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Alice who wishes confinement
私の居場所はどこにあるの――女児誘拐の不穏なニュースを観ながら倒錯した欲望に駆られた女子高生が体験する、エロティックでキケンで悩み多き冒険。理想と現実の狭間で揺れ動く乙女心とアブノーマルな性の交点に生まれる現代のロリータ・ファンタジー。オナニーマエストロ遠藤遊佐の作家デビュー作品!!くちゅっ……くちゅっ……。
タナベのキスが巧みなことに、まゆりは驚いていた。余裕たっぷりに少女の甘い舌を味わっていたかと思うと、急に激しく吸い上げる。遠慮なく口内を犯し、縦横無尽に愛撫してくる。
――ロリコンの中年オタクだって言ってたくせに……。
世の中年男というのは、みんなこうなのだろうか。今までのように恥ずかしい部分を一方的に舐められるのとは違った驚きと快楽があり、腰が抜けそうになる。体がふわふわして力が入らない。
ぼうっとしていると、いきなり口の中にドロリと唾を流しこまれた。
他人の唾液を飲むなんてこれまで想像もできなかったが、気持ち悪いとは少しも思わなかった。それどころか美味しくさえ感じられる。口内に溜まった生温かい唾液をコクンと飲み下すと、まるで媚薬を飲まされたかのように下半身がキュンと震えた。
「感じてるんだろ? 口の中がねっとりしてきた」
タナベはそう言いながら、固くなった乳首を弄ぶ。
「……あ……んはあっ」
その言葉に応えるかのように喘ぎ声が漏れる。仔犬のような目が興奮で潤んでいる。ダメだ、もう我慢できない――。タナベは下半身を包んでいるパジャマとパンティを一度に脱がせ、少女のふっくらとした秘部にむしゃぶりついた。
「いや、やめて……」
まゆりは、恥ずかしさに身をよじる。ついさっきまで自分で慰めていたのだ。その部分がいやらしい液でしとどに濡れていることは、容易に想像がつく。あらわになった股間から、自分の鼻先にまで淫臭がたちのぼってくるような気さえした。
しかし、タナベはそんなことはおかまいなしに、ピチャピチャと音を立て、固く尖ったクリトリスを狂ったように舐めあげている。まるでエサを与えられた野良犬のようだ。
「ああん……お願い、汚いから……」
「いや、すごく美味しいよ。君の味がする。いつもより匂いも濃くてたまらないよ」
その言葉を聞いて、まゆりは真っ赤になった。でも、不思議なことに、恥ずかしいはずなのに体の感度はどんどん上がっていく。喘ぎ声がどんどん甘く甲高くなっていくのをみて、タナベは少女の腰を引きよせ体を二つ折りにし、プリッとした桃尻を天井に向けて晒した。いわゆるまんぐり返しのポーズだ。こうすると、濡れて光ったアソコ越しに顔を見ることができる。
覗きこむと、まゆりの蕩けたような表情が目に入った。あまりの気持ちよさに羞恥心もふっとんでしまったらしい。半開きの口からは「アアン、ハァン」という吐息がひっきりなしに漏れている。
タナベはまゆりにも見えるよう赤く充血した花びらをこれみよがしに広げ、舌先でリズミカルに快楽の花芯をはじいた。と同時に、Dカップの美乳の上で固く尖った乳首を優しく揉みつぶす。この子は、こうするとアッという間に気をやってしまうのだ。
「ああっ、はあぁぁぁん……だ、だめえ、いっちゃうぅ……!!」
絶頂に達した途端、愛液がゴボッと大量に溢れ出した。
――なんて素直な体だろう。
愛しくてたまらなくなる。タナベはそのまま少女の上にのしかかり、しとどに濡れた秘所へ、パンパンに膨れ上がった亀頭を押しあてた。
「痛いかもしれないけど、少しだけ我慢してくれ」
抱きついて痛みに耐えられるよう、少女のぐったりした細い両腕を自分の首にまわし、ゆっくりと侵入していく。激しくイッたせいで入り口はこれ以上ないくらい熱く蕩けているのに、中は固く閉ざされてなかなか貫通できない。イメクラの女にはない、初めて味わう感触だ。なるほど、これが処女マンというやつか。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。当のまゆり自身が破瓜の痛みに耐えて押し黙っているというのに。
「ごめんな」
小さくそうつぶやき、無理矢理押し入る。首に回した両腕にギュッと力が入った瞬間、亀頭に感じていた抵抗がなくなり、濡れた肉襞の心地よい感触が押し寄せてきた。
タナベは爆発しそうになるのをこらえ、ゆっくりと腰を動かした。18歳の処女らしく狭いアソコだが、たっぷりからみついた愛液が潤滑油になってなんともいえない気持ちよさだ。何より、あれほど恋焦がれていた美少女の中に入ったのだと思うと、快感は何倍にも膨れ上がった。こんな桃源郷がこの世にあったのか。
まゆりの顔を見ると、ギュッと閉じた長い睫毛が涙で濡れている。こんなになるまで我慢してくれたのかと思うと、また愛しさがこみあげてくる。
気の利いたセリフの一つも言って安心させてやりたいと思ったが、少女の新鮮な粘膜はそんな余裕を与えてはくれなかった。柔らかい体をギュッと抱きしめ、どんどん奥へと入っていく。せめてもの思いで髪を撫でながら、夢中になって腰を振る。
「……くうっ、まゆり、イキそうだ」
やがて、絶頂の瞬間が訪れた。ドクッ、ドクッ。白い腹の上に熱いザーメンが勢いよくほとばしる。40代の男とは思えない量だった。
――こんなに出たのは久しぶりだ。まるで高校生みたいじゃないか。
ハァハァと肩で息をしているまゆりを見て、言い知れない満足感に包まれる。
体中の精を吐きだしたタナベはしばらくぐったりしていたが、やがて立ち上がり、熱湯で絞ったタオルをもってきて少女の体を丁寧に拭き清めた。タオルには処女の証の血がついていた。
「あの、ごめんな、痛かっただろ。あんまり気持ちいいもんだから年甲斐もなく夢中になってしまって……今度は優しくするからな」
まゆりは魂が抜けたかのようにぼんやりと空を見つめていたが、その言葉を聞くと小さくコクンとうなずいた。
今度。ああ、今度があるのだ。そう考えると、今さっき射精したばかりなのにもう股間に熱いものがみなぎってくる。
腕枕をしてやると、少女のほうから体をすり寄せてきた。若く滑らかな肌から体温が伝わってくる。
たぶん、今の俺のように幸せな男はいないだろうと、タナベは思った。
数日後。
まゆりはキッチンで洗い物をしていた。足の鎖を外され、一階のLDKを自由に行き来できるようになったので、暇つぶしに家事を手伝っているのだ。
しかし、たった2組のマグカップと皿をいつまでも洗い続けているところを見ると、うわの空なのは一目瞭然である。色惚けというやつだ。
タナベの巧みな愛撫や切羽詰まった息づかい、鼻を突くような精子の臭い……もう何回反芻しただろう。小さな頭の中は、さっきまでの激しいセックスでいっぱいだった。
結局、あの日は初めてだったにもかかわらず3回もしてしまった。タナベはここぞとばかりに、とても四十男とは思えないタフさを見せた。射精した後は精も根も尽き果てたように見えるのに、しばらくすると回復し、何度でも求めてくるのだ。
男の目に激しい興奮の色が宿っているのを見るとまゆりもたまらなく欲情し、ついには自分から「欲しい」とせがんだりもした。アソコが少しひりひりしたけれど、嫌な気はまったくしなかった。
あれから2人は、時間を惜しんで交わっている。
この数日で、何回セックスしたかわからない。朝、寝起きの朝勃ちで一回。夜、会社から帰ると「ただいま」のあいさつもそこそこに一回。同じ布団に入って寝る前にも一回。射精はしないが出勤前の玄関先やお風呂の中でムラムラきて先っぽだけハメてしまうこともあるから、一日にかれこれ3回〜4回はヤッている。
正直、こんなにセックスばかりしていていいのかと不安になることもある。でも、やめられないのだ。
最初のうちは痛いと思うけど、すぐに慣れてよくなるよ。タナベがそう言ったのは本当だった。裂けるような破瓜の痛みも翌日には消え、何度か繰り返すうちに挿れられるのがたまらなく好きになった。すればするほど快感が増していくのだ。まだ挿入でイッたことはないけれど、今では甘く舌を吸われるだけでアソコが疼くようになっている。あれほど羞恥心の強い少女が前戯もほどほどに肉棒をねだるさまは、タナベ自身も驚くほどだった。
男と女は求めあうようにできているのだ、とまゆりは思った。隣の部屋に自分がいてもおかまいなしであられもない声をあげ、獣のようにまぐわっていた姉の富子のことが頭に浮かぶ。
「わかってないのはあんたのほうよ」
監禁されようと決心した日、富子は憐れむように言った。ずっと理解できなかったけれど、今ならその気持ちがわかる。理屈じゃないのだ。
夕方、タナベが帰ってくる時間が近づくと、まゆりはそわそわしだす。中年男の体臭を思い出し、セックスのことしか考えられなくなってしまう。
それは向こうも同じらしく、部屋に入るなりとるものもとりあえずソファに倒れこむのがここ数日のパターンだ。服を脱ぐのさえもどかしくやっとの思いでパンティを脱ぎ棄てると、そこはもうぐっしょり濡れて受け入れ態勢が整っている。もちろんタナベの肉棒も、はちきれんばかりに熱くそそり立っている。
昨日は、前戯なしでいきなりズッポリ挿れられてしまった。少し驚いたけれど、昼の間中ずっと焦がれていたもので貫かれる悦びのほうが大きかった。最初は大きすぎると思ったそれも、何度か出し入れを繰り返しているうちにぴったりと馴染んでくる。まゆりは何度も夢見心地にさせられた。満たされていると思った。
でも、どんなに激しいセックスを重ねても、あと数日でタナベは大阪に行ってしまう。所詮は監禁魔と獲物、離れ離れになることは避けられない。
そう思うと、一分たりとも無駄にしたくなかった。明日を考えるのを恐れるように、2人はひたすら粘膜をこすり合わせた。
(続く)
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