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咲きほころぶ踊り子たちの肖像 舞姫爛漫  第5回「片瀬永遠」【3】
写真・文・インタビュー=インベカヲリ★ モデル=片瀬永遠

ストリップ劇場でのストリップショー。黄金時代は過ぎたといえ、根強いファンはいまも劇場に通っています。そして踊り子たちもまた踊り続けているのです。そんな彼女たちの姿を追う「舞姫爛漫」第5回、片瀬永遠さん掲載中です!
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何かに傷ついて涙して、それを観た人が涙して
そういう連鎖があってもいいんじゃないかなって
デビュー

ストリップで重要なのは、男を欲情させること。女性的な視線でストリップと接していた片瀬永遠は、デビュー当時舞台でのエロに対する概念がわからず戸惑ったという。

「最初のステージのときに『なんでも好きなことやっていいよ』って言われたから、黒のエナメルのコートで踊ったんですね。でも新人は“可愛く”が普通だと後で知って」

エナメルのコートを着てデビューし、試行錯誤の1年間、観客の反応をうかがってばかりの時機が続いた。

「森高千里みたいな大きいリボンをつけて、モーニング娘。で踊っていた時期もありましたね。え!?って思いながらも、そのときは仕事が楽しくて楽しくてしょうがなかったので。でもだんだん飽きてきて、自分のやりたい作品ってなんだろう?って考えたらまったく違うものが出てきてんですよ。こうしよう、コレはどうだ、おっ反応よかったぞって試行錯誤しながら少しずつ自分を出していったんです。女の部分を出す仕事なわけじゃないですか。それプラスステージというのを考えると、私はステージ意識のほうが強かったので、どうしても折り合いがつけられなくて苦労しましたね」

男目線と女目線は違う。それは今でも悩んでいるという。

「近場のメンズを捕まえて、どういう仕草がグっとくるか、そういうマーケティングはしてますね。体を許すときに、どういうのがあって欲しい?とか。そういうのを考えると、脱いでいく途中の色気、“早く見たい”って“まだかまだか”で“やっと見れた!”みたいに(笑)。恥じらいって女性特有のものじゃないですか」


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冒頭で紹介した、般若の面を被った演目は、片瀬永遠の数多ある作品の中の一つに過ぎない。客ウケがいいもの、演技を重視したもの、あらゆる演目でバランスを取っているという。

「普段はもっと明るく、楽しくやってますね。癒されたいお客さんが大半なわけじゃないですか。笑顔って人を幸せにする力があるから、そっちのほうがスタンダードなんでしょうけど、笑顔にも隠れた部分があるし。ただ、楽しい楽しいだけじゃなくて人間の陰の部分。感情って笑顔だけじゃないですからね。何かに傷ついて涙して、それを観た人が涙して、そういう連鎖があってもいいんじゃないかなって。それが表現なんじゃないかな」

悲しい演目は、演じてて辛くなることもあるという。

「入り込んでしまうんです。顔も険しくなるし。間にもっとポジティブな演目を挟んでいかないと、ぶっ通しでは無理ですね。時間帯も考えて、朝から重い演目は出さないようにしています」

スタートを切った片瀬永遠は、水泳でオリンピックを目指していたときのように、全力で突っ走っていた。



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Katase Haruka x Inbe Kawori★

片瀬永遠
新宿TSミュージック所属。2003年4月21日所属先となる新宿TSミュージックにてデビュー。温和な眼差しと慈愛に満ちた微笑み、また多彩なステージ構成と巧みな身体表現で古くからのストリップファンをも惹きつける魅力を持つ。
撮影=インベカヲリ★
モデル=片瀬永遠



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■大阪 ※グループ展となります
2008年4月3日(木)〜4月8日(火)
10:00-18:00(毎週水曜日休館)
会場:大阪ニコンサロン
(大阪市北区梅田2-5-2新サンケイビル1階 ニコンプラザ大阪内)

インベカヲリ★ インベカヲリ★ 東京生まれ。編集プロダクション、映像制作会社勤務を経てフリー。写真、文筆、映像など多方面で活動中。著書に「取り扱い注意な女たち」。趣味は裁判傍聴。ホームページでは写真作品を随時アップ中。

インベカヲリ★ http://www.inbekawori.com/


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08.03.29更新 | WEBスナイパー  >  インタビュー