THE ABLIFE April 2011
新・常識ある大人の為の肉筆紙芝居
酒気帯び運転で人身事故を起こした「くみ子」は、獄中における様々な試練を乗り越えてついに仮釈放の日を迎えた――はずだった!? 死刑制度が廃止され、代わりに奴隷刑が導入された暴虐的パラレルワールドで繰り広げられる、浜不二夫流・奴隷ファンタジー。世界一ツイていない女・丸矢くみ子のエロティックな転落人生は原点以下に舞い戻ってさらなる漂流を続けることに!!私を送るのは貨車でした。スッパダカの体を拘束具と鎖で厳重に「荷造り」され「荷札」を付けられて、貨車の床に正座して、鼻環と鎖褌を床に固定されます。品物や家畜を送るのと同じ扱い。惨めだと感じないわけはありませんが、ここへ来るとき、客車のデッキに中腰で鼻環を吊られて、指差して笑われ頬をぶたれながら恥辱と苦蒲に泣き叫んだ旅をさせられたことを思えば、人目に晒されないですむだけでも有難かったのです。
もちろん汽車が揺れるたびに足と鼻の苦痛に悶える地獄の時間を過ごし、目的地に着いても半日水一杯与えられないまま倉庫のコンクリートの床に正座して待たされ、やっと受領に来られた看守様に鼻環の曳き鎖を引かれて、調教監獄まで羞恥の姿を晒して町を歩かされたのですが……。
奴隷監獄での暮らしも、朝晩、分際鞭で泣き喚かされることに変わりはありませんが、その後は、市中使役で荷車を曳いたり、公衆便所の便器を磨いたりするのが中心で、基礎調教の頃に比べれば、鞭を頂く回数は格段に減りました。
浅ましい奴隷姿を人前に晒す回数は増えるわけですが、奴隷にとっては当たり前の格好だと哀しい覚悟が出来てしまえば、鞭が減るだけ嬉しいことでした。私も一匹前の奴隷になりかけているということなのでしょう。
しかしある日、分際鞭の痕をクッキリとお尻に刻まれた私たち、牡奴牝奴合わせて十数匹は、久しぶりに監獄の屋外調教場に集められました。もちろん、何をさせられるかなどの説明は何一つありません。
じきにやはり十数人の若い看守様が入って来ました。号令に合わせてキビキビと動き、整列します。今年任官して看守様になられる見習い看守様たちでした。
見習いといっても、私たち奴隷を支配する身分を示す看守様の制服をキチンと身に付け、何よりも、恐ろしい奴隷調教用の革鞭を右手に持っていらっしゃいます。何をされるのでしょう。地面に正座させられている私たちは、歯の根も合わぬ心地で震えていました。
指導されるのは、私が奴隷宣告を頂いて調教監獄へ送られたとき、私を受領に来られた女性調教官様でした。
「今日は、鞭の扱いの実地訓練を行なう。鞭は、最も使用頻度が多い調教用具であるとともに、最も使用に技術を要する用具でもある。言うまでもなく、鞭は奴隷に従順な服従心を植え付け、命令の正確迅速な遂行をうながすために苦痛を与える用具である。苦痛を与えられなければ意味がないが、無闇矢鱈に振り回せばいいわけではない。用い方を誤れば奴隷を壊してしまう危険さえあるのだ。奴隷を壊しても殺人罪や傷害罪に問われるわけではないが、国の財産を壊してしまうことになる。的確な部位に必要十分な苦痛を与えられるよう技術を錬磨しなければならないのだ。今まで杭や人形で練習してきたが、今日からは、生きた奴隷を使って訓練する。繰り返すが、鞭は危険を伴う用具である。指示に従い、十分に注意して練習するように。力任せに振り回すのではなく、目的の箇所に鞭の先端を正確に当てれば、危険なく十分な苦痛を与えられることを、君たちは自分の尻で知っているはずだ」
見習い看守様の列に小さなざわめきが起きました。前に聞いたことがあります。看守様は男女ともに、鞭の効き目と力加減を体で理解するために、訓練期間中に鞭を体験させられるのだそうです。この見習い看守様たちも、ついこの間、皆の前で順番にズボンとパンツを脱いで下半身ハダカにさせられ、調教官様から生まれて初めての鞭をハダカのお尻に頂いて、「ギャッ」と叫んで飛び上がったのです。
羞恥と屈辱の記憶、男性看守様は唇を噛み、女性看守様たちは頬を赤く染めてうつむいていました。私たち奴隷は、そんな鞭を毎日何十発もハダカのお尻や背中に頂戴しているのですが……。
「ヨーシ、では、練習台の奴隷を一人一匹ずつ選びなさい。牡・牝どっちでもかまわん。後で交換して両方練習するのだ。牡には陰茎があるし牝には乳房がある。背中や臀部を打つ時は、牡牝にあまり差はないが、体の前面や股間を打つときには、性別を意識しなければならないのだ」
何も命令違反や粗相をしていないのに、鞭打ちの練習台にされて鞭で叩かれる。私たちは棒杭や人形と何の変りもないただの道具。権利や人格など何一つ認められない奴隷でした。
お慈悲を哀願しようにも、口には嵌口具がガツチリと噛まされ、逃げ出したくても手錠と足枷で厳重に拘束されています。奴隷の身の哀しさが身にしみますが、それを嘆いている暇さえありませんでした。
一匹ずつ見習い看守様の前に立たされて、スッパダカの体にいろんな角度から鞭を頂戴するのです。
「まず、後ろ向きに立たせて背中と尻を打つ。○○君! 奴隷がどうしていいか判らなくてウロウロしてるじゃないか! 明瞭かつ正確に命令を下すことも大切な訓練要素だ。もう一度鞭の体験訓練からやり直すか? 次、跪かせて尻を打つ。角度を変えなければ打てないだろう。尻を突き出させるんだ。奴隷が自分から鞭をくださいと尻を突き出すか? 明確に指示をしろ! 足を開かせて股の内側を打つ。苦痛が大きくて効果的な鞭打ちだが難しいぞ。鞭の先端の位置を常に意識するんだ。もう一度! 正確に狙った位置を打つんだよ!」
痛さに泣き喚きながら見習い看守様の鞭を頂戴する私たちにもよく判りました。調教官様や熟練した看守様の鞭は、もちろんギャッと叫ぶほど痛いのですが、打たれる場所がハッキリ判って、打たれる覚悟が出来るのです。
見習い看守様の鞭はどこへ飛んでくるか判らず、打たれる体の準備が出来ないので、太腿、腹、胸から顔まで傷だらけになるだけで、奴隷は何をすればいいのが判らないのです。
奴隷を調教する看守様も、厳しい訓練が必要なのです。結構大変なんだなと、ヘンな感心の仕方をさせられた体験でした。
競売・私が売られる日
調教監獄へ戻されてしばらくしたある日、朝の分際鞭が終わった後、その場に正座させられました。慣れることのない鞭打ちの痕の痛痒さにお尻をモジつかせている私たちの前に、調教官様がお立ちになりました。もちろん私たちは、後ろ手錠のままコンクリートに平伏します。
「私たちの苦労の甲斐があって、お前たちも何とか一匹前の奴隷に仕上がったようだ。○月○日、お前たちを競売に掛ける。どんな方がお前たちの所有主になられるか判らんが、ここで受けた調教を忘れるな。寸刻たりとも、自分がもう人間ではない畜生なのだという自覚を忘れたら、厳しい再調教を頂戴するのだぞ」
「ビシーッ、ビシィーッ!」
調教官様の最後の教育のお鞭がハダカのお尻に炸裂します。
「ヒィーッ」
「ウグーッー」
嵌口具の中で喚き叫んだ私たちは、額を床のコンクリートにすり付けて、従順ないい奴隷になることをお誓いするのでした。
それからは、朝晩の分際鞭も、ほとんど形だけ軽く頂戴するようになりました。ひどい鞭痕が付いて売り値に影響してはいけないからです。
とうとうこの体を競りに掛けられ、どなたとも判らぬご主人様に買い取られて、その方の所有物として扱われるのです。この調教監獄より恐ろしい暮らしがあるとは思えませんが、それでもやはり、不安と恐怖に眠れぬ幾晩かを過ごして、ついに競売の日が来ました。
今日初競りに掛けられる牡牝合わせて十数匹の私たち新米奴隷は、朝の儀式のあと、集められて準備をさせられました。もちろん一糸纏わぬスッパダカで、嵌口具を咥えさせられ、後ろ手錠を短く首輪に吊られ、足には30センチ程の鎖の足伽を嵌められました。
膝枷で膝を開かされ、股間を締め上げられている鎖褌を外されます。
「今回初競りに掛けられるお前たちは皆若い。若い奴隷は、牡も牝も当然性交奴隷にされるんだから、肝心な場所をシッカリ検査して頂かなきゃならんからな。ご希望があれば、別室でセックスそのものを試して頂くことだってある。○○号、お前は別だ。お前には処女証明書が付いているから、貞操帯を穿かせてやる。ご希望があれば、貞操帯を外して中を検査して頂くことは当然あるが、試用はお断わりだ」
○○号とは、私が奴隷にされて恐ろしい身体処置を頂戴し、初調教をお受けする間一緒だった、あの娘奴隷でした。当然のこと、私と何の変わりもなくスッパダカで後ろ手錠にされている彼女は、股間に見るもおぞましい貞操帯を穿かされ、そこに奴隷管理局発行の処女証明書をブラ下げられていました。
もう全てを諦めているのでしょう。羞恥に頬を染めてはいますが、身悶えることもなく「処女」の全裸を晒しています。
一緒だった両親の姿はありませんでした。もう別に売られてしまったのでしょう。
一列に並ばされた私たちは、曳き鎖で鼻環を前の奴隷の首輪に繋がれて、競売が行なわれる野外調教場へ曳かれました。
明るい真昼の太陽が照らす奴隷調教監獄の野外調教場にほ、高さ1メートル半ほどの競売台が設置され、奴隷売買の免許を持った奴隷商人様たちが大勢集まっていました。その前を、数珠繋ぎにされた鼻環の鎖を曳かれてスッパダカで歩くのです。
ハダカで人前を歩くのは、浅ましい市中使役で哀しく慣らされました。もちろん、目も眩む恥ずかしさ、惨めさがなくなるわけはありませんが、もう奴隷にされちゃったのだからどうしようもないのだという諦めはついているのです。
でも奴隷商人様たちの冷酷な視線に素肌を晒した時には、本当に心が凍る思いでした。市民の方の目には、好奇心や蔑みの中に、どこか可哀相にという憐憫の気持ちが混じっているのですが、奴隷商人様の視線には、ただただ、私たちの体を商品として値踏みする冷たさしか感じられないのです。
「この人たちは、私を本当に道具か家畜だと思っている」
そう絶望させる視線でした。今から、この人たちに全身を検査され、値段を付けられて売買されるのです。私たちは連鎖を解かれ、首輪の鎖を競売台を見上げる繋奴柵に繋がれて、地面に正座させられました。
「ただいまから、基礎調教を終了した新奴隷の競売を開始します。今日競売に掛けられる新奴隷は牝○匹、牡○西の計○匹。数が多いので、商品を点検の上入札して頂きます。競売参加を申請された業者各位には、あらかじめ商品の詳細データを記載したリストを配布してありますからご照合ください。リストの番号順に台上に展示しますからご点検ください。では、リスト番号1番、牝・FIXXX10000号!」
奴隷管理局の係官様がマイクで呼び上げます。最初の一匹の牝奴隷が繋奴柵から外されて、スッパダカのまま台の上に追い上げられました。
「全身の機能をご確認頂くために、拘束具を一時解錠します」
鼻環と首輪以外の拘束具、手錠・足枷・膝枷・嵌口具が外されました。反射的に乳房と前を押さえようとした手に「ビシッ」と制止の鞭が飛び、お尻に警告の鞭が弾けて、牝奴は「ギャッ」と喚いてスッパダカで飛び上がりました。
「両手を上げろ。足を開け! そうだ。その姿勢で、自分の奴隷番号を唱えながら台の上を回って歩け。大きな声を出さないと懲罰だぞ!」
懲罰という言葉で、台の上の牝奴隷はもちろん台の下に繋がれた奴隷たちまで、全員がビクッと体を震わせます。台の上の牝奴隷は、一糸纏わぬスッパダカで両手をバンザイし、お股を大きく広げた哀れな姿で、「牝奴隷FIXXX10000号です!」とありったけの声で叫びながら、ハダカのお尻を振り、台の上をヨタヨタと歩いていました。
(続く)
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