S&Msniper special archives gallery.
『S&Mスナイパー』1983年4月号 読者パンティプレゼント応募作品
「牝犬理奈を責める」
『S&Mスナイパー』誌に登場したグラビアモデルをヒロインにして描く「パンティプレゼント応募小説」。1983年〜84年に何度か行なわれたこの懸賞企画の当選作品とは……。本作はモデル・川島理奈嬢をイメージして濃密なプレイ模様を描き上げた、ストレートで愛のあるSMノベル。1983年4月号に掲載された全編を再編集の上で全5回に分けて掲載していきます。「牝犬理奈を責める」
理奈チャンすみません……。
【1】プレイメイト募集
それは昨年の暮のことでした。ふと立ち寄った書店で見つけた「S&Mスナイパー」。なんて素晴らしい雑誌だろう。いつも僕がひとりで密かに抱いていた夢がこの1冊にあるのです。僕は可愛い女性を見ると素っ裸にして、太い麻縄で縛ってみたいといつも考えていました。
会社にいても、可愛い顔をした事務員を見ていると、服を脱がせて後手に縛ったり、股縄をさせてみたいと空想するのですが、小心者の僕は、可愛い娘を見るとすぐに真っ赤になって何も言えなくなってしまうのです。
僕はどうして他人に言えないような趣味を持った変った人間になってしまったんだろうか、他の人はみんな正常な人達ばかりだというのに。なぜ、僕ひとりがこんなけったいなことを考えたり空想するのだろうかと、長年ひとりで悩み続けてきました。でも、この「S&Mスナイパー」を読んで、僕のような人間が大勢いることが分ったのです。
しみじみと感激しながら繰り返し「S&Mスナイパー」を読み直し、思い切って「読者情報交換室」に投稿して1週間ほどが経ったある日のことでした。僕宛に一通の封書が届いたのです。封書の裏を見ると、そこには「S&Mスナイバー編集部」と書かれていました。
とうとう僕にもきたのだ!
僕は急いで封書を切りました。封筒の中には、「川島理奈」19歳の住所と電話番号の書かれた書類が入っていました。加えて名刺判のスナップ写真が一枚貼付されています。
すンごく可愛い娘だ……僕はそのスナップ写真に思わず接吻してしまいました。それほど素敵な娘が写っていたのです。とても返事などもらえないと思っていたのに、僕は夢を見ているのじゃないかと頬っぺたをギュッとつねりました。
アッ痛いッ、これは夢じゃない、これは本当なんだ!
僕は スナップ写真を改めて見直しました。やはりそこには川島理奈さんという名前の女の子がニッコリとほほえんでいるのです。それからちょうど1週間後、僕は震える指先で電話器のダイヤルを回していました。もちろん封筒に入っていた電話番号にかけたのです。
ダイヤルを回してしばらくすると、「ハイー、川島です」とやさしい女性の声。胸がドキンドキンと高鳴ります。
「アノー、僕『S&Mスナイパー』のプレイメイト情報に投稿した、花村博士です。たった今お手紙もらいました。あ、あの、本当にお会いできますでしょうか?」
「ああ、花村さん、スナイパーの編集部からお手紙いただいておりました。お電話お待ちしてましたの。どこでも行かせてもらいますから場所を指定して下さいません?」
彼女は僕の電話を待っていてくれたのです。
「どうでしょうか、丸徳百貨店前の“モナリザ”という喫茶店で」
「ハイ、わかりました」
待ち合わせの時間を約束し、電話を切ってからもまだ胸がドキドキしていました。僕は持っていたスナップ写真にもう一度接吻してしまいました。
喫茶店“モナリザ”に行くと、先に川島理奈さんが来ていました。彼女はすぐに僕だと分かったらしく、パッと明るい笑顔を浮かべると丁寧に立って会釈してくれました。
改めて実物を見ても、本当に可愛らしい女の子でした。赤面恐怖症という病気がありますが、僕はあれにかかったように、顔面をポォッと熱くしてしまいます。
席についてしばらくは、スナイパーに投稿した動機や、返事をもらった時にどれだけ嬉しかったかなんていう話を僕のほうが一方的にしていました。そうして気持ちが落ちついてきたところで、理奈さんの顔を初めてはっきりと見ることができました。それまでは理奈さんの顔を正面か見られないくらい赤面していたのです。
ふっくらとした、僕好みの可愛い顔だとつくづく思いました。黒い瞳と厚めの唇、それに体全体がボリューム感に溢れているのがとてもセクシーでした。こんな女の子とSMプレイができるなんて、僕はなんと幸運な男なんだろう……。先程の赤面恐怖症はどこへやら、いつしか僕は夢中で理奈さんを縛ることばかり考えていたのでした。
そんな僕でも、まさか初めて会った当日にプレイが出来ると思うほどずうずうしくはありません。ところが、理奈さんのほうから「今日はどこでプレイを?」とまっすぐな瞳で聞いてきてくれたのです。
「あっ…あの…」
余りのことにすぐには返事ができませんでした。理奈さんはそんな僕にいらだつでもなく、大きな瞳を柔らかくほほえませていつまでも僕がまともに喋れるようになるのを待っていてくれました。
余りお金のない僕は、とにもかくにもと自分のアパートへ彼女を案内しました。
窓が南向きですから、夏の日差しをたっぷりと浴びた部屋はムンと蒸していました。が、彼女が部屋に入るなり驚きの声を上げたのは、そのせいではありませんでした。
部屋の真ん中に、僕がこの1週間の間に制作した大きな三角木馬が、でんと据っていたからです。木馬の脚は弓のように反り曲っていて、少し押すとユラリユラリと動きます。
アパートの四畳半の部屋に、こんなものがあるとは誰も想像しないでしょう。
「ずいぶん大きいでしょう、この木馬は、何日もかかってこしらえた僕の労作なんです」
天井には、太い鉄パイプに滑車が設置してあるし、それに幾本もロープが吊るしてありました。彼女はちょっと驚いたようでしたが、だからと言って嫌そうな顔を見せたりはしませんでした。
おかげで僕も妙に落着いた気持ちになってきました。喫茶店“モナリザ”で、あんなに顔を赤くしていたのが嘘のようです。
「理奈さん、スナイパーに応募するくらいだからもう相当きつい縛りも経験してるんでしょう、僕のするプレイで満足してもらえるかどうか心配してるんです」
三角木馬を珍らしそうに見ていた彼女は、
「花村さんもこんな三角木馬をこしらえるんだから、相当なSMマニアなんですネ。わたしよりも経験おありなんでしょう」
三角木馬を手で撫でながら、じっと僕の顔を見るのです。
「ええ、まあ少しは経験があります。一度SMプレイの経験をやるともうやめられないくらい刺激があるので、ついやりたくなるのです。理奈さんも、これからはいろんなプレイ経験ができていいですね。理奈さんは、誰からも好かれるタイプですよ。僕なんか喫茶店で貴女と話しているうちに、ずっと以前からの友達みたいに感じちゃいましたよ。それに、理奈さんの写真見ただけで思わず接吻しちゃったくらい可愛いんですから」
「まあ、恥ずかしいワ、そんなことおっしゃって。博士さんお口が上手ネ。でもSMする入って、いろんなもの作るのね。天井にもいろんなもの吊るす道具があるし、こんな木馬まで作るんだから、わたし、好きになれそうよ」
理奈さんが少し顔を赤らめながら言いました。
「ほんとう? 嬉しいこと言ってくれるね。理奈さん、ではそろそろ肉体テストから始めさせてもらいますよ」
「肉体テスト?」
「そう、ゆっくり理奈さんの肉体の隅々まで見せてもらって、それからSMプレイをするんです」
僕は頬を紅潮させてうつむいていた理奈さんに、「いいでしょう」と言いながら近づきました。理奈さんは、恥ずかしそうに「ハイ」と答えてくれました。
(続く)
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