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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版 交錯する物語が急展開!

羞恥の教室 第2部
第十章 堕ちてゆく二人 【1】


著者=
小林電人

 | 

第1部の登場人物とあらすじはこちら>>

第十章 堕ちてゆく二人

I  25

「さて、このローターの使い勝手はどうかな」

ジジジジジ......と微弱な振動を始めた銀色のカプセルを、木村はゆっくりと忍の開ききった股間へと近づけていった。

片足を天井から吊られ膝が脇腹についてしまうほどあからさまに広げられた股間は、少女の密やかな器官の何もかもをさらけ出してしまっていた。うっすらとした繊毛に飾られた淡い肉唇、その裂け目から露になっている桃色の肉壁。その下で密やかに息づく菫色の窄まり。男なら誰でも目を奪われる魅惑的な光景だった。

木村は肉蓋から、そっと顔を覗かせている小さな突起物へと振動するカプセルを接近させる。

「ふふふ、可愛い顔してるけど、ここはずいぶん大きく発達しているみたいだな。お嬢ちゃんはオナニーの常習犯か、それとも誰かにきっちりと仕込まれているのかな?」

「ん、んぐぅ!」

忍は頭を振り、身をよじってローターからの攻撃を避けようとする。しかし、口をふさがれ、恥ずかしい格好で縛り上げられている身では、どうすることも出来ない。

木村はローターを忍のクリトリスに触れるか触れないかくらいの位置で留めた。細かい振動が空気越しに伝わってきそうで、むず痒い。実際には触れられていないのに、その部分が熱く燃え上がるようにじんじんと痺れる。

まるで生殺しだ。ただでさえレッドに口移しで飲まされた媚薬で身体が敏感になっているのだ。こんなことをされてはたまらない。頭の中ではいけないと思っていても、身体が刺激を求めてしまう。

「ん、ん、ん......」

忍の意志とは裏腹に腰が勝手に動いて、その部分をローターへ当てようとした。しかし木村は紙一枚ほどの隙間を保って、ローターを引いてしまう。

「んっ?!」

刺激が与えられないとわかると、忍の官能はさらに燃え上がってしまう。腰が更にモジモジと突き出されるが、ローターは逃げていってしまう。ただただ、むず痒さだけが増幅していく。

そんな木村の意図を理解した連れの男たち、

吉村と高村はレッドからローターを受け取ると、忍の両乳首に同じような責めを加えた。乳首に触れないギリギリの位置まで振動しているローターを近づけるのだ。

「ん、んん......」

忍の官能は、さらに燃え上がる。

「ねぇ、お客さん。この子は、実はこっちが一番感じるんですよ」

そう言ってレッドは忍の背後から、ローターを肛門へと近づけた。そして他の部位と同じように、極限まで近づけつつも、触れさせない。

「ん! んんーっ」

忍はくぐもった悲鳴を上げる。両乳首、クリトリス、そして肛門。敏感な4カ所の器官に同時に生殺しの刺激を与えられているのだ。それは気が狂わんばかりの拷問だった。忍の身体は刺激を求めてクネクネと動き回る。一秒でも早く、ローターを押しつけて欲しかった。開店しているアダルトショップの中で、見ず知らずの男たちに全裸の身体を責められているという状況も、頭の中から消えてしまっていた。ただ、ただ刺激が欲しかった。

「ふふふ、さすがに我慢できなくなったみたいね。大きい声を出さないと約束するなら、このボールギャグを外してあげるわ。もっとも大騒ぎになって人がいっぱい来たら、恥ずかしいのはあなただけどね。外して欲しい?」

忍は頷く。真っ赤に充血した熱っぽい目でレッドに訴えかける。

「しょうがないわね。とってあげるわ」

レッドは忍の口から、ボールギャグを取り外す。たまっていた唾液がたらりとこぼれ落ちた。

「ああ......、いやぁ。たすけて......」

ようやく言葉の自由を得た忍は切れ切れの声を漏らす。

「あれ、お嬢ちゃんはこういうことされるのが好きなんじゃなかったのかい?」

木村が残酷な笑みを浮かべて、そう言う。

「違うんです。私、無理矢理縛られて......。お願いです。助けてくださいっ!」

レッドが忍の言葉を遮る。

「ふふふ、そういう設定の方が燃えるのよね、忍ちゃんは」

「ああ、そうか。マゾにしてみれば、自分から望んで責められるよりも、無理矢理こんな格好で縛られて、見ず知らずの男たちに責められるという方が興奮するんだな」

「じゃあ、おれたちも話を合わせてあげないといけないな」

「ああっ、違うんです。本当に、私......」

「いいって、いいって。本当に無理矢理縛られているというなら、ここがこんなに......」

木村は忍の肉唇を指先で開いた。片足吊りにされているため、ただでさえ広げられていた裂け目が、さらに大きく口を開かれた。

「あーっ!」

焦らされていた忍の肉体は、陰唇に指を触れられるという刺激に貪欲に反応した。強烈な快感が忍の下半身を貫く。

そして大きくさらけ出された肉壁からトロリと愛液がしたたり落ちた。

「うわ、ビショビショなんてもんじゃないぜ。その気がない子が、こんなに感じるわけないじゃないか」

「ね、すごいいやらしい子でしょ。私ひとりの手には負えないのよ。こうやって見ず知らずの人に恥ずかしいことをされないと、満足出来ないっていうから......」

「まだ幼い子じゃないか。こんな年で、ここまで変態マゾだとはねぇ」

「おい、お尻の方まで愛液が流れてきてるぜ。こりゃ本当にエロい子だな」

男たちは口々に忍を辱める言葉を投げつける。耳をふさぎたくとも両腕は天井へ向かって拘束されてしまっている。

いや......、そのいやらしい言葉が忍の官能をさらに燃え上がらせていたのだ。被虐心を刺激し、身体がさらに熱く痺れる。忍がそれを認めたくなくとも、もう隠しようのない事実だった。肌は真っ赤に染まり、淫裂からはとめどなく愛液が流れ出す。切なげに身体が揺れる。

もっと刺激が欲しい。身体の周りでうなりを上げているローターを、早く押しつけて欲しい。今にも理性を押しのけて欲望が噴き出してしまいそうだった。

「ああ、もう......」

熱い吐息混じりにつぶやきが漏れる。レッドはそれを聞きのがさない。

「もう、どうして欲しいの? 忍ちゃん」

「へぇ、この子、忍ちゃんていうんだ」

「!」

忍は青ざめる。男たちに、身の上まで知られてしまってはどうなるかわかったものではない。忍は興奮も忘れて震え上がった。

「ち、ちがいます......」

「あら、ちゃんと知ってるんだから嘘はだめよ、忍ちゃん。何なら、あなたのフルネームや通ってる学校、自宅の住所まで書いたカードを首からぶら下げておいてあげましょうか? 罪人みたいで、それもマゾっ子にはたまらないでしょう?」

「ひっ、そ、そんな恐ろしいことは、止めて下さいっ!」

忍は絶叫する。そんなことをされてしまっては、もう生きていけなくなる。しかしレッドは本当にやりかねない恐ろしい女だ。

「それはぜひ教えて欲しいね。おれたちも、もっとこの子と仲良くなりたいよ」

「いやです。お願いレッドさん、それだけは許して下さい」

「ふふふ、それはあなたの態度次第よ。まぁ、今のところは勘弁してあげる。だから、素直に自分の欲望を解放しちゃいなさい。私は、あなたがどんなにいやらしい子なのか、全部知ってるんだから」

そしてレッドは忍の耳元で囁く。

「あなたが藤井先生のアナル奴隷だってこともね」

「あ、ああ......」

忍は絶望的な気持ちになる。このレッドという女は、あの脅迫者たちの仲間なのだ。藤井との秘密も、自分の恥ずかしい写真も、すべて握られてしまっているのだ。逆らうことなど出来ない。

「私は、あなたが本気で気持ちよくなってる姿が見たいの。いいのよ。狂ってしまいなさい。恥ずかしがらずに、して欲しいことを言ってご覧なさい」

そう囁くと、レッドは忍の耳たぶを軽く噛んだ。予期せぬ攻撃に、冷めていた忍の官能が一気に呼び覚まされる。続けてレッドは耳の奥へと舌を滑り込ませてきた。それは忍が初めて体験する感覚だった。

「はぁっ」

「本当に感じやすい子ね。可愛いわ。ねぇ、もっと色々なところを責めてもらいたいんでしょ、忍ちゃん。その可愛いおっぱいをローターでいじめて欲しいんでしょ? クリトリスも。そして一番感じるお尻の穴も」

レッドの囁きは、忍の欲望をさらに燃え上がらせる。乳首を、クリトリスと、肛門を、このローターで責めてもらえたら、どんなに気持ちいいだろうか。忍の頭の中は、そんな考えでいっぱいになってしまう。

しかし、男たちとレッドは、相変わらずローターを敏感な部分のすぐ近くで唸らせるだけで、決して直接に当てては来ない。

「自分からおねだりしたら、いっぱいローターでいじめてあげるわ。さぁ、言ってご覧なさい」

「ああ、そ、そんな......」

「自分が変態だって認めなさい。言わなければ、いつまでもこのまま生殺しよ。頭がおかしくなっちゃうかもしれないわよ」

「で、でも......」

自分は先生だけの奴隷だ。他の人の前で恥ずかしい姿を晒したくはない。せめて自分の意志だけは貫きたい。それは忍の決意だった。

「なかなかしぶといね。これは面白くなってきたぞ」

「こんなに全部を丸出しにして、しかもビショビショに濡れているところまで見せちゃってるんだから、今さら恥ずかしがっても意味ないだろ、忍ちゃん」

「じゃあ、こういうのはどうだろう」

木村はローターを忍の肌に押しつけた。しかし、それはクリトリスのすぐ上の下腹部だった。木村のローターは性器の周辺をぐるぐると回るように這い回る。しかし、決して性器そのものにはたどり着かない。それでも痺れるような刺激が忍の身体に与えられる。

「ああ、あっ......」

それに習うように、他の3つのローターも、最も敏感な部分を避けて、忍の肌を這い回った。吉村と高村のローターは乳房を円を描くように動き、レッドのローターは尻肉を撫でる。そのいずれも乳首、クリトリス、肛門という忍の最も感じる部分には決して触れない。ギリギリまで近づいては離れていく。

生殺し感は、さらに高まった。4つの振動は忍の官能をじわじわと燃え上がらせていくにも関わらず、満足感は与えない。

「い、いじめないで......、も、もう......」

「もう、何なの、忍ちゃん?」

「だめ......、おかしくなっちゃいます」

屈服が近いことを知ったレッドは、忍に言うべき言葉を囁く。それは、あまりにも恥ずかしく屈辱的な台詞だったが、もはや理性を失いつつある忍は、黙って聞いていた。

「わかった? ちゃんと大きな声ではっきり言うのよ」

「は、はい......」

うなずいたものの、しばらく忍は目を閉じて、じっと黙っていた。しかしどこまでも高まっていく官能がそれを許さなかった。忍はゆっくりと口を開く。

「し、忍はいじめられるのが好きな変態です。みなさんの手で思い切りいじめて下さい。お願いします。忍のおっぱいと、お、おまんこと、お尻の......お尻の穴をローターで気持ちよくして下さい」

「よく言えたわね。じゃあ、変態忍ちゃんの望みを叶えてあげるわ」

レッドがそう言うと、4人は一斉にローターを忍の性感帯へと押しつけた。

(続く)

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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。ひたすら羞恥責め、アナル責めを好み、70年代永井豪エッチ漫画の世界を愛する。これまでの監督作品として「1年S組 高橋真弓のおしおき」「同2」「穴牝奴〜町内会人妻肛虐倶楽部 」がある。以前、永井漫画をモチーフにした小説をネットに発表したことはあるが、オリジナルは本作が初めて。
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08.05.05更新 | 小説  >  羞恥の教室