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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版
羞恥の教室 第三部
第十六章 崩壊する世界 【8】
著者= 小林電人
淫獣たちの手に落ちた忍と藤井。
獣たちが牙を研ぐ衆人環視の中で、狂乱の宴が始まる......。 現実と妄想が交錯するエロティックサスペンス、堂々完結の最終章!
小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版
羞恥の教室 第三部
第十六章 崩壊する世界 【8】
著者= 小林電人
淫獣たちの手に落ちた忍と藤井。
獣たちが牙を研ぐ衆人環視の中で、狂乱の宴が始まる......。 現実と妄想が交錯するエロティックサスペンス、堂々完結の最終章!
第十六章 崩壊する世界
VII 忍とゆり 3
「すごいですね。女のツボを知り抜いた同性ならではの絵里香ちゃんのねっとりした愛撫。そして忍ちゃんの最も感じるお尻の穴をひたすら一点突破で責めまくる新也君のバイブ責め。どちらも、かなり効果的なようですが、ゆり先生がまだ一回絶頂に達したばかりなのに比べて、忍ちゃんは早くも連続で二回達してしまいました。早くもリーチ。これはすごい戦いです。しかし、おや、忍ちゃんの様子が少しおかしいですね」
興奮気味に状況をレポートしていた司会者が、忍の異変に気づき、覗き込んだ。
拘束台の上の忍は二回目の激しい絶頂を迎えた後、ぐったりと動かなくなっていたのだ。口は半開きになり、微かに涎まで垂れている。呼吸に合わせて胸が上下しているので、死んでいるわけではないだろうが、意識は完全に飛んでいるようだった。
忍は快感のあまり失神してしまったのだ。
「おい、忍。どうしたんだ?!」
新也は慌てる。気を失っただけだとわかると、少しホッとしたが、同時にこの勝負における不利にも気がついた。失神してしまっては、もう一回絶頂に追い上げることはできない。新也は慌てて忍の頬をピタピタと叩いた。
「忍、起きろ、忍」
「......ん、んん......」
微かに反応するが、忍は目を開けない。新也はあせった。
横目で、忍の様子を見ていた絵里香は、ニヤリと笑う。出遅れてしまってはいたが、これでリードを取り返すことができる。この勝負、何が何でも負けるわけにはいかないのだ。
そう考えながらも絵里香の指は止まってはいない。ゆりを一回目の絶頂に押し上げてからも、ソフトタッチで膣内や肉ひだを刺激し続けていた。絶頂の余韻にひくついているゆりの淫裂は、とめどなく愛液を溢れさせている。そのぬかるみで指を濡らし、そして敏感な部分を優しく刺激していく。
絵里香のその指の動きひとつひとつに、成熟したゆりの肉体は忠実に反応していた。ヒクッ、ヒクッと痙攣し、挿入してくる絵里香の指を艶めかしく締め付ける。
「ああん、ああ......」
絶頂を迎えた後、ゆりも意識は朦朧としていた。今、自分がどこにいるのか。どんな状態で、どんなことをされているのか、もうよくわからなくなっていた。
ただ、ただ、快感があった。それを与えているのが教え子である少女だということも、忘れていた。いや、意識の底で、これが大勢の観客の前で教え子に凌辱されているという現実はわかっていて、それがゆりの官能をさらに強烈なものへと倍増させているのかもしれない。ゆりもまた羞恥に快感を覚える哀しいマゾヒストとして開発されていたのだから。
絵里香は右手でゆりのクリトリスや淫肉を優しく刺激しながら、キスをした。唇を触れさせ、舌を侵入させていく。
「ああ......」
ゆりは熱い吐息を漏らし、そして自分から舌をからめてきた。女教師と教え子の少女の舌と舌がからみあった。たっぷりの湿り気を帯びた柔らかでヌメヌメした舌の感触を、お互いが味わっていた。
朦朧とした意識の中で絶頂の余韻に浸っているゆりには、絵里香の瑞々しい舌の感触は、官能の炎をかき立てる快感となる。そして、絵里香にとっても、ゆりを完全に屈服させ、快感の虜にしたのだという征服感が最高の快感となっていた。
二人は、夢中になって舌を吸いあい、絡み合わせる。ぬるり、ぬるりと、二つの軟体動物はまぐわり続ける。それは、もうすでにセックスそのものだった。
「ああん、坂本さん。気持ちいいわ......」
「ゆり先生、すごく可愛いわ。もっと、もっと気持ちよくなって」
絵里香も体が熱くなっていた。レザーのレオタードの中で、絵里香の肉裂もまた、ぐっしょりと濡れていた。
自分の愛撫にここまで感じてくれているゆりが本気で愛おしかった。この美しく、淫らな年上の女性を、もっともっと気持ちよくさせてあげたい、もっと淫らな表情を見てみたいと心から思った。
二人は濡れた目でみつめあった。
「ゆり先生......」
「坂本さん......」
絵里香は、ゆりの乳首に舌を這わせた。先端を舌先で舐め上げ、そして軽く歯を立てる。
先ほどの筆責めでは、焦らされるだけ焦らされて、結局直接は刺激されることはなかった乳首を舐められて、ゆりはその快感に仰け反った。これほどまでに乳首が感じるものなのかと、ゆりは初めて知った。官能が極限まで燃え上がっている今のゆりの肉体は、何をされても凄まじい快感を覚えるのだ。絵里香に乳首を舐められるだけで、絶頂に達してしまいそうだった。
しかも、絵里香は乳首を舐めながら、左手の指でもう片方の乳首をつまんで転がし、そして右手で股間を愛撫していた。さらにその右手は中指で膣内を、人差し指でクリトリスを刺激しているのだ。
つまり両乳首とクリトリスと膣内を同時に四点責めしているのだった。
「ああーっ、ああん、あっ、ああーっ」
それは想像を絶する快感をゆりに与えた。拘束された体を仰け反らせるが、絵里香はがっちりとゆりを押さえつけて、四点責めを崩さない。
「あっ、あっ、あっ、だめ、気持ちよすぎるっ。気持ちよすぎますっ」
ゆりは絶叫した。絵里香はここぞとばかりに舌と指の動きをさらにスピードアップさせる。
もう、ゆりに抗う術はなかった。あっという間に真っ白な世界へと連れて行かれるようだった。
「ああーっ、だめ、もうだめなの」
「ゆり先生、イク時は、ちゃんとイクって言いなさい」
一瞬乳首から口を離して、絵里香が言う。そうして再びフルスピードで乳首を舌で転がす。
「はい、ああ、坂本さん。もうイク、イッちゃいそうです。ああん、坂本さん、いやぁ、だめ。イキます、もうイキます。ああっ、あーっ!」
ひときわ大きな声が上がる。ゆりの体が硬直し、ブルブルと震えた。
「あうっ......」
汗まみれになった白い裸身が何回も痙攣する。絵里香は体を離して、満足気に微笑む。
「あああ......」
一回目の絶頂の時よりも、深く激しい反応だった。長い痙攣の後、ぐったりと崩れ落ちたゆりを絵里香は抱きしめて、激しくキスした。
「ああん、ゆり先生、素敵よ」
「坂本さん......」
二人は貪るように口を吸い合う。その姿に観客から大きな拍手が巻き起こった。
ゆりが二回目の絶頂を迎えたのと、ほぼ同時に、忍も意識を取り戻していた。目覚めさせるために新也がひっぱたいていた頬や、つねっていた乳首が、ジンジンと熱く痛んでいた。まだ、朦朧とした意識の中で、拍手の音が、激しい雨音にように聞こえた。
「かなり盛り上がってるな」
ステージ裏の待機室で、高村が言った。
「ああ、予想以上に絵里香が上手いんだよ。ゆりがあんなにメロメロになるとは思わなかったぜ」
「責めのテクニックで言えば、新也君よりずっと上だな」
「そりゃ、新也君は全く使えねぇレベルだよ。ありゃ、忍がエロいから、同等に闘えてるんだけどさ」
「乗ってる馬の良さで助かってるジョッキーみたいなもんか」
「そうそう」
木村、吉村、高村の3人はゲラゲラと笑った。
「この後は、どうなってるんだ?」
「負けた方はセリにかけられるらしいよ。そこで客に売り飛ばされる、と」
「セリって、忍はT電気の会長が買うことに決まってるんだろ?」
「ああ、まぁ、出来レースみたいなもんだけどな。どうせ会長ほど、金出す客はいないだろう?」
「でも、結構な顔ぶれだよな。清島センセ以外にも政治家来てるだろ」
「ああ、それほど大物じゃないみたいだけど、何人かはわかったよ。さすが山城さんだな。あのオヤジ、口だけじゃないよ」
「政治家はともかく会社関係だとよくわからないから、とりあえずほとんど全員の顔は押さえられたと思うよ」
吉村が胸元の隠しカメラを指さす。超小型のビデオカメラで、暗闇でもかなり精細に撮影することができる。木村たちは、屋敷の入り口付近にカメラを設置し、客たちが仮面をつける前の素顔と、会場内での様子を隠し撮りしていた。
「ま、後で何に使えるか、わからないからな。あの黒服どもとか、明らかにヤバい筋だろ。おれたちの保険って意味もあるし」
「山城さんたちに、使い捨てにされるのもゴメンだからな」
「さて、またステージ見てくるか。そろそろ勝負も決まるんじゃないか?」
異様な熱気が会場に立ちこめていた。観客は息を飲んでステージ上を見つめ、声ひとつ立てない。会場には、忍とゆりの喘ぎ声と、忍の肛門へと突き立てられたバイブのモーター音、そして絵里香がゆりの肉穴をかきまわすクチュクチュという淫らな音だけが響いているのだ。
司会者すら、言葉を失って、高まっていく二人の姿を呆然と眺めていた。
忍が失神してしまったこともあり、どちらも絶頂を迎えたのは二回。次に先にイッてしまった方が敗者ということになる。
ゆりは、既に意識を朦朧とさせ、絵里香の愛撫に身を任せている。これがエクスタシーを耐え抜く勝負だということは、忘れてしまっているようだった。
一方、忍は必死に快感に耐えようという意志はあるのだが、肉体は言うことを聞かない。すっかり官能に開花してしまっている忍の体、というより忍の菊花は、新也の少々乱暴な愛撫からも強烈な快感を与えられてしまう。
そして、無言で自分の恥ずかしい姿をじっと見つめている藤井の視線が忍の羞恥心をかき立て、官能を更に倍増させているのだ。
「ああ〜っ、いやぁ。あっ、ああっ」
「はぁん、ああん、あっ、あっ......」
二人の甘い声が途切れることなく流れる。白い肌は赤く上気し、びっしょりと汗に濡れ、淫靡に輝いている。
観衆の前に何もかもさらけ出している美しい二人の生贄は、どちらも三度目の絶頂に向けて突き進んでいた。喘ぎ声は、どんどん大きくなり、どちらが先にイッても、おかしくないという状況だった。
しかし、その均衡は遂に破れた。
「ああっ、いやっ、だめ、だめですっ。いやっ、先生、助けてぇっ!」
必死に押し寄せてくる快感と戦いつつも、遂に少女は抗うことはできなかった。助けてくれるはずがないとわかっていても、思わず愛しい男の名を呼び、そして身を仰け反らせた。
「あーっ!」
ひときわ大きな声があがる。それはもはや悲鳴だった。
「先生っ、藤井先生っ」
せめてもの抵抗だったのかもしれない。忍は最後の瞬間に藤井の名前を呼び、そして絶頂を迎えた。
「んぐぅ!」
それと同時に、愛する少女のその痴態を凝視していた藤井も、拘束された体を大きく仰け反らせ、剥き出しにされたペニスから精を放っていた。
驚くほど大量の白い液体が、宙に向かって噴出した。その飛沫の一部は、僅かながら忍の肌へと届いた。
忍は薄れ行く意識の中で、その液体の温かさを感じていた。
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「すごいですね。女のツボを知り抜いた同性ならではの絵里香ちゃんのねっとりした愛撫。そして忍ちゃんの最も感じるお尻の穴をひたすら一点突破で責めまくる新也君のバイブ責め。どちらも、かなり効果的なようですが、ゆり先生がまだ一回絶頂に達したばかりなのに比べて、忍ちゃんは早くも連続で二回達してしまいました。早くもリーチ。これはすごい戦いです。しかし、おや、忍ちゃんの様子が少しおかしいですね」
興奮気味に状況をレポートしていた司会者が、忍の異変に気づき、覗き込んだ。
拘束台の上の忍は二回目の激しい絶頂を迎えた後、ぐったりと動かなくなっていたのだ。口は半開きになり、微かに涎まで垂れている。呼吸に合わせて胸が上下しているので、死んでいるわけではないだろうが、意識は完全に飛んでいるようだった。
忍は快感のあまり失神してしまったのだ。
「おい、忍。どうしたんだ?!」
新也は慌てる。気を失っただけだとわかると、少しホッとしたが、同時にこの勝負における不利にも気がついた。失神してしまっては、もう一回絶頂に追い上げることはできない。新也は慌てて忍の頬をピタピタと叩いた。
「忍、起きろ、忍」
「......ん、んん......」
微かに反応するが、忍は目を開けない。新也はあせった。
横目で、忍の様子を見ていた絵里香は、ニヤリと笑う。出遅れてしまってはいたが、これでリードを取り返すことができる。この勝負、何が何でも負けるわけにはいかないのだ。
そう考えながらも絵里香の指は止まってはいない。ゆりを一回目の絶頂に押し上げてからも、ソフトタッチで膣内や肉ひだを刺激し続けていた。絶頂の余韻にひくついているゆりの淫裂は、とめどなく愛液を溢れさせている。そのぬかるみで指を濡らし、そして敏感な部分を優しく刺激していく。
絵里香のその指の動きひとつひとつに、成熟したゆりの肉体は忠実に反応していた。ヒクッ、ヒクッと痙攣し、挿入してくる絵里香の指を艶めかしく締め付ける。
「ああん、ああ......」
絶頂を迎えた後、ゆりも意識は朦朧としていた。今、自分がどこにいるのか。どんな状態で、どんなことをされているのか、もうよくわからなくなっていた。
ただ、ただ、快感があった。それを与えているのが教え子である少女だということも、忘れていた。いや、意識の底で、これが大勢の観客の前で教え子に凌辱されているという現実はわかっていて、それがゆりの官能をさらに強烈なものへと倍増させているのかもしれない。ゆりもまた羞恥に快感を覚える哀しいマゾヒストとして開発されていたのだから。
絵里香は右手でゆりのクリトリスや淫肉を優しく刺激しながら、キスをした。唇を触れさせ、舌を侵入させていく。
「ああ......」
ゆりは熱い吐息を漏らし、そして自分から舌をからめてきた。女教師と教え子の少女の舌と舌がからみあった。たっぷりの湿り気を帯びた柔らかでヌメヌメした舌の感触を、お互いが味わっていた。
朦朧とした意識の中で絶頂の余韻に浸っているゆりには、絵里香の瑞々しい舌の感触は、官能の炎をかき立てる快感となる。そして、絵里香にとっても、ゆりを完全に屈服させ、快感の虜にしたのだという征服感が最高の快感となっていた。
二人は、夢中になって舌を吸いあい、絡み合わせる。ぬるり、ぬるりと、二つの軟体動物はまぐわり続ける。それは、もうすでにセックスそのものだった。
「ああん、坂本さん。気持ちいいわ......」
「ゆり先生、すごく可愛いわ。もっと、もっと気持ちよくなって」
絵里香も体が熱くなっていた。レザーのレオタードの中で、絵里香の肉裂もまた、ぐっしょりと濡れていた。
自分の愛撫にここまで感じてくれているゆりが本気で愛おしかった。この美しく、淫らな年上の女性を、もっともっと気持ちよくさせてあげたい、もっと淫らな表情を見てみたいと心から思った。
二人は濡れた目でみつめあった。
「ゆり先生......」
「坂本さん......」
絵里香は、ゆりの乳首に舌を這わせた。先端を舌先で舐め上げ、そして軽く歯を立てる。
先ほどの筆責めでは、焦らされるだけ焦らされて、結局直接は刺激されることはなかった乳首を舐められて、ゆりはその快感に仰け反った。これほどまでに乳首が感じるものなのかと、ゆりは初めて知った。官能が極限まで燃え上がっている今のゆりの肉体は、何をされても凄まじい快感を覚えるのだ。絵里香に乳首を舐められるだけで、絶頂に達してしまいそうだった。
しかも、絵里香は乳首を舐めながら、左手の指でもう片方の乳首をつまんで転がし、そして右手で股間を愛撫していた。さらにその右手は中指で膣内を、人差し指でクリトリスを刺激しているのだ。
つまり両乳首とクリトリスと膣内を同時に四点責めしているのだった。
「ああーっ、ああん、あっ、ああーっ」
それは想像を絶する快感をゆりに与えた。拘束された体を仰け反らせるが、絵里香はがっちりとゆりを押さえつけて、四点責めを崩さない。
「あっ、あっ、あっ、だめ、気持ちよすぎるっ。気持ちよすぎますっ」
ゆりは絶叫した。絵里香はここぞとばかりに舌と指の動きをさらにスピードアップさせる。
もう、ゆりに抗う術はなかった。あっという間に真っ白な世界へと連れて行かれるようだった。
「ああーっ、だめ、もうだめなの」
「ゆり先生、イク時は、ちゃんとイクって言いなさい」
一瞬乳首から口を離して、絵里香が言う。そうして再びフルスピードで乳首を舌で転がす。
「はい、ああ、坂本さん。もうイク、イッちゃいそうです。ああん、坂本さん、いやぁ、だめ。イキます、もうイキます。ああっ、あーっ!」
ひときわ大きな声が上がる。ゆりの体が硬直し、ブルブルと震えた。
「あうっ......」
汗まみれになった白い裸身が何回も痙攣する。絵里香は体を離して、満足気に微笑む。
「あああ......」
一回目の絶頂の時よりも、深く激しい反応だった。長い痙攣の後、ぐったりと崩れ落ちたゆりを絵里香は抱きしめて、激しくキスした。
「ああん、ゆり先生、素敵よ」
「坂本さん......」
二人は貪るように口を吸い合う。その姿に観客から大きな拍手が巻き起こった。
ゆりが二回目の絶頂を迎えたのと、ほぼ同時に、忍も意識を取り戻していた。目覚めさせるために新也がひっぱたいていた頬や、つねっていた乳首が、ジンジンと熱く痛んでいた。まだ、朦朧とした意識の中で、拍手の音が、激しい雨音にように聞こえた。
「かなり盛り上がってるな」
ステージ裏の待機室で、高村が言った。
「ああ、予想以上に絵里香が上手いんだよ。ゆりがあんなにメロメロになるとは思わなかったぜ」
「責めのテクニックで言えば、新也君よりずっと上だな」
「そりゃ、新也君は全く使えねぇレベルだよ。ありゃ、忍がエロいから、同等に闘えてるんだけどさ」
「乗ってる馬の良さで助かってるジョッキーみたいなもんか」
「そうそう」
木村、吉村、高村の3人はゲラゲラと笑った。
「この後は、どうなってるんだ?」
「負けた方はセリにかけられるらしいよ。そこで客に売り飛ばされる、と」
「セリって、忍はT電気の会長が買うことに決まってるんだろ?」
「ああ、まぁ、出来レースみたいなもんだけどな。どうせ会長ほど、金出す客はいないだろう?」
「でも、結構な顔ぶれだよな。清島センセ以外にも政治家来てるだろ」
「ああ、それほど大物じゃないみたいだけど、何人かはわかったよ。さすが山城さんだな。あのオヤジ、口だけじゃないよ」
「政治家はともかく会社関係だとよくわからないから、とりあえずほとんど全員の顔は押さえられたと思うよ」
吉村が胸元の隠しカメラを指さす。超小型のビデオカメラで、暗闇でもかなり精細に撮影することができる。木村たちは、屋敷の入り口付近にカメラを設置し、客たちが仮面をつける前の素顔と、会場内での様子を隠し撮りしていた。
「ま、後で何に使えるか、わからないからな。あの黒服どもとか、明らかにヤバい筋だろ。おれたちの保険って意味もあるし」
「山城さんたちに、使い捨てにされるのもゴメンだからな」
「さて、またステージ見てくるか。そろそろ勝負も決まるんじゃないか?」
異様な熱気が会場に立ちこめていた。観客は息を飲んでステージ上を見つめ、声ひとつ立てない。会場には、忍とゆりの喘ぎ声と、忍の肛門へと突き立てられたバイブのモーター音、そして絵里香がゆりの肉穴をかきまわすクチュクチュという淫らな音だけが響いているのだ。
司会者すら、言葉を失って、高まっていく二人の姿を呆然と眺めていた。
忍が失神してしまったこともあり、どちらも絶頂を迎えたのは二回。次に先にイッてしまった方が敗者ということになる。
ゆりは、既に意識を朦朧とさせ、絵里香の愛撫に身を任せている。これがエクスタシーを耐え抜く勝負だということは、忘れてしまっているようだった。
一方、忍は必死に快感に耐えようという意志はあるのだが、肉体は言うことを聞かない。すっかり官能に開花してしまっている忍の体、というより忍の菊花は、新也の少々乱暴な愛撫からも強烈な快感を与えられてしまう。
そして、無言で自分の恥ずかしい姿をじっと見つめている藤井の視線が忍の羞恥心をかき立て、官能を更に倍増させているのだ。
「ああ〜っ、いやぁ。あっ、ああっ」
「はぁん、ああん、あっ、あっ......」
二人の甘い声が途切れることなく流れる。白い肌は赤く上気し、びっしょりと汗に濡れ、淫靡に輝いている。
観衆の前に何もかもさらけ出している美しい二人の生贄は、どちらも三度目の絶頂に向けて突き進んでいた。喘ぎ声は、どんどん大きくなり、どちらが先にイッても、おかしくないという状況だった。
しかし、その均衡は遂に破れた。
「ああっ、いやっ、だめ、だめですっ。いやっ、先生、助けてぇっ!」
必死に押し寄せてくる快感と戦いつつも、遂に少女は抗うことはできなかった。助けてくれるはずがないとわかっていても、思わず愛しい男の名を呼び、そして身を仰け反らせた。
「あーっ!」
ひときわ大きな声があがる。それはもはや悲鳴だった。
「先生っ、藤井先生っ」
せめてもの抵抗だったのかもしれない。忍は最後の瞬間に藤井の名前を呼び、そして絶頂を迎えた。
「んぐぅ!」
それと同時に、愛する少女のその痴態を凝視していた藤井も、拘束された体を大きく仰け反らせ、剥き出しにされたペニスから精を放っていた。
驚くほど大量の白い液体が、宙に向かって噴出した。その飛沫の一部は、僅かながら忍の肌へと届いた。
忍は薄れ行く意識の中で、その液体の温かさを感じていた。
(続く)
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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。 「羞恥の教室」をモチーフにした自主制作DVD最新作「1年S組 仲村忍 セーラー服肛門調教」が完成しました! 藤井と忍のアナル調教の模様を実写で再現しています。購入ご希望の方はhttp://denjin.5.dtiblog.com/blog-entry-136.htmlをご覧下さい。 |