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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版 交錯する物語が急展開!
羞恥の教室 第2部
第八章 脅迫者たち 【5】
著者=小林電人
第1部の登場人物とあらすじはこちら>>
第八章 脅迫者たち
V 忍 20
「いったいなぜ......」
藤井も忍も携帯電話の画面を見つめたまま呆然としていた。さっきまで車内に満ちていた卑猥な空気は消え去っている。
「間違いない。他人の空似じゃ、ない」
その画像にはっきりと写っている少女の性器と肛門は、見慣れた忍のものだった。淡い陰毛に縁取られた薄い肉唇。型くずれひとつない整った窄まり。その横の小さなほくろ。藤井の目に焼きつけられた愛しい少女の愛しい部分。間違えるはずがない。
そしてその忍の恥ずかしい四つんばい姿を後ろから捉えた画像は、藤井が携帯電話で撮影したものだった。確か、数週間前のデートで隣町のラブホテルで撮ったはずだ。
忍のそうした痴態を撮影した画像は大量にあるのだが、この画像はラフに携帯電話で撮ったわりにはアングルや光の加減がちょうどよく、藤井も気に入っていた一枚だった。
しかし、なぜこの画像が第三者の手に渡っているのか、全く理解できない。撮影した藤井と、その場でメールに添付して送った忍しか、この画像を持っている者がいるはずがないのだ。
「忍、誰かに写真を見せたこと、ないのか?」
「あるわけないです......」
自分のあられもない姿が、全校生徒と全職員の目に晒されてしまったという恐ろしい事実に忍は混乱していた。それが忍の肉体であることがわからないとしても、自分の最も恥ずかしい部分を何百人という人に見られてしまったことには変わらない。
「もちろん、俺も誰にも見せてなんかいないし、この写真が入ったパソコンのファイルはパスワードロックを掛けて絶対に他人にはわからないようにしている」
「私も先生に教わったようにちゃんと携帯電話にもパスワードをかけて他の人に見られないようにしています。ほら......」
忍は自分の携帯電話を藤井に見せて、画像ファイルにパスワードロックを掛けられていることを示した。
「携帯電話を落としたとか、誰かに貸したとか、そういうことはなかったか?」
「全然覚えがないんです」
「おれも全く心覚えがないよ」
プライベートな写真の流出で問題になったファイル交換ソフトなども、用心深い藤井は使うことなどなかったし、それは忍にも念入りに確認していた。
少なくともこのメールを発信した者は、この画像に写っている少女が、杉村東女子高の在校生だということをわかっているはずだ。そうなると、前回のメールの画像の少女も同じく在校生なのだろう。
誰がいったい何のためにこんなことをしているのか。そしてこれ以外の忍の画像をその犯人は持っているのか。もし、忍の顔がはっきりとわかる画像を持っていて、それがまたメールでばらまかれたら、破滅だ。
その時、藤井の携帯電話が鳴った。一瞬ドキリとするが、着信番号を見ると学校からだった。
「はい、もしもし、藤井です」
「小島です。藤井先生のところにも例のメールは来ていましたか」
「ええ、今、確認しました。しかし、誰が何のために......」
「犯人捜しも大事ですが、とりあえず今はこの事件が学校の外に漏れないようにしないといけません。口外するようなことがないように生徒に連絡を取らなくてはいけないですね。明日の登校を待ってからでは遅すぎます。至急、対策を取ります。先生は、今、どちらでしょうか?」
「あ、すいません。実はドライブでちょっと遠くまで来ていまして......。至急戻った方がいいでしょうか?」
「申し訳ありませんが、緊急事態です。戻って学校まで来ていただけますでしょうか」
「わかりました。急いで戻ります」
できるだけ冷静を装いつつ、藤井は教頭と会話を済ませた。話ながらも、いくつもの疑問と恐怖が頭の中をぐるぐると回っている。
学校からの電話を切ってすぐに忍の携帯電話が古い歌謡曲のメロディを奏でた。メールの着信音だ。忍が慌てて携帯電話をチェックする。
「あ、美緒からのメールでした」
「ああ、1年S組の......」
「......このメールについてでした。美緒のところにも届いてるみたいです。たぶん、また全員に送られてるんだ......。どうしよう、私の裸、みんなに見られてしまった」
忍は真っ青になり、目が潤んでいた。今にも泣き出しそうな表情だ。忍のそんな困り切った顔は、いつもはたまらなく愛おしく、藤井を激しく興奮させるのだが、今は違った。
「これが忍の体だってことは誰にもわからない。恥ずかしいかもしれないが、黙っていれば、ばれることはない」
「でも、先生。もしかしたら、顔が写っている写真も送られちゃうかもしれない」
「前回も、顔の写っていない写真が一回送られただけだから、今回もそんなことはないと思うんだが......」
いったい誰が何のために......。そしてこの画像はどこから流出したというのか。その疑問が藤井の頭の中をぐるぐると回っていた。どんなに考えても、全く糸口が見つからない。
少し前に、海外の俳優がパソコンを修理に出したことからハードディスクに保存されていた交際女優の卑猥なプライベート写真が業者の手によってネットにばらまかれてしまったという事件があったが、藤井も忍も、パソコンや携帯電話を第三者の手にゆだねた記憶は全くないのだ。
「とにかく、学校に行かなくちゃいけなくなった。戻るぞ」
「はい」
いずれにしろ、このままドライブを楽しめるような状況ではない。藤井は車を走らせた。
車内には重たい沈黙がのしかかっていた。藤井も忍も一言もしゃべらない。二人とも黙って心の中の恐怖心と闘っていたのだ。何もかもが終わってしまうような恐ろしい予感があった。これまでの幸せな日々が一気に吹き飛んでしまったような気がした。
しばらくして、忍の携帯電話が再びメール着信を知らせるメロディを奏でた。
「また美緒かな」
独り言のようにつぶやいて忍は携帯電話の画面を見た。
「誰だろう。知らないアドレスです......」
忍は受信したメールを確認する。
「ひっ!」
思わず声をあげた。藤井は車を路肩に止めた。
「誰からのメールだ、忍?」
忍は震えながら藤井に携帯電話を渡す。
液晶画面に表示されていたそのメールは、二人を地獄へと誘うものだった。
忍のフルネームとクラス、そして藤井の名前こそ出ていないものの、忍が「先生」によって肛門調教を受けていることまで、この犯人は知っているというのだ。
藤井は息を飲みながら、添付画像を開いた。
「い、いやぁっ!」
画像が携帯電話の液晶画面に映し出されると、忍は絶叫した。
全裸で脚をM字型に大きく開き、腰を突き出して自ら両手の指で肛門を広げているという忍の姿であった。明らかに発情し、とろんとした瞳で微笑む顔もしっかりと写っている。そしてその横には「杉村東女子高 1年S組 仲村忍 肛門開発済」という真っ赤な文字が書かれていた。
「だ、誰の仕業なんだ......」
藤井はうめくようにつぶやいた。こんな画像がインターネットに流されたら、大変なことになる。
「せ、先生、どうしよう」
忍は遂に泣き出した。無理もないことだった。藤井は必死に対策を考える。
ただの嫌がらせならば、無視するのが一番だろう。しかし、切り札は確実に向こうの手の中にあるのだ。無視することで相手を怒らせたら、最悪の結果が訪れるかもしれない。
「とりあえず、返信してみるしかないな」
藤井は忍の携帯電話を手に取り、犯人からのメールに返信を書く。
しばらくして、メールが着信した。犯人からの返事だった。
そして、添付されていた画像は、太いアナルスティックを受け入れた四つんばいの忍の裸身だった。
犯人は、忍のクラスの様子すらも知っているというのだろうか。となると、学校内の人間の仕業なのか。今は少しでもヒントが欲しい。藤井は再び犯人へメールを打つ。
しかし、数秒後、メールは戻ってきた。
犯人への手がかりは失われてしまった。
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著者=小林電人
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第八章 脅迫者たち
V 忍 20
「いったいなぜ......」
藤井も忍も携帯電話の画面を見つめたまま呆然としていた。さっきまで車内に満ちていた卑猥な空気は消え去っている。
「間違いない。他人の空似じゃ、ない」
その画像にはっきりと写っている少女の性器と肛門は、見慣れた忍のものだった。淡い陰毛に縁取られた薄い肉唇。型くずれひとつない整った窄まり。その横の小さなほくろ。藤井の目に焼きつけられた愛しい少女の愛しい部分。間違えるはずがない。
そしてその忍の恥ずかしい四つんばい姿を後ろから捉えた画像は、藤井が携帯電話で撮影したものだった。確か、数週間前のデートで隣町のラブホテルで撮ったはずだ。
忍のそうした痴態を撮影した画像は大量にあるのだが、この画像はラフに携帯電話で撮ったわりにはアングルや光の加減がちょうどよく、藤井も気に入っていた一枚だった。
しかし、なぜこの画像が第三者の手に渡っているのか、全く理解できない。撮影した藤井と、その場でメールに添付して送った忍しか、この画像を持っている者がいるはずがないのだ。
「忍、誰かに写真を見せたこと、ないのか?」
「あるわけないです......」
自分のあられもない姿が、全校生徒と全職員の目に晒されてしまったという恐ろしい事実に忍は混乱していた。それが忍の肉体であることがわからないとしても、自分の最も恥ずかしい部分を何百人という人に見られてしまったことには変わらない。
「もちろん、俺も誰にも見せてなんかいないし、この写真が入ったパソコンのファイルはパスワードロックを掛けて絶対に他人にはわからないようにしている」
「私も先生に教わったようにちゃんと携帯電話にもパスワードをかけて他の人に見られないようにしています。ほら......」
忍は自分の携帯電話を藤井に見せて、画像ファイルにパスワードロックを掛けられていることを示した。
「携帯電話を落としたとか、誰かに貸したとか、そういうことはなかったか?」
「全然覚えがないんです」
「おれも全く心覚えがないよ」
プライベートな写真の流出で問題になったファイル交換ソフトなども、用心深い藤井は使うことなどなかったし、それは忍にも念入りに確認していた。
少なくともこのメールを発信した者は、この画像に写っている少女が、杉村東女子高の在校生だということをわかっているはずだ。そうなると、前回のメールの画像の少女も同じく在校生なのだろう。
誰がいったい何のためにこんなことをしているのか。そしてこれ以外の忍の画像をその犯人は持っているのか。もし、忍の顔がはっきりとわかる画像を持っていて、それがまたメールでばらまかれたら、破滅だ。
その時、藤井の携帯電話が鳴った。一瞬ドキリとするが、着信番号を見ると学校からだった。
「はい、もしもし、藤井です」
「小島です。藤井先生のところにも例のメールは来ていましたか」
「ええ、今、確認しました。しかし、誰が何のために......」
「犯人捜しも大事ですが、とりあえず今はこの事件が学校の外に漏れないようにしないといけません。口外するようなことがないように生徒に連絡を取らなくてはいけないですね。明日の登校を待ってからでは遅すぎます。至急、対策を取ります。先生は、今、どちらでしょうか?」
「あ、すいません。実はドライブでちょっと遠くまで来ていまして......。至急戻った方がいいでしょうか?」
「申し訳ありませんが、緊急事態です。戻って学校まで来ていただけますでしょうか」
「わかりました。急いで戻ります」
できるだけ冷静を装いつつ、藤井は教頭と会話を済ませた。話ながらも、いくつもの疑問と恐怖が頭の中をぐるぐると回っている。
学校からの電話を切ってすぐに忍の携帯電話が古い歌謡曲のメロディを奏でた。メールの着信音だ。忍が慌てて携帯電話をチェックする。
「あ、美緒からのメールでした」
「ああ、1年S組の......」
「......このメールについてでした。美緒のところにも届いてるみたいです。たぶん、また全員に送られてるんだ......。どうしよう、私の裸、みんなに見られてしまった」
忍は真っ青になり、目が潤んでいた。今にも泣き出しそうな表情だ。忍のそんな困り切った顔は、いつもはたまらなく愛おしく、藤井を激しく興奮させるのだが、今は違った。
「これが忍の体だってことは誰にもわからない。恥ずかしいかもしれないが、黙っていれば、ばれることはない」
「でも、先生。もしかしたら、顔が写っている写真も送られちゃうかもしれない」
「前回も、顔の写っていない写真が一回送られただけだから、今回もそんなことはないと思うんだが......」
いったい誰が何のために......。そしてこの画像はどこから流出したというのか。その疑問が藤井の頭の中をぐるぐると回っていた。どんなに考えても、全く糸口が見つからない。
少し前に、海外の俳優がパソコンを修理に出したことからハードディスクに保存されていた交際女優の卑猥なプライベート写真が業者の手によってネットにばらまかれてしまったという事件があったが、藤井も忍も、パソコンや携帯電話を第三者の手にゆだねた記憶は全くないのだ。
「とにかく、学校に行かなくちゃいけなくなった。戻るぞ」
「はい」
いずれにしろ、このままドライブを楽しめるような状況ではない。藤井は車を走らせた。
車内には重たい沈黙がのしかかっていた。藤井も忍も一言もしゃべらない。二人とも黙って心の中の恐怖心と闘っていたのだ。何もかもが終わってしまうような恐ろしい予感があった。これまでの幸せな日々が一気に吹き飛んでしまったような気がした。
しばらくして、忍の携帯電話が再びメール着信を知らせるメロディを奏でた。
「また美緒かな」
独り言のようにつぶやいて忍は携帯電話の画面を見た。
「誰だろう。知らないアドレスです......」
忍は受信したメールを確認する。
「ひっ!」
思わず声をあげた。藤井は車を路肩に止めた。
「誰からのメールだ、忍?」
忍は震えながら藤井に携帯電話を渡す。
液晶画面に表示されていたそのメールは、二人を地獄へと誘うものだった。
発信者:しのぶファン
件名:1年S組仲村忍様
拝啓 杉村東女子高1年S組仲村忍様。はじめまして。私たちは忍様の大ファンです。先ほど、杉村東女子高の皆様に配信しました画像は確認していただけたでしょうか?
私たちの元には、忍様の顔がはっきり写った画像もたくさんあります。もちろん、忍様がアナル調教を受けている大変刺激的な画像も揃っております。
清純を絵に描いたような忍様が、実はアナル大好きの変態マゾ奴隷だったという事実は、私どもファンにとっては大きなショックでした。裏切られた思いでいっぱいです。
つきましては、私たちファンの精神的苦痛への補償を求めます。忍様の肛門を調教する権利を私たちにも下さい。忍様のいやらしい肉体を大好きな先生の独占にしておくなんてことは、あまりにもったいなさすぎます。ぜひ前向きにご検討下さい。
とりあえず、私たちのお気に入りの画像を添付しておきます。きっと、この写真は全国、いや全世界の人々も気に入っていただけると思うので、近日中にインターネットで大々的に公開したいと思っております。
忍のフルネームとクラス、そして藤井の名前こそ出ていないものの、忍が「先生」によって肛門調教を受けていることまで、この犯人は知っているというのだ。
藤井は息を飲みながら、添付画像を開いた。
「い、いやぁっ!」
画像が携帯電話の液晶画面に映し出されると、忍は絶叫した。
全裸で脚をM字型に大きく開き、腰を突き出して自ら両手の指で肛門を広げているという忍の姿であった。明らかに発情し、とろんとした瞳で微笑む顔もしっかりと写っている。そしてその横には「杉村東女子高 1年S組 仲村忍 肛門開発済」という真っ赤な文字が書かれていた。
「だ、誰の仕業なんだ......」
藤井はうめくようにつぶやいた。こんな画像がインターネットに流されたら、大変なことになる。
「せ、先生、どうしよう」
忍は遂に泣き出した。無理もないことだった。藤井は必死に対策を考える。
ただの嫌がらせならば、無視するのが一番だろう。しかし、切り札は確実に向こうの手の中にあるのだ。無視することで相手を怒らせたら、最悪の結果が訪れるかもしれない。
「とりあえず、返信してみるしかないな」
藤井は忍の携帯電話を手に取り、犯人からのメールに返信を書く。
件名:RE:1年S組仲村忍様送信する。これで少しでも犯人の糸口がつかめれば、という気持ちだった。
あなたはいったい誰なのですか? なぜこんなことをするのですか?
しばらくして、メールが着信した。犯人からの返事だった。
発信者:しのぶファン
件名:おたずねの件について
先ほどのメールでお伝えしたように、私たちは仲村忍様のファンです。クラスでもおとなしく目立たないタイプの忍さんを、私たちは密かにお慕いしておりました。今どき珍しい清純派だと信じていたのです。
しかし、私たちの調査により、忍様の真の姿が発覚してしまいました。肛門を責められることを何よりの喜びと感じ、浣腸やアナルファックを嬉々として受け入れる忍さんには裏切られたという気持ちでいっぱいですが、私たちもぜひ忍様に気に入られたいので、アナルマニアの変態サディストに転向することに決めました。
今後は大好きな先生に代わって私たちをご主人様と呼んで下さい。調教を始める日にちと場所は後日こちらからお知らせします。
今日以降、先生とのプレイは禁止いたします。私たちの調教を受ける日まで肛門を綺麗に洗って待機していてください。
そして、添付されていた画像は、太いアナルスティックを受け入れた四つんばいの忍の裸身だった。
犯人は、忍のクラスの様子すらも知っているというのだろうか。となると、学校内の人間の仕業なのか。今は少しでもヒントが欲しい。藤井は再び犯人へメールを打つ。
件名:RE:おたずねの件について
あなたは杉村東女子高の人間なのですか?
しかし、数秒後、メールは戻ってきた。
次のあて先へのメッセージはエラーのため送信できませんでした。
送信メールアドレスが見つかりません。
犯人への手がかりは失われてしまった。
(続く)
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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。ひたすら羞恥責め、アナル責めを好み、70年代永井豪エッチ漫画の世界を愛する。これまでの監督作品として「1年S組 高橋真弓のおしおき」「同2」「穴牝奴〜町内会人妻肛虐倶楽部 」がある。以前、永井漫画をモチーフにした小説をネットに発表したことはあるが、オリジナルは本作が初めて。 |