2013.3.29 Fri at Yotsuya outbreak
2013年3月29日(金)
東京「四谷アウトブレイク」にて開催
去る3月29日、東京・四谷のライブハウス「四谷アウトブレイク」にて、WEBスナイパーの著者が多数出演する熱いオールナイトイベント、その名も『WEBスナイパーナイト』が開催されました。予想不可能のウルトラ展開、ハプニング、なんでもありのスペシャルな春の嵐......その恐るべき顛末とは!? 現場の模様をターHELL穴トミヤさんにレポートして頂きます!!東京「四谷アウトブレイク」にて開催
DJ 伊基公袁
会場入りすると、すでに中々の人の入り。この人たちが普段、WEBスナイパーを読んでいる人たちなの!? 入り口近くで物販をしていた遠藤遊佐さんと「生身だよ! みんな、アイコンじゃないし、IPアドレスじゃないし、アバターでもないよ!」などと感動しつつ、客入りDJは伊基公袁さん。ディーヴォからカリブな曲まで幅広い選曲でした。お客さんに話しかけてみると「OLです」「監督です」「年金生活者です」から始まり「実はぼく死者なんです」という方までかなりの幅広さ。本日のカオスへの期待が高まります。物販ではTシャツに、おつまみ、DVDなどが販売されておりました。
黒パイプ
そして1組目の「黒パイプ」! ハウリングの轟音から始まり、激ロック!タイト! 最高です! 手元の焼酎をこぼしながら踊っていると、なにやら壇上に覆面の男女が登場。さっそく奴隷の人が!?と身構えると、男は暗黒舞踏のような動きを始め、そして女のほうはポールでぐるぐる回り始める。奴隷じゃなかった、ポールダンサーだった!しかもけっこう動きが激しい! どことなく元外務省の佐藤優(国家の罠)を思わせる人などが演奏するハードコアをバックに、暗黒舞踏vsポールダンス対決が繰り広げられ、ライブハウスにきたなーという気分が高まります。
GOLDMANx真咲南朋
よーしこのままガンガンいくぜ~!と思っていると、壇上にはいつのまにか美女と変なおじさんが。そして突然のトークタイム! あれロックは......、ビートは......、いやいやここでGOLDMAN、真咲南朋による『ゴールドマンの今日から使える淫語講座』の公開ナマ録音だ! 自分がどこにいるのか分からなってきます。「男子はチンポ!女子はマンコ!」と隠語レスポンスがはじまり、ナイアガラの滝のように落ち込んでいく場内のIQ。突然の「おねえ」コールにも「肛門?」「ケツマンコ?」(正解はアナルでした)などと積極的な発言が相次ぐあたり、この日のお客さんのリテラシーの高さを感じました。
転換DJ
「今日は、しょうもない大人たちが集まってしまった」などとという呟きも聞こえる中、DJ tag ?の1曲目は『Chimpo On The Beach / BUBBLE-B feat. Enjo-G with 佐伯誠之助』。まさにパーフェクトチョイス、これがどんだけどうしようもない曲かはYoutubeで各自確認してみてください。http://www.youtube.com/watch?v=SjEK0xOLAF0
夏川あき
つぎに登場したのは歌う踊り子、夏川あき。越路吹雪に続き、ジャズ・ナンバーでキャバレー気分が盛り上がる中、壇上がスパンコールでもってキラキラ乱反射! 続くストリップタイムで場内のセクシー濃度はみるみる上昇し、気づけば舞台にかぶりついている男性客たち。みな無言で、ひたすら拍手だけをするタンバリン人形になっているではないか! 本格ストリップ小屋と化した場内で、裸体が磁石のようにお札を吸い付け始める! ベテラン遊び人たちのパックンチョ☆オヒネリだ! となりでもまた1人、って遊佐さんなにやってんですか!「パフパフされちゃいました」とのことでした。
SEXLESS
続いて始まる、全員女王様のバンドSEXLESS。キャットスーツに身を包んだリーダー早川舞さんが美しいです。胸の隙間から顔を突っ込んでこもった熱気をすべて吸い込みたい! 腰のくびれがたまらない! などと思っていると縛られた女性が、吊るされ始める。このときドッタタドッタと軽快なロックンロールナンバーなのが、見世物小屋感、スラッシャームービー感あっていいですね。SEXLESSにはぜひ府中刑務所の刑務官バンド「デビルズ」と対バンしてほしい! やがて『アナルローズ』『フィストファック』といったナンバーが始まり、デスボイスシャウトされるハードな歌詞に血の気が引きました。甲冑のようなレザーマスクをしたギターマユリ女王様は「婚活中」、相手の性癖は不問だそうです。
遠藤遊佐
バンド、淫語ショー、ストリップ、縛り、とまさにプロフェッショナルたちの芸がすべて出そろったピークタイム。ここでカラオケに立つ勇気がある人間が一体何人いるというのか! 僕には無理ですね。しかしアラフォー女子に不可能はなかった、怒濤のスナック歌謡が炸裂する! しかもうまいじゃん!こぶしがうねる! 客席からはいつの間にか「ゆさー!」の野太い絶叫、完全にフロアをロックしています。1000円飲み放題の毒が回った場内はもはや手拍子、声援、巨大スナック状態。壇上にはマイクを持ってWEBスナイパーTシャツを着たナゾのおかっぱアラフォー女子。ここはどこ? そんなこともうどうでもいい、今はこのレーザー・カラオケ・サウンドに身を任せて叫んでいたい......。
諸岡めくそ&浦野つかさ
ここで登場したのが、諸岡めくそ&浦野つかさによるHIPHOPユニット。アラフォーな空気を吹き飛ばしてくれる、ヤング&フレッシュなエアーをフロアに吹き込まれます! しかし4畳半RAP、こんどはテッシュ山積みのイカくさい感じになってきました。春日部のスナックから、埼玉のラッパーへと華麗なるイキフンチェンジ! いつも書かれているAVレビュー、その裏の孤独な執筆心象風景ライムには落涙を禁じ得ません。
DJ 浦野つかさ
そしてそのまま、浦野つかささんによるDJ。1曲目からいきなりトーマス・シューマッハ、テクノです。ハードです! そしてテックハウスです。キラキラしています。BPMも高めです。若いです! おしゃれです! アニメ声も載ってきます! もえもエッチな絵を描いている本人はイケメンです! 気づけば、フロアはぎっしりの人。そしてこんなにも客層、年齢層がバラバラのイベントも珍しい。場内の空気が次から次へと、全く想像もできないほどに切り替わる様は、まさに一夜のネットサーフィンじゃないですか! このイベントほんと最高だなと思った瞬間でした。
大甲子園
そして登場したのは、幼女好きおじさんパンクバンド、大甲子園! このイベントほんと最悪だなと思った瞬間でした。少女のコスプレで登場したボーカルの中年男性、ノーパンな気もしましたが、気のせいでしょうか。メロイックサインならぬ、ようじょサインなども繰り出され、場内は性犯罪気分一色に! クラフトワーク風のメロにのって博多のラーメン屋の店主のグチを歌いあげるヌーディスト男性に、客席からは「お母さんが泣いてるぞ!」「お巡りさんこっちです」などの暖かい声援が飛んでいました。
結月りな
目隠しをされた和服の女性が壇上に登場......。紅い縄が服の上からかけられていき、黒い下着が壇上であらわになってしまう......。女性が女性を縛る、壇上どこを観ても地獄の大甲子園から一転、どこを観ても眼福のシャングリラ世界へと突入です! 横にいた男性は「縛られるだけで彼女の肌が紅潮してくるのがたまらないナ~」「縛るさいに肉が張ったり戻ったりするのが美しいよ~」と鑑賞のコツをさりげなく物理tweet、盗み聞きしつつ「やはり今日のお客さんはレベルが高い」と一人再確認していました。
野獣のリリアン
そしてトリは安田理央さん率いる『野獣のリリアン』! かなりの大所帯、なんと総勢10人! なぜかパンダもいました。しかも20歳になったばかりの女の子だっていうんだから驚きじゃないですか! もっと早く知っていれば、そっと近寄り逮捕覚悟でお酒に睡眠薬を混ぜていたのに! ニューウェーブサウンドに、手元の蛍光灯がピカピカ光ってる人までいて、華やかな雰囲気です。スカリズムもありつつ、大団円へと向かってフロアの人々は踊ったり、土に帰ったり、ナンパしたり......。気づけば、そこにはTシャツもいる、ゴスロリもいる、スーツもいる、初老のおじさまも、なぜか縛られている人もいる。WEBスナイパーナイト、まさに紳士淑女の社交場でありました。
tag-ED
まだまだ終わりません! あ! さっき裸の上半身にワキガって書いて演奏してた人だ! そうです。大甲子園のドラムtagさんです。DJはアニソン連発でございます。観客大盛り上がりでございます。なにか常軌を逸して喜んでいる人たちがいます。元気な大人が大集合! アニソンで狂ったように踊りまくる! これがクールジャパンだ!
文=ターHELL穴トミヤ
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