Men's Strip N-stage in HIRAGA G SQUARE
2010年5月2日(日) 東京・五反田「HIRAGA G SQUARE」にて開催
ズバリ、男性ストリップ。ヌード・パフォーマンス集団「N-stage」が魅せる、バラエティ豊かなショーの中身とは。夜が更けるほどに客層が「濃くなる」というセクシュアル・ムード満点の現場を直撃レポートいたします!!「N-stage」は2004年、今はなき「ショーアップ大宮劇場」で行なわれたGWの興行『The Homosexual World』に端を発する。その後はDX歌舞伎町へ場所を変えながら年に1−2回のペースで興行を続け、今年で6年目を迎えた。
現在の代表である向月氏は第1回興行の参加者でもある。当時ENK(ENKプロモーション。大阪のゲイ・ポルノを中心とした映画館「東梅田ローズ劇場」と同時に設立された製作会社)のショーに出演していたこともあり、声がかかったそうだ。それから紆余曲折を経て「N-stage」の代表となった。
今回興行が行なわれた場所は、普段は撮影用のスタジオとのこと。音声や照明を備えた劇場と異なり、様々な制約がある。そもそも通常のストリップ劇場での興行は劇場によって企画されるが、「N-stage」はショーアップ大宮劇場を運営していたジョウジ川上氏の助言を受けて、劇場の主導ではない企画興行として開催されている。そして現在ではストリップ劇場に限らず、フェティッシュイベントへの参加、そして今回のように劇場ではない場所でも興行が行なわれている。
「興行を始めた当初は、ENKのお客さんがそのまま流れてきた感じがありましたね。60歳以上の年配の方がほとんどで、老人ホームの慰問公演みたいな(笑)。DX歌舞伎町でやるようになって、新宿二丁目にフライヤーを置いたり、インターネットで宣伝活動を始めて、だんだん若い方も来るようになりました。そのうち女性からも「観たい」という声が聞けて、では女性の方も1回目はどうぞいらして下さい、という形になったんです」(向月氏談)
編集部が訪れたのは3回ある興行の1回目。この1回目に限っては女性客の入場が許されており、場内の半分は女性だった。
筆者にとってメンズストリップはこの日が初見。女性が演じるストリップは何度も取材しているが、それらと比較しても当日の香盤はバラエティに富んだ内容と言えるだろう。
女性ストリップでも見られるような、ゆったりとしたダンスの演目や、寸劇を交えながら男同士の肉体が触れ合うショー。そしてボディビルダーさながらの筋肉美を存分に味わえる演目から、いわゆる売り専のお店に所属する男の子たちの下着オークションも。そして男の子を責めるハードなSMショー。なかでもバーレスクにベリーダンスを取り入れたディー太氏のショーは、頭ひとつ飛び抜けたクオリティで妖艶なエロスが溢れていた。撮影が許されなかったため、写真で紹介できないのが残念だ。
こうした演目はどれも楽しいもので、場内の雰囲気も和やかだった。しかし2回目以降、つまり女性客の視線がなくなって男性客のみになると、場内はまるで別物のような熱気を帯びるという。事実、会場を後にする際、2回目の入場を待つ男性客がすでに行列を作っていた。メンズストリップとは男性のために存在することを改めて強く感じた。
向月氏をはじめとする「N-stage」のダンサーたちは、普段は社会人だという。そのため興行の回数は少ない。だがメンバーは皆が好きで「N-stage」に参加しており、ある意味で劇団みたいなものだとか。SMをはじめ、性的嗜好にまつわるものは、興味があっても最初の一歩を踏み出すのが難しい。だがHPやブログに興行やイベントへの出演情報は随時掲載されている。次回は是非、僅かな勇気を持って足を運んでいただきたい。
文=編集部
関連リンク
ヌードパフォーマンサー集団『N-stage』公式ページ
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10.05.15更新 |
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