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(C)2012 SHIRAO RAY All Rights Resereved.
Photo series by Shirao Ray;turtle shell tombs
連載 写真シリーズ「カミヌクー」
沖縄県に多く見られる墓の形式のひとつ「亀甲墓」。「カミヌクーバカ」とも呼ばれる巨大なそれは、形状から「亀の甲」を意味するだけでなく、母の体を表わしてもいた。――人は生まれ、どこへ還るのか。フォトグラファー・白汚零の写真シリーズ連載全5回、月に一度の更新です。
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無縁墓にも手を合わせ

墓の継ぎ手がいなくなる、または手入れをしなくなり荒廃してしまった墓を時折見る(特に黒島や竹富島など離島に多い)。雑草や雑木が生え茂っていたり、石組みの墓の上部を覆っていた土が流されむき出しになってしまったものもある。葬られた者は不明ながらも外見的にはさしずめ石舞台古墳といったところか。管理者すら不明な墓は一定期間告知をした後、行政が処分することになるのだが、墓だけに倫理的な抵抗もあるだろう。意図的に放置されたものでない限り、内部には依然遺骨等が残されているからだ。
写真・文=白汚 零

著者既刊写真集
『地下水道 Undercurrent』

著者=白汚 零
ISBN:978-4-7942-1758-5
判形:A4変形 96ページ
定価:2940円
発売:2010年5月01日
出版社:草思社

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Photo series by Shirao Ray;turtle shell tombs
写真シリーズ「カミヌクー」
第1回/先祖が宿る子宮
第2回/巨大墓の住民
第3回/ひしめき合う古墓群

白汚 零(しらお れい)
1965年高知県生まれ。上京してきた18歳のときに下水道工事に遭遇し、たちまち穴のとりこに。以来、下水道、鍾乳洞、地下鉄、さらには墓穴まで訪問し、居心地の良いところを探し求めるようになる。
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12.10.03更新 | 写真  >  カミヌクー
白汚零 |