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『S&Mスナイパー』1988年6月号 読者投稿小説
「母なる夜」
作= Hibi Seiichi
ある夜、一人の受験生と彼の美貌の母の前に現われた恐るべき訪問者。平和な家庭を崩壊させる恥辱行為の数々は徐々にエスカレートし、母と子の禁断の関係までも強制する――。確かな筆致でスピード感のある凌辱展開を愉しませる官能バイオレンス・ロマン。『S&Mスナイパー』1988年6月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全4回に分けてお届けしています。
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【3】母子クンニリングス

「さて宏……いつも受験のためにつまらない勉強をしているから、今夜は女の体についての講義をしてやろうじゃないか」

渋沢は興奮をかくせないらしく、少しうわずった声で言ってから、母親の四つん這いの姿を目の前にして、泣きそうな顔で体を震わせている宏の襟首を掴み、和子の突き出されたヒップの前に顔を突きつけた。

「いやあ……」

和子はあまりの恥ずかしさに身をくねらせた。

「さぁ宏、よく見るんだ。おまえの産まれ出てきたところだ」

渋沢はそう言って、むっちり張りのある尻たぼを両手で鷲掴み、グイと左右に割り開いた。尻の割れ目がいっぱい広げられ、内側に隠されていた湿った花弁や尻の穴がことごとく晒け出されてしまった和子は、覚悟はしていたとはいえ思わず呻き上げ、ブルッとヒップを揺り上げた。

宏は、みじめさと屈辱感を腹に溜めながらも、剥き出しになった母のそこから目を離すことができなかった。

初めて見る女の性器だった。突き出された白く丸いヒップの割れ目の中に、ふっくらとした二枚の肉襞がパッタリと口を開けている。ねっとりと左右に開いた肉襞は汗のためかうっすらと湿っている。内部の幾層にもくびれた複雑な粘膜まで表面を赤くぬめらせて露出していた。

「よく見ろ宏、その穴からおまえは絞り出されてきたんだ」

そう言って渋沢は低く笑った。渋沢の中でサディスティックな興奮が昂まってきていた。渋沢はいつの間にか和子を犯す目的を忘れて、この母子を徹底的に嬲り上げてみたいという衝動に駆られ始めていた。

「宏、見てばかりいないで、お母さんのオ××コに指を突っ込んでみろよ!」

そう言った渋沢の声は興奮のためであろうかなり熱っぽくなっていた。

和子はぎょっとして体を震わせた。宏は、えっ、と叫んだまま絶句して途方に暮れた顔で渋沢を見た。

「そんな……いくら何でもそんなこと……」

和子は殴られている宏を助けるために、とっさの判断で渋沢の言うととおりにしてきたが、次々と異常なことをやらせようとする渋沢に対して新たな恐怖を覚えた。

「お願い、やめて下さい……私と宏は母子なんです……実の息子に母親の体を悪戯させるなんて、あまりに……」

渋沢は最後まで言わせなかった。いきなり立ち上がって和子の頬を強烈に殴りつけた。激しい音とともに続けざまに三発殴られて、和子は尻を宏のほうへ突き出したまま、苦しそうに畳の上に顔を押しつけて呻いた。白くふくよかな頬がたびたび殴られたために無残に腫れ上がり、唇から血がでていた。

「やめろ! やめないと……!」

とうとう堪らなくなって宏が立ち上がった。これ以上は黙って見ていられなくなって、勇気を振り絞ったのだ。

(宏……)

和子はそんな宏を頼もしく感じ、また嬉しくもあったが、宏が渋沢に到底かなわないだろうことはすぐわかった。

渋沢は宏に近づいた。その顔が凄くなっているのを見て宏は絶句した。恐怖が背中を貫いた。

渋沢はゆっくりと手を伸ぼし、宏の胸もとを鷲掴みにして、グイと引き寄せた。

「ひ……」と宏の唇から声が洩れた。渋沢は冷たい笑いを浮かべている。

「やめないと、どうするって?」
「……」
「言ってみなよ」

宏は返事ができなかった。恐ろしさにガタガタ全身が震えている。

「意気地がないくせに偉そうな口を利くんじゃない。わかったかい?」

宏はそう言われて必死に首をガクガクと縦に振った。渋沢が宏の胸もとを離した時、宏はその場にヘナヘナと座り込んでしまった。そんな宏に渋沢は、冷酷な口調で促した。

「さめ宏、早くおまえのその指で、お母さんのオ××コをこね廻せ。やらないと本当に痛い目を見るぞ」

宏は泣きそうな顔で和子を見た。和子は切なく、そして火照った顔で宏の顔を見詰め返したが、やがて決心したように、

「宏、いじりなさい……心配しないで……お母さんは平気だから……」

尻を宏のほうに向けたまま言った。そして言い終えて無念そうにきゅっと唇を噛んだ母を見た時、宏は胸が詰まった。母が今どんなに恥ずかしく、悔しい気持ちでいるか、宏にもよくわかる。普通だったら半狂乱になるだろうに、和子は宏のために必死に堪えている。自分の事より宏の事を心配しているのだ。

「さあ早く宏……また、殴られるわ……」

和子にせかされて、宏は覚悟を決めたように唇を結び、丸く白い母の尻に顔を近づけた。

「お母さんがいいって言ってるんだ。宏、存分にやれよ」

自分のふがいなさを嘲笑うかのような渋沢の言葉を聞きながら、宏は震える手を伸ばしていった。目の前に母の性器と肛門がある。両手の人差し指でねっとりとした肉襞をくつろげるように開いていく。

「あ……ううっ……」

和子が悶えてかすかに尻をくねらせた。宏が肉襞を左右いっぽいにめくり返すと、真っ赤な粘膜がべろりと内側から晒け出て甘酸っぱい匂いが立ち昇った。その匂いは宏の鼻腔を強烈に刺激し、それはすぐ下半身に伝わった。

宏はさらに指を根元まで差しこんだ。湿って温かい粘膜が人差し指を包み込み、強く吸い上げるように締めつけてきた。

宏はグリグリと指をねじり狭い通路を広げるようにこね廻した。

「ああ……うぅ」

和子はおぞましさに身を震わせ、美しい顔を苦悶させて呻いている。上気した顔が汗でぐっしょりと濡れ、額や頬に髪がべったりとまとわりついている。

宏は母の性器を思う存分こねまわしているうちに、だんだん頭の中が真っ白になり、自分が何をしているのか分からなくなってきた。和子は宏の指の使い方で息子がふたたび発情してしまっていることを知った。

(お願い宏、興奮しないでちょうだい。ああ、私達は母子なのよ、血がつながっているのよ)

心の中で祈るように叫んだ和子。だが、その時、渋沢がさらに恐ろしいことを言った。

「おいっ、指で悪戯するだけじゃつまらないだろう。お母さん、宏の怒張を舐めてやれよ」
「!」

和子はぎょっとして頬を歪めた。宏も驚きに絶句し、指の動きを止めた。いくら何でも母が可哀想すぎる、と宏は思った。宏自身恥ずかしくて恐ろしい。

「さぁ宏、仰向けになれ」

と、渋沢が宏の体を蹴り上げるように転がした。宏は転がされるまま仰向けになり、複雑な表情で渋沢を見上げた。

「さぁお母さん、シックスナインの形に宏を跨ぐんだ」

そう言った渋沢の目は熱く輝いている。無念そうな表情で和子は、尻を宏の顔の方に向けて宏の体を跨いだ。

(続く)

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