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羞恥の教室サイドストーリー


シリーズ羞恥の教室
蒼き悪魔
【1】

著者=
小林電人


堂々完結した"官能羞恥小説"羞恥の教室。気になるキャラクターたちのその後は、過去は......。今作では謎多きあの男の少年時代が明らかに!
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青き悪魔【1】


「あ、慎治君? 吉田だけど。またさ、女の子集めて欲しいんだけどさ。うん、ケータイ使って援交やってる子の話が聞きたいんだよね。来週までに4人くらい大丈夫かな?」

仲のいいライターの吉田からの電話だった。

「来週ですか。うーん、なんとかしますよ」
「頼むな。また風俗連れて行ってやるからさぁ。今度、アナルファックどうだ?」
「ははは。吉田さんもマニアックだなぁ。高校生にそんなこと教えこむつもりですか?」
「何が高校生だよ。おれよりも、色々やってる癖に。まぁ、よろしく頼むよ」

吉田はエロ雑誌だけでなく週刊誌なども手がけるフリーライターだが、扱うネタはエロばかりだ。週刊誌やグラビア誌でも、もっぱら風俗やAV、そして若い女の子の生態ルポなどの記事を書いている。

吉田が女子高生などの話を聞きたいという時、慎治が知り合いの女の子を手配して、手数料をもらう。ここのところはそんな関係が続いていた。そして、それは取材だけに終わらない場合もあった。

吉田とはインターネットのアングラサイトで知り合った。無修正画像を交換しあったりしているうちに、実際顔を合わせることになった。この時、初めて慎治が高校生だと知って、吉田は驚いていたが、そのうち面白がって取材などに連れ回すようになった。慎治も同世代の密かな流行を教えるなどして、吉田の情報源のひとつとなっていった。30歳をちょっと過ぎている吉田は、慎治にとっていい兄貴分だった。

「本当は未成年連れて行っちゃまずいんだからさ、まぁ年齢はごかましてくれよな」

そういいながら、吉田はよく知り合いの風俗店に連れて行ってくれた。風俗記事の仕事が多い吉田は、風俗街ではちょっとした顔のようで、一緒に遊びに行くと、あちこちで声をかけられていた。


この間、吉田に連れて行ってもらった池袋のイメクラは、凝った作りのプレイルームが売りだった。学校の教室を再現していて、机はもちろん黒板や教壇もあり、唐突に簡易ベッドが置かれているのが逆に不自然だった。

相手は、吉田が前に取材して気に入ったという真理恵という女の子だった。ほっそりとした身体つきで長い黒髪と、真っ白な肌がとても綺麗だった。彼女が店の制服であるセーラー服を着た姿は、慎治でさえ、妙にノスタルジックな気分にさせる。古い日本映画に出てきたような田舎の純真な美少女というイメージだ。

もっとも、実際の彼女はそれなりに現代の女の子であり、ずいぶん遊んできた末に風俗入りしたという話だった。

「うわぁ、若いね。おいくつですか?」

プレイルームに入るなり、真理恵は目を丸くして言った。慎治は頭をかきながらごまかす。

「いやぁ、見た目ほどじゃないから」
「吉田さんのお友達っていうから、同じくらいの年だと思った」
「まぁ、弟みたいなもんですよ」
「ずいぶん年の離れた弟ね。たぶん私と変わらないくらいでしょ? 私、19歳。お店では18歳ってなってるけど」
「ああ、同じくらいです」
「ふふふ。やっぱり。じゃあ、最初にシャワー浴びてもらえますか?」

夏服のセーラー服姿の真理恵は、プレイルームの隅にあるユニット式のシャワールームへと慎治を連れて行った。

性感ヘルスなどでは、一緒に裸になってシャワーに入り、女の子が身体を洗ってくれるが、イメクラでは客が一人でシャワーに入り、女の子はコスチュームを着たままでプレイルームで待機しているという店が多い。コスチュームを最初に脱いでしまうと、プレイが台無しだからだろう。

ボディシャンプーで、股間を丁寧に洗い、イソジンでうがいをする。吉田に連れ回されるうちに、慎治はすっかり風俗に慣れてしまった。

バスタオルを腰に巻いて、プレイルームへ戻る。三つ置かれたうちの真ん中の机に、セーラー服姿の真理恵が、アイマスクをして座っている。客は、これで真理恵に好き放題にイタズラをするという趣向なのだ。

しかし慎治は、真理恵の背後に立つと、アイマスクを外してしまう。

「?」

驚いたように真理恵が振り向く。ふたつ年上とは思えない、あどけない顔立ちだ。

「ごめん、イメクラプレイとか、あんまり興味ないんだ。普通にしていい?」
「そっか。まだ若いから、女子高生プレイって言っても、かえって面白くないか」

真理恵が笑う。笑顔は余計に幼く見える。

慎治は後ろから真理恵を抱きしめるようにして、キスをした。すると真理恵は力を抜き、慎治に身体を預ける。舌が絡み合った。

「やだ、キス上手なのね。若いのに......」

真理恵はトロンとした表情になっていた。

「立つんだ」

慎治は急に命令口調になる。真理恵は、それに従い、椅子から立ち上がり、手を後ろで組んだ。慎治はセーラー服姿の真理恵の全身をジロジロと眺めた。

「可愛いね、真理恵。自分でスカートをめくってごらん」

言われて真理恵は紺色のやぼったいスカートを、ゆっくりとめくり上げていく。細めだが、それでも若々しい張りのある白い太腿、そして真っ白なショーツが露になる。

真理恵は恥ずかしそうに目をつぶり、フルフルと細かく震えている。それがイメクラ嬢としての演技なのか本当の羞恥なのかは、わからない。しかし、その頬は赤く上気して、うっすらと汗がにじんでいた。

「あっ」

慎治が股間に指を触れさせた。真理恵はビクンと反応する。ショーツ越しにも、そこが湿っているのがわかった。

慎治はそのまま指を動かす。クチュクチュと湿った音がして、布地はさらに濡れていく。

「ああん......」
「どうしたんだ、真理恵。へっぴり腰になってるよ。ちゃんとしっかり立つんだ」
「はい」
「よし、いい子だ」

そして慎治は、真理恵のショーツに手をかけて、ゆっくりと下ろしていく。

「あ、ああ......。恥ずかしい」

真理恵が呟く。

「何で恥ずかしいんだ、真理恵。これまでたくさんのお客さんに、さんざんおまんこを見せてきたんだろ?」
「いや、そんなこと言わないで......」
「おれにも、よく見せてよ。真理子のおまんこを」
「ああ...」

慎治はショーツを引き下ろした。白い下腹部が剥き出しになる。そして、そこにはあるべき陰りはなく、一本の肉筋が刻まれているだけだった。

「あれ、真理恵のここはツルツルなんだね。どうしたの? 剃ってしまったの?」
「は、はい。剃ってしまいました」
「どうして?」
「真理恵のおまんこを、よく見てもらいたいからです」

そんな恥ずかしい言葉を言うことで、興奮が高まっているのがわかる。その部分は、あからさまに濡れ光っていた。慎治はその亀裂に指先を這わせると、透明な粘る液が、光る糸を引いた。

「すごいね、真理恵のおまんこ、まだ何もしてないのに、こんなに濡れてるよ」
「ああ、恥ずかしいです」
「真理恵は、その恥ずかしいところを、おれに見てもらいたいんだよな」
「は、はい、見てもらいたいです」
「じゃあ、よく見せるんだ。自分で奥まで開いて、よく見せろ」
「は、はい......」

真理恵は、机の上に腰掛けると、大きく足をM字型に広げた。腰を突き出す。

「うわ、ぱっくりと丸出しになったね。真理子のおまんこが丸見えだよ。ツルツルで子供みたいだね。でも、子供はこんなにビラビラがはみ出たりしてないよね」
「恥ずかしい、恥ずかしいです」

慎治は真理恵の股間を覗き込む。大きく広げられた股間の中心には無毛の肉裂が、うっすらと口を開いている。

「でも、これじゃ奥までは見えないな。真理恵、自分で指で開くんだ」
「は、はい......」

真理恵は両手を腿の下から差し込んで、自分の肉裂を思い切り左右に開いた。扉が開き、ショッキングピンクの肉壁が剥き出された。同時にトロリと透明な液体がこぼれ落ちる。液体は、その下でひっそりと恥ずかしそうに顔を覗かせている窄まりへと流れ落ちる。

「いい格好だね、真理恵。お腹の中まで丸見えだよ。ヌルヌルしてるね。お尻の穴のほうにまで、いやらしい液が流れてるよ」
「ああん、そんなに、見ないで......」
「真理恵は見られるのが好きな変態女なんだろ?」
「ああ、そんな......」

慎治はいきなり真理恵の股間に顔を埋め、肉芽へと舌を這わせた。

「ひっ、ひいっ!」

突然の奇襲に、真理恵は大きく身体を仰け反らせて悲鳴を上げた。

「あっ、あっ、あっ、だめぇ、だめです。あっ、ああっ!」

真理恵はブルブルと全身を震わせると、慎治の頭を抱え込み、そのまま絶頂へと達してしまった。

その後、真理恵はむしゃぶりつくようにして、慎治のペニスに奉仕し、そしてイメクラでは御法度のはずの挿入をせがんだ。自ら床に這いつくばって尻を高くあげて、獣のように貫かれるのを望んだ。

「すごいね、君。私がMだって、わかってああいう風に責めたんでしょ? 若いのに、なんでそんなこと知ってるの?」

全てが終わった後、ベッドの上で抱き合いながら、二人は話した。

「なんかね、Mの人ってわかるんだよね。仕草とか表情でね。こうしたら喜ぶよなって。結構、周りにそういう女が多くてね」
「でも君、本当は私より年下でしょ? 高校生?」
「まぁね」

慎治はあっさりと認めた。

「もう......。年下の高校生に、こんなにされちゃって......。私、やっぱりこういうタイプだから、Sっぽいお客さん、多いの。でも、みんな何か勘違いっぽいんだよね。乱暴な言葉とか使われても、全然グッと来ないの。でも君はすごいね。そんなにSっぽいことしてないのに、こんなにさせられちゃった......」
「君、じゃなくて慎治様と呼べよ」

慎治はニヤリと笑って、真理恵に言う。

「はい。慎治様。これからも、ずっと慎治様って呼んでいいですか」
「でも、外だと恥ずかしいから慎治君でいいよ」

二人は笑った。しかし、慎治の目は笑っていない。目だけは、どこか虚無的なのだ。

幼い頃から慎治には、女性を惹きつけるものがあった。同世代の少女だけではなく、年上の女も、やたらと慎治に近づき、媚びを売る。線が細く、中性的な印象はあるものの、それほど美少年というわけではないのだが、女たちは、慎治の中にある何かの匂いを嗅ぎつけるのだ。

ただ、それはある種の女に限られる。マゾヒスティックな性癖を持った女だ。彼女たちは、なぜか慎治に惹かれるようだ。M性を持った女性といっても、ルックスや普段の言動からは、逆のイメージを持たれていることも多い。背が高く、気も強く、どちらかと言えば女王様タイプではないかと思われる女性が、慎治に惹かれ、そして彼の前でのみ、Mの本性を露にするのだ。

慎治自身がそれに気づいたのは、ずいぶん後になってからだ。小学5年生の時に、塾の女講師が彼の初めての性体験の相手となって以来、多くの女たちが、彼に支配されることを望んだ。彼のオモチャとして扱われたいと哀願した。

慎治自身が最初からサディスティックな素質を持っていたのかどうかはわからないが、彼女たちが喜ぶような扱い方は、本能的にわかっていたのだ。

ただし、M性を強く持っているような女以外には、彼の魅力は通用しないようだった。慎治は、世の中の女は、自分に屈服する女と、それ以外の女に分けられるのだという女性観を持つようになっていた。

真理恵は明らかに前者の女だった。真理恵は自分から携帯電話の番号を教え、店の外でも会ってくれとせがんだ。


プレイを終えて、待合室に戻ると、吉田が複雑な表情をしていた。

「おう、お帰り。どうだった、真理恵ちゃん。よかっただろ?」
「ええ、すごく」
「お前の好みだと思ったんだよ、ああいう子」
「吉田さんはどうでした? あのオッパイの大きい子だったんでしょ」
「うん、女の子はよかったんだけどなぁ」

吉田はため息をつく。

「どうしたんです、吉田さん」
「いやぁ、最近、ダメなんだよな。勃ちが悪くなっちゃってさ」
「え、まだそんな年じゃないでしょ?」
「うーん、使い過ぎたかなぁ。取材で週に10軒とかやってたからなぁ」

吉田はがっくりと肩を落としている。性豪で鳴らした男な分だけに、ショックは大きいらしい。

「あれ、使ってみるかな。バイアグラ。最近日本でも正式に発売されたんだよ。ジジイじゃないんだからああいうのだけは手を出すまいと思ってたんだけどなぁ」

今にも泣きべそでもかきそうなほど落胆している吉田の姿を見ながら、慎治はふと、真理恵に命令して徹底的にサービスさせても、勃たないだろうか、などと考えたりもした。なんなら、他の女たちを使って、3Pとか4Pで奉仕させてもいい。どうせ、あいつらはおれの言うことなら何でも聞くんだ。そうしたら吉田さん、喜んでくれるかな......。

1999年。木村慎治、17歳の夏のことだった。

(続く)



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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。 「羞恥の教室」をモチーフにした自主制作DVD最新作「1年S組 仲村忍 セーラー服肛門調教」が完成しました! 藤井と忍のアナル調教の模様を実写で再現しています。購入ご希望の方はhttp://denjin.5.dtiblog.com/blog-entry-136.htmlをご覧下さい。
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