special issue for Golden Week in 2010.
2010ゴールデンウィーク特別企画/WEBスナイパー総力特集
序文 やっぱり東方が好き!!
同人による二次創作のみならず、商業媒体にも広がる「東方Project」の世界。その発祥はゲームながら、音楽、漫画、小説を始め、二次創作として生まれる作品群は新たな世界観を育みつつ、「東方Project」のイメージを拡大し続けています。現在では一言で説明するのが難しくなった「東方Project」。その魅力と現在も拡大し続ける作品群を紹介していく、WEBスナイパーGW特別企画!! 第一弾となる本日はまず、「東方Project」を中心としたニュースblog「星空亭」を運営する紡氏に、東方との出会いを素朴に語っていただきます。一人一人の邂逅から始まる、一つ一つの東方世界。これはすべての東方ファンのイマジネーションの彼方を目指す旅路の第一歩です。
というわけで、しばし私個人の昔語りにお付き合い頂きたい。
東方との出会いは2005年の秋口頃だろうか。大学の知人に見せてもらった花映塚が「初めて見た『東方Project』作品」になる。思い返せばそれ以前にも『Colorful PUREGIRL(株式会社ビブロス)』にて連載されていた東方香霖堂は読んでいたし、同人ショップで東方作品は目にしていたかもしれない。しかしながら、明確に「東方Project」という作品として認識したのは、この花映塚からとなる。記憶が確かならば、そこから数日もしない内に紅魔郷、妖々夢、永夜抄と続けて購入していたはずだ。
元来シューティングとは無縁だった私にとって、東方は未知の領域だった。
まず、弾幕が避けれない。easy(最も易しい難易度)ですら被弾する。3面を越えることができない(美鈴の弾幕が苦手だった)。パターン弾幕は仕組みが分からず突破できない、等々。早くもシューティングの洗礼を浴びることになる。
ここで挫けてしまい、気付けば東方はHDDの奥底に……とはならず、幸いにも継続してプレイすることができた。シューティングの基本「死んで覚える」の格言通りか、続けていく内に弾幕にも慣れていき、何とかNormalまではクリアできるようになっていった。
やや時間軸が前後するが、東方の二次創作との出会いについても触れておこう。
『東方Project』に触れたのが2005年の秋、翌年のFloweringNight2006(東方のアレンジライブイベント)には参加していたので、おそらく間の冬コミですでに東方同人誌を買っていたことになる。記憶が定かではないが、そのはずだ。その後、2006年春の第三回博麗神社例大祭から本格的に東方同人を買い漁るようになった。当時の例大祭会場は池袋サンシャインシティの一角。例大祭初参加の私にとって、オンリージャンル即売会とは思えない程の会場の熱気は衝撃的なものだった。
東方に触れるきっかけ、東方に惹かれる理由は人の数だけあるだろう。
私自身、『東方Project』には何故ここまで惹かれたのか、いざそれを述べるとなるとどう言葉にしたものか悩んでしまう。
それは音楽だったかもしれない、キャラクターだったかもしれない、世界観だったかもしれないし、あるいはゲーム性だったかもしれない。
あるいは、それらの要素を引っくるめた「東方らしさ」とでも言うべき魅力に取り憑かれたのかもしれない。何とも漠然とした回答になってしまったが「東方が好き」という軸は今後も自分のなかでブレることはないだろう。
きっかけは些細なことだったが、それによって『東方Project』に触れることができたことを喜ばしく思う。
この度のWEBスナイパーの企画では、『東方Project』及びその二次創作周辺について特集されている。
詳細に関しては各記事に譲るとして、どの記事もこれから東方を知っていきたいと思う方にこそ読んでほしいものばかりである。
もし、この特集を読んで東方に興味を持ってくれたなら、また、今まで以上に東方を好きになってくれたのなら、一人の東方ファンとして望外の喜びである。
それでは、貴方に素敵な幻想郷ライフを。
文=紡
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