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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版
羞恥の教室 第三部
第十一章 歪んでゆく世界 【5】
著者= 小林電人
現実と妄想が欲望のもとに交錯する第3部!
物語が収束するクライマックスへ!
第十一章 歪んでゆく世界
V アポクリファ 5
「いやーっ」
講堂内のスクリーンに大映しになった藤井のペニスを見た女生徒たちが悲鳴を上げる。初めて見る勃起した男性器は、あまりにも衝撃的だった。女生徒のおしおきを見て、男子生徒や男性教師がズボンの前を膨らませている光景は見慣れていたが、あの中にはこんなグロテスクなものが息づいていたとは......。
そして自分の恋人が無惨な責めを受けているというのに、それを見て興奮しているという藤井に非難の声が上がる。
「ひどいわ、藤井先生。高橋さんがあんな目にあってるのに......」
「まるでケダモノよ。藤井先生だけは他の先生と違うと思っていたのに」
そして藤井のその状況を知ったしのぶも羞恥に悶える。愛する男の前で、恥ずかしい責めを受け、そして快感に耐えきれなくなってしまっている姿を見られるのは耐えられない。
「いや、先生、見ないで。しのぶのこんな姿見ないで下さい」
しかし、藤井は周囲のそんな反応も聞こえていなかった。ただ、生き物のようにアナルスティックをくわえ込みヒクヒクと震えるしのぶの妖しい窄まりしか目に入らない。
「しのぶ、しのぶ......」
藤井は何かに憑かれたように、少女の名前を繰り返し呟いていた。
「なんだ、これは......」
藤井は呻いた。何が起きているのか、全く理解ができなかった。それはあまりにも不条理な出来事だった。
これは悪夢か、と藤井は思う。あの混浴温泉の帰り道からずっと悪夢が続いているのかもしれない。いや、そもそもナルからのメールが届いたあの時からの出来事が全て夢なのかという気すらしている。
しかし、これはまぎれもなく現実なのだ。自分が書いた覚えのない小説が、勝手に自分のサイト上で更新されている。そんなことはありえるはずがない。
それでも、何度見ても、そこには「羞恥学園」の続きが掲載されているのだ。
藤井は混乱する頭を抱えながらも、必死に状況を整理しようと考える。突然自分たちの身に降りかかったトラブルの後、それどころではなくなってしまった藤井は、更新停止のお知らせをアップし、それから一切、サイト「羞恥学園新聞」にはアクセスしていないはずだった。もちろん小説の続きも書いてはいない。それなのに、なぜかネット上のサイト「羞恥学園新聞」には、藤井が書いてもいない小説の続きが更新されている。
しかも、小説の中には名字だけとはいえ「藤井」という名のキャラクターが登場しているのだ。忍をモデルにした少女「しのぶ」と禁断の関係を持っていた教師として......。
まず自分が無意識に小説を書いて、記憶にないままに更新したのでは、と藤井は考えた。だが、それはありえなかった。藤井のパソコンには、小説を書いた形跡はなかったし、サイトに残っている更新履歴を見ると、藤井が自宅にいなかった時刻に更新されていたことが判明した。
となると、誰かがサイト「羞恥学園新聞」をハッキングして、S学園長=藤井になりすまして小説の続きを勝手に更新したとしか考えられない。しかし、誰が何のためにそんな手の込んだことをしたのか。どうやってサイトの管理パスワードを知ったのか、全くわからない。
だが、藤井は直感的にこれが自分と忍を陥れようとしている者たちの仕業なのだと思った。それ以外に考えられない。
杉村東女子高の生徒と教職員全員に卑猥な写メールを送りつけ、藤井が撮影した忍の痴態もばらまいて脅迫し、さらには同僚の教師・谷口ゆりを凌辱した男たちだ。
その正体は全くわからない。しかし、奴らは誰にも知られるはずのない藤井と忍のプライバシーまで把握していた。漏れるはずのない二人の秘密の画像まで入手し、そして藤井の個人サイトまでもハッキングしてしまった。
奴らには何もかもが筒抜けなのか......。藤井は得体の知れない恐怖に震え上がる。隠しておきたい情報を知られているということが、どれほど恐ろしいことなのかを思い知る。
だとすれば、この事も奴らには知られているのだろうか......。藤井は部屋の奥に目を向ける。ベッドの上で静かに寝息を立てている女体。それは谷口ゆりだった。
相談を口実にゆりは押しかけるようにして積極的に藤井に迫り、そして二人は結ばれてしまった。凌辱されて傷ついているゆりを拒否することは藤井には出来なかったし、そして忍の件で不安定になっていた気持ちを癒したい欲望にもあらがえなかった。
まだ青い果実のような忍の初々しい肉体とは違った、成熟した大人の女の肉体は、甘く柔らかく藤井を包み込んだ。
そういえば久しぶりの女性器への挿入だった。処女のままで肛門を調教するという悪戯心のために、忍とはアナルセックスしかしていなかったのだ。アナルマニアである藤井だが、やはり膣の感触は肛門とはまた違って、素晴らしい快感だった。
最初はゆりに押し切られるような形で抱いてしまった藤井だったが、結局はその肉体に溺れた。しっとりと吸い付いてくるようなゆりの白い肌は絶品だった。
そして何よりも藤井を喜ばせたのは、ゆりもまたアナルが感じる女だったのだ。
ゆりの肉裂に舌を這わせていた時、拒否されるのは覚悟の上で、窄まりにまで舐める範囲を広げてみたのだ。ゆりの菊花は、色素沈着も型くずれもない可憐な佇まいを見せていて、アナルマニアの藤井には見逃すことなど到底できなかったのだ。ゆっくりと舌をその部分に近づけていくと、ゆりは切なそうな声を上げた。
「ああ、そんなところ、ああ......」
拒否されると思いつつも、もう止められない藤井は舌を窄まりへと這わせた。
「ああっ、あんっ、そこは、恥ずかしいっ、でも、あっ、だめっ、気持ちいいっ」
排泄器官を舐められるという羞恥に身悶えしながらも、ゆりは明らかに感じていた。
手応えを感じた藤井はさらに舌を動かす。皺の一本一本をなぞるように。そして先端をドリルのように窄まりの中心へねじ込む。
「あっ、ああああっ!」
それは嫌悪の悲鳴ではなかった。甘い快楽の声だった。藤井は夢中でゆりの菊花を舌で愛した。
「ああ......、こんな恥ずかしいところが、こんなに気持ちいいなんて......。初めてです、藤井先生......」
全ての行為が終わった後、ゆりはトロンとした表情で藤井に甘えた声でそう言った。男たちに凌辱された時に肛門を徹底的に嬲られたことまでは藤井には話していない。そんな恥ずかしいことは言えるはずもなかった。
本当は男たちの連日にわたる調教によって、半ば強制的に肛門の快楽に目覚めさせられてしまったのだ。しかし、藤井はゆりが先天的に肛門が感じる女だったと思ったらしい。
「ふふふ、谷口先生もここが好きな女性だったとはね、びっくりしたよ。実は僕も女の人のここを愛してあげるのが大好きなんだ」
そう言ってゆりの窄まりを指先で軽く撫でた。
「あ、あん......。でも、恥ずかしいです」
「恥ずかしいことないよ。ここは女性にとって立派な性感帯なんだよ、谷口先生」
「いや。二人でいる時は、ゆりって呼んで下さい」
ゆりの瞳は、あまりに甘美な誘惑だった。その時、藤井の脳裏から忍のことは完全に消え失せていた。
そうして、藤井とゆりの関係は始まった。教師同士の交際はおおっぴらに出来るものではない。二人は時間差をつけて学校を出ると、藤井の自宅のある駅で待ち合わせた。そして藤井の部屋で甘い時間を過ごすのだ。
いや、藤井は忍のことを忘れたわけではなかった。忍は依然として藤井にとって究極の理想の対象であった。しかしあれ以来、忍は藤井を避け続けている。藤井には何の打つ手もなかった。これ以上、忍に近づくことは、余計に彼女を傷つけることになるのではないか、自分が身を引けば、謎の男たちも忍に手を出すことはないのではないか。
そんな自分に都合のいい解釈を藤井は信じ込もうとしていたのだ。
学校で見かける忍は、相変わらず重たい表情をしているが、それでもできるだけ普通に振る舞おうとしているようにも見えた。
忍は、自分との関係を含めて、何もかもを忘れて吹っ切れようとしているところなのだと藤井は勝手に思いこむ。男たちによって、忍がさらに追い詰められているという可能性もあることは考えないようにした。
それでいて新しい女との肉欲に溺れているなんて卑怯極まりないということは自分でもよくわかっている。その罪悪感が、藤井をさらにゆりとの関係に沈めさせた。
だから藤井は、忍をモデルにした少女が登場する「羞恥学園新聞」からも目を逸らしていた。もうずっと放置していたし、いずれはサイト自体を削除してしまおうと考えていた。
しかし、一通の不可解なメールが藤井の元へ届けられたのだ。それはサイト「羞恥学園新聞」に掲載されているS学園長のメールアドレスへ送られたもので、そうしたメールは藤井のメインアドレスへと転送されるように設定されていたのだ。
「S学園長様。最近の展開、たまりませんね。大好きなしのぶちゃんと景子先生の二人が同時に公開アナル公開肛門性感テストを受けるなど、まさに待ち望んでいたシチュエーションです! 二人を徹底的に辱めて下さることを期待しています。これからも頑張って下さい」
というファンレターだった。
しのぶと景子が公開アナル公開肛門性感テスト? 藤井はそんな展開を書いた覚えは全くなかった。いったいどういうことだ? と久しぶりに「羞恥学園新聞」へアクセスして、腰を抜かすほどに驚かされたのだ。
自分の知らないうちに、自分が書いているはずの連載小説が進んでいる!
やはり、あの男たちの仕業なのか。とりあえず藤井は急いでサイトの管理ページにログインしようとする。管理者パスワードを打ち込む。しかし、「パスワードが違います」とのメッセージが帰ってきた。謎のハッカーはパスワードを勝手に変えてしまったのだろう。自分のサイトなのに、ハッカーにはアクセスできて自分にはアクセスできないという状況になってしまったのだ。
しかしどうやら登録しておいたメールアドレスは活きているようだ。藤井は急いで「パスワードを忘れてしまった時」のページにアクセスして、新しいパスワードが登録してあるメールアドレスへ届くように手続きする。
しばらくしてメールが届いた。見ると、現在のパスワードが「Sinobu&Fujii」であることがわかった。やはり奴らの仕業だったんだ。いったい奴等は自分たちの情報の何をどれだけ知っているというのか。
とにかく危険なものは全て排除しておいた方がいい。藤井は再度「羞恥学園新聞」のサイトにアクセスすると、データの全てを削除した。3年間も運営し、それなりの人気があったサイトを突然削除してしまうのは残念ではあったが、状況はそれどころではない。
藤井がこっそりと隠れて運営していた、こんなサイトまで、奴らにバレてしまっているのだ。今頃慌てて閉鎖しても無駄かもしれないが、そのままネット上に残しておく気にはなれなかった。
夜中にそんな作業をしていると、ベッドの方で目が覚めたゆりが声をかけてきた。
「何してるんですか? 藤井さん」
「あ、ゆり。おこしちゃったか、ごめん。ちょっと思い出した調べ物をね......。いいから、寝ていてくれよ」
「ん......。はーい」
半分寝ぼけていたようなゆりは大人しく布団をかぶった。しかし布団の中でゆりはつぶやいていた。
「ごめんなさい......、藤井さん」
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羞恥の教室 第三部
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現実と妄想が欲望のもとに交錯する第3部!
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第十一章 歪んでゆく世界
V アポクリファ 5
「いやーっ」
講堂内のスクリーンに大映しになった藤井のペニスを見た女生徒たちが悲鳴を上げる。初めて見る勃起した男性器は、あまりにも衝撃的だった。女生徒のおしおきを見て、男子生徒や男性教師がズボンの前を膨らませている光景は見慣れていたが、あの中にはこんなグロテスクなものが息づいていたとは......。
そして自分の恋人が無惨な責めを受けているというのに、それを見て興奮しているという藤井に非難の声が上がる。
「ひどいわ、藤井先生。高橋さんがあんな目にあってるのに......」
「まるでケダモノよ。藤井先生だけは他の先生と違うと思っていたのに」
そして藤井のその状況を知ったしのぶも羞恥に悶える。愛する男の前で、恥ずかしい責めを受け、そして快感に耐えきれなくなってしまっている姿を見られるのは耐えられない。
「いや、先生、見ないで。しのぶのこんな姿見ないで下さい」
しかし、藤井は周囲のそんな反応も聞こえていなかった。ただ、生き物のようにアナルスティックをくわえ込みヒクヒクと震えるしのぶの妖しい窄まりしか目に入らない。
「しのぶ、しのぶ......」
藤井は何かに憑かれたように、少女の名前を繰り返し呟いていた。
「なんだ、これは......」
藤井は呻いた。何が起きているのか、全く理解ができなかった。それはあまりにも不条理な出来事だった。
これは悪夢か、と藤井は思う。あの混浴温泉の帰り道からずっと悪夢が続いているのかもしれない。いや、そもそもナルからのメールが届いたあの時からの出来事が全て夢なのかという気すらしている。
しかし、これはまぎれもなく現実なのだ。自分が書いた覚えのない小説が、勝手に自分のサイト上で更新されている。そんなことはありえるはずがない。
それでも、何度見ても、そこには「羞恥学園」の続きが掲載されているのだ。
藤井は混乱する頭を抱えながらも、必死に状況を整理しようと考える。突然自分たちの身に降りかかったトラブルの後、それどころではなくなってしまった藤井は、更新停止のお知らせをアップし、それから一切、サイト「羞恥学園新聞」にはアクセスしていないはずだった。もちろん小説の続きも書いてはいない。それなのに、なぜかネット上のサイト「羞恥学園新聞」には、藤井が書いてもいない小説の続きが更新されている。
しかも、小説の中には名字だけとはいえ「藤井」という名のキャラクターが登場しているのだ。忍をモデルにした少女「しのぶ」と禁断の関係を持っていた教師として......。
まず自分が無意識に小説を書いて、記憶にないままに更新したのでは、と藤井は考えた。だが、それはありえなかった。藤井のパソコンには、小説を書いた形跡はなかったし、サイトに残っている更新履歴を見ると、藤井が自宅にいなかった時刻に更新されていたことが判明した。
となると、誰かがサイト「羞恥学園新聞」をハッキングして、S学園長=藤井になりすまして小説の続きを勝手に更新したとしか考えられない。しかし、誰が何のためにそんな手の込んだことをしたのか。どうやってサイトの管理パスワードを知ったのか、全くわからない。
だが、藤井は直感的にこれが自分と忍を陥れようとしている者たちの仕業なのだと思った。それ以外に考えられない。
杉村東女子高の生徒と教職員全員に卑猥な写メールを送りつけ、藤井が撮影した忍の痴態もばらまいて脅迫し、さらには同僚の教師・谷口ゆりを凌辱した男たちだ。
その正体は全くわからない。しかし、奴らは誰にも知られるはずのない藤井と忍のプライバシーまで把握していた。漏れるはずのない二人の秘密の画像まで入手し、そして藤井の個人サイトまでもハッキングしてしまった。
奴らには何もかもが筒抜けなのか......。藤井は得体の知れない恐怖に震え上がる。隠しておきたい情報を知られているということが、どれほど恐ろしいことなのかを思い知る。
だとすれば、この事も奴らには知られているのだろうか......。藤井は部屋の奥に目を向ける。ベッドの上で静かに寝息を立てている女体。それは谷口ゆりだった。
相談を口実にゆりは押しかけるようにして積極的に藤井に迫り、そして二人は結ばれてしまった。凌辱されて傷ついているゆりを拒否することは藤井には出来なかったし、そして忍の件で不安定になっていた気持ちを癒したい欲望にもあらがえなかった。
まだ青い果実のような忍の初々しい肉体とは違った、成熟した大人の女の肉体は、甘く柔らかく藤井を包み込んだ。
そういえば久しぶりの女性器への挿入だった。処女のままで肛門を調教するという悪戯心のために、忍とはアナルセックスしかしていなかったのだ。アナルマニアである藤井だが、やはり膣の感触は肛門とはまた違って、素晴らしい快感だった。
最初はゆりに押し切られるような形で抱いてしまった藤井だったが、結局はその肉体に溺れた。しっとりと吸い付いてくるようなゆりの白い肌は絶品だった。
そして何よりも藤井を喜ばせたのは、ゆりもまたアナルが感じる女だったのだ。
ゆりの肉裂に舌を這わせていた時、拒否されるのは覚悟の上で、窄まりにまで舐める範囲を広げてみたのだ。ゆりの菊花は、色素沈着も型くずれもない可憐な佇まいを見せていて、アナルマニアの藤井には見逃すことなど到底できなかったのだ。ゆっくりと舌をその部分に近づけていくと、ゆりは切なそうな声を上げた。
「ああ、そんなところ、ああ......」
拒否されると思いつつも、もう止められない藤井は舌を窄まりへと這わせた。
「ああっ、あんっ、そこは、恥ずかしいっ、でも、あっ、だめっ、気持ちいいっ」
排泄器官を舐められるという羞恥に身悶えしながらも、ゆりは明らかに感じていた。
手応えを感じた藤井はさらに舌を動かす。皺の一本一本をなぞるように。そして先端をドリルのように窄まりの中心へねじ込む。
「あっ、ああああっ!」
それは嫌悪の悲鳴ではなかった。甘い快楽の声だった。藤井は夢中でゆりの菊花を舌で愛した。
「ああ......、こんな恥ずかしいところが、こんなに気持ちいいなんて......。初めてです、藤井先生......」
全ての行為が終わった後、ゆりはトロンとした表情で藤井に甘えた声でそう言った。男たちに凌辱された時に肛門を徹底的に嬲られたことまでは藤井には話していない。そんな恥ずかしいことは言えるはずもなかった。
本当は男たちの連日にわたる調教によって、半ば強制的に肛門の快楽に目覚めさせられてしまったのだ。しかし、藤井はゆりが先天的に肛門が感じる女だったと思ったらしい。
「ふふふ、谷口先生もここが好きな女性だったとはね、びっくりしたよ。実は僕も女の人のここを愛してあげるのが大好きなんだ」
そう言ってゆりの窄まりを指先で軽く撫でた。
「あ、あん......。でも、恥ずかしいです」
「恥ずかしいことないよ。ここは女性にとって立派な性感帯なんだよ、谷口先生」
「いや。二人でいる時は、ゆりって呼んで下さい」
ゆりの瞳は、あまりに甘美な誘惑だった。その時、藤井の脳裏から忍のことは完全に消え失せていた。
そうして、藤井とゆりの関係は始まった。教師同士の交際はおおっぴらに出来るものではない。二人は時間差をつけて学校を出ると、藤井の自宅のある駅で待ち合わせた。そして藤井の部屋で甘い時間を過ごすのだ。
いや、藤井は忍のことを忘れたわけではなかった。忍は依然として藤井にとって究極の理想の対象であった。しかしあれ以来、忍は藤井を避け続けている。藤井には何の打つ手もなかった。これ以上、忍に近づくことは、余計に彼女を傷つけることになるのではないか、自分が身を引けば、謎の男たちも忍に手を出すことはないのではないか。
そんな自分に都合のいい解釈を藤井は信じ込もうとしていたのだ。
学校で見かける忍は、相変わらず重たい表情をしているが、それでもできるだけ普通に振る舞おうとしているようにも見えた。
忍は、自分との関係を含めて、何もかもを忘れて吹っ切れようとしているところなのだと藤井は勝手に思いこむ。男たちによって、忍がさらに追い詰められているという可能性もあることは考えないようにした。
それでいて新しい女との肉欲に溺れているなんて卑怯極まりないということは自分でもよくわかっている。その罪悪感が、藤井をさらにゆりとの関係に沈めさせた。
だから藤井は、忍をモデルにした少女が登場する「羞恥学園新聞」からも目を逸らしていた。もうずっと放置していたし、いずれはサイト自体を削除してしまおうと考えていた。
しかし、一通の不可解なメールが藤井の元へ届けられたのだ。それはサイト「羞恥学園新聞」に掲載されているS学園長のメールアドレスへ送られたもので、そうしたメールは藤井のメインアドレスへと転送されるように設定されていたのだ。
「S学園長様。最近の展開、たまりませんね。大好きなしのぶちゃんと景子先生の二人が同時に公開アナル公開肛門性感テストを受けるなど、まさに待ち望んでいたシチュエーションです! 二人を徹底的に辱めて下さることを期待しています。これからも頑張って下さい」
というファンレターだった。
しのぶと景子が公開アナル公開肛門性感テスト? 藤井はそんな展開を書いた覚えは全くなかった。いったいどういうことだ? と久しぶりに「羞恥学園新聞」へアクセスして、腰を抜かすほどに驚かされたのだ。
自分の知らないうちに、自分が書いているはずの連載小説が進んでいる!
やはり、あの男たちの仕業なのか。とりあえず藤井は急いでサイトの管理ページにログインしようとする。管理者パスワードを打ち込む。しかし、「パスワードが違います」とのメッセージが帰ってきた。謎のハッカーはパスワードを勝手に変えてしまったのだろう。自分のサイトなのに、ハッカーにはアクセスできて自分にはアクセスできないという状況になってしまったのだ。
しかしどうやら登録しておいたメールアドレスは活きているようだ。藤井は急いで「パスワードを忘れてしまった時」のページにアクセスして、新しいパスワードが登録してあるメールアドレスへ届くように手続きする。
しばらくしてメールが届いた。見ると、現在のパスワードが「Sinobu&Fujii」であることがわかった。やはり奴らの仕業だったんだ。いったい奴等は自分たちの情報の何をどれだけ知っているというのか。
とにかく危険なものは全て排除しておいた方がいい。藤井は再度「羞恥学園新聞」のサイトにアクセスすると、データの全てを削除した。3年間も運営し、それなりの人気があったサイトを突然削除してしまうのは残念ではあったが、状況はそれどころではない。
藤井がこっそりと隠れて運営していた、こんなサイトまで、奴らにバレてしまっているのだ。今頃慌てて閉鎖しても無駄かもしれないが、そのままネット上に残しておく気にはなれなかった。
夜中にそんな作業をしていると、ベッドの方で目が覚めたゆりが声をかけてきた。
「何してるんですか? 藤井さん」
「あ、ゆり。おこしちゃったか、ごめん。ちょっと思い出した調べ物をね......。いいから、寝ていてくれよ」
「ん......。はーい」
半分寝ぼけていたようなゆりは大人しく布団をかぶった。しかし布団の中でゆりはつぶやいていた。
「ごめんなさい......、藤井さん」
(続く)
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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。 「羞恥の教室」をモチーフにした自主制作DVD最新作「1年S組 仲村忍 セーラー服肛門調教」が完成しました! 藤井と忍のアナル調教の模様を実写で再現しています。購入ご希望の方はhttp://denjin.5.dtiblog.com/blog-entry-136.htmlをご覧下さい。 |