読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibitionl
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
人間の形には無限とも言えるバリエーションがある。男と女の違いはもちろん、太った大人と痩せた子供では同じ種類の生き物とは思われないほどに全く異なるシルエットになる。それでも人には、それを人として受け入れやすい一定の形というものがあるようだ。細部がどれだけ精巧に人間であっても、シルエットが違えば人はそれを人でないものと認識する。理性がそれを人であると判断しても、本能的に覚える違和感を消し去ることは難しいだろう。
絵というものは、その違和感を刺激するとてもいい手段であると思う。どの部位をとっても明確に人間でありながら、どうしても湧き上がってしまう違和感。この絵はなるほど極端だとしても、我々は常日頃からこの種の違和感に接してはいないだろうか。あるいは、自分自身が他人に違和感を与えているに違いないと考えている人もいるだろう。そう、誰がどのような手段で巧妙に覆い隠していようとも、我々は差異の摩擦の中で生きている。
ある絵師は言った。自分は誰にも違和感を与えていないと信じているような人たちをこそ、絵の中に取り込んでみたい。こちら側の世界に引きずり込んで、その違和感を暴き立ててやりたいと。
世界は説明のつく事故のように反転することがあるのではなく、原初より、いつでも突如として反転しうる危ういものである。古来の混沌は決して失われてはいない。ただ均一化されているように見えているだけであり、仮に鏡を見てもなお無秩序への畏れを忘れたままでいる人がいるとすれば、絵の中に取り込んで眼前に突きつけてやればいい。
エロティシズムは差異から生まれ、人間は差異の海の中で生き、誰もその驚きと発見に満ちた不気味さから逃れることはできない。差異と違和感をこそ美として崇め、自らもそれを謳歌すべきなのである。
作=魚清
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