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読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibitionl
あぶらいふコレクション
新・淫マニア異端ノ図  【スワルニダ】
作=魚清

北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
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舞台はポーランドの農村。村の青年フランツは、人形職人コッペリウスの家のベランダに座って本を読んでいる少女コッペリアにほのかな恋心を抱く。彼の恋人である無邪気な少女スワルニダがやきもちを焼いてしまうほどに。村人たちはかわいらしいコッペリアがコッペリウスの作ったからくり人形であることを知らないのだ――。

ET・Aホフマンの『砂男』に題材を得たバレエ作品『コッペリア、あるいは琺瑯質の目をもつ乙女』はそんな物語だった。明るい喜劇として知られているが、もともとホフマンが『砂男』で描いていたのは、人形に恋をした男の狂気であった。

澁澤龍彦は、ハンス・ベルメールの球体関節人形から読み取ったエロティシズムを破壊の衝動と呼んだ。言い得て妙。人形はただそこに置かれているだけで生と同時に死を思い描かせる。バラバラな各部分を強く意識させる。そしてその解体あるいは変形への可能性が、支配、服従、人体の物質的な所有をイメージさせる。破壊とエロティシズムはループしているのに違いない。

人形を描く時、先に人間を描くことがある。人間を人形に変えていく作業は部分への解体と同じである。人形作家が人形を創る時はどうなのだろうか。頭の中にはまず人間があるのではないか。

人形に宿るエロティシズムは迷宮のこどく複雑だ。『コッペリア、あるいは琺瑯質の目をもつ乙女』において、コッペリアに恋をしたフランツは物語の最後で彼女が人形であったことに気づき、スワルニダの元へ返る。そして二人は結婚式を挙げる。その過程でコッペリアは破壊されてしまうのだが、そんなことにはお構いなしに、大団円のうちに幕は下りてしまう。胸にモヤモヤを覚えるのは私だけではないだろう。

ET・Aホフマンの描いた砂男は眠らない子供の目玉を奪っていく者だった。生身の瞳をもたない人形はちょうど砂男に目玉を奪われた子供のようである。涙を飲んだ人形作家コッぺリウスの代わりに、私は妄想の中で新郎新婦の目玉を引っこ抜くという暗い遊びをしてしまうことがある。



作=魚清




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魚清 北陸在住のアマチュア画家。 学生時代に読んだSM雑誌『裏窓』で椋陽児の絵に触れ、緊縛画の魅力を知る。その後数十年を経て自らも鉛筆による緊縛画を書き始め、5年ほど前に『S&Mスナイパー』内にあった「あぶらいふ」に作品を投稿、連載 を始めた。 責めの情景の中に少女が秘めた憂いや葛藤をエロティックに描きだす。


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09.08.07更新 | あぶらいふ  >  コレクション
絵=魚清 |