読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibitionl
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
この場所に連れられて来てから今日で一カ月が経った。処女膜こそまだ破られていないものの、膣を除いた全身の穴という穴が凌辱され尽くし、いまや美智子には何の希望もない。奴隷になるということ、自分に値段がつけられて肉や野菜と同じように売買されるということ。理不尽な現実をいくら拒絶しようとしても肉体に刻まれた蹂躙の痕は絶え間なく疼く。その余りにも確かな感覚は美智子がかつて生きていたはずの安らかな世界を内部から崩し去ってしまうのだった。
「どうれ、本当に処女なのかどうか、しっかり見させてもらおうか」
昨日、みちるを買っていったばかりの老人が、目じりに深い皺を寄せて美智子の前にしゃがみ込んだ。後手に縛られて片足を高々と吊り上げられている美智子には、恥ずかしい部分を隠す術がまったくない。まだ何の侵入も許したことがない、生まれたままの秘唇に、老人の粘っこい視線が突き刺さり、ねぶる。
「ふん、みちるのよりも、ビラビラが二回りは大きいわい。こいつはオナニーばっかりしとったんじゃなかろうか。しれっとした顔しくさって、頭ん中じゃあ、同級生だの先生だののいきり立ったマラをしっかりくわえ込んでヒイヒイ喘いどったんじゃろう」
この淫乱娘が――と吐き捨てながら老人が美智子の陰唇を思い切り引っ張ってねじり上げた。
みちるというのは、美智子よりも一週間早くにここへ連れられてきた、美智子と同い年の少女だ。同じ牢に監禁されていた二人はお互いがこの世における唯一の味方であり、友だった。美智子はみちるからこの場所での生き方を教わった。
逆らわないこと。期待しないこと。想像しないことを。
それが傷つかないで過ごすための道なのだとみちるは言った。
生まれて初めての恋人ができたばかりだったというみちるは処女ではなかった。ならば商品価値に影響はないという理由で何度も何度も犯された。美智子は目の前で友が蹂躙される姿を繰り返し見せられた。汚されつつ無表情に虚空を見つめ続けるみちるは確かに、逆らわず、期待せず、何の想像もしていないように見えた。そうして心を守っていたのだ。
美智子も懸命に真似をする。みちるを買い上げたばかりの老人は少しでも出費を抑えようと美智子の身体にあれこれと難癖をつける。臭い、汚い、こんな淫売穴は犬でも舐めない、たとえみちるの半額だってまだ高い、これが売り物だとは到底信じられない――。
老人の鳥のような目が必死に虚空を見つめ続ける美智子の瞳を覗き込んでなおも言う。
「みちるが窓から飛び降りよったせいで大損だわい」
美智子は唇をぶるぶるとわななかせる。こみ上げてくる嗚咽をどうすることもできない。しかしグロテスクな拘束衣を着せられ老人に首輪を引かれて車に載せられても、涙だけは一滴もこぼさなかった。
絶対に期待しない、絶対に想像しない……、そう自分に言い聞かせ、売られた美智子は表情を消し去ったまま巨大で堅牢な屋敷の門をくぐった。
作=魚清
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