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第十五章 再会 【1】


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第十五章 再会

I 沙耶の羞恥3

「ああっ、ん、んんっ!」

沙耶は苦悶の声を漏らしていた。その白い肌は赤く染まり、細かい汗がびっしりと浮いている。屈辱的な姿勢で拘束された沙耶の肉体は細かく痙攣し、すでに限界を超えている状態だということが一目でわかった。

「ご、ご主人様、もう......、お許し下さい。もう、沙耶は駄目です......」

血を吐くように沙耶は呻く。しかし、清島にとってはその声も、天上の調べのように快く響くばかりだ。

「まだまだだろう。お前をその程度で根を上げるような奴隷に調教した覚えはないぞ。おれに恥をかかせるなよ」
「で、でも......」
「さぁ、もう一本行くぞ。漏らすんじゃないぞ」

そう言って清島は巨大な浣腸器を構えた。

「ひ、ひぃっ、そんなっ」

開脚台の上で沙耶は悲鳴を上げた。その両脚はM字に大きく広げられ、腰の位置も高く上げられているために、無毛の肉裂も、その下の窄まりも、観客の前にはっきりと晒されていた。

そして沙耶の腹部は、まるで妊婦のように大きく膨れあがっていた。すでに2リットルもの浣腸液が注入され、沙耶の腸内で暴れ回っているのだ。

清島はこれまでに数え切れないほどの浣腸責めを沙耶に行なってきた。1リットル以上の大量浣腸責めも何回もあった。しかし、2リットル以上というのは、初めてだった。今まで体験したことのない苦痛と恐怖が沙耶を襲っていた。一瞬でも気を抜けば、肛門から何もかもが噴き出してしまいそうだ。清島の許しがないままに、そんなことをしてしまったら、その後、どんな恐ろしい目に会わされるのか、一年間の調教生活の中で沙耶は身に染みて知っている。また、これだけの観客の目の前で、おぞましい排泄姿を晒すなど、沙耶には出来るはずもなかった。

それでも、肉体的な限界はやってくる。腹の中で浣腸液が暴れ回る苦痛に、沙耶の意識は朦朧としていた。後のことなど、どうなってもいいから、全てを解き放ってしまいたい。そんな思いが脳裏をかすめる。

「ああ、もうだめ......」

沙耶があきらめの言葉を口にしようとした、その時、浣腸器を突き立てようと近づいて来た清島が、耳元で囁いた。

「おい。もし3リットルまで我慢することが出来たら、鈴木に会わせてやろう。愛しい旦那の顔が見たいだろう?」

清島の言葉に、沙耶は目を見開いた。

「えっ、主人に、主人の元に帰してもらえるのですか!」

清島は不敵は笑いを浮かべる。

「帰してやるかどうかはお前の態度次第だがな......。とりあえずあと1リットルの浣腸に耐えられるなら、鈴木に会わせてやるよ。あいつもお前のことを探し続けていたらしいぞ」
「ああ......、宏之さん」

沙耶は思わず夫の名前を呟いた。その優しい笑顔が目の前に浮かぶ。しかし、沙耶は自分が仲人である清島の手により、徹底的に汚されてしまった身であることを思い出す。

「でも、いまさら......」
「ふふふ、おれの奴隷となった身では、もう夫に顔向けが出来ないというのか? 大丈夫だ。鈴木には、この一年間の調教のことは内緒にしておいてやる」
「ほ、本当ですか......」

もっとも、もうお前の身体はあんな優男の生っちょろいセックスじゃ満足できないことになっているだろうがな......と、清島は内心で呟いた。そして、一年間の調教でも、沙耶の心を奪うことができなかったことを悔しく思っていた。もう沙耶は、身も心も自分の奴隷と化しているのではという自負も秘かにあったのだが。

「さぁ、どうする? あと1リットルの浣腸に耐えるか? それとも、もうこの場で恥ずかしい姿を晒すか?」
「......お願いします。あと1リットル頑張ります」
「ふふふ、それを皆さんに聞こえるように言ってもらおうかな」

清島は、ステージの脇に待機していた司会者に何やら話かけた。頷いた司会者はマイクを持ってステージ中央の開脚台へと近づいていく。

「さぁ、沙耶さん。2リットルの浣腸液を見事に飲み込みました。さすがにもう限界でしょうね。ご主人様にお許しを願いますか?」

司会者はマイクを汗まみれの沙耶の顔へと向けた。沙耶は一瞬とまどい、清島を見た。そして悲しげに目を伏せ、震える声でマイクに向かって、言った。

「い、いえ。沙耶は浣腸が大好きだから、これくらいじゃ満足できません。もっといっぱいして欲しいんです」

その言葉に司会者はわざとらしく驚いて見せる。

「ええっ、だってもうお腹が破裂しそうに膨らんでいますよ。これ以上浣腸されたら、大変なことになってしまいますよ、沙耶さん」

沙耶は歯を食いしばりながら、答える。

「だ、大丈夫です。もっと、もっと浣腸されたいんです。だって浣腸されると、とっても気持ちいいんですもの......」
「ほう、沙耶さんは、そんなに浣腸されるのが好きなんですか。でも、あとどれくらい浣腸して欲しいんですか?」
「あと......、い、一リットル......」

その言葉に、観客席からおおーっという歓声があがった。

「本当にいいんですか、沙耶さん。もう2リットル入っているんですよ。あと1リットル入れたら、3リットルにもなってしまいますよ!」
「大丈夫です。お、お願いします......」
「沙耶さん、そんなに浣腸して欲しいんですか? そんなに浣腸が好きなんですか?」
「は、はい......。もっと、もっと浣腸して欲しいんです......」

あと1リットル耐えれば、愛しい夫に会える。2リットルの浣腸で、すでに身体は限界を迎えている。本来ならもう少しの猶予もない状態だが、それでも耐えようと沙耶は思った。

「よく言ったな、沙耶。望み通りに、まだまだ浣腸してやるぞ」

清島が液を満たした巨大な浣腸器を構えて、開ききった沙耶の股間の前に立った。

「は、はい。お願いします、ご主人様......」

清島は冷酷な表情で沙耶の菊花を見た。ヒクヒクと震える窄まりから、透明な液がにじみ出てきている。

一年間嬲り続けてきた沙耶の菊花だが、全く型くずれも色素沈着も見られない。浣腸中のため、いくぶん充血はしているものの、あくまでもセピア色の可憐な窄まりだ。見ていると清島の中のサディスティックな欲望が膨れあがっていく。

「さぁ、ごちそうしてやるぞ」

清島はガラスの嘴管をゆっくりと窄まりの中心へと沈めていく。敏感になっている部分へ突き立てられ、沙耶は呻く。

清島はシリンダーを押そうとするが、すでに2リットルの液体が詰まっている腸はさらなる侵入を防ぐ。ちょっとやそっとの力では押せない。清島は力を込めて、少々乱暴にシリンダーをねじ込んだ。その痛みに沙耶が呻く。

「あっ、ああ......」

限界を超えた浣腸液が沙耶の体内へと吸い込まれていく。ずっしりとした便意が腸内で暴れ回る。

それはまさに拷問だった。ジワジワと首をしめているかのような壮絶な光景だった。観客は息をつめてそれを見守る。誰もが真剣な眼差しで、浣腸される沙耶の姿を見つめていた。

本来は動物用の500ミリリットルの巨大な浣腸器だ。その2本目が、完全に注入されようとしていた。

「んん......、んぐ、んん......」

沙耶は半ば失神しているかのようだった。目を閉じて低く呻き、口元からは涎が糸を引いている。腹は臨月のごとくに膨れあがり、全身は細かく痙攣している。汗まみれになったその肉体は凄惨な美しさを見せていた。

「よし、これで全部入ったぞ。よく頑張ったな」

シリンダーを完全に押し切った清島が満足そうに言った。腸内の強烈な圧力に対抗するために力を振り絞っていたため、清島も汗まみれになっていた。

「あ、あ、ああ......。もう、もう限界です。出させて。お願い、出させて......」

力なく、沙耶が哀願した。

「そうか。出したいか。なら、こう言うんだ」

空になった巨大な浣腸器を片手にぶらさげたまま、清島は沙耶の耳元で囁く。沙耶はその屈辱的な命令にも、黙って頷いた。この地獄から逃れられるならば、何でも言うしかないのだから。

清島は司会者に指図して、マイクを沙耶の口元に向けさせた。絞り出すような声で、沙耶は言った。

「ああ、ご主人様にいっぱい浣腸してもらって沙耶は幸せです。とっても気持ちがいいわ。お、夫とのセックスより、沙耶はご主人様に浣腸してもらう方が感じてしまいます。夫の、お、オチンチンを、お......おまんこに入れられるよりも、お尻の穴に浣腸してもらう方が、ずっと、ずっと、気持ちいいんですもの......。そして浣腸された後は、う、うんちをする恥ずかしい姿を見られるのも大好き。今日は、こんなにたくさんのお客さんに、うんちをするところを見てもらえて、沙耶はとっても幸せです。みなさま、どうか沙耶の恥ずかしい姿をじっくり見て下さい......」

何度もつっかえながらも、沙耶はなんとか最後までその屈辱的な言葉を口にした。清島は満面の笑みを浮かべて、ステージ脇の山城に合図をする。このショーのために、山城が秘かに用意しておいた秘密兵器が、そこには隠されているのだ。清島も、ついさっき知らされたばかりで、山城の悪魔じみた演出には、感心していた。

「沙耶。そんなにみんなに恥ずかしい姿を見てもらいたいのか?」

そう言われると、沙耶は清島が望んでいるような答えをする。調教された奴隷の悲しい性だった。

「はい。沙耶は恥ずかしい姿を見られると興奮してしまう、マゾです。たくさんの人に見られたいです。だ、だから、早く......」

極限まで押し寄せた便意に耐えかねた沙耶は哀願する。

「ようし。それじゃあ、出させてやろうか。せっかくだから、この特別ゲストには、特等席で観覧させてやろうな」

清島がそう言うと、ステージ脇から山城が奇妙な男を乗せた車椅子を押してきた。ブリーフ一枚の裸で、身体を両手両脚は椅子に縛りつけられていた。そして口には猿轡が噛まされ、目元は大きなアイマスクで覆われている。男は身をよじり、声を上げようとしているが、縛られて猿轡を噛まされている身だ。身動きもとれず、低いうなり声が漏れるばかりだ。

山城は車椅子の男を開ききった沙耶の股間の近くへと運んでいった。必死に便意に耐えている沙耶は、不審そうにその男を見た。

「ま、まさか......」

沙耶は目を見開いた。

「さぁ、一年ぶりの再会だな」

清島は車椅子の男のアイマスクを取った。

「ひっ、いや、いやぁっ!」

沙耶は叫んだ。そこにいたのは、自分の夫、鈴木宏之だった。

「ふふふ。鈴木君は、ずっとこのステージの横で、お前が責められているのを聞いていたんだよ。さっきのお前の恥ずかしいおねだりも全部な。お前が、鈴木君のチンコよりも浣腸の方が気持ちいいと言ったことも、しっかり聞いていたらしいぞ」
「いやっ、いやーっ!」

沙耶は泣きじゃくり、激しく頭を振った。

「はははは。それじゃあ、愛しい旦那にお前の恥ずかしい姿をたっぷりと見てもらうんだな」
「いやです。いやっ、宏之さんを、宏之さんを向こうにやって。いや、こんな姿、見られたくないのっ」
「何言ってるんだ。愛しい旦那なんだろう? 愛する人には、全てを見せてやらなくちゃいけないな」
「いやっ、いやっ、ああ、見ないでっ!」

宏之は、ひどくやせ細っていた。しかし目は爛々と輝き、一年ぶりの妻の肉体に吸い寄せられるように見つめていた。

「ああっ、だめっ、いやぁ!」

沙耶の肉体は限界だった。3リットルの浣腸による激しい便意を留めることは不可能だった。

「ああっ、あなたっ、見ないで! 見てはいやぁ!」

そして、沙耶は崩壊した。

(続く)

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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。 「羞恥の教室」をモチーフにした自主制作DVD最新作「1年S組 仲村忍 セーラー服肛門調教」が完成しました! 藤井と忍のアナル調教の模様を実写で再現しています。購入ご希望の方はhttp://denjin.5.dtiblog.com/blog-entry-136.htmlをご覧下さい。
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09.01.12更新 | 小説  >  羞恥の教室