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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版

羞恥の教室 第三部
第十一章 歪んでゆく世界 【2】


著者=
小林電人


現実と妄想が欲望のもとに交錯する第3部!
物語が収束するクライマックスへ!


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第十一章 歪んでゆく世界

II アポクリファ 2

「ええっ、藤井先生が!?」

全校生徒がざわめく。男性が公開しおきにかけられることは、まずない。ましてや男性教師となると学園の歴史始まって以来の事件だった。

「いやーっ、藤井先生っ!」

女子生徒からは悲鳴が上がる。生徒の味方となり、しおきから守ってくれることも多かった藤井は生徒からも人気があり、秘かに憧れている女生徒も多かったのだ。

その藤井が、しのぶと淫らな関係を持ち、二人で脱走を企てたという。信じられないことだった。

「この高橋しのぶという女生徒は、実はおしおきを受けることに快感を覚えるマゾだったのだ。それを知った藤井先生は、高橋の性癖につけ込んで、個人的なおしおきを繰り返していたという。二人は口にするのもおぞましいような淫らな関係をもっていたのだ」

全裸で大の字という恥ずかしい姿で全校生徒の前に晒された藤井としのぶは、唇を噛みしめながら学園長の言葉を聞いていた。

「特に高橋は、肛門を責められるのが好きという変態であり、藤井先生もその行為を好む変態だ。二人の好みは一致し、教師と女生徒という立場にあるまじき禁断の行為に毎晩耽っていたそうだ。ちゃんとその証拠もある」

学園長はステージ上の超大型スクリーンに一枚の写真を写しだした。

「あ、いやぁ〜っ」

その写真がどんなものであるのかを知ったしのぶは悲鳴をあげた。そこに写っているのはうつ伏せで腰を高く突き上げた全裸のしのぶの姿だったのだ。両手は後ろ手に縛られ、脚を大きく広げているために性器も、そして尻肉の谷間の窄まりまでもが露になっている。肉の裂け目からはピンク色の内壁が覗き、淫汁をたたえてキラキラと光っていた。カメラの方を向いているしのぶの表情は恍惚としていて、彼女がこんな恥ずかしい姿を取らされていることに興奮しているのは明らかだった。

それが学園長の言葉を裏付ける卑猥すぎる写真だった。

「高橋って、本当に変態だったんだ」
「藤井先生、不潔よ。ショックだわ」

生徒たちは口々に軽蔑の言葉をつぶやく。誰も二人に同情する者などいなかった。

「こんな写真もあるぞ」

学園長は次の写真を映し出す。それは同じ姿勢のしのぶの肛門に男の指が突き立てられているというものだった。可憐な菊花が広がり、男の人差し指を第二関節までくわえ込んでいる。この指は藤井の物なのだろうと生徒の誰もが想像した。

「そしてこれが動かぬ証拠だ」

学園長は3枚目の写真を映し出す。それは全裸のしのぶが男の膝の上に載せられ大きく足を広げさせられているというものだった。男はしのぶの両膝をつかんで腰を突き出させるようにして広げているため、股間がはっきりと見えてしまっている。ピンク色の裂け目も、恥ずかしそうに窄まっている菊花も丸見えだ。そして、しのぶにそんなポーズを取らせている男は、まちがいなく藤井だった。

「いやぁーっ!」

女生徒の間から多くの悲鳴があがった。憧れの教師と女生徒との情事の証拠である。写真の中の二人のうっとりとした表情は、あまりにも生々しすぎた。

学園の生徒たちは、これまでにおしおきを受ける同級生の女子生徒の裸身を何度も見てきている。おしおきによって、快楽に打ち震える姿も見ている。しかし、教師によって強制的に与えられる快楽の表情と、今、この写真に写っている二人の表情はあきらかに違っている。二人が愛し合っている満足げな表情。それは生徒たちには、とてつもなく卑猥なものに見えたのだ。

「このように高橋と藤井先生は、立場をわきまえぬ淫らな行為に耽り、そして遂には学園を脱走しようという犯罪行為に走ったのだ。これは学園始まって以来の許されざる不祥事である!」

生徒たちの間から次々と声があがる。

「許せない!」
「学園の恥だ!」

生徒たちは、あっさりと学園長の煽動に乗せられてしまっていた。いつもの公開しおきでは同情的な視線も少なくないのだが、今や全ての生徒がふたりに厳しい罰を与えることを望んでいた。

学園長はさらに続ける。

「しかも、この脱走の手助けをしたのが、ここで恥ずかしい姿を晒している夏川先生だ。自分が夜勤の時に協力して二人を学園の外へと導こうとした」

山の中に隔離されたこの学園では、人里へつながる道は一本だけ。それも普段は固く門が閉ざされている。景子は、二人を逃すために自分が夜勤の時に、鍵を開けて開門したというのだ。しかし藤井も景子も、隠し監視カメラの存在を知らなかった。

深夜の山道へと逃れ出た二人はあっさりと学園の教師たちの手によって捕らえられ、そして協力した景子も、すぐに学園長の前に引き出されてしまった。

「どうやら、夏川先生もこの二人と淫らな関係にあったらしい。度々三人でいやらしい行為に耽っていたそうだ」
「違う、夏川先生は関係ない!」

学園長の言葉を藤井が否定したが、それはさしたる意味も持たなかった。

「ふん、お前たちのような恥知らずの言葉など誰が信じるものか」

学園長は藤井を睨みつけた。

「とはいえ、今回は普段のおしおきとは意味が違う。生徒のしつけが目的であるおしおきではなく、お前たちの犯罪行為を罰しなけらばならないわけだからな」

学園長は、大の字に磔にされているしのぶの前に立ち、しのぶのまだ幼さを残す裸身を眺める。

「犯罪を裁くには、裁判が必要だ。どんな犯罪が行なわれたのかを確かめねばならない。公開しおきの前に、公開裁判を行なうとしよう」
「こ、公開裁判?!」

数年この学園で教鞭を取ってきた藤井も公開裁判は初めて聞く。

「ふふふ、まずは本当にこの高橋しのぶという女生徒が肛門を責められて感じるマゾなのかどうかを、全校生徒の前で調べねばならないな」

藤井は学園長の狙いを理解した。裁判の名を借りて、しのぶたちを徹底的に辱めるつもりなのだ。

「そ、そんな......」
「これから高橋しのぶの肛門を性感チェックしてやろう。それで感じることがなければ、高橋はお尻の穴を責められるのが好きな変態であるという疑いは晴れるわけだ。どうだ、高橋。お前がこのテストを耐え抜けば、3人とも許してやるぞ」

いったい学園長がどんなことを自分の体に行なおうというのか。しのぶは考えただけで恐ろしくなってしまう。しかし、それに耐え抜かなければ、3人ともひどいおしおきを受けさせられてしまうことは免れない。もしかしたら殺されてしまうかもしれないのだ。しのぶに選択の余地はなかった。

「は、はい。テストを受けます。もし耐え抜けば、本当に私たちを許してくれるんですね」

しのぶは声を震わせながら、学園長に言う。

「だめだ、しのぶ。どんなひどい目に合わされるかわからないぞ!」

藤井が思わず叫んだ。自分の愛する少女が自ら苦難の道を歩こうとしているのを、見過ごすわけにはいかなかった。

「おれが代わりにどんな責めでも受けます。ですから、しのぶと夏川先生は許して下さい、学園長!」

しかし学園長は笑い飛ばす。

「バカめ。お前の尻の穴など責めても面白くもなんともないわ。お前には、また別の趣向も用意してある。しばらくは可愛い恋人が必死にがんばってる姿でも見て、応援してやるんだな」
「うう......」

学園長が合図をするとステージ上に係員が数人登場し、藤井と景子の磔台を両サイドへと移動させ、しのぶの拘束を解いた。

磔台から解放されたしのぶだが、がっちりと係員に左右から体をつかまれているので、逃げることは出来ない。

やがてステージ中央に、奇妙な形の台が設置された。それは真っ赤な鉄製のパイプを組み合わせた椅子のようなものだった。中央には黒いレザーのクッションがあり、そこへしのぶは仰向けに寝かされた。

「あ、ああ......」

両腕は突き出たパイプの先の手枷につながれ、左右に大きく広げた形で拘束された。そして係員たちは忍の膝を抱えるとグイッと上へ持ち上げる。

「いやぁ、こんな格好、ひどいっ!」

忍が叫ぶ。確かにそれは年頃の少女、いや女性にとっては最も屈辱的なポーズだった。

二つに折りたたまれたしのぶの体は、下半身を上に突き上げた姿勢で拘束されている。いわゆるまんぐり返しのポーズだ。

両脚は体を挟むように大きく広げられているので、股間はこれ以上はないというぐらいに剥き出しになる。肉の裂け目も、そして可憐な窄まりも、はっきりと晒け出されている。しのぶのその部分はステージ上の巨大スクリーンに鮮明に映し出されていた。

決して人には見せてはいけない二つの秘花を全校生徒に晒してしまうという恥辱。しのぶはこれまで、何度もおしおきによって、裸身を同級生や教師に見られてきたが、全校生徒の視線を浴びるというのは、やはり桁違いの羞恥だった。

「うわ、すごいな。ぱっくり開いてるぜ」
「さっき写真で見たのとは、やっぱり違う感じだな」
「しかしピンク色で可愛らしいお尻の穴じゃないか。本当にアソコを藤井先生に弄くり回されてきたのか?」

確かに忍の肛門は、藤井と淫らなアナルプレイを繰り返してきたとは信じられないほどに可憐に窄まっていた。色素沈着のほとんど見られない淡い桃色。型くずれは全く見られず、そこが排泄器官だとも思えない。

「高橋のアソコなんて、もう見飽きたと思ってたけど、公開しおきで見ると、ちょっと印象が変わるもんだな」

1年S組の生徒が呟く。成績が悪く、おしおきの常連であるしのぶは、教室で何度も恥ずかしい姿を晒している。しのぶの体の隅々までも1年S組の男子生徒は知りつくしているのだ。しかし、全校生徒の視線を一身に浴びている今のしのぶの姿は、見慣れているはずの同級生たちにとっても新鮮だった。

「でも、あいつ、おしおきでもいつもお尻の穴で感じてたじゃん。藤井先生とそういう仲だったというのは、ちょっと信じられないけど、高橋の肛門が敏感だってのは事実だよな」
「自分でもお尻の穴が感じるってのは、恥ずかしがってたけどな」
「そりゃあ、そんな変態だって自分で認めるのはイヤだろ?」
「でも藤井先生も、そこを責めるのが好きな変態だっていうんだろ?」
「まぁ、あいつが恥ずかしがるくせに、感じまくるから、先生もみんなお尻ばかりおしおきしてたけどな。面白いから」
「お尻の穴で感じなければ無罪っていうけどさ、あいつ絶対に無理だろ」

同級生たちがそんな残酷な会話を交わしている中で、しのぶは自分がこれから受けるテストへの恐怖で震えていた。

係員が忍の性器に指をかけ、左右に押し開いた。触られたショックと内側までも晒される恥ずかしさに、しのぶは声を漏らす。

「あ、いや......」

係員は構わず、忍の左右の陰唇に奇妙な器具を取りつけた。それは金属製の小さなクリップだった。敏感な部分を挟まれる苦痛に忍は呻いた。

「ううう......」

そのクリップからはコードが伸びていて、拘束台の下の装置へとつながっていた。

「ふふふ、これは高橋の性器の湿度と、心拍数、体温などを測る装置だ。つまり感じているかどうかが一目でわかるというわけだ」

学園長が説明すると、スクリーンの端に数値が現れた。しのぶが絶頂に達すると、この数値が100を超えるのだという。

「どうだ、これなら一目瞭然だろう。せいぜい100を超えないようにがんばるんだな、高橋。それでは1年S組高橋しのぶの公開肛門性感テストを開始する!」


(続く)

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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。ひたすら羞恥責め、アナル責めを好み、70年代永井豪エッチ漫画の世界を愛する。これまでの監督作品として「1年S組 高橋真弓のおしおき」「同2」「穴牝奴〜町内会人妻肛虐倶楽部 」がある。以前、永井漫画をモチーフにした小説をネットに発表したことはあるが、オリジナルは本作が初めて。
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08.08.04更新 | 小説  >  羞恥の教室