The
ABLIFE July 2010
窮屈な毎日に縛られて気持ち悪くならないためのゆるやかな処方箋
黒い恥毛の奥深く、まばゆい女陰から迸る黄金色のオシッコを百薬の長と崇める稀代のネクタール(神の酒=おしっこ)愛飲作家が、自由闊達、繊細至極、奇々怪々、博覧強記の知性に加えて、百花繚乱の体験談を交えて読者諸兄からの質問・相談に答える新連載。内容・ジャンルは自由。ネクタール+言葉の免疫で、貴方が今を生きるためのヨスガを紡ぎます。
第11回の受付案件
48、「人生相談を始めることになった私」
49、「天真爛漫すぎる女房」
50、「幽霊が出る」
51、「獣姦」
52、「四季」
48、「人生相談を始めることになった私」
AVライター兼パートタイマーで生計を立てているアラフォー女子です。今度、某エロ系サイトで人生相談コーナーを受け持つことになったのですが、果たして私のような者が人様の相談に答えるなどということをしていいものでしょうか。といいますのも私、来年には四十路に突入しようというのに、いまだに独身で実家暮らし。職歴といえばニートとフリーターのみで、恋愛経験、性体験ともに一般人以下。自信があることといったらオナニーくらいしかないのです。真摯な気持ちで解答しようと思ってはいます。でも、オナニー以外の相談、たとえば性愛に対するハードコアなお悩みや嫁姑問題、政治に対する不信感などが来てしまったら......正直自信がありません。人生経験の乏しい者が、人生相談など始めるのは無謀でしょうか。また、芳野先生が人生相談の際に心がけていること、コツなどがあったらぜひ教えていただきたい次第です。(AVライター兼パートタイマー/遠藤遊佐)
私は、気ままに、楽しんで書いているだけでして......スミマセン。
人生経験なんて、関係ありません。
ひとそれぞれ、そのひとしかできない、すばらしい(と思う)人生を送っているわけでショ。
あなただけしか、できない人生。
私、「質問」を読むのが楽しみだし、勉強になります。
ひとそれぞれの考え方があって面白い。
私の「灰色の脳細胞」を大いに活性化して下さっております。ハイ。
49、「天真爛漫すぎる女房」
恥ずかしながら相談させていただきます。私の女房は「悪気」というものがまったくない天真爛漫な女なのですが、逆に計画立てた行動というものができず、いつも行き当たりばったり。家を建てるために貯金しようにも、彼女は気に入ったものがあると反射的に買ってきてしまうので貯金がまったくできません。神経質な私は、自分にはない特性を持った彼女を愛してはいるのですが、ほとほと困り果てているのも事実です。叱っても怒っても、彼女はそのたびに泣いて謝るものの、一切のことが変わりません(他には掃除ができない、人との距離のとり方が下手なのですぐに男と仲良くなってしまう、遅刻する、物をなくす等です)。こういうパートナーを持つにあたっては、よほど心を広くしていないといけない......私は自分にそう言い聞かせていますが、時々、堪忍袋の緒が切れそうになってしまいます。達観できないのです。改めて芳野先生に、私が持つべき構えを教えていただきたく存じます。(会社員/武田)
「テンシンランマン」なひとなんておりません。
精神病院にはいるかもしれませんが......。
だらしのないひとは、たくさんいます。
「テンネン」といわれるひとがたまにいますけど、アレはお芝居です。
「テンネン」では生活できません。
家を建てたいのなら、離婚しなさい。
離婚したくないのなら、家を建てるのをあきらめなさい。
生きるために、生活費は自分が管理しなさい。
50、幽霊が出る
白子(原文ママ)かもしれないと思っているのですが、最近、私が独り暮らしをしている部屋に、白いフワフワしたものが飛ぶようになりました。精神状態等は良好で、生活も安定しているのですが、亡くなった私の祖母がイタコをしていたことから、霊というものを信じているわけではないものの、抵抗なく受け入れている私です。そこで、過去に数人女性を妊娠させて堕胎させた経験を思い出し、白子かもしれないと思っている次第です。先生は、私のように、幽霊でお悩みになったことはありませんか? 対処法など、ご存知のことがあったら教えていただけると幸いです。(公務員/I・K)
白子(しらこ) たらのしらこ
白子(しらす) 生まれてまもないころのイワシ、アユ、ウナギなどの呼名
おいしいものばかりが、お部屋をフワフワしていて、うらやましいかぎりです。
白子(しらす) 生まれてまもないころのイワシ、アユ、ウナギなどの呼名
私なら、ショーユとワサビを用意して、酒の相手になってもらいます。
日本には、昔から「間引き」文化がありまして、自然に中絶大国になっております。
鎌倉の長谷寺には、無数の水子地蔵が、サクラ、ハナモモ、サルスベリ等、四季の花の香に包まれています。合掌。
「あなたの子よ」
とささやかれたことは数回ありましたが、その後「息子(娘)デス」とあらわれてこないところをみると、やはり闇の中に消えてしまったのでしょう。
それで、こけし(子消し)を飾っております。合掌。
それでも、背後霊がおぶさってきて、たまに、肩から背中が重くなることがありますから、酒の相手をさせています。
他人から見れば、ひとりでブツブツいっているとしか思わないでしょうけど。合掌。
「源氏物語」の「葵」 。
六条御息所(みやすどころ)が、生霊になって、葵の上を殺します。
死霊より、生霊のほうがコワイゾ。合掌。
51、獣姦
「獣姦」と聞くとユーモラスなものを感じて、ついつい興味を持ってしまう22歳の大学生です。ただ、私は女ですが、面白いと思っているのは男性が獣とセックスをするという話です(女性が馬に犯されるとかではなくて)。私が聞いたところによると、人間の膣にとても近い生殖器を持つ生き物として、エイがいるそうです。浮世絵にもエイを犯す漁師の絵があるらしいですね。男性って、そんなに我慢できなくなることがあるんだなあと、クスクス笑ってしまいます。芳野先生の周りで、過去に獣としてしまった方はいらっしゃいますか? またそれはどんな生き物でしたか? してみた結果、具合はよかったのでしょうか。(大学生/千夏)
私の近所に、
「あいつは、女よりニワトリのほうが好きだ」
というウワサの男がいるにはいたのですが、ニワトリとイタシテいるところを見たわけではないので......。
これこそホントーの鶏姦。
「あたしだってニワトリよ、はめてみる」
って顔見知りのオカアがにこにこしてお尻をもじもじさせた(※註1)。
「エイ」といえば、開高健の『オーパ、オーパ!!』に、
「人間が動物といたすのは昔からである。世界中どこでもやってきたことである。アラブのあたりでは長い旅に出る男はいまだに羊を一匹お伴につれていく習慣があると聞く。スウェーデンの釣具会社の重役は、紳士だけれど、エイとやったことがあるとのことだった。人間の女よりよっぽどいい味だというてた。(後略)」
......ということデス。
女よりよっぽど味がいいって......。
52、四季
地球温暖化のせいでしょうか、この数年、日本の四季がピリッと感じられなくなってきましたね。春、夏、秋、冬。以前はもう少しその境目がはっきりしていて、四季折々の魅力を感じられたように思います。ちなみに私は、夏が好きです。女性が薄着になって目の保養ができるのと、夏生まれだからです。芳野先生は、四季のうちでどの季節がお好きですか?(サービス業/E・H)
私、気温が25度以上になるとダメでして......
30度以上になると死にそう。
20度だとすがすがしい。
10度以下になると少しサムイかな、と思う。
一年中ランニング(冬は半袖)とステテコで、万年床(ベッド)にゴロ寝(冬は夏掛け一枚)している生活でして......。
ですから、15度から20度の間が、私の適温ということになります。
ひんやりした冷たい風が好きなので、冬がいいかと申しますと、そうはいかない。
暖房がアツクテアツクテ、バスも電車ものるのがいやだし、スーパーやお店にも入れるものじゃない。
お店に入って、死にそうで冷酒を飲んでいる。
四季は私に関係ありません。
20度の日が、私の最高の季節デス。
とはいうものの、四季それぞれの御婦人方のファッションとか、雲、風、月、花と、四季の風情には感じいっております。ハイ。
(続く)
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