかった。
きっと、このまま朝まで柱につながれた状態でいなくてはならないのだろう。いや、それどころか明日になっても自由にしてもらえるかはわからないのだ。
そうしているうちにも、喉の乾きと空腹とで、監禁され始めた頃の辛さが徐々に蘇ってくる。
――冷凍庫の中のミックスジュースも、『24』のDVDももう観られない。ううん、きっとトイレにだって自由に行かせてもらえないわ。今度こそ、本当の虜にされるんだ……。
そう思うと、火照った体がすうっと冷えて急に肌寒さが感じられてきた。
タナベが一日中エアコンを付けっぱなしにしてくれていたせいで外の気温に無頓着になっていたけれど、考えてみればまだ3月なのだ。
まゆりは、泣きそうになるのを必死に堪えた。
寒さを忘れるために、膝をかかえてギュッと丸くなる。寒いうえに空腹だ。このぶんだと、今日は一睡もできないに違いない。
でも、優しかった中年男の氷のような表情と、初めての激しい快感を思い出すと、とても恨む気にはなれなかった。
(続く)
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