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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版
いよいよ第2部連載開始!
羞恥の教室 第2部
第五章 交錯する少女たちの運命 【5】
著者=小林電人
第1部の登場人物とあらすじはこちら>>
第5章 交錯する少女たちの運命
V 忍 12
「うわぁ......、すごいですね」
ドアを開けて部屋の中に入った瞬間、忍はそこに置かれている様々な器具に目を奪われた。真っ赤な絨毯が敷かれた部屋の中には、鉄棒が組み合わさった奇妙な台や、足がついて馬のような形になっている大きな台などが設置され、天井や壁からはいくつもの鎖がぶら下がっている。そして壁には鞭などの妖しい道具が大量に掛けられている。実物を見るのは初めてだったが、これが性的拷問、すなわちSMプレイに使う道具であることは、忍にはわかっていた。
「怖くなったか?」
入り口で立ちすくんでいる忍に、藤井は声をかけた。
「いいえ、大丈夫です。ちょっと驚いただけです。初めて見たから......」
少し離れた街にある大きなラブホテルの特設SMルームだった。数年前に建てられた綺麗なラブホテルなのだが、1部屋だけ本格的なSM用の設備が整っている。噂ではSMマニアであるホテルのオーナーが自分のプレイのために作った部屋だということだ。藤井は以前、SMクラブのプレイでこの部屋を使ったことがある。その時は、いかにも商売的な演技をするM女にうんざりし、プレイ自体は楽しめたものではなかったが、この部屋の設備には驚嘆した。いつか本当に自分の理想のM女と巡り会えたら、この部屋を使おうと、藤井は夢想していた。そして、今、その夢が実現しようとしているのだ。
「先生......。先にシャワーを浴びてもいいですか?」
「ああ、いいよ。浴びたら着替えてくれ」
いつもならホテルの個室に入った途端に、待ちきれないように抱きついてくる忍だったが、今日はSMルームの異様な雰囲気に圧倒されてしまっているようだった。モノトーンの清楚なワンピース姿の忍は、持参した大きめのバックを持ったまま、部屋の奥にあるバスルームへと向かった。そのバスルームも壁一面がガラス張りになっていて、外のシェードを開ければ中が丸見えになる仕掛けがある。しかし、藤井はあえてシェードを上げない。楽しみは後にとっておきたいからだ。しばらくして、シャワーを浴びるお湯の音が聞こえる。シャワーの水流を肌に受けている少女の美しい肢体を想像しながら、藤井は準備を進める。バッグの中から様々な道具を取り出す。拘束具、ローター、アナルバイブ、そしてガラス製の浣腸器。今日は忍に初めての浣腸をする記念すべき日なのだ。準備をしながらも藤井は心のときめきを押さえられない。既にペニスは硬直している。
ここ数日、藤井の勤務する杉村東女子高は蜂の巣をつついたような騒ぎになっていた。学校中の生徒と教職員のほとんど全員の携帯電話に、卑猥な画像を添付したメールが送られるという事件があったのだ。それは全裸の女性が大きく股を広げているという写真だった。それは豊かな乳房を持った美しい肉体ではあったが、性器までが丸出しになっているそのポーズは、決して芸術と言えるようなものではなく、ひたすら生々しく淫猥であった。確かに胸は大きいのだが、体全体にはどこか未成熟な印象があり、その女性がまだ若いことが想像された。もしかしたら、在校生のものなのかもしれない。
しかし、誰が何のためにこんなことをしたのか、教師たちにも、そして生徒たちにも全く見当がつかなかった。まず、教職員と生徒たちの携帯電話のアドレスが、その犯人に知られているということが問題だった。緊急連絡用として、学校側ではアドレスのリストを制作していたが、それは絶対に外部の人間の目には触れないように注意を払って管理していた。いったいどこから流出してしまったのか。そしてこれは内部の人間の犯行なのか。あるいは学校に対して恨みを持つものの犯行なのか。
こんな事件があったことが世間に知れると大騒ぎになってしまうだろう。学校では、この事件のことが外部に漏れないように生徒にも箝口令を敷いた。ここ数日、藤井もその対応に追われ、ロクに眠る暇もないほどだった。しかし、どんなに隠してもいつかは噂として広がっていくだろうなと藤井は思っていた。この高度情報化社会では、完璧な秘密保持など出来るはずもないのだ。
そんなドタバタがあったため、今日の調教も延期することも考えたのだが、藤井も、そして忍も我慢することなどできなかった。もう欲望が限界にまで達しているのだ。
「着替えました......」
声がして振り向くと、そこにはセーラー服姿の忍がいた。
杉村東女子高の制服ではない。クラシカルなデザインの半袖の夏服だった。スカートも今の流行とは違って長め。もともとどこか古風な印象がある忍がそんなセーラー服を着ると、本当に昭和の女学生といった感じに見える。忍は少し恥ずかしそうに笑った。
「なんか変な感じです。似合いますか?」
「いいよ。すごく可愛いぞ、忍」
以前、藤井がマニア系のショップで新品を入手したとある名門女子校の制服だった。なんとなく欲しくなって買ってみたものの、服や下着に対してのフェティシズムが薄い藤井は、購入後は結局一度も封を開けなかった。今日のために戸棚の奥から引っ張り出して、事前に彼女に渡していたのだ。
学校の外で忍と会う時は、いつも私服だったので、制服姿の彼女を責めたことはなかった。一度、セーラー服姿の本当の女子校生をで調教をしてみたいというのが藤井の夢のひとつだったのだが、ようやくかなえられたわけだ。ただし、自分が勤務する女子高の制服をそのまま使わないところは、藤井の最後のモラルだったとも言える。
清楚なセーラー服の少女が、こんな淫らな拷問部屋の中にいる。その光景だけでも、藤井を十分に興奮させた。喉がカラカラになる。
「おれもシャワーを浴びてくる」
自分を少し落ち着かせる意味もあって、藤井は自分もシャワーを浴びた。体を洗っている間も、ずっとペニスは天を向いたまま、固く熱く勃起していた。
それは真っ赤な鉄製のパイプを組み合わせた奇妙な椅子だった。腰や背中にあたる部分にはクッションが備えられているが、下のところが二つに割れていて、全体的には「Y」の字を逆さにしたような形状になっている。背の部分と足が乗る部分が斜めに跳ね上がり、横から見ると「V」状態だ。そのため、これに座ると腰が上を向く格好になる。
セーラー服姿の忍は、この拘束椅子に座らせられていた。そして藤井は忍の両手両脚を、この椅子から伸びている鎖の先の手枷足枷に固定していく。両腕は伸ばして揃えた状態で頭の上で拘束。そして両脚は大きく開いた状態で固定。忍は逆さ「Y」の状態で拘束されてしまった。今はスカートで隠されてはいるものの、両脚を思い切り左右に開いている格好は恥ずかしく心許ない。
「さぁ、脚を上げてもらおうか」
そう言いながら藤井はその拘束椅子の近くの壁にあるスイッチを押した。とたんにモーターの低い唸り声と、ガラガラと鉄製の鎖が巻き取られる音がした。
「あっ、何?」
広げられていた両足首につながれた鎖が天井へ向かって巻き取られていくのだ。当然、忍の両脚も天井に向かって高く上げられていく。
「あっ、あっ」
たちまち忍は両脚を大きく開いたまま高々と吊られるという姿になってしまった。スカートもめくれあがり、白いショーツに包まれた股間が丸出しになる。椅子の角度のため、腰を前に突き出した状態だ。つまり、これでショーツを取られたら、前後の秘花はこれでもかといわんばかりに露出されるという恥ずかしいポーズなのである。
「さぁ、もう忍は何の抵抗も出来なくなったよ。先生がどんなことをしようと、忍はなすがままなんだ」
藤井は、丸出しになっているショーツの上から、クリトリスがあるであろう位置を指でなぞった。
「あんっ」
可愛い声で忍が反応する。緊張と興奮で忍の肉体はいつも以上に敏感になっていた。こんなおぞましい器具で、恥ずかしい格好に拘束されてしまった、その事実が忍のマゾヒスティックな官能を刺激した。
「ふふ、もう濡らしてるのか。本当にいやらしい子だな、忍は」
藤井の指先は布越しに湿り気を感じ取る。忍は、拘束されただけで濡れていたのだ。
「ち、ちがいます。そんなの嘘です」
そう言いながらも、自分の体の奥から熱いものが次から次へとわき出てくるのを忍は自覚していた。こんなことだけでも激しく興奮してしまう自分が恥ずかしかった。
そんな状態だから、藤井が布地越しにクリトリスを刺激してくると、一気に火がついてしまう。自分でも信じられないほどの快感が股間から脳天までを突き抜けた。とめどもなく蜜があふれ、ショーツを濡らす。そして濡れた布地は透けて、忍の恥ずかしい肉唇の形をくっきりと浮かび上がらせる。
「すごいな。もうこんなにショーツがぐっしょりになってしまったぞ。まんこが透けて丸見えだぞ」
「ああん、だってぇ」
「もう邪魔なものは、さっさと取ってしまおうな」
藤井はハサミでショーツの左右を切り、一枚の布きれと化したそれを剥ぎ取った。
「いやぁっ」
思わず忍が叫ぶ。天井に向けて左右に大きく脚を開いた状態で吊られているのだ。当然のことながら、股間はぱっくりと開いてしまう。既に蜜を吐き散らしてぐっしょりと濡れた淫裂、そして垂れてきた蜜にまみれた菊花が、藤井の目の前にさらけ出された。何度見ても飽きるどころか、より強く惹かれてしまう魅惑的な光景だ。そして忍も、何度見られても慣れることなく恥ずかしさを感じていた。その恥ずかしさは興奮と快感を呼び起こす。藤井に見られていると思うだけで、その部分は熱く燃え上がりだらだらと蜜を垂れ流してしまうのだ。
藤井はいつものように忍の可憐な淫裂を指で押し開き、露になった桃色の肉壁を眺める。豊潤な蜜を称えた粘膜の悩ましさに、うっとりする。そこに口づけしたくなる衝動に駆られる。
しかし、今日の目的はそこではない。その下で恥ずかしげにヒクヒクと震えている菊花をじっくりと調教する予定なのだ。
「さあ、今日は忍の可愛いお尻の穴に浣腸してあげよう。ここにたっぷりお薬を飲ませてあげるからな」
藤井は忍の肛門にそっと人差し指をあてがう。するとその部分は藤井の指を飲み込もうと柔らかく口を開いた。何週間にもわたる拡張の成果だろう。藤井はほんの少しだけ、指先を潜り込ませた。心地よい締め付けを感じる。
「はふぅっ」
そして忍もまた性感帯として開花した肛門を刺激されて痺れるような快感を味わっていた。
それから藤井は、たっぷりのワセリンを忍の肛門へ塗り込み、指やアナルスティックを挿入した。拡張の復習といったところだ。それらを挿入される度に、忍は全身がとろけるような快感に襲われていた。
十分に肛門が解きほぐれたことを確認すると、藤井は用意しておいた洗面器を拘束台の下へと置いた。洗面器にはグリセリン溶液をぬるま湯で薄めたものが、なみなみと満たされていた。そしてガラス製浣腸器を取り出す。シリンダー式の200ミリリットル用。SM雑誌のグラビアやSMビデオでおなじみのクラシカルなものだ。
あられもない姿で拘束されている忍の顔の前に、その浣腸器を見せつける。忍は一瞬怯えたような表情を見せた。
「さぁ、いよいよこいつでお前のお尻の穴に浣腸してやるぞ。覚悟はいいな?」
「本当に、するんですね......。ああ、もう許してはもらえないんですね。怖いです。浣腸なんて、恐ろしいことをされてしまうなんて......」
それが本心から出た言葉なのか、藤井を喜ばすための言葉なのか、それとも自分の興奮を高めるための言葉なのか、忍は自分でもよくわからなかった。
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「うわぁ......、すごいですね」
ドアを開けて部屋の中に入った瞬間、忍はそこに置かれている様々な器具に目を奪われた。真っ赤な絨毯が敷かれた部屋の中には、鉄棒が組み合わさった奇妙な台や、足がついて馬のような形になっている大きな台などが設置され、天井や壁からはいくつもの鎖がぶら下がっている。そして壁には鞭などの妖しい道具が大量に掛けられている。実物を見るのは初めてだったが、これが性的拷問、すなわちSMプレイに使う道具であることは、忍にはわかっていた。
「怖くなったか?」
入り口で立ちすくんでいる忍に、藤井は声をかけた。
「いいえ、大丈夫です。ちょっと驚いただけです。初めて見たから......」
少し離れた街にある大きなラブホテルの特設SMルームだった。数年前に建てられた綺麗なラブホテルなのだが、1部屋だけ本格的なSM用の設備が整っている。噂ではSMマニアであるホテルのオーナーが自分のプレイのために作った部屋だということだ。藤井は以前、SMクラブのプレイでこの部屋を使ったことがある。その時は、いかにも商売的な演技をするM女にうんざりし、プレイ自体は楽しめたものではなかったが、この部屋の設備には驚嘆した。いつか本当に自分の理想のM女と巡り会えたら、この部屋を使おうと、藤井は夢想していた。そして、今、その夢が実現しようとしているのだ。
「先生......。先にシャワーを浴びてもいいですか?」
「ああ、いいよ。浴びたら着替えてくれ」
いつもならホテルの個室に入った途端に、待ちきれないように抱きついてくる忍だったが、今日はSMルームの異様な雰囲気に圧倒されてしまっているようだった。モノトーンの清楚なワンピース姿の忍は、持参した大きめのバックを持ったまま、部屋の奥にあるバスルームへと向かった。そのバスルームも壁一面がガラス張りになっていて、外のシェードを開ければ中が丸見えになる仕掛けがある。しかし、藤井はあえてシェードを上げない。楽しみは後にとっておきたいからだ。しばらくして、シャワーを浴びるお湯の音が聞こえる。シャワーの水流を肌に受けている少女の美しい肢体を想像しながら、藤井は準備を進める。バッグの中から様々な道具を取り出す。拘束具、ローター、アナルバイブ、そしてガラス製の浣腸器。今日は忍に初めての浣腸をする記念すべき日なのだ。準備をしながらも藤井は心のときめきを押さえられない。既にペニスは硬直している。
ここ数日、藤井の勤務する杉村東女子高は蜂の巣をつついたような騒ぎになっていた。学校中の生徒と教職員のほとんど全員の携帯電話に、卑猥な画像を添付したメールが送られるという事件があったのだ。それは全裸の女性が大きく股を広げているという写真だった。それは豊かな乳房を持った美しい肉体ではあったが、性器までが丸出しになっているそのポーズは、決して芸術と言えるようなものではなく、ひたすら生々しく淫猥であった。確かに胸は大きいのだが、体全体にはどこか未成熟な印象があり、その女性がまだ若いことが想像された。もしかしたら、在校生のものなのかもしれない。
しかし、誰が何のためにこんなことをしたのか、教師たちにも、そして生徒たちにも全く見当がつかなかった。まず、教職員と生徒たちの携帯電話のアドレスが、その犯人に知られているということが問題だった。緊急連絡用として、学校側ではアドレスのリストを制作していたが、それは絶対に外部の人間の目には触れないように注意を払って管理していた。いったいどこから流出してしまったのか。そしてこれは内部の人間の犯行なのか。あるいは学校に対して恨みを持つものの犯行なのか。
こんな事件があったことが世間に知れると大騒ぎになってしまうだろう。学校では、この事件のことが外部に漏れないように生徒にも箝口令を敷いた。ここ数日、藤井もその対応に追われ、ロクに眠る暇もないほどだった。しかし、どんなに隠してもいつかは噂として広がっていくだろうなと藤井は思っていた。この高度情報化社会では、完璧な秘密保持など出来るはずもないのだ。
そんなドタバタがあったため、今日の調教も延期することも考えたのだが、藤井も、そして忍も我慢することなどできなかった。もう欲望が限界にまで達しているのだ。
「着替えました......」
声がして振り向くと、そこにはセーラー服姿の忍がいた。
杉村東女子高の制服ではない。クラシカルなデザインの半袖の夏服だった。スカートも今の流行とは違って長め。もともとどこか古風な印象がある忍がそんなセーラー服を着ると、本当に昭和の女学生といった感じに見える。忍は少し恥ずかしそうに笑った。
「なんか変な感じです。似合いますか?」
「いいよ。すごく可愛いぞ、忍」
以前、藤井がマニア系のショップで新品を入手したとある名門女子校の制服だった。なんとなく欲しくなって買ってみたものの、服や下着に対してのフェティシズムが薄い藤井は、購入後は結局一度も封を開けなかった。今日のために戸棚の奥から引っ張り出して、事前に彼女に渡していたのだ。
学校の外で忍と会う時は、いつも私服だったので、制服姿の彼女を責めたことはなかった。一度、セーラー服姿の本当の女子校生をで調教をしてみたいというのが藤井の夢のひとつだったのだが、ようやくかなえられたわけだ。ただし、自分が勤務する女子高の制服をそのまま使わないところは、藤井の最後のモラルだったとも言える。
清楚なセーラー服の少女が、こんな淫らな拷問部屋の中にいる。その光景だけでも、藤井を十分に興奮させた。喉がカラカラになる。
「おれもシャワーを浴びてくる」
自分を少し落ち着かせる意味もあって、藤井は自分もシャワーを浴びた。体を洗っている間も、ずっとペニスは天を向いたまま、固く熱く勃起していた。
それは真っ赤な鉄製のパイプを組み合わせた奇妙な椅子だった。腰や背中にあたる部分にはクッションが備えられているが、下のところが二つに割れていて、全体的には「Y」の字を逆さにしたような形状になっている。背の部分と足が乗る部分が斜めに跳ね上がり、横から見ると「V」状態だ。そのため、これに座ると腰が上を向く格好になる。
セーラー服姿の忍は、この拘束椅子に座らせられていた。そして藤井は忍の両手両脚を、この椅子から伸びている鎖の先の手枷足枷に固定していく。両腕は伸ばして揃えた状態で頭の上で拘束。そして両脚は大きく開いた状態で固定。忍は逆さ「Y」の状態で拘束されてしまった。今はスカートで隠されてはいるものの、両脚を思い切り左右に開いている格好は恥ずかしく心許ない。
「さぁ、脚を上げてもらおうか」
そう言いながら藤井はその拘束椅子の近くの壁にあるスイッチを押した。とたんにモーターの低い唸り声と、ガラガラと鉄製の鎖が巻き取られる音がした。
「あっ、何?」
広げられていた両足首につながれた鎖が天井へ向かって巻き取られていくのだ。当然、忍の両脚も天井に向かって高く上げられていく。
「あっ、あっ」
たちまち忍は両脚を大きく開いたまま高々と吊られるという姿になってしまった。スカートもめくれあがり、白いショーツに包まれた股間が丸出しになる。椅子の角度のため、腰を前に突き出した状態だ。つまり、これでショーツを取られたら、前後の秘花はこれでもかといわんばかりに露出されるという恥ずかしいポーズなのである。
「さぁ、もう忍は何の抵抗も出来なくなったよ。先生がどんなことをしようと、忍はなすがままなんだ」
藤井は、丸出しになっているショーツの上から、クリトリスがあるであろう位置を指でなぞった。
「あんっ」
可愛い声で忍が反応する。緊張と興奮で忍の肉体はいつも以上に敏感になっていた。こんなおぞましい器具で、恥ずかしい格好に拘束されてしまった、その事実が忍のマゾヒスティックな官能を刺激した。
「ふふ、もう濡らしてるのか。本当にいやらしい子だな、忍は」
藤井の指先は布越しに湿り気を感じ取る。忍は、拘束されただけで濡れていたのだ。
「ち、ちがいます。そんなの嘘です」
そう言いながらも、自分の体の奥から熱いものが次から次へとわき出てくるのを忍は自覚していた。こんなことだけでも激しく興奮してしまう自分が恥ずかしかった。
そんな状態だから、藤井が布地越しにクリトリスを刺激してくると、一気に火がついてしまう。自分でも信じられないほどの快感が股間から脳天までを突き抜けた。とめどもなく蜜があふれ、ショーツを濡らす。そして濡れた布地は透けて、忍の恥ずかしい肉唇の形をくっきりと浮かび上がらせる。
「すごいな。もうこんなにショーツがぐっしょりになってしまったぞ。まんこが透けて丸見えだぞ」
「ああん、だってぇ」
「もう邪魔なものは、さっさと取ってしまおうな」
藤井はハサミでショーツの左右を切り、一枚の布きれと化したそれを剥ぎ取った。
「いやぁっ」
思わず忍が叫ぶ。天井に向けて左右に大きく脚を開いた状態で吊られているのだ。当然のことながら、股間はぱっくりと開いてしまう。既に蜜を吐き散らしてぐっしょりと濡れた淫裂、そして垂れてきた蜜にまみれた菊花が、藤井の目の前にさらけ出された。何度見ても飽きるどころか、より強く惹かれてしまう魅惑的な光景だ。そして忍も、何度見られても慣れることなく恥ずかしさを感じていた。その恥ずかしさは興奮と快感を呼び起こす。藤井に見られていると思うだけで、その部分は熱く燃え上がりだらだらと蜜を垂れ流してしまうのだ。
藤井はいつものように忍の可憐な淫裂を指で押し開き、露になった桃色の肉壁を眺める。豊潤な蜜を称えた粘膜の悩ましさに、うっとりする。そこに口づけしたくなる衝動に駆られる。
しかし、今日の目的はそこではない。その下で恥ずかしげにヒクヒクと震えている菊花をじっくりと調教する予定なのだ。
「さあ、今日は忍の可愛いお尻の穴に浣腸してあげよう。ここにたっぷりお薬を飲ませてあげるからな」
藤井は忍の肛門にそっと人差し指をあてがう。するとその部分は藤井の指を飲み込もうと柔らかく口を開いた。何週間にもわたる拡張の成果だろう。藤井はほんの少しだけ、指先を潜り込ませた。心地よい締め付けを感じる。
「はふぅっ」
そして忍もまた性感帯として開花した肛門を刺激されて痺れるような快感を味わっていた。
それから藤井は、たっぷりのワセリンを忍の肛門へ塗り込み、指やアナルスティックを挿入した。拡張の復習といったところだ。それらを挿入される度に、忍は全身がとろけるような快感に襲われていた。
十分に肛門が解きほぐれたことを確認すると、藤井は用意しておいた洗面器を拘束台の下へと置いた。洗面器にはグリセリン溶液をぬるま湯で薄めたものが、なみなみと満たされていた。そしてガラス製浣腸器を取り出す。シリンダー式の200ミリリットル用。SM雑誌のグラビアやSMビデオでおなじみのクラシカルなものだ。
あられもない姿で拘束されている忍の顔の前に、その浣腸器を見せつける。忍は一瞬怯えたような表情を見せた。
「さぁ、いよいよこいつでお前のお尻の穴に浣腸してやるぞ。覚悟はいいな?」
「本当に、するんですね......。ああ、もう許してはもらえないんですね。怖いです。浣腸なんて、恐ろしいことをされてしまうなんて......」
それが本心から出た言葉なのか、藤井を喜ばすための言葉なのか、それとも自分の興奮を高めるための言葉なのか、忍は自分でもよくわからなかった。
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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。ひたすら羞恥責め、アナル責めを好み、70年代永井豪エッチ漫画の世界を愛する。これまでの監督作品として「1年S組 高橋真弓のおしおき」「同2」「穴牝奴〜町内会人妻肛虐倶楽部 」がある。以前、永井漫画をモチーフにした小説をネットに発表したことはあるが、オリジナルは本作が初めて。 |