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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版交錯する物語が急展開!
羞恥の教室 第2部
第十章 堕ちてゆく二人 【3】
著者=小林電人
第1部の登場人物とあらすじはこちら>>
第十章 堕ちてゆく二人
III 忍 26
「あひぃっ!」
忍は絶叫と共に大きく仰け反った。左右の乳首、クリトリス、そして肛門という敏感な四カ所に同時にローターを当てられたのだ。それまで焦らしに焦らされていた少女の肉体は、あまりにも激しい反応を見せた。
「だ、だめぇ!」
自分の身体に何が起きたのか理解できなかった。強烈な電流が脳天まで突き抜けて、目の前が真っ白になった。それはもう快感などという生やさしいものではなかった。
天井から吊られた忍の肉体はビクンビクンと痙攣し、そして全身から力が一気に抜けた。
「なんだ? もうイッちゃったのか?」
「おい、失神したみたいだぜ」
「すごい反応だったわね。この子、本当に感度いいわよ。最高じゃない」
レッドが言うように、忍は意識を失っていた。4人はローターのスイッチを止める。
「ほら、すごいわよ」
レッドは忍の肉裂を指先で大きく開いた。真っ赤に充血した膣壁から透明の液がしたたり落ちる。ぬらぬらと濡れ光るその部分は、なんとも卑猥な光景を見せていた。4人は顔を寄せ合うようにして、その部分を覗き込む。
「こりゃあ、エロいな。あんなおとなしそうな顔した女の子が、こんなにいやらしいまんこをしてるなんて」
「あら......」
レッドが何かに気づいて、さらに忍の肉の裂け目を覗き込む。
「もしかして、この子......、処女じゃない?」
「え?」
レッドがその薄桃色の部分を指さす。
「これ、処女膜よ」
「え、ちゃんと穴が空いてるぞ」
「ばかね、少しは穴が空いてないと、生理の血が出てこないでしょ。この子、穴が大きめだからわかりづらいけど、これ、処女膜よ」
「へぇ、ちゃんと見るのは初めてだな」
「前に処女をやっちゃった時も、ロクに見ないで挿しちゃったからな」
「でも、藤井とアナルセックスまでやってるんだろ、この子。それなのに何で処女なんだよ」
「そりゃ、後でじっくりと聞いてみりゃあ、いいじゃないか。でも面白くなってきたな。処女喪失ショーとか出来るじゃないか」
4人は、話ながらもの珍しそうに、忍のその部分をいじくりまわした。
「なぁ、レッド。今日はもう店は開けなくていいかな」
「ちゃんとお店使用料はらってくれるならね」
「しっかりしてるよな。自分だって、楽しんでるくせに」
「それとこれとは別よ」
そんな会話をしながら4人は忍の拘束具を外す。体格のいい吉村が全裸の忍を抱きかかえ、木村と高村は店の奥にディスプレイされていた奇妙な形の台を運んできた。
鉄製のパイプとクッションを組み合わせて作られたそれは、人間を屈辱的なポーズに拘束するための装置だった。吉村はその中央のクッション部に忍を仰向けに寝かせると、膝を持ち上げて身体を折りたたませた。そして膝を左右に広げさせると中央から伸びたアームに固定する。両腕も同じようにベルトでつなぎ止めると、忍の股間は天井に向けて晒されてしまった。いわゆるまんぐり返しの姿勢である。まだ濡れ光っている肉裂も、その後ろの可憐な窄まりも、丸見えである。
「ふふ、見事にパックリと開いてるな。処女のまんこだと思うと、なんかありがたい感じがするよな」
「しかし、浣腸だのアナルファックだのまでやってて、まんこにちんこを入れてないだけってのは、処女って言えるのかね」
「はは、確かに。でも、せっかくの処女膜だからな。楽しませてもらおうぜ」
「そう言えば、レッド。観客はまだ来ないのか?」
レッドは時計に目をやりながら答える。
「さっきメールはしておいたから、そろそろ来るはずだけど......」
「じゃあ、忍ちゃんを起こしておこうぜ。途中で入ってきてもらった方が、反応が面白いんじゃないかな」
「OK」
レッドがカウンターの中から小瓶を取り出し、蓋を開けると意識を失っている忍の鼻に近づける。強烈な香りのアロマオイルだ。気付け薬代わりにレッドはこれをよく使う。
「ん、んん......」
忍が呻き声を上げ、ゆっくりと目を開いた。しばらく自分の状況がわからなかったが、やがて自分が全裸で恥ずかしい姿のまま拘束されていることに気づく。
「あっ、いやっ、何ですか。ほどいて下さいっ!」
手足をばたつかせようとするが、しっかりと固定された皮ベルトはビクともしない。天井に向けて大きく開かれた尻を悩ましくくねらせるだけの結果となる。
「ああ、こんな格好、ひどすぎます......」
確かにそれは、あまりに恥辱的なポーズだった。肉裂も菊花も、これ以上ないというほどに丸見えにされ、しかもそれが自分の頭上で広げられているのだ。16歳の少女にとっては残酷すぎる格好だ。
「いやぁ、見ているこっちが恥ずかしくなるくらいすごいポーズだね、忍ちゃん。前も後ろもパックリと開いちゃってるよ」
「忍ちゃんが失神しているあいだに、奥までじっくりと見せてもらったよ。ふふふ......」
「でも、忍ちゃんはマゾの変態少女だから、こんなポーズを取らされるのがうれしくてしょうがないのよね。ほら、だって......」
レッドが忍の肉裂に指を伸ばす。そこは、まだ十分に濡れ光っていた。
「こんなにびしょびしょだもの。みんなに恥ずかしいところを見てもらえて、うれしいんでしょ?」
「ああ、いやです。見られたくなんかありません。もう、許して下さい」
「露出狂の忍ちゃんには、これくらいの観客数じゃ不満かしら。でも大丈夫よ。そのうち、また新しいお客さんがいっぱい入ってくるからね。こう見えてもうちは繁盛店なのよ」
見ず知らずの4人の男女にこんな姿を見られているだけでも死にそうに恥ずかしいのに、これ以上増えたら......。忍は恐怖に真っ青になる。その怯える表情は4人のサディストたちを何よりも喜ばせた。
「ねぇ、ところで忍ちゃん。あなた、もしかして処女なの?」
「えっ!?」
「処女膜があるじゃない。藤井先生とエッチしてないの? アナルセックスしたことは聞いてるんだけど」
「そ、そんなことまで......」
このレッドという女、そして脅迫者たちはどこまで自分と藤井の関係を知っているのだろうか。そしていつかは藤井に捧げるつもりだった自分のヴァージンに、彼女たちが興味を示していることに恐れを抱いた。
「答えなさい、忍ちゃん」
レッドは長い爪の先で、忍の開ききった肉裂の中の白桃色の膜を撫でた。忍はそのまま突き刺されてしまいそうな恐怖を感じた。
「ああ......。あの、まだなんです」
「どうして? あなた、前が処女のままで後ろの処女を失ったの?」
「は、はい......。先生が、そうしたいって」
「藤井先生って人も、ずいぶん変態なのね」
前の処女を守ったままというのは、破瓜の痛みにおそれをもっていた自分の要望もあるのだが、そこまで説明できる余裕は忍にはなかった。もしかしたら、この人たちに大切に守ってきた処女を奪われてしまうかもしれない。忍は怯えた。
「え、どうしたの? その藤井先生ってのは何者なんだ? この子の先生か何か?」
わざとらしく木村がレッドに聞く。レッドもわざとらしくはぐらかす。
「ふふふ。この子のご主人様よ。ずいぶんきっちりとアナル調教されてるみたいなんだけど、その人、前には全然興味がないみたいなのよ」
「へぇ、そりゃずいぶん気合いの入った変態だな。でも、もったいないよ。どうせなら、おれたちにその処女破かせてくれよ」
「だって。どうする忍ちゃん」
忍は真っ青になりながら首を振る。
「いや、いやです。お願いします。それだけは許して下さい」
処女は藤井に捧げたい。この絶望的な状況の中でも、それだけが忍のたったひとつだけ残された願いでもあった。
「でも、もうみんな収まらないわよ。あなたを犯したくてウズウズしてるわ。うちも主力商品はバイブだから、あなたのここにぶっといバイブをぶち込んでもらって、みなさんにお買い上げいただきたいのよね」
レッドは、膜にぽっかりと空いた穴の周りを爪の先でいじくりまわす。
「ああ......、そんなこと......」
「じゃあ、その代わりに、こっちで我慢してあげようか。忍ちゃんはこっちの穴は、かなり開発されてるみたいだしね」
レッドの爪は忍の可憐な窄まりへと移動する。その部分を鋭い爪の先で刺激され、忍は身体をこわばらせる。
「......は、はい」
震えながら忍は頷く。今の忍にとって、処女を守ることだけが藤井への愛の証のように思えた。そのためなら何にでも耐えようと決意したのだ。
「じゃあ、ちゃんとみなさんにお願いしないと」
「はい......。私の、お尻をいじめて下さい......」
「それじゃダメよ。もっとちゃんと言わないとね」
レッドは忍の耳元に囁く。それは少女にとってあまりに屈辱的な命令だった。
「ああ......。し、忍はお尻の穴をいじめられるのが一番感じる変態アナル奴隷です。どうか、店内のアナル責め具を購入した上で、私のお尻の穴をいっぱいいじめて下さい......」
藤井も忍にいやらしい言葉を言わせるのが好きだった。こういった言葉を藤井に何度も言わされた。しかし、それは二人の間の愛情にあふれるプレイだった。藤井にそういった言葉を言わされることは、恥ずかしかったが快感でもあった。そんな言葉を口にする度に、興奮が高まった。
今、レッドたちに言わされるのは、屈辱的なだけだった。恥ずかしくみじめだった。そこに愛情はかけらもない。ただ、つらいだけ、のはずだった。
それなのに、なぜか身体の奥に燃えるような熱が点っていることにも忍は気づいていた。はずかしくてみじめで、つらいだけのはずなのに、興奮を感じてしまっている。自分で自分が信じられない。忍は自分の中のマゾという獣を呪った。
私はもしかしたら本当に変態なのだろうか。忍は自分に問いかけていた。
「そうか。忍ちゃんはアナルが一番感じる変態なんだね。それじゃあ、お尻をいっぱい責めてあげないとな。お姉さん、アナル責めの道具はどの辺にあるのかな」
「そちらのコーナーですよ、お客さん」
レッドが指さした一角には、カラフルなアナルスティックやアナルバイブ、そして浣腸器や肛門鏡といった医療器具的な道具が並んでいた。3人の男たちはそのコーナーに移動して、あれやこれやと相談しはじめた。
残ったレッドは忍に話しかける。
「ふふふ、あなたのおかげでアナルグッズがたくさん売れそうね。忍ちゃんは、どんな責めが好きなのかしらね。こんなに可愛いらしいアナル、傷つけないようにしないとね」
レッドの爪が忍の肛門の皺をなぞる。ゾクゾクッとした快感が忍の身体を突き抜けた。
「ああ......」
思わず声が漏れる。
その時だった。ドアの外から声がした。
「ここだ、ここだ」
ドアが開くと、中年男が2人入ってきた。一人はでっぷり太り禿げ上がった男。もう一人は痩せた白髪の男。どちらも、好色そうな下品さが漂っている。
「ひっ!」
中年男たちが入ってきたのを知って、忍は悲鳴を上げる。
男たちは目を丸くして、何もかもを晒け出している全裸の少女を見た。
「うひゃぁ、こりゃあすごい格好のお嬢ちゃんやないか」
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III 忍 26
「あひぃっ!」
忍は絶叫と共に大きく仰け反った。左右の乳首、クリトリス、そして肛門という敏感な四カ所に同時にローターを当てられたのだ。それまで焦らしに焦らされていた少女の肉体は、あまりにも激しい反応を見せた。
「だ、だめぇ!」
自分の身体に何が起きたのか理解できなかった。強烈な電流が脳天まで突き抜けて、目の前が真っ白になった。それはもう快感などという生やさしいものではなかった。
天井から吊られた忍の肉体はビクンビクンと痙攣し、そして全身から力が一気に抜けた。
「なんだ? もうイッちゃったのか?」
「おい、失神したみたいだぜ」
「すごい反応だったわね。この子、本当に感度いいわよ。最高じゃない」
レッドが言うように、忍は意識を失っていた。4人はローターのスイッチを止める。
「ほら、すごいわよ」
レッドは忍の肉裂を指先で大きく開いた。真っ赤に充血した膣壁から透明の液がしたたり落ちる。ぬらぬらと濡れ光るその部分は、なんとも卑猥な光景を見せていた。4人は顔を寄せ合うようにして、その部分を覗き込む。
「こりゃあ、エロいな。あんなおとなしそうな顔した女の子が、こんなにいやらしいまんこをしてるなんて」
「あら......」
レッドが何かに気づいて、さらに忍の肉の裂け目を覗き込む。
「もしかして、この子......、処女じゃない?」
「え?」
レッドがその薄桃色の部分を指さす。
「これ、処女膜よ」
「え、ちゃんと穴が空いてるぞ」
「ばかね、少しは穴が空いてないと、生理の血が出てこないでしょ。この子、穴が大きめだからわかりづらいけど、これ、処女膜よ」
「へぇ、ちゃんと見るのは初めてだな」
「前に処女をやっちゃった時も、ロクに見ないで挿しちゃったからな」
「でも、藤井とアナルセックスまでやってるんだろ、この子。それなのに何で処女なんだよ」
「そりゃ、後でじっくりと聞いてみりゃあ、いいじゃないか。でも面白くなってきたな。処女喪失ショーとか出来るじゃないか」
4人は、話ながらもの珍しそうに、忍のその部分をいじくりまわした。
「なぁ、レッド。今日はもう店は開けなくていいかな」
「ちゃんとお店使用料はらってくれるならね」
「しっかりしてるよな。自分だって、楽しんでるくせに」
「それとこれとは別よ」
そんな会話をしながら4人は忍の拘束具を外す。体格のいい吉村が全裸の忍を抱きかかえ、木村と高村は店の奥にディスプレイされていた奇妙な形の台を運んできた。
鉄製のパイプとクッションを組み合わせて作られたそれは、人間を屈辱的なポーズに拘束するための装置だった。吉村はその中央のクッション部に忍を仰向けに寝かせると、膝を持ち上げて身体を折りたたませた。そして膝を左右に広げさせると中央から伸びたアームに固定する。両腕も同じようにベルトでつなぎ止めると、忍の股間は天井に向けて晒されてしまった。いわゆるまんぐり返しの姿勢である。まだ濡れ光っている肉裂も、その後ろの可憐な窄まりも、丸見えである。
「ふふ、見事にパックリと開いてるな。処女のまんこだと思うと、なんかありがたい感じがするよな」
「しかし、浣腸だのアナルファックだのまでやってて、まんこにちんこを入れてないだけってのは、処女って言えるのかね」
「はは、確かに。でも、せっかくの処女膜だからな。楽しませてもらおうぜ」
「そう言えば、レッド。観客はまだ来ないのか?」
レッドは時計に目をやりながら答える。
「さっきメールはしておいたから、そろそろ来るはずだけど......」
「じゃあ、忍ちゃんを起こしておこうぜ。途中で入ってきてもらった方が、反応が面白いんじゃないかな」
「OK」
レッドがカウンターの中から小瓶を取り出し、蓋を開けると意識を失っている忍の鼻に近づける。強烈な香りのアロマオイルだ。気付け薬代わりにレッドはこれをよく使う。
「ん、んん......」
忍が呻き声を上げ、ゆっくりと目を開いた。しばらく自分の状況がわからなかったが、やがて自分が全裸で恥ずかしい姿のまま拘束されていることに気づく。
「あっ、いやっ、何ですか。ほどいて下さいっ!」
手足をばたつかせようとするが、しっかりと固定された皮ベルトはビクともしない。天井に向けて大きく開かれた尻を悩ましくくねらせるだけの結果となる。
「ああ、こんな格好、ひどすぎます......」
確かにそれは、あまりに恥辱的なポーズだった。肉裂も菊花も、これ以上ないというほどに丸見えにされ、しかもそれが自分の頭上で広げられているのだ。16歳の少女にとっては残酷すぎる格好だ。
「いやぁ、見ているこっちが恥ずかしくなるくらいすごいポーズだね、忍ちゃん。前も後ろもパックリと開いちゃってるよ」
「忍ちゃんが失神しているあいだに、奥までじっくりと見せてもらったよ。ふふふ......」
「でも、忍ちゃんはマゾの変態少女だから、こんなポーズを取らされるのがうれしくてしょうがないのよね。ほら、だって......」
レッドが忍の肉裂に指を伸ばす。そこは、まだ十分に濡れ光っていた。
「こんなにびしょびしょだもの。みんなに恥ずかしいところを見てもらえて、うれしいんでしょ?」
「ああ、いやです。見られたくなんかありません。もう、許して下さい」
「露出狂の忍ちゃんには、これくらいの観客数じゃ不満かしら。でも大丈夫よ。そのうち、また新しいお客さんがいっぱい入ってくるからね。こう見えてもうちは繁盛店なのよ」
見ず知らずの4人の男女にこんな姿を見られているだけでも死にそうに恥ずかしいのに、これ以上増えたら......。忍は恐怖に真っ青になる。その怯える表情は4人のサディストたちを何よりも喜ばせた。
「ねぇ、ところで忍ちゃん。あなた、もしかして処女なの?」
「えっ!?」
「処女膜があるじゃない。藤井先生とエッチしてないの? アナルセックスしたことは聞いてるんだけど」
「そ、そんなことまで......」
このレッドという女、そして脅迫者たちはどこまで自分と藤井の関係を知っているのだろうか。そしていつかは藤井に捧げるつもりだった自分のヴァージンに、彼女たちが興味を示していることに恐れを抱いた。
「答えなさい、忍ちゃん」
レッドは長い爪の先で、忍の開ききった肉裂の中の白桃色の膜を撫でた。忍はそのまま突き刺されてしまいそうな恐怖を感じた。
「ああ......。あの、まだなんです」
「どうして? あなた、前が処女のままで後ろの処女を失ったの?」
「は、はい......。先生が、そうしたいって」
「藤井先生って人も、ずいぶん変態なのね」
前の処女を守ったままというのは、破瓜の痛みにおそれをもっていた自分の要望もあるのだが、そこまで説明できる余裕は忍にはなかった。もしかしたら、この人たちに大切に守ってきた処女を奪われてしまうかもしれない。忍は怯えた。
「え、どうしたの? その藤井先生ってのは何者なんだ? この子の先生か何か?」
わざとらしく木村がレッドに聞く。レッドもわざとらしくはぐらかす。
「ふふふ。この子のご主人様よ。ずいぶんきっちりとアナル調教されてるみたいなんだけど、その人、前には全然興味がないみたいなのよ」
「へぇ、そりゃずいぶん気合いの入った変態だな。でも、もったいないよ。どうせなら、おれたちにその処女破かせてくれよ」
「だって。どうする忍ちゃん」
忍は真っ青になりながら首を振る。
「いや、いやです。お願いします。それだけは許して下さい」
処女は藤井に捧げたい。この絶望的な状況の中でも、それだけが忍のたったひとつだけ残された願いでもあった。
「でも、もうみんな収まらないわよ。あなたを犯したくてウズウズしてるわ。うちも主力商品はバイブだから、あなたのここにぶっといバイブをぶち込んでもらって、みなさんにお買い上げいただきたいのよね」
レッドは、膜にぽっかりと空いた穴の周りを爪の先でいじくりまわす。
「ああ......、そんなこと......」
「じゃあ、その代わりに、こっちで我慢してあげようか。忍ちゃんはこっちの穴は、かなり開発されてるみたいだしね」
レッドの爪は忍の可憐な窄まりへと移動する。その部分を鋭い爪の先で刺激され、忍は身体をこわばらせる。
「......は、はい」
震えながら忍は頷く。今の忍にとって、処女を守ることだけが藤井への愛の証のように思えた。そのためなら何にでも耐えようと決意したのだ。
「じゃあ、ちゃんとみなさんにお願いしないと」
「はい......。私の、お尻をいじめて下さい......」
「それじゃダメよ。もっとちゃんと言わないとね」
レッドは忍の耳元に囁く。それは少女にとってあまりに屈辱的な命令だった。
「ああ......。し、忍はお尻の穴をいじめられるのが一番感じる変態アナル奴隷です。どうか、店内のアナル責め具を購入した上で、私のお尻の穴をいっぱいいじめて下さい......」
藤井も忍にいやらしい言葉を言わせるのが好きだった。こういった言葉を藤井に何度も言わされた。しかし、それは二人の間の愛情にあふれるプレイだった。藤井にそういった言葉を言わされることは、恥ずかしかったが快感でもあった。そんな言葉を口にする度に、興奮が高まった。
今、レッドたちに言わされるのは、屈辱的なだけだった。恥ずかしくみじめだった。そこに愛情はかけらもない。ただ、つらいだけ、のはずだった。
それなのに、なぜか身体の奥に燃えるような熱が点っていることにも忍は気づいていた。はずかしくてみじめで、つらいだけのはずなのに、興奮を感じてしまっている。自分で自分が信じられない。忍は自分の中のマゾという獣を呪った。
私はもしかしたら本当に変態なのだろうか。忍は自分に問いかけていた。
「そうか。忍ちゃんはアナルが一番感じる変態なんだね。それじゃあ、お尻をいっぱい責めてあげないとな。お姉さん、アナル責めの道具はどの辺にあるのかな」
「そちらのコーナーですよ、お客さん」
レッドが指さした一角には、カラフルなアナルスティックやアナルバイブ、そして浣腸器や肛門鏡といった医療器具的な道具が並んでいた。3人の男たちはそのコーナーに移動して、あれやこれやと相談しはじめた。
残ったレッドは忍に話しかける。
「ふふふ、あなたのおかげでアナルグッズがたくさん売れそうね。忍ちゃんは、どんな責めが好きなのかしらね。こんなに可愛いらしいアナル、傷つけないようにしないとね」
レッドの爪が忍の肛門の皺をなぞる。ゾクゾクッとした快感が忍の身体を突き抜けた。
「ああ......」
思わず声が漏れる。
その時だった。ドアの外から声がした。
「ここだ、ここだ」
ドアが開くと、中年男が2人入ってきた。一人はでっぷり太り禿げ上がった男。もう一人は痩せた白髪の男。どちらも、好色そうな下品さが漂っている。
「ひっ!」
中年男たちが入ってきたのを知って、忍は悲鳴を上げる。
男たちは目を丸くして、何もかもを晒け出している全裸の少女を見た。
「うひゃぁ、こりゃあすごい格好のお嬢ちゃんやないか」
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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。ひたすら羞恥責め、アナル責めを好み、70年代永井豪エッチ漫画の世界を愛する。これまでの監督作品として「1年S組 高橋真弓のおしおき」「同2」「穴牝奴〜町内会人妻肛虐倶楽部 」がある。以前、永井漫画をモチーフにした小説をネットに発表したことはあるが、オリジナルは本作が初めて。 |