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1983年パンティプレゼント読者応募作品
「恭子ちゃんの淫らな散歩」
「恭子ちゃんの淫らな散歩」
『S&Mスナイパー』誌に登場したグラビアモデルをヒロインにして描く「パンティプレゼント応募小説」。1983年に何度か行なわれたこの懸賞企画の当選作品とは……。本作はモデル・石田恭子嬢をイメージしてファンタジックなプレイ模様を展開させたポップで楽しいSM小説。1983年8月号に掲載された全編を再編集の上で全四回に分けて掲載しています。いよいよ今回が最終章!!
痴漢ごっこをしている内に、いつの間にか山手線を二廻りしていた。新宿で降りた時には、もうすっかり夜の帳が下りていた。
西口へ出て、高層ビルのホテルに入った。泊まる気はない。食事だけのつもり。
「ご予約はございますでしょうか」
レストランへ入るかと訊かれたので、否定すると、暫く待たされた。
「只今ご案内申し上げます。お召し物を……」
ボクは背広だけなので問題ないが、コートは脱ぐのがエチケットだ。理沙に、コートを脱いで預けろというのか。ボクとしたことがこれは迂濶であった。
「着たままでもいいでしょう?」
「はい。よろしゅうございますが、規則になっておりますので」
規則で駄目ならば――よろしゅうございます――なんて言わなければいいのに……。
否定的な言葉、拒絶する言葉は使わないように訓練されているらしい。
これだから一流ホテルでの食事は嫌なんだ。
一流ホテルで、一流の人たちと共に、一流の料理を目の前にして、自らの手で食べることができずに、ボクに食べさせて貰う屈辱と羞恥を恭子に味あわせようとした計画は実現できなくなってしまった。
そんなことの腹いせもあって、ボクは、このマネージャーらしき男をからかってみたくなった。
「恭子。さ、脱がしてあげるよ」
ボクはコートのボタンをはずすと、恭子の後へ回って、コートを肩から外そうとした。
「いやっ」
恭子が咄嗟にうずくまってしまったから、たいへんなことになった。
ボクは脱がすつもりはなかった。マネージャー氏に太腿でもチラつかせて、帰ろうと思っていただけだった。
それが……。
ボクがコートの襟を持ったまま、彼女だけがうずくまってしまったから、コートを剥いだのと同じ状態になってしまったのだ。マネージャー氏には、すべて見えてしまったのである。
ポクも驚いたが、それ以上に驚いたのはマネージャー氏である。口も、目も、大きく開けて動かない。いいや、一番驚き、一番恥ずかしい思いをしたのは恭子である。
ボクは気をとり直して、うずくまっている恭子にコートを羽織らせて、立つように促したが、彼女、腰が抜けたのか起ち上がれない。
しょうがなく両手で恭子を抱え上げると、ちょうどドアが開いたエレベーターに飛び乗った。エレベーターのドアが閉まる時にマネージャーのほうを見たら、まだ、あのままの姿勢でポカンとしていた。
上りか、下りかも確かめずに乗ったエレベーター。下へ動き出した。ほっとした。本日、三度目の大冷や汗である。
「ご気分でも悪いんですか?」
先に乗っていた中年の女性と若い女性、親娘らしいが、母親のほうが声をかけてきた。
「ええ。ちょっと、倒れちゃいまして……」
ボクは仕方なくそう答えると、女は、恭子の顔に手を当てた。
「あ、貧血ね。頭を低くして、胸を開けて楽にしてあげないと……」
余計なことをしてくれる。拒否するいとまもなく、コートの胸元に手をかけてしまった。
「まあ」
女は理沙から飛び退いた。娘が怪訝そうな顔をして、母親と我々を見比べている。
幸いにしてその時、エレベーターのドアが開いた。ホテルのロビーである。ボクは、恭子を抱えたまま駈けるように玄関を出て、タクシーに乗った。
あの母親、恭子の緊縛された胸を見てどう解釈しただろうか? SMプレイと理解したか、婦女暴行と理解したかである。その時の母親の顔色が蒼白になっていたら後者、赤く染っていたら前者であろうが、ボクは、そこまで見極める余裕はなかった。
もし、後者だとすれば、110番されて警察の追跡を受けるかも知れない。そう思うと気もそぞろである。
食事をし、飲んで、踊って……と、目論んでいたが、予期しない出来事が引き続いたので、多少鼻白んだボクは予定を変更せざるを得なかった。途中、“恭子をタクシーの中に待たせて、公衆電話から、行きつけの会員制クラブのマスターに電話した。数点の打合せをしてから、その店へ急いだ。
暗いけれども落ちついた雰囲気の店へ入ると、すぐに仮面をつけ、ビジタールームを通り抜けて、奥まった特別室の前に立った。入口で会員カードを差し込むとドアが開いた。
中には、4、5人の男と3人の女が居た。いずれも仮面をつけているので、人相の程はわからない。
一人の男が寄ってきた。
「いらっしゃいませ。お嬢さま、コートをお取り致します」
丁重に言った男の手がコートにかかる。
「先生」
恭子は振り返ったが、そこに、ボクは居なかった。ボクは他の会員達の中に入りこんでしまっていた。
恭子の顔色が変わり、目が必死にボクを探している。男の手に力が入る。
「あ、だめなんです。とらないで下さい」
恭子はさっきのホテルでの羞恥は二度と味わいたくなかったと見えてとっさに逃げようとしたのだが、逃げればコートが外れてしまう。
男は、容赦なく、一気にコートを剥ぎとってしまった。
「きゃあっ」
恭子はその場へしゃがみ込んでしまい、胸を伏せて顔を俯けた。
「お嬢さま。なかなかお見事なお体と、すばらしいお召ものですね」
男はロープの食い込んでいる上半身や、アヌスバンドでくびられている下半身に、もぞもぞと手を這わせる。
「さ、お嬢さま。立ってよく見せて下さい」
うずくまった恭子に、スポットライトが当てられた。まわりが暗いので、恭子の俯いた姿が白くあざやかに浮き出されている。
大勢の目で見られ、しかも、スポットライトまで当てられて、どうして恭子は起ち上ることができよう。
「お立ちになれませんか? お嬢さま」
男は、いんぎんに話しかける。
「どうしても、お立ちになれませんでしたら、こうしましょうか」
言葉は丁寧だが、やることは手厳しい。うずくまっている恭子の肩に跨がると、そのまま体重をかけていく。そうでなくても、しゃがむことによってアヌスバンドが引き吊れているのに、さらに腰をきつく折られたから堪らない。
菊の花はえぐられ、バラの花はこけしをすっぽりと埋めて、4四本の紐が肉襞を千切るかのように食い込んでくる。恭子は思わず悲鳴をあげた。
「そうら、ね。たまらない痛さでしょう。さ、立ちましょうね」
男に肩を支えられ、恭子はよろよろと立ち上がった。食い込んでくる痛さには堪えられなかったのだ。
「さあ、みなさん。テーブルの上を片づけてください」
グラスが触れ合う音を聞きながら男に抱き上げられた恭子は、何をされるかを想像して必死に足をばたつかせ、腰を躍らせて、男の手から逃がれようともがいた。
「これは、また、よく暴れるお嬢さんだ。みなさん、手を貸して下さい」
男は、顔をしかめながら“手に負えない"という素振りで、会員に声をかけた。
全員が立ち上がって恭子を押えつけた。その中にはボクも、3人の女性も混じっていた。
恭子をテーブルの上へ乗せると、みんな慣れた手つきで、彼女をテーブルに縛りつけてしまった。大人が一人、大の字になって寝られるだけのスペースをもつ大きな円卓である。要所要所にロープを掛けるフックがあり、どんな形にでも人体を結えつけられるようになっている。 恭子は、両足を拡げられて、円卓に磔にされた。
後ろ手のまま腰の下に置かれた手首が痛いらしく、手首の痛みを和らげようと腰を浮かすと、今度は、アヌスバンドが食い込んでくる。
「さあ、みなさん。お待ちどうさまでした。長い時間をかけて練り上げました、恭子お嬢さまのお股の2カ所を、ようくご覧になって下さいませ」
芝居がかった男の声が終わると同時に、円卓は静かに動き出した。モーターで回転する仕掛けになっているのだ。スポットライトもそれに合わせて移動する。
「いやっ。見ないでっ」
恭子の激しい拒否も聞えぬ気に、1人1人が覗き込んでは、彼女の秘所について大声で話し合っている。三人の女も口々に卑猥な会話をしている。同性に秘部をあからさまに観察されることは、恭子にとってことの他つらいものであるに違いなかった。
恭子はもう、じっと、体を堅くして、見られている恥ずかしさと、秘部を品定めされている屈辱に堪えているだけである。
円卓が一回りすると、さつきからの司会役の男が、みんなに告げた。
「さあ、これからは恭子お嬢さまに触ってもいいですよ。どこでもご自由にお黙りください」
ざらっとした掌が内腿を撫で上げてくる。
脂ぎった手が剃毛のあとをさする。
やわらかい指が乳首をつまむ。絵筆のようなものがアヌスの回りを刷く。
「いやっ。触わらないで。先生、お願い、やめさせて」
やめさせて……と頼まれたボクも、みんなと一緒になって、脂汗の浮いた恭子の体をいじりまわしていた。
「やあ、よく剃ってあるね。ここまでするには、肉襞をつまみ上げてやらないと剃れないよね。相当、手慣れているとみえて、みごとな剃りだ」
「前のほうは綺麗にしてあるけど、後ろのほうは駄目ね。ほら、アヌスの周りにはこんなに生えているわよ」
「おっ。前も後ろも、よく練れているねえ。ほら、こんなに軟らかくなっている」
誰かが、ぬるっと手を触れた。
「あっ、そこ、だめっ。あ、いや」
暫くそんなことを続けている内に、恭子の激しい拒否はだんだん緩やかになり、やがて艶めかしい声色になってきた。一旦停まっていた愛液の湧出がまた始まった。
「皆さん。これから食事をします。今晩のお皿は大分汗をかいたままですから、塩気は充分だと思いますし、ジュースもたっぷり流れ出しておりますので、存分に召し上がってください」
司会の男の合図で、恭子の裸の肉体の上に食べ物が配列された。冷たいもの、熱いものが置かれる度に、恭子の裸がひくついた。
フォークとナイフの触れ合う音が、恭子の体を縮こまらせる。
「お嬢さん、動かないで下さい。動くと、綺麗な肌が切れますよ」
恭子は生きた心地がしなかった。
「まあ、乳首がこんなに括られて……可哀そう。血が滲んでいるわ」
若い女の子の声。そう言いながら乳房に載せてあった刺身に醤油をかけたから堪まらない。
「あっ」
恭子は飛び上がらんばかりに痛がった。醤油が焼きつくように乳首の擦り傷に泌み込んでいく。
「あら、そんなに痛かった。ごめんなさい。あなたも、おあがりなさいな」
痛がって歪めているロへ、醤油とわさびをたっぷりつけた刺身が押し込められた。
それを機会に、いろいろなもの、いろいろな味が恭子の口の中に押し込まれ、呑み込まされた。
中には、恭子の秘部でこねくりまわして愛液を塗りたくったものや、中年女の膣へ一度入れたものを食べさせられたりした。
勿論、飲み物も……ネクター類、ビール、ウイスキー。
「上ばかりじゃなくて、下の口にも飲ませたら」
誰かの提案で、スベスベツルツルの丘に、ウイスキーがこぼされた。琥珀色の液体は陰唇を通って、秘肉の中へ泌み込んでいく。
「あああっ」
恭子の絶叫である。
「ひどい。ひどいわ」
秘肉から溢れたウイスキーは菊門に至り、鋭く肛門を浸蝕していく。
「ぎえっ」
何ともすさまじい悲鳴をあげて恭子は身もだえた。この、アルコールが浸み込んでいく苦痛は経験者でなければ判るまい。そして、引きつづいて訪れる激しい快感も経験した者はよく知っている。
今、恭子は、苦痛から快感へ移行する段階の、じんわりとした心地よさを、じっと目をつむって味わっている。
SMクラブでの恭子苛めは、こんな調子で、いつ果てることもなく続いた。
食事の後、踊ったりもしたが、誰一人、恭子のいましめを解いてくれる者は居なかった。従って、恭子は相変らず後手に縛られ、乳房を締め上げられ、前後の穴に詰め物をされている姿で、主役としてSMマニアからの恥ずかしく淫らなサービスを受けた訳である。
日付けが変わる頃、ボクたちは帰ってきた。恭子の、長い“散歩"は終わった。
縛めを解き、埋めてある物を抜いた途端、恭子はボクの目の前で失禁した。
そう言えば、十時間以上も放尿していないところへ、ビールやらウイスキーを飲まされて、溜まりに溜まっていたのであろう。気の強い彼女はじっとそれを辛抱していたが、長い間の拘束を解かれた精神的弛緩から、思わず、放尿してしまったのであろう。
ボクは、慰労の気持ちもあって、恭子の前も後ろも洗ってやってから、彼女の自宅まで車で送ってやると言った。しかし彼女は首を横に振って帰ろうとしない。
恭子は泊まった。
今日一日、身も心も疲れ果てた彼女に対して、ボクは、SM抜きで心から奉仕した。彼女は、声を上げて、愉悦にむせび泣いた。
それにしても、毛のない女性器とは特別の味がするものだ。ノーマルなセックスをしてみてそれが判った。
ボクはあくる朝、つくづくと思った。
――やっぱり、ツルツルスベスベっていうのはいいもんだなぁ。
そして、恭子は約束した。
「もう、自分では剃りません。これから先生に剃ってもらいます」
どうやら恭子は、職業意識でもない、演出でもない、ほんとうのマゾヒストになったようである。
文=小泉博敏
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