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毎週土曜日更新! The dancing girls are in full bloom at their best.
咲きほころぶ踊り子たちの肖像 舞姫爛漫  第7回 「金城ちさと」 【3】
写真・文・インタビュー=インベカヲリ★ モデル=金城ちさと

ストリップ劇場でのストリップショー。黄金時代は過ぎたといえ、根強いファンはいまも劇場に通っています。そして踊り子たちもまた踊り続けているのです。そんな彼女たちの姿を追う「舞姫爛漫」、第7回金城ちさとさん、掲載中です!
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なんか人生、上手くいかないようないってるような
なにげに楽しかったんですけどね、たぶん

人生は難しい


「あなたは踊りが下手です」

それはアミューズメントパークでキャラクターショーの仕事をしていたときのこと。一年ごとに行なわれるレベルチェックの面接で、金城ちさとはいつも落ち込んでいた。キャラクターの中に入り、課題を出されてジェスチャーや踊りをしてみせるが、なかなか合格ラインに届かない。面接官から言われる言葉はいつも同じだった。

「キャラクターの仕事はすごい楽しいのに、三年続けても、踊りが下手でレギュラーになれないんです。土日祝日の忙しい日だけねっていつも言われてて。自分の居場所はここじゃないのかなって、すごいヘコんでましたよ」

平日はティッシュ配りのアルバイトをしつつ、なにか新しいことを始めようと考えていた。金城ちさとは、好きだった劇団に電話をかけ、裏方のお手伝いをさせて欲しいと頼み込んだ。芝居は昔から好きで、中学の三年間は演劇部に所属していたのだ。

「稽古のときに代役やったりとか、道具作りとか折込の手伝いをしてましたね。そのうち役者としても出してもらえるようになって、2回ほど出演したんです」

逃げ場を探すようにして飛び込んだ芝居の世界。しかし、そこで言われた言葉も酷いものだった。

「アンタは歌が下手だねえ(笑)。ここは歌の集団だよ。なんで来たの?」

その劇団は、芝居の中で歌うことが多かったのだ。

声優もダメで、踊りもダメ、歌もダメ。ダメだということをハッキリ言われる世界に身を置くのは、きっと打たれ強いからだろう。金城ちさとはいつまでも落ち込んではいなかった。



「私、児童演劇がすごい好きでよく観にいってたんですよ。キャラクターショーもそうだけど、子供向けがすごい好きなんですね。夏に渋谷で『児童演劇フェスティバル』っていうのが行なわれるんですけど、それを毎年観に行ってたんですよ。そしたら私が小学生のときに観た『ベッカンコおに』っていう芝居がまだやってたりして、嬉しくなっちゃって。その劇団を追っかけて、千葉、埼玉ぐらいまでは足を運びましたねえ」

ある日、意を決して劇団に問い合わせて、役者志望であることを伝えた。タイミングよく代替わりの時期と重なり、金城ちさとは再び舞台に出るチャンスを掴んだ。

「ところが、そこも歌の多い芝居だったんですよ(笑)。せっかく舞台に立てたのに、ちゃんと歌やってきてないから、声をつぶしちゃったんです。上手い下手じゃなくて声が出なくなっちゃって、三カ月くらいで降板。あのときは本当にもう悔しかった!!」

要はクビである。金城ちさとは見事なまでに挫折ばかりしていた。話を聞いていて、いたたまれなくなったが、 当の本人は、いたって普通のことのように話しているのが不思議だった。

「あはははは!! なんか人生、上手くいかないようないってるような。なんだかんだで、あっち行ってこっち行ってしながら、なにげに楽しかったんですけどね、たぶん」

これが鈍感力というやつか。それとも単にポジティブなのか。もしくは気にしないフリをしているのか。金城ちさとがよくわからなかった。

(続く)


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Kinjo Chisato x Inbe Kawori★

金城ちさと
新宿TSミュージック所属。2003年08月21日デビュー。小麦色に焼けた肌と親しみやすい笑顔で、タッチショーも行なっている。自身のルーツが沖縄にあることもあり、沖縄地方でお盆の時期に踊られる「エイサー」を演目に取り入れ、ステージ上で大きな太鼓を用いることもある。

香盤情報

諏訪フランス座
7月11日-20日
新宿TSミュージック
8月1日-10日
撮影=インベカヲリ★
モデル=金城ちさと
取材協力=新宿TSミュージック

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インベカヲリ★ インベカヲリ★ 東京生まれ。編集プロダクション、映像制作会社勤務を経てフリー。写真、文筆、映像など多方面で活動中。著書に「取り扱い注意な女たち」。趣味は裁判傍聴。ホームページでは写真作品を随時アップ中。

インベカヲリ★ http://www.inbekawori.com/

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08.06.21更新 | WEBスナイパー  >  インタビュー