読者投稿不定期連載 北陸在住マニア画家の美少女羞恥緊縛図絵
Specially selected abnormal maniac exhibitionl
北陸在住のマニア絵師が描く背徳的な鉛筆画と掌篇バックストーリー。責められる肉感美女たちの恥じらいと諦観は、どこまでもあいまいで広大深淵なファンタジーを紡ぎだす――
頼子はその日、普段通りに家を出た。家からアルバイト先のファストフード店までは歩いて30分ほどの距離である。
途中、家並みを離れて川沿いに未舗装の道を歩かなければならない。街灯もなく、夜は真っ暗になるが、頼子がそこを通るのは遅くても夕方までだ。早朝に家を出て夕方に帰宅する。それが頼子の生活スタイルであった。
犯人が目を付けたのは、夕方の薄暗さではなく、早朝のひと気のなさであった。朝の5時、頼子は背後から薬品を嗅がされて意識を失い、気がつくと暗い密室に閉じこめられられていた。衣服はすべて剥ぎとられていた。乳房を三角形のパイプできつく挟まれ、同じパイプで秘部も苛まれていた。両腕は後手に括られ、舌は飛び出した形のままで拘束されていた。さらに、両乳首に金属製のクリップが噛まされている。
恐怖よりも前に、痛みが頼子を支配した。絶え間のない痛みが、ジワジワと頼子の精神に食い込み、柔らかな心をミシミシと圧迫した。その姿が、長い時間をかけてスケッチブックに描写された。頼子は今、犯人の眼の前で、折れそうになる膝を必死に立て直して、朦朧とした意識をかろうじて繋ぎとめている。そのわずかな意識に、金属の硬さと冷たさが無言で語りかけてくる。
「隠すな……委ねろ」
膝がガクガクと震えた。何かが内側からこみ上げてくる。心身の全てが裏返って反転してしまうのではないかと思われた。もしもそうなれば汚いものが一気に外界へあふれ出してしまう。そしていよいよその瞬間が訪れ頼子が抵抗を諦めた時、絵描きが言った。
「ご覧なさい。これが今、あなたが催眠中に自分の願望を描いた絵です」
絵描きと見えていたのは問診を行なう精神科医であった。
作=魚清
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