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青山正明の世界 第33回


ロリコンにおける青山正明(5)

取材・構成・文=ばるぼら

21世紀を迎えてはや幾年、はたして僕たちは旧世紀よりも未来への準備が整っているだろうか。乱脈と積み上げられる情報の波を乗り切るために、かつてないほどの敬愛をもって著者が書き下ろす21世紀の青山正明アーカイヴス!
『ぺぴ』創刊号/ムサシ2月号増刊
1983年2月15日発行/ランド出版
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ロリコンにおける青山正明(5)

1985年はロリコン・ブーム第一期の最期の年である。細かい話は後に回して、まず『Hey!Buddy』の青山の記事といえば、ビデオ情報記事と連載「Flesh Paper」が変わらず継続され、結局終刊まで同じペースだった。青山は自虐的に「FPなんて、俺と高桑さんしか読んでないんじゃない? エーン、一生懸命書いてるのにー」(1月号)とまで書いているが、この年から『Hey!Buddy』以外の雑誌の編集や、幻の著書『HORROR FILMS』の準備などに手を出し始めるので、ホームグラウンドではそれほど目立ったことはやらなくなったようだ。

この辺で青山が関わっていた『Hey!Buddy』以外のロリコン誌を見てみよう。1983年に出たランド出版の『ぺぴ』は、ほとんどヌードがない当時としては健全(?)な誌面で、十数年後に興隆するチャイドル・ブームを先取りしたような「少女アイドル雑誌」を目指していた雑誌だ(ヌードがないことでマニアには不評だったそう)。創刊号では穴埋めコラムでドラッグネタを半ページ書いているのみだが、2号では「スポーツ禁止論序説/スポーツ 心身を蝕む健康の敵!!」という、スポーツがいかに人間をダメにするかという4ページの論文や、「サブカルチャー情報」と題して音楽やドラッグネタを寄稿している。

1985年創刊の『VIDEOロリータ』は、地上・地下・アニメの中から厳選して作品を紹介するタイトル通りの雑誌で、これは原稿は無記名だが編集クレジットに「RICKY yasutake, HAPPY aoyama」とあり、全面的に関わっているようだ(同時に出た2号は未見)。『ロリータ・スナイパー』は『Hey!Buddy』誌に送られてきた写真を再構成したムックで、やはりライターとして参加し編集後記を書いている。英知出版の『ロリータ・スクランブル』(『Beppin』4月号増刊)は『Hey!Buddy』誌が全面協力しており、青山正明&リッキー靖武コンビの記事「千摺中毒必至のロリータ地下ビデオベスト14」を掲載。他にも『CANDY』6号(JOY企画/1984年9月)や『なおこちゃん』(ホープ出版/1985年6月)、『にんふらばあ』4号などにも寄稿しているという情報があるが、確認できていない。

その他、この時期に出ていたロリータ雑誌の名前だけでも触れておこう。1982年頃から通販やアダルト専門店で1500〜2000円前後で売られた雑誌には、『少女トピア』(草艶書林/1982年4月)、アリスクラブとは関係ない少女愛専門誌『ありす』(群雄社/1982年11月)、ロリータLOVE専門誌『みるく』(花神社/1983年3月) 、ほぼ無修正のロリコン・マガジン『CANDY』(JOY企画/1983年11月) 、少女愛好専門誌『リトル・クローバー』(若葉出版/1984年6月) 、『SMマニア』増刊でのちに『ロリくらぶ』となる『ロリコン・ハウス』(三和出版/1984年6月) 、『さくらんぼ』(桜桃書房/創刊1985年1月) 、『女子中学生解剖図鑑』(桜桃書房/全5冊)、『CANDY POT』(さーくる社)などなど。これらはまだ当時の出版物の本当に一部であり、どこに青山が関わっているかは完全な情報は判っていない。

『Hey!Buddy』誌を含め、これらの雑誌はどれも投稿写真コーナーが盛り上がっていた。公園で遊んでいる少女にパンツを脱いで貰ったり、池で遊んでいる少女を盗撮したり、他にも海にプールに運動会と、様々な舞台で少女は(ほとんど勝手に)撮影された。しかし盛り上がりすぎたアダルト産業は規制されるのが世の常である。契機となったのはおそらく『少女写真・観』(ミリオン出版/1985年4月)にまつわる事件である。かいつまんで説明すると、このムックは当初『さっちゃん』という名前で出る予定だったのだが、サイパン島での撮影中に現地の警察に連行され、そのまま罰金と退国命令が出てしまう。その経緯を朝日新聞が「少女ポルノ写真撮影 邦人四人を追放 サイパンで判決」(1985年1月26日朝刊23面)と扇情的に取り上げたのである。『少女写真・観』についた「未完成写真集『さっちゃん』とサイパン島撮影<追放>問題について」という副題はそういうことで、この事件によって世間的に「割れ目も性器である」という認識のされ方がなされたのか、それとも「割れ目は性器」と皆が思っていたから「少女ポルノ」と書かれたのかは判らないが、これが後から始まる本格的な規制の布石となっていることは想像に難くない。カメラマンが『リトル・プリテンダー』の山本隆夫だというのも運命的である。ミリオン出版はこれを最後にロリータ・ムックから手を引いた。

白夜書房もロリコンから一旦手を引く。『Hey! Buddy』増刊として出た、1985年9月15日発行の『ロリコンランドVIII』が発禁となった。つまり「割れ目は猥褻」という当局のお墨付きが出たという意味である。これを受けてロリコン文化の中心となっていた『Hey! Buddy』は同年11月号で廃刊した(のちに末期の号を再編集した『少女白書』というムックが出たが、内容は同じでほとんどサギである)。高桑編集長の編集後記を引用しよう。

三年ほどで、得た結論は、ロリコン=ワレメでした。どんな情報も企画も一本のワレメには勝てません。読者のほとんどが性器が見たくてしかたのない、単なるスケベでした。しかし、その大多数の読者のおかげで、マイナーでイコジな読物の頁がささえられてきました。ところが本誌増刊「ロリコンランド」の発禁で時代が変わりました。ワレメはワイセツであるとの当局の結論が下されたようです。ワレメが見えないロリコン雑誌はもはやロリコン雑誌とは呼べません。僕自身ロリコンを扱う事にアキアキしていた時期でもあり、以後ロリコン誌とは呼べなくなるHBを終刊する事にしました。/読者のみなさま、そして関係者のみなさま、ありがとうございました。(高桑)

ロリコンという絶対的なコンテンツがあったからこそ、他の記事ページがどんなに勝手なことをしても許されたのだという、エロ本編集にかける思いが伝わってくるようだ。そのコンテンツが弱体化するなら、いっそ終刊だという判断は、一時代を築いた雑誌のけじめだったのだろう。この後に出た少女写真集・ムックのほとんどは修正が入り、以前に出ていたものも版を変え修正されていった。そして1987年、“少女=芸術”の最後の牙城であった『プチトマト』の摘発がなされ、80年代のロリコン・ブームは終焉を告げた。

(続く)


『ヘイ!バディー』1985年1月号
白夜書房

『ぺぴ』創刊2号/ムサシ5月号増刊
1983年5月15日発行/ランド出版



『少女アングルPART2 ロリータスナイパー』
1985年1月15日発行/白夜書房

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『VIDEOロリータ』創刊号
1985年1月/有限会社ダックス

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man.gif ばるぼら ネットワーカー。周辺文化研究家&古雑誌収集家。著書に『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』『ウェブアニメーション大百科』など。なんともいえないミニコミを制作中。

「www.jarchive.org」 http://www.jarchive.org/

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08.11.16更新 | WEBスナイパー  >  天災編集者! 青山正明の世界