S&Msniper special archives gallery.
1983年パンティプレゼント読者応募作品
「恭子ちゃんの淫らな散歩」
『S&Mスナイパー』誌に登場したグラビアモデルをヒロインにして描く「パンティプレゼント応募小説」。1983年に何度か行なわれたこの懸賞企画の当選作品とは……。本作はモデル・石田恭子嬢をイメージしてファンタジックなプレイ模様を展開させたポップで楽しいSM小説。1983年8月号に掲載された全編を再編集の上で全四回に分けて掲載しています。「恭子ちゃんの淫らな散歩」
秋の陽射しは、いや、行き交う人々の目が恭子の目にはさぞ眩しかったことだろう。
霜降橋から国電駒込駅へ登るだらだら坂の商店街である。
恭子の足の運びは、まことにおぼつかない風情。ハイヒールの足を内股にして歩く。しかも、歩幅が僅かである。だいたい普通の人の半分。足の運びは普通の人の二倍の時間。合計、普通の人の四倍の時間をかけて歩いていることになる。
家を出てから、もう、かれこれ十五分くらい経っている。普通なら駅まで七、八分の距離である。この調子だと、さらに十五分はかかりそうである。
「ね、先生。腕を貸して下さらない?」
恭子が媚びるように懇願する。
ボクはさっきから恭子の後ろへついて、その歩きにくそうに振れる腰を眺めたり、彼女を通り越して、大分先へ行ってから、くるりと振り返って、よたよたと登ってくる彼女の歩き振りや表情を眺めて楽しんでいる。
腕なんか貸したら楽しみがなくなってしまう。とんでもない。
「ほら。駅はもう見えてるじゃないか。もう少しだ。頑張って……」
助けてもらえそうもないと判断した恭子は、下唇を噛んで、さっきよりも歩幅を長く、足の運びも早くして歩き出した。
どうやら、意地が手伝っているようだが長く続かなかった。
精神力はあっても、肉体は正直だったというわけだ。恭子は、パチンコ店の前の電柱に寄りかかってしまった。
恭子は大きく肩で息をした。こんな姿で街を歩くことになるなんて、恭子にとって全く思いがけないことであったに違いない。
アヌスバンドを嵌められたり、電動こけしを押し込められていた時は、むしろ甘い期待に胸をときめかせているように見えた。これから始まる淫らなsMプレイに、淫らな想像でも膨らませていたのかもしれない。
ところが、実際はそんな甘いものではなかったのである。
アヌスバンドをしているとは言うものの、それは紐のようなものにすぎない。ほぼ全裸と同様である。羽織っているコートはボタン一つで留まっているだけ……肩が抜けても裾が翻っても、恥ずかしい裸体が道行く人々の目に曝されることになる。ヌードだけならまだしも、上半身は緊縛され、下半身には前後に楔をぶち込まれているのである。
まず、そうした羞恥が恭子を襲ったことは確かである。
次に、歩く度にヴァギナとアヌスが刺激され、それぞれの肉襞がこねくりまわされて相当な苦痛を呼んでいるはず。その上、姿勢によっては小陰唇がえぐられ、クリトリスがくびられる。叫びたくなるような痛さであろう。
さらに、緊縛されて盛り上がった乳房の先端には括られて充血した乳首がある。体を動かす度に、乳房が揺れる度に、ぐいぐいと引き絞られ痛みを募らせているはずである。
そんな恭子を多くの人たちが怪訝そうに見ながら、振り返りながら、通りすぎて行く。恭子はコートを透かし見られているかのように、身も竦ませながらオドオドと歩いていた。
精神面と肉体面との双方に厳しい苛虐が加えられていたわけだ。
「先生。アタシ、もう歩けないわ」
電柱を背にして恭子が呟いた。
「どうした。もうひと頑張りだ。しつかりしろ」
ボクは敢えて強く言う。
「だめなの、先生。だって……」
「だって? だって、どうした」
「だって……あそこんとこ……くいこんで……痛いんですもの」
「どうれ、見せてごらん」
ボクは理沙の前にしゃがんで、コートの裾に手をかける。
「いやっ、先生。こんな所で……」
思いの他、艶のある甘えた喋り方。
「それにね、先生。先生、さっき、メンタムつけたでしょ。それが、あそこへ入って……」
念のためにたっぷりとスベスベツルツルに塗っておいたのが、どうやら効いてきたらしい。
「いいじゃないか。どうせ、擦り切れるんだから、先に薬を塗ってあると思えば……」
「うんっ。先生の意地悪っ」
恭子のこんな艶かしい言い方は初めてである。
ははん。恭子ちゃん、大分、感じてきているらしい。
「ねえ、先生。このパチンコ屋でちょっと休ませて……」
時計を見た。午後三時である。時間はまだありすぎる程ある。ボクはOKした。
ほっとした顔つきをした恭子は、自動ドアを入って二、三歩行った所で足をもつれさせた。ハイヒールでパチンコ玉を踏んだらしい。両手を拡げてバランスをとることのできない彼女、倒れるのは目に見えている。
上体が斜めになった。このまま倒れたらどうなるか。手で支えることのできない恭子は頭を打って大怪我……そればかりか、あられもない肢体が丸見えになってしまう。
もう、片足が床を離れている。危機一髪、倒れる前に恭子はボクに抱き支えられた。
こんなことは計算には入っていなかった。ボクは冷や汗をかいた。腋の下から、ふーっと、冷たい雫が脇腹を伝わるのがはっきり判った。“肝を冷やす"とはこのことだろう。
「無事でよかったね」
声をかけて恭子を立たせようとしたが、彼女の返事がない。中腰になっている顔を見ると、まっ青である。
「どうした? 立てないの?」
彼女の、コートの裾の乱れや、胸元の拡がりを直しながらボクは聞いた。
「こけしが……」
蚊の鳴くような声で恭子が囁く。
ボクは、こけしがヴァギナの中へ、すっぽり嵌まり込んでしまった……と解釈したんだが、よく聞いてみるとこれが逆だったのだ。
今のショックで無理な力が働いたのか、こけしがアヌスバンドの紐から外れてヴァギナから抜け出して来るのを、膣括約筋をフルに締めて押さえているんだけども、少しずつ抜け出して来るし、ちょっとでも膣の力を抜こうものならたちまち飛び出して来そうだというのである。
パチンコ屋の入り口ホールの真ん中で、いつまでも女を抱き締めている訳にはいかないし、さりとて、このまま立てば、こけしが抜け落ちる心配もある。
ボクは意を決してコートの裾に手を入れ、半分ほど抜けかかっているこけしを掴むと、一気に引き抜いた。
「はあっ!」
押し殺しているけれど、激しい悲鳴が恭子の口から発せられた。抜けないように一生懸命締めつけているのを、不意に強引に引き抜かれたからたまらない。恐らく、ここが人の居ない場所であったなら、恭子は絶叫したであろう。
ボクは、抜きとったこけしを隠すようにして上衣のポケットに入れた。ところが、乾電池が入っているスイッチボックスはアヌスバンドに絡げてあるのだ。アヌスバンドを外さないと、こけしだけを分離して取り出すことはできないと気がついた。
ポクは慌ててポケットから今隠したばかりのこけしを取り出すと、コートの裾を分けて、手さぐりでアヌスバンドの横に挟み込んだ。
ねっとりした粘液が、コートやポケットや、両手に付着していたがそれどころではなかった。誰かに見られはしなかったかと気づかうほうが先だった。引き続き二度めの冷や汗である。
恭子も、思いは同じようであった。壁際の椅子に座らせると、身を固くしたままキョロキョロと目だけ動かして周囲を探っている。人々は、そんなボク達には無関心でパチンコに打ち興じていた。
しばらくすると、恭子が少し腰を上げてもじもじしはじめた。
「どうしたの?」
ボクは、今の騒ぎでもの凄く恭子に親近感を抱いてしまった。やさしく聞いてみた。
「お尻の……」
顔を赤らめて、恭子はボクを見上げる。
そうだ。前のほうは抜けたけれども、後ろのほうは入ったままなんだ。それを硬い椅子に腰掛けたから……突き上げられて痛いのは無理のないことである。
ボクは、彼女を抱くようにして、パチンコ店を出た。ボクに腕をまわされて、恭子は満足気だった。
駅のほうへ十軒ばかり行った所に喫茶店がある。あそこのソファなら大丈夫だろう。それに、トイレは男女共用だから……。
店へ入ると、みんながじろじろとボク達を見ている……ような気がしてならない。
「ホット。2つ」
オーダーしてから気がついた。両手のない恭子が、どうやってコーヒーを飲むのか……ボクは慌てて、ストローで飲めるものに変更した。
「ね、先生え。痛いの……」
恭子は、今度は乳首の痛みを訴える。
それはそうだろう。さっきの、あの体勢では、乳首がもぎとられるほどの苦痛を感じているはずである。これまで他の事象に気をとられて感じなかったのが、改めて痛みが蘇ったのであろう。
「どうれ、見せてごらん」
左右に気を配りながら、恭子のコートの胸元をはだけて覗き込む。
や、これは痛いだろう。ボクは堅結びにしないで、一回結んだだけにしておいたので、引っ張られればそれだけ引き絞られ、水糸だからそのまま弛まないのだ。
つまり、だんだん強く締めつけていくだけになるのだ。その証拠に、乳首は糸が食い込んでいて、もうひと締めしたら、ぽろっともげ落ちそうな感じである。
乳頭は充血して、紫色になっている。
「どうして、こんなになるまで、だまっていたの?」
ほんとに、よく我慢していたものである。
「だって、先生に悪いから……」
ボクはもう、彼女が本当に可愛くなってしまい、その場で力いっぱい抱き締めたくなってしまった。
二人で、一緒にトイレへ入った。気がひけたけど仕方がない。ウェイトレスの連中、どんな想像してるだろうな。きっと、淫らなことをしている……と思っているだろうな……。いいじゃないか、そんなこと。誰が、どう思おうと構わない。第一、みんな忙しいから、トイレへ誰が入ったか、何人入ったかなんて見ていやしないよ……ボクは、大分、後ろめたさを感じていたようだ。
狭いトイレの中で、ボクはまず乳首をちょっと楽にしてやり、次に先ほど引き抜いた電動こけしを再挿入した。
恭子は、すべてから解き放たれて自由の身になれると思っていたのに、期待どおりにならず、ちょっとびっくりしたらしい。でも、文句を言ったり、抵抗したりはしなかった。
(続く)
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