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『S&Mスナイパー』1979年10月号 読者告白手記
「失恋の果ての被虐アクメ」
女子大生が自分でも知らないうちに秘めていたM性を嫌いな男に見破られ、強引にその恥ずかしい性癖を引きずり出されてゆく一部始終。小さな体験談の中に潜んだ、悩ましい性の実態とは――。『S&Mスナイパー』1979年10月号に掲載された読者告白手記を、再編集の上でお届けします。「失恋の果ての被虐アクメ」
東京に来て早半年。やっと一人きりの生活にも慣れてきた。
入学したての頃はそれこそマンションと学校の往復。期待して大学まで進んだにしてはあまり楽しい生活ではなかった。東京という大都会も私の想像していたようなところではなかった。人、人、人。昼間から人でいっぱい。こんなにすごいとは思わなかった。それに車も。犬や猫の声までうす気味悪く、気持ち悪く聞こえてくる。
唯一の楽しみはテレビ。他の人みたいに六本木や赤坂まで遊びに行く勇気はなかった。だからヒマさえあればテレビを観ていた。それも時代劇。チャンバラの爽快感がたまらなかった。
私の田舎は和歌山の小さな漁村。父はそこで教師をしている。いわゆる体罰禁止論者で、先生としては生徒にも父兄にも評判のいい立派な人。でも私には物足りなかった。目の前で海の男を見てきたから、私は荒々しい人にひかれる。きっと時代劇が好きなのもそのためだろう。
そういえば、『水戸黄門』や『大岡越前』よりも必殺なんとかというような血が飛び悪人が殺されるチャンバラに、より興奮するから。
私の学校は、小さなミッション系のスクールで、都内ではわりと上流の家庭の子女が通う学校として有名だ。
演劇部に入ったのは特別な理由があったわけではない。たまたま勧誘してくれた人が部長さんで、私の学校ではめずらしい、海の二オイのする人だったから。それに世間でいう五月病の時だったからかもしれない。
授業をサボッたぶん、クラブへはよく行った。新入生は演劇の理論から教え込まれ、劇の練習はまったくやらなかった。上級生が代わる代わる教えてくれるのだが、やっぱり部長さんの時がいちばん熱心に聞いていた。
部長さんはみんなからクマさんと呼ばれていた。熊のクマではなく佐久間のクマからそう呼ばれるようになったそうだ。しかし私には熊のクマさんのイメージがぴったりな気がした。
あの太い腕、たくましい胸。日やけしていつもまっ黒い顔。部長さんに話しかけられたのは勧誘の時以外ほとんどなかったけど、いつの間にか、部長さんに話しかげられると、心臓がドキドキしはじめるようになった。いつか部長さんと仲良くなって、そして、そして……。
私は初めて他人を好きになった。今までは、私が一人娘であったし、父が先生だったからか、男の人のほうから私に近づいて来ることもなかったし、私のほうから近づいたこともなかったのだ。
しかし、しばらくして私は演劇部をやめた。フラれたからではない。部長さんに婚約者がいることを知って、なにも言わずに身を引いたのだ。しばらくは学校にも行かなかった。
「どうしてたんだ? 寺沢、クラブにも学校にも来てなかっただろ」
何日かぶりで学校に行ったら、キャンパスで部長さんに会った。
「ええ、ちょっと……」
あいまいな返事をして、私はすぐにその場を去った。
「お、おい、寺沢。今週から新入生も舞台のけいこが始まってるんだぞ。顔を出さんとダメだぞ」
うしろでそう叫んでた。しかし私はクラブに行く気はまったくなかった。
その夜、私の部屋に客が来た。東京に来てから、父母以外では初めての客だった。
「部長がね、様子見てこいってんで、来たわけ」
クラブの2年生の村松さんだった。この男の人、あんまり好きじゃない。不潔そうな服もいやだし、しゃべりも気に入らない。どこかかたつむりみたいにヌメッとしたところがあった。初めてのお客さんだというのでウキウキしてた気持ちも顔を見た途端に吹き飛んでしまった。
「スゲエなア。こんな広い部屋に一人で住んでんの……」
松村さんは私の気持ちにはおかまいなしに部屋へ入りこんできた。
私が、クラブは辞めたんです、だからもう行きませんと言っても一向に帰る気配を見せない。
「またまたア、俺達、キミに期待してたんだぜ。新入生の女の子の中じゃキミがいちばんかわいいしさ、体の動きがウマけりゃ、すぐ準主役くらいに使ってもいいってよ」
好色そうな視線を隠そうともせずに私を見ながら松村さんはそう言った。本当に気持ち悪い。
「台本も出来てんだぜ。ちょっと読んでみなよ」
言いながら私のそばににじり寄ってきた。
「け、けっこうです」
「そんなこといわないでよお」
笑いながら、松村さんが私の肩に手を回してきた。
「やめてください」
私は立ち上って台所に逃げた。
「なんだい急に……」
「もう帰ってください。私、寝る時間ですから。部長には、明日、私からハッキリ言います」
「ああ、そう」
意外にも村松さんはあっさり立ち上ってそう言った。でも足はベランダに向かっていた。
「みやげに、あれもらって帰ろうかな」
「あっ!」
私は干してあったパンテイを思い出した。
「な、何を……」
うろたえた私は小走りで松村さんを追い抜くと、干してあったパンティを取り込み始めた。
「そんなに慌てなくてもいいじゃない」
後ろから村松さんが軽薄な声をかけてくる。
「俺は、そんなもん見なれてんだからよ」
突然、後から抱きつかれた。
「村松さん!」
振り返ると村松さんはニタニタ笑いながら、「俺、キミがクマにホレてたの知ってんだぜ」と、私の顔に息を吹きかけながら言ってきた。
「フラれてクラブやめたんだろ」
「ち、ちがいます」
「いや、ちがわないと思うけどなあ」
言いながら私の胸に片手をかぶせてきた。急なことで下着もつけずに薄いTシャツ一枚でいたことを私はその時になって思い出した。
サーッと頭から血の気が失せていく。
「うーん、思ってたとおり大きいな」
「や、やめて! 声を、声を出しますよ」
なんて言っていいか分からなかった。
「いいじゃないかよ、これくらい、だれでもやってることだぜ。キミだってクマのこと思って毎晩自分でいじってんだろ」
「あ……」
私はまっ赤になってしまった。男というものはこんなことまでロコツに言うのだろうか。ショックの余り、私はだんだん気が遠くなっていった。
気がついたのはベッドにドスンと転がされた時だった。すぐに村松さんが覆いかぶさってきた。
「い、いや、やめて」
「いいじゃないかよ、な、なっ」
そう言いながら、Tシャツの中へ手をすべり込ませてきた。
「ほ、ほら、キミだってこんなに……」
片方の手がジーンズの中に入ってくる。
「いやッいや、いやーッ」
あまりの大声に村松さんもたじろいたのか、表情が固くなった。
「キ、キミがそんなに抵抗するんなら……」
いつのまにか片手にロープを持っていた。ベランダで洗濯物を干すために置いてあった物だ。
「ど、どうだ、こ、これでもうなんにもできないだろ」
顔にはパンテイを何枚もかぶせられ、手足はロープでしばられた。声も出せない。体も動かない。
「キミが、あんまり言うことをきかないからだぜ」
「グウゥッ」
「こうなったら、じっくり、気持がよくなって、俺が欲しいってキミが言うまで、マッサージしてやるよ」
村松さんが裸になった。嫌悪感と恐怖を覚えながらもつい目がいってしまう。若い男の人のアレを見たのは初めてのことだった。生々しく反り返っているものを確認してハッと目を逸らせた。
「ホラホラよく見たよ、これが男なんだぜ」
頭を持たれて無理やり顔をアレのすぐ近くまで持っていかれた。
「キミの体も見たいなア」
そう言ってまず私のジーンズを抜き取った。Tシャツのほうは腕をロープで縛ってあるので思うようにいかない。
「いいプロポーションだな。服の上からでもこれだけなんだから、裸になったらきっと……」
またTシャツの上から胸を揉み回しながら言った。
「ウウ……」
私が身をよじって抵抗すると、「そんなに俺がいやなのかい、それじゃ俺が直接さわらなきゃいいんだな。よーし、じゃあまず、体をきれいにしてやろう」と、本棚を掃除する時のために置いておいた羽ボウキで私の露出した肌を撫ではじめた。
足首からふくらはぎ、そして太腿……。
「ここは、丁寧にやらないとね」
いきなり、パンティをハサミで切られた。そして露になった私のアソコが下から上へと羽ボウキで何度もなぞり上げられる。こんなのイヤだと思っているのに、私の腰が勝手に動いてた。
村松さんは次に落ちていた洗濯バサミを手にとって、それをTシャツの上から乳首に挟み始めた。
「どお? 歯より、いいかい」
さらに余った洗濯バサミで体のあちこちを挟む。
「アウ……」
私は挟まれるたびに声を出してしまう。
「ここにも挟めるかな」
すっかり力の抜けた私の脚を思い切り開かせ、たぶん濡れてるアソコを眺めながら言った。
「ゴミが入るといけないからな」
息を吹きかけてくる。そして両側の陰唇に次々と……。
「感じやすいんだなあ。どんどんオツユが溢れてくるよ。俺がしてやったほうがいいと思うんだけど、どうだい?」
洗濯挟みの先で私の一番ビンカンな所をつついてくる。
「あれ……まさか、イッちゃったの? 痙攣してるよ。フザけてんなあ!」
私は顔が真っ赤になった。そして自分自身に腹が立ってきた。こんなにイヤな思いをしてるのに、欲しくて欲しくて……。
「よーし、じゃあ、これでトドメだ」
松村さんが指を入れてきた。
「あっ、あぁ……あーっ」
全身がガクガク震えて思わず腰な浮かせてしまう。なんといういい気持ちだろう。
「ほ、欲しい……下さい……あぁっ、もう……我慢できない!」
恥ずかしいばかりの話だけれど、こうして私は、結局は村松さんを受け入れていた。
それから2カ月。今でも村松さんとは続いている。ただしこの頃は逢うのがおっくうになってきてもいる。最初はよかったけれど、村松さんの単調さにすっかり飽きてしまったのだ。
もうすぐ夏休み。憂鬱な授業もこれでしばらく終わり。村松さんともこれっきりにして、大学生活初めての夏休みを有意義に過ごしたいと思っている。
文=匿名希望
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