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スナイパー・アーカイブギャラリー 1980年7月 読者告白手記【3】

スナイパー・アーカイブギャラリー 1980年7月 読者告白手記 読者告白手記

男の人に命令されないと燃えない私
私は多情な悦虐人形 第3回


投稿者=西本加代(仮名・28歳)
田上さんは私のお尻の方から手を差入れて秘所をまさぐるのです。
スナイパーアーカイブ、数回にわたって当時の読者告白手記をご紹介します。
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着物姿で縛られて

植木さんと関係を結ぶようになって三カ月ほどたって、私は銀行を辞めました。

「加代、俺の立場を考えて銀行を辞めてくれ。
と言って、お前と縁を切るわけじゃない。
お前のめんどうはズッと見てやる」

と、植木さんに言われたのです。
私はよろこんで植木さんの言葉に従いました。
植木さんは私を赤坂のあるクラブに紹介してくれました。

そして、私はそこでホステスとして働くことになりました。
そういった社交場は私がいちばん苦手とするところでしたけど、

「お前ほどの器量なら、そして、そういう性格なら、すぐ、ナンバー・ワンになれるぞ」

って、植木さんが私を励ましてくれたのでその気になったのです。
それまで私は自分を美しいなどとただの一度も思ったことはなかったのですけど、植木さんにそう励まされてその気になったのですから、男の人の言葉って、女をすっかり変えてしまうものだと、つくづく感じたものでした。

植木さんは私にマンションも世話してくれました。
やはり赤坂にあって、とても立派なマンションです。
毎週木曜日、植木さんは私のマンションにやって来て、私をかわいがってくれます。

でも、泊るようなことはありません。
どんなに遅くなっても必ず帰って行くのです。
私は何度も、

「きょうは、泊っていってください」

って、お願いしようと思いましたけど、どうにかガマンをしました。
一年ほどたつと、植木さんの言葉通り、私はそのクラブでナンバー・ワンと呼ばれるようになりました。

お金も貯まって、私は自分でマンションを買いました。
もちろん、植木さんと相談した上です。

私がじゅうぷんに一人で生活できるようになっても植木さんは、月々、私にお金をくれていたのですけど、それが植木さんにとって少なからぬ負担だということを私はうすうす知っていたのです。
ところが、植木さんに迷惑をかけたくないという私の考えが、あらたなSMへの目覚めとなったのでした……。

そのクラブでいつも私を指名してくださる田上さんと関係を持つようになってしまったのです。
田上さんはある大きな建築会社の社長さんで、そのときはもう六十歳をいくつか越えていました。

「ワシはなア、裸一貫でこの身上を築いたんじゃよ」

って言うのがログセで、それはもう働きに働いて鍛えあげられたのでしょう、とても六十歳を過ぎたなんて思えないほどたくましくて若々しいんです。
田上さんは植木さんに輪をかけたように、全てに対して強引な人なのです。

初めて田上さんに誘われたのは、クラブがはねてお食事をご一緒したときです。
お寿司屋さんで、ほかにもお客さんがいたのですけど、

「おい、加代(私は本名でクラブに出ていました)ワシはきょうお前を抱くことに決めたぞ。
そうだなア、あのPホテルがいい」

辺りかまわず大きな声で言ったのです。
田上さんにいつも影のようにつきそっている社長室のGさんは、そんな場面によく出会うのか、別に困った様子を見せるのでもなく、

「では、社長、私はこれで失礼します……」

と、早々と帰ってしまったのには、私も驚いてしまいました。

そのころ、銀行の植木さんにさまざまな性の方式を教えられていた私は、自分でさえ戸惑うほど敏感なからだになっていました。
お寿司屋さんで田上さんに誘われただけで、私はからだの芯がとろけるような感覚につつまれてしまったのです。

それまで私は植木さん以外の男の人と関係を持った事はありませんでした。
もちろん、何度も誘われた事はありました。


でも、いつものように私が生返事をくりかえしていると、みんなあきらめてしまうのです。
前にも書いたように、私の生返事はイヤだからなのではないのです。
私は力いっぽい引っぱられないとついていけない女だということを、わからないんですね、みなさん……。

Pホテルでの田上さんは、私をセックスの対称としてよりも、オモチャのようにかわいがってくれました。

(続く)

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08.02.06更新 | WEBスナイパー  >  スナイパーアーカイヴス