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1980年9月号 読者プレイ報告「デカ尻調教記」
告白=久留島幸造
たっぷりとした滑らかなヒップとはかくも豊穣で味わい深いものだったのか……。「デカ尻」の魅力に憑かれた男が語る、その美味しい責め方・食し方とは。『S&Mスナイパー』1980年9月号に掲載された読者告白手記を再編集の上で紹介。アブノーマルな感性を駆使して試される生々しい羞恥調教の実体験報告、今夜が最終回です。
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【4】 三毛猪の舌

「やさしくして……」

冴子はシャンプーの匂いの残るロングヘアーを、肩先で雅に左右へ揺すっていった。

「わかっているよ」

私は彼女からタオルをすこしずつ剥ぎとり答える。キメのこまかな匂うような若肌が、少しずつ肩先からあらわとなり、それはウエストのところで引っかかる。前後左右、みごとに張った巨大な臀丘が、夕オルを支えているのだった。

「きょうはひときわデカいぞ」

私は冴子の両手首をしっかと縛ってから、ぱっとタオルをめくってやる。

「乱暴しないで……」

やはり、思ったとおりデカ尻をピッカピカに磨いていた。下着をつけない臀丘は、ワレ目の部分に翳りをつくり、初々しく呼吸していた。ポトポトと湯の玉が臀丘のスロープにたまっている。私は唇をつけてちゅうちゅう吸う。甘酸っぱい味に私の舌先は、とろけていくようだ。

「横になるんだ!」

私は縄尻を引いて命ずる。

「電気を消して……」

冴子は双眸をつむり訴える。

「ここにいるのはきみと私だけだよ。恥ずかしがることはないだろう」
「でも……」
「でももなにもないよ。さあ、たっぷり痛めつけてやるよ」

どたっと横になった冴子のデカ尻を撫でながら私は言う。

「きゃ……」

冴子は小さく叫ぶ。私の手の指が双臀の肉を割ると、彼女はやや体をうつむき加減にした。真横では菊花がまともに見えない。体位を変えることで、まともに私に見てもらおうとの媚態が感じられた。

「うん、いい子だ、いい子だ」

私は膝の上に冴子のデカ尻を横たえて、じっくりと検分する。一見、母親が子供の耳掃除するポーズであるが、違うのは膝の上の彼女のデカ尻である。それは私には小山のように見えた。しかも相当な重量で私は押し潰されそうなのだ。

「見ちゃいや……」

冴子は私に菊花を覗かれることに、はげしいマゾ的興奮をおぼえ、呼吸はいよいよ乱れてくる。

「ばっちいな。きょうはお通じがあったのかな」

わずかに秘毛の叢生する菊花を指でこじあけながら、私はじっと見つめて嗅いだ。

「あーっ」

冴子が叫ぶ。

私はそこにマタタビの粉をいっぱいこすりつけた。湿気の多い部分だけに粉はまんべんなく吸着した。

ニャー……。

三毛猫が匂いを嗅ぎつけてそばへ寄ってきた。

「ふふ……いま、舐めさせてやるからな……」

私は興奮しながら猫の首を押さえつける。

「きゃっ……」

冴子が悲鳴をあげた。

「静かにしなさい……ばっちいところをお掃除させてやるんだ」

私は猫をはなす。彼は大好物のマタタビを長い舌を這わせてしゃぶりだした。

「あっ……」

冴子はたちまち、あばれだした。

「しずかに……」
「やめて……」

私の実験はみごとに成功した。三毛猫のざらざらした長い舌が、彼女の菊花に割り込んであたりを掃除しはじめたのだ。

おなじ舌といっても人間のものと、猫のそれとはだいぶ違う。舐めるだけでも触覚が段違いなのだった。たとえば私が冴子の臀丘にマタタビの粉をまくと、そこを猫が舐める。舐めたあとはまるでナメクジが通った痕みたいに、紫色に変色していやらしく銀光りしていた。きっとなんともいえぬ淫靡な感触なのだろう。

「やめて……やめて……」

冴子は七転八倒する。私は上から押さえつける。こんなに抵抗されると人間なら、どんなサディストでも手を弛めるはずだ。しかし動物のあさましさ、三毛猫は一粒のマタタビも残すまいと舌を割り込ませるのだ。しかも猫の爪が双臀に引っかかり、赤い血の痕が点々と彩った。

「うっ……」

私は冴子が泣きわめくさまを見て、はげしく興奮した。私の下着はにじみでる体液で、じっとりと濡れて汚れる。インポ特有の“性反応”であるが、それだけに陰湿な快感となって私の全身はおののくのだ。

「やめて……」

冴子の大粒の涙を拭いてやりながら、私はもう身のおきどころなく興奮した。三毛猫を使ってのプレイは約三十分つづいた。それ以上はとても正視できなく、さすがの私もこの異常プレイにピリオドを打ったのだ。

それでも冴子のデカ尻は猫の唾液と、掻き傷と、そして毛でごてごてになっていた。

「あ……怖かった……」

プレイが終わったあとの彼女は、私を怨みがましく見つめて嘆息した。

「少しやりすぎたかな」

私がつぶやくと、

「怖い……もう猫はやめて。ほかのプレイならなんでも我慢しますから……」

また大粒の涙を頬に流して冴子はいう。

「なにいってるんだ……ばっちいところがきれいになったんだからいいじゃないか。きっと明日にはお通じがよくなるよ」

私はそういって笑い、デカ尻にキスしてやった。

この夏休み、私はたっぷり時間をかけて冴子のデカ尻を調教するつもりでいる。東京へ帰ったらこれほど大胆なプレイは、そうできないのだから。じつはいま、私が考えている次のアイデアはもっと大型の動物に冴子のデカ尻を責めさせることである。

たとえばグレートデンなんかはどうであろうか。あの大型犬の舌は三毛猫よりずっと大きいからいちだんと迫力が増すはずだ。だがひとつ困ったことがある。

万一、その大型犬が冴子に「惚れて」しまったら……。「欲情」してしまったら……。気違いめいた発想だが、それを思うと私は嫉妬で胸を潰されそうだ。

私は冴子を愛している。彼女の巨臀は私の独占物にしたい。しかし大型犬を使って、こってりと責めてみたい。“二律背反”というか、そんなジレンマにおちいっている私なのだ。いまも私は彼女のデカ尻を前に、どうしてよいか思い悩んでいるのだ。

文=久留島幸造

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