読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibitionl
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
その日、男は教会の裏でシスターの裸体を覗いていた。曇りガラスの右下の隅がはげていた。だから目を当てると室内を見渡すことができる。彼が初めてそのことを知ったのは一カ月ほど前のことである。以来、彼は教会に灯りが燈るといてもたってもいられなくなってしまうのであった。
足元の砂利をゆっくりと踏みしめる。腰をかがめて左目をガラスに押し当てる。シスターはいつもその部屋で修道服を脱ぐ。脱いでから身体を拭く。もう一度修道服を着直す。下着を着けないシスターの露な部分を男は何度も覗いてきた。しかし見飽きるということがない。
そこへ行けばシスターの裸を覗けると彼に教えたのは、近所に住む二人の少女である。男はずっと、教会にいるのは年老いた神父だとばかり思っていた。しかし少女たちに教えられた通り、教会に灯りが点いた夕刻にガラスを覗くと、確かに見知らぬ美しいシスターが修道服を脱ぎ始めるのだった。
ある日、男はシスターが自慰に耽る姿を覗き見た。それが少女たちの仕組んだ悪戯だとは知る由もなかった。シスターは少女のうちの一人が盗んだ修道服を着て演じている姿だったのである。シスターのふしだらな姿を覗き見た男は彼女が神を裏切ったのだと考えた。そうして自分は神の名において彼女を凝らしめなければならないと考えた。
少女たちは知っていた。男というものはあまりに愚鈍で身の程知らずであり、ゆえに自分勝手な生き物だと。ましてや男は村で一番ののろまであった。彼の考えそうなことなどお見通しだった。シスターを演じる少女は以前にも増して過激な姿で自慰を演じた。天井から提げた縄の輪っかに手首を通し、仲間の少女に縛ってもらった乳房を晒して腰を前後にゆすぶってみせた。
それを見た男が好機とばかりに足を忍ばせる。果たして裏口の鍵は開いている。男はいともたやすく教会の中に入り込む。神父は夕刻になると帰宅してしまうが、悪戯好きな少女たちは鍵の隠し場所を探り当て、一計を案じて男を教会に誘い込んだのである。
神の名においてシスターを罰するという大役に男は胸を喘がせていた。眩暈を起こしそうな快楽が彼を包んでいた。とうとう部屋の前まで来る。男がドアを開けた。
その途端、教会が大きな炎に包まれた。少女たちは教会に放火するという遊びを思いつき、ただ燃やすだけではつまらないからと、近所に住んでいる愚かな男も一緒に焼いてしまおうと灯油をまいておいたのである。
天をも焦がす紅蓮の炎が渦を巻く。とうに窓から抜け出していた少女たちは石を包んだ布に火をつけて教会にいくつも投げ込んだ。炎の中から男の絶叫が聞こえてくる。 そのたびに少女たちは歓喜の顔を火照らせながら真っ白な腕を振り回し、祝祭に満たされた高い笑い声を響かせた。
作=魚清
関連記事
新・淫マニア異端ノ図
【妖魔】>>>【花も恥らう】>>>【責めの設計図】>>>【モズの早贄】>>>【スワルニダ】>>>【エイリアン】
美少女羞恥緊縛図絵 『北陸の秘画礼賛』
嗚呼、赤満講猟奇譚 絵と文=大園喜八郎
ABLIFE INFORMATION 『あぶらいふ』が貴方からの投稿を待っています!