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小林電人、書き下ろし官能羞恥小説の決定版 交錯する物語が加速する!
羞恥の教室 第2部
第七章 忍び寄る悪魔の足音 【5】
著者=小林電人
第1部の登場人物とあらすじはこちら>>
第七章 忍び寄る悪魔の足音
\x87X 絵里香 4
「ああーっ! だめぇ、また、またイッちゃう! もう、もう許して下さいっ!」
絵里香は絶叫した。汗まみれになった肉体が激しく仰け反った。もう何が何だかわからくなっていた。この責めが始まってから、何回イカされたのだろう。5回を超えた頃から、もう意識が朦朧としてしまい、数えられなくなった。たぶん......10回は超えているはずだ。
絵里香は肘掛け椅子の上に縛り付けられていた。全裸で両脚をM字型に開かれているため、何もかもがさらけ出された恥ずかしいポーズになっている。そして左右の乳首、クリトリス、膣、肛門にそれぞれビニールテープが貼り付けられ、そこからは細いコードが伸びていた。5カ所の敏感な部分にローターが装着され、その刺激によって絵里香は何度となく絶頂に追いやられているのだ。
その絶叫は凄まじく、完璧な防音設備がなされた木村の部屋でなければ、周囲の住民から警察に通報されていただろう。
5本のコードの先のコントローラーは、絵里香を取り囲むように立つ木村、吉村、高村、そして新也の手に握られている。吉村が両乳首の2つ、木村がクリトリス、高村が膣、そして新也が肛門の担当だ。
「あうっ、あっ、ああーっ、い、イクぅ!」
絵里香はひときわ激しい声を上げて、体を痙攣させ、その瞬間を迎えた。その後、ぐったりと力が抜けて動かなくなったが、5つのローターは、まだ振動を止めていなかった。5つのモーター音が、ジーッジーッと少女の初々しくも豊満な肉体から響いてくる。
「お願い、も、もう、許して下さい。おかしくなっちゃいます......」
息を荒げながら、絵里香は許しを乞うが、木村たちは残酷な笑みを浮かべるばかりだ。
「今ので16回目だろ。あと4回。ああ、本当に20回連続でイクなんてことが可能なんだな」
「いや、もうヤバい感じになってきてないか? これで20回イカせたら、本当に狂っちゃうかもな」
「大丈夫だよ。人間、そう簡単に壊れないもんだぜ」
そんなことを口々に言いながら、彼らはコントローラーで振動に強弱を付けていく。4人がめいめい勝手に操作するため、5カ所の性感帯を襲う刺激は、想像もつかないランダムな強弱がつき、それがさらに絵里香の快感を高めてしまうのだ。
「あっ、あああっ、いやぁ、またっ」
一度絶頂を極めたはずなのに、すぐに強烈な快感が体の奥からわき上がってくる。これだけ連続でイカされ続けると、肉体は火がついたままの状態となり、休む間もなく、すぐに絶頂まで達するようになる。
それから絵里香は、わずかの時間で20回目の絶頂を迎えることとなった。
「ひぃぃぃぃぃっ」
振り絞るような絶叫と共に頭をぶんぶん振り回す。口からは涎が糸を引き、白目を剥いている。あまりにも凄惨な姿だった。
「そら、20回目だ!」
絵里香が20回目の絶頂に達したことを確認すると男たちはローターのスイッチを止め、そして拍手をした。
「すげぇ、すげぇ。絵里香ちゃん、よくやったな」
「いやぁ、本当に20回もイケるもんなんだな。小説の中だけじゃないんだなぁ」
「どうせなら沙織ちゃんみたいに失禁までしてもらいたかったな」
「ばか、そうしたら後片付けが大変だろ」
絵里香は椅子の上でぐったりしたまま動かない。
「あれ、死んじゃったかな?」
高村が力なく頭を垂れていた絵里香の顎を持ち上げて顔を覗き込む。
「大丈夫だ、ちゃんと息してるよ」
「新也君、縄ほどいてあっちのベッドに運んでおいてよ。その後は好きに遊んでいいからさ」
「気を失ったままで犯すのも死姦みたいで興奮するかもよ」
「いやだなぁ、おれ、そこまで変態じゃないですよ」
新也は苦笑いしながら、いそいそと絵里香の肌に食い込むんでいた麻縄をほどいていく。
「ああ、面白かったな。結構、小説通りの反応だったな」
「そういうの、珍しいよな。だいたいSM小説みたいな反応はしてくれないからな。浣腸とかひでぇじゃん。ほら、前にやった女子大生とかさぁ」
「ああ、F短大のあいつね。ちょっと入れただけで『ウンコ出る、ウンコ出る』って大騒ぎして、すぐに出しちゃってな。恥じらいのかけらもなくてがっかりしたよな」
「SM小説だと、浣腸って羞恥の極みみたいな描写してるけど、実際は女って、全然恥ずかしがらねぇからなぁ」
「あれから、そっち方面のプレイは全然興味なくなっちゃったんだよなぁ」
「すごく恥ずかしがりながらも、体が反応しちゃうとか、そういうマゾ女がいたら、浣腸責めだってやってみたいよな」
「ああ、『羞恥学園』のしのぶちゃんみたいな子とかいればな」
「ははは、あれは小説だから」
木村たちは、愛読しているネット連載のSM小説の話をした。今日の絵里香へのプレイも、その小説に出てきた責めを真似てみたのだ。
「しのぶ......。あの小説のヒロインって、しのぶっていうんでしたっけ」
絵里香にかけられた縄をほどき終わった新也が言った。
「そう。なんか最近は景子先生とか沙織ちゃんとかの方が人気高いみたいだけど、やっぱりしのぶちゃん萌えだよ」
「けっこうオタクみたいなこと言うよな、おれたち」
「いや、十分オタクだよ」
新也は、しのぶ、しのぶ、と何回かつぶやいた。脳裏にバイト先のカラオケボックスで見かけた少女の顔が浮かんでいた。あの子も確かしのぶといったはずだ。
「そう言えば、気になる子がいるんですよ。その子も、しのぶっていってたな。いや、本当にあの小説のしのぶとイメージが重なる感じの子で......」
木村が新也の話に反応する。興味深げな表情だ。
「へぇ、気になるって、どういう関係? クラスメートかなんか?」
「いや、バイト先のカラオケボックスで何回か客で来てて、ちょっと可愛いなと思ってただけなんですけど、なんかこいつと同じ学校みたいなんで......」
新也はぐったりしたまま動かない絵里香を指さす。
「ふうん。で、新也君は、その子をどうして欲しいんだ?」
「え? いや、別にただ気になってるだけで、たまたまその子の名前がしのぶっていうらしいって話ですよ」
「嘘つけよ。俺たちに、その子を追い込ませようって思ってるんだろ?」
「それでおこぼれにあずかりたいと」
「いや、そんなつもりじゃ」
新也は慌てて否定する。しかし、そんな考えがなかったかというと嘘になる。
「可愛いのか?」
木村が新也の顔をまっすぐ見て尋ねる。笑顔を浮かべていても、目は決して笑わない。内心を見透かしていそうな木村の目が、新也は苦手だった。まるで蛇に睨まれたカエルになった気分になる。
「可愛いですよ。まぁ、ちょっと地味っぽいんですけどね。真面目そうで......」
「ああ、いいねぇ。真面目で地味な美少女。そんな子を思いきり恥ずかしがらせて、ヒイヒイ言わせてみたいね」
「そういう子なら、浣腸だってやってみたいってもんだよ」
話が、意外な方向へ転がってきた。もしかしたら、あの子を絵里香のように自由にいたぶれるチャンスが巡ってくるかもしれない。新也は胸がどきどきしてきた。
「まぁ、本当に可愛いかどうか、ちょっと見てみたいね。あと、色々調査しないと、ターゲットにはできないからな」
「絵里香ちゃんと同じ学校だっていうから、調べさせればいいじゃん」
「ああ、そうか」
高村が絵里香の頬をピシャリと軽く叩いた。しばらくして、絵里香は意識を取り戻した。
「ん、んん......」
目を開けて、一瞬自分がどこにいるのかわからなかったようで、周囲を見回す。そして男たちの不気味な笑顔が目に入ると、自分の境遇を思い出し、絶望的な表情になる。
「おはよう、絵里香ちゃん。ずいぶん派手なイキっぷりだったね。すごかったよ」
絵里香は目を伏せて、唇を噛んだ。
杉村東女子高の在校生で「しのぶ」という名前の生徒は二人いた。2年A組の北岡志乃舞と、1年S組の仲村忍だ。木村たちが、なぜ「しのぶ」という名前の女の子を探せと言い出したのかはわからない。ただ、その子を新しい犠牲者にしようと考えているのだろうということはわかる。
可哀想に、とは思うが自分に拒否権はない。あの男たちに逆らったら、どんな目にあわされるか、考えただけでも恐ろしい。
B組の生徒である絵里香は、休み時間に隣の教室を覗いてみる。1年の時に同じクラスだった子がいたので、聞いてみる。
「ねぇ、北岡さんって、どの人?」
「え? あそこに座ってる子よ。呼ぼうか?」
「いや、いいの。直接の用事じゃないから」
教えてもらった子は、でっぷりと太った、お世辞にも器量のいいとは言えない子だった。たぶん、この子のことではないだろうと思ったが、それでも念のために、放課後にこっそりと彼女の姿をデジタルカメラで隠し撮りした。
それからもう一人の「しのぶ」を探す。1年S組の仲村忍。そのクラスに面識のある子はいなかったので、とりあえず廊下から教室をさりげなく覗いていた。その時、教室から出て行こうとしていた生徒と目があった。
「あっ」
見覚えのある少女だった。あれは確か、前に木村たちの命令でラジコンローターを入れられている時に、廊下でぶつかった子だ。ローターが落ちて、その子に見られてしまった。あわてて「内緒にして下さい」と頼んだが、学校中の噂になっていないか、しばらくは気が気でなかった。
あの時の子だ。絵里香はドキリとした。それは向こうも同じだったようで、絵里香の顔を見て、驚いたような表情を浮かべた。
この子が「しのぶ」に違いない。意味もなく絵里香は直感した。そして、すぐ後に友達らしき少女が「ねぇ、忍」と背後から声をかけたことで、その直感が正しかったことを知った。
一瞬だけ、二人は見つめ合ったが、すぐに絵里香が視線をそらし、そして立ち去った。自分の恥ずかしい秘密を知っている少女に、何か引け目を感じてしまった。いたたまれなくなって絵里香は足早に自分の教室へ戻ろうとした。
「すいません」
背後から声をかけられた。振り向くと、仲村忍だった。何か申し訳なさそうな表情をしていた。
「あの、私、あのことは誰にも言ってないですから。本当です」
やはりこの子は、自分の顔を覚えていたのだ。絵里香は強烈な羞恥に襲われた。
「なんのことかしら?」
「あ、ごめんなさい。でも、あの、ああいうこと、別に悪いことじゃないと思いますし。でも、私、絶対に誰にも言いませんから。失礼します」
少女はぺこりと頭を下げると、あわてて自分の教室へと走って帰っていった。
絵里香は唇を噛んだ。悪いことじゃないって、好きで私があんなことをしていたとでも思ってるの?! 絵里香の心の中に怒りに似た感情がわき上がった。
走り去る少女の背中を、絵里香はにらみつけた。
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\x87X 絵里香 4
「ああーっ! だめぇ、また、またイッちゃう! もう、もう許して下さいっ!」
絵里香は絶叫した。汗まみれになった肉体が激しく仰け反った。もう何が何だかわからくなっていた。この責めが始まってから、何回イカされたのだろう。5回を超えた頃から、もう意識が朦朧としてしまい、数えられなくなった。たぶん......10回は超えているはずだ。
絵里香は肘掛け椅子の上に縛り付けられていた。全裸で両脚をM字型に開かれているため、何もかもがさらけ出された恥ずかしいポーズになっている。そして左右の乳首、クリトリス、膣、肛門にそれぞれビニールテープが貼り付けられ、そこからは細いコードが伸びていた。5カ所の敏感な部分にローターが装着され、その刺激によって絵里香は何度となく絶頂に追いやられているのだ。
その絶叫は凄まじく、完璧な防音設備がなされた木村の部屋でなければ、周囲の住民から警察に通報されていただろう。
5本のコードの先のコントローラーは、絵里香を取り囲むように立つ木村、吉村、高村、そして新也の手に握られている。吉村が両乳首の2つ、木村がクリトリス、高村が膣、そして新也が肛門の担当だ。
「あうっ、あっ、ああーっ、い、イクぅ!」
絵里香はひときわ激しい声を上げて、体を痙攣させ、その瞬間を迎えた。その後、ぐったりと力が抜けて動かなくなったが、5つのローターは、まだ振動を止めていなかった。5つのモーター音が、ジーッジーッと少女の初々しくも豊満な肉体から響いてくる。
「お願い、も、もう、許して下さい。おかしくなっちゃいます......」
息を荒げながら、絵里香は許しを乞うが、木村たちは残酷な笑みを浮かべるばかりだ。
「今ので16回目だろ。あと4回。ああ、本当に20回連続でイクなんてことが可能なんだな」
「いや、もうヤバい感じになってきてないか? これで20回イカせたら、本当に狂っちゃうかもな」
「大丈夫だよ。人間、そう簡単に壊れないもんだぜ」
そんなことを口々に言いながら、彼らはコントローラーで振動に強弱を付けていく。4人がめいめい勝手に操作するため、5カ所の性感帯を襲う刺激は、想像もつかないランダムな強弱がつき、それがさらに絵里香の快感を高めてしまうのだ。
「あっ、あああっ、いやぁ、またっ」
一度絶頂を極めたはずなのに、すぐに強烈な快感が体の奥からわき上がってくる。これだけ連続でイカされ続けると、肉体は火がついたままの状態となり、休む間もなく、すぐに絶頂まで達するようになる。
それから絵里香は、わずかの時間で20回目の絶頂を迎えることとなった。
「ひぃぃぃぃぃっ」
振り絞るような絶叫と共に頭をぶんぶん振り回す。口からは涎が糸を引き、白目を剥いている。あまりにも凄惨な姿だった。
「そら、20回目だ!」
絵里香が20回目の絶頂に達したことを確認すると男たちはローターのスイッチを止め、そして拍手をした。
「すげぇ、すげぇ。絵里香ちゃん、よくやったな」
「いやぁ、本当に20回もイケるもんなんだな。小説の中だけじゃないんだなぁ」
「どうせなら沙織ちゃんみたいに失禁までしてもらいたかったな」
「ばか、そうしたら後片付けが大変だろ」
絵里香は椅子の上でぐったりしたまま動かない。
「あれ、死んじゃったかな?」
高村が力なく頭を垂れていた絵里香の顎を持ち上げて顔を覗き込む。
「大丈夫だ、ちゃんと息してるよ」
「新也君、縄ほどいてあっちのベッドに運んでおいてよ。その後は好きに遊んでいいからさ」
「気を失ったままで犯すのも死姦みたいで興奮するかもよ」
「いやだなぁ、おれ、そこまで変態じゃないですよ」
新也は苦笑いしながら、いそいそと絵里香の肌に食い込むんでいた麻縄をほどいていく。
「ああ、面白かったな。結構、小説通りの反応だったな」
「そういうの、珍しいよな。だいたいSM小説みたいな反応はしてくれないからな。浣腸とかひでぇじゃん。ほら、前にやった女子大生とかさぁ」
「ああ、F短大のあいつね。ちょっと入れただけで『ウンコ出る、ウンコ出る』って大騒ぎして、すぐに出しちゃってな。恥じらいのかけらもなくてがっかりしたよな」
「SM小説だと、浣腸って羞恥の極みみたいな描写してるけど、実際は女って、全然恥ずかしがらねぇからなぁ」
「あれから、そっち方面のプレイは全然興味なくなっちゃったんだよなぁ」
「すごく恥ずかしがりながらも、体が反応しちゃうとか、そういうマゾ女がいたら、浣腸責めだってやってみたいよな」
「ああ、『羞恥学園』のしのぶちゃんみたいな子とかいればな」
「ははは、あれは小説だから」
木村たちは、愛読しているネット連載のSM小説の話をした。今日の絵里香へのプレイも、その小説に出てきた責めを真似てみたのだ。
「しのぶ......。あの小説のヒロインって、しのぶっていうんでしたっけ」
絵里香にかけられた縄をほどき終わった新也が言った。
「そう。なんか最近は景子先生とか沙織ちゃんとかの方が人気高いみたいだけど、やっぱりしのぶちゃん萌えだよ」
「けっこうオタクみたいなこと言うよな、おれたち」
「いや、十分オタクだよ」
新也は、しのぶ、しのぶ、と何回かつぶやいた。脳裏にバイト先のカラオケボックスで見かけた少女の顔が浮かんでいた。あの子も確かしのぶといったはずだ。
「そう言えば、気になる子がいるんですよ。その子も、しのぶっていってたな。いや、本当にあの小説のしのぶとイメージが重なる感じの子で......」
木村が新也の話に反応する。興味深げな表情だ。
「へぇ、気になるって、どういう関係? クラスメートかなんか?」
「いや、バイト先のカラオケボックスで何回か客で来てて、ちょっと可愛いなと思ってただけなんですけど、なんかこいつと同じ学校みたいなんで......」
新也はぐったりしたまま動かない絵里香を指さす。
「ふうん。で、新也君は、その子をどうして欲しいんだ?」
「え? いや、別にただ気になってるだけで、たまたまその子の名前がしのぶっていうらしいって話ですよ」
「嘘つけよ。俺たちに、その子を追い込ませようって思ってるんだろ?」
「それでおこぼれにあずかりたいと」
「いや、そんなつもりじゃ」
新也は慌てて否定する。しかし、そんな考えがなかったかというと嘘になる。
「可愛いのか?」
木村が新也の顔をまっすぐ見て尋ねる。笑顔を浮かべていても、目は決して笑わない。内心を見透かしていそうな木村の目が、新也は苦手だった。まるで蛇に睨まれたカエルになった気分になる。
「可愛いですよ。まぁ、ちょっと地味っぽいんですけどね。真面目そうで......」
「ああ、いいねぇ。真面目で地味な美少女。そんな子を思いきり恥ずかしがらせて、ヒイヒイ言わせてみたいね」
「そういう子なら、浣腸だってやってみたいってもんだよ」
話が、意外な方向へ転がってきた。もしかしたら、あの子を絵里香のように自由にいたぶれるチャンスが巡ってくるかもしれない。新也は胸がどきどきしてきた。
「まぁ、本当に可愛いかどうか、ちょっと見てみたいね。あと、色々調査しないと、ターゲットにはできないからな」
「絵里香ちゃんと同じ学校だっていうから、調べさせればいいじゃん」
「ああ、そうか」
高村が絵里香の頬をピシャリと軽く叩いた。しばらくして、絵里香は意識を取り戻した。
「ん、んん......」
目を開けて、一瞬自分がどこにいるのかわからなかったようで、周囲を見回す。そして男たちの不気味な笑顔が目に入ると、自分の境遇を思い出し、絶望的な表情になる。
「おはよう、絵里香ちゃん。ずいぶん派手なイキっぷりだったね。すごかったよ」
絵里香は目を伏せて、唇を噛んだ。
杉村東女子高の在校生で「しのぶ」という名前の生徒は二人いた。2年A組の北岡志乃舞と、1年S組の仲村忍だ。木村たちが、なぜ「しのぶ」という名前の女の子を探せと言い出したのかはわからない。ただ、その子を新しい犠牲者にしようと考えているのだろうということはわかる。
可哀想に、とは思うが自分に拒否権はない。あの男たちに逆らったら、どんな目にあわされるか、考えただけでも恐ろしい。
B組の生徒である絵里香は、休み時間に隣の教室を覗いてみる。1年の時に同じクラスだった子がいたので、聞いてみる。
「ねぇ、北岡さんって、どの人?」
「え? あそこに座ってる子よ。呼ぼうか?」
「いや、いいの。直接の用事じゃないから」
教えてもらった子は、でっぷりと太った、お世辞にも器量のいいとは言えない子だった。たぶん、この子のことではないだろうと思ったが、それでも念のために、放課後にこっそりと彼女の姿をデジタルカメラで隠し撮りした。
それからもう一人の「しのぶ」を探す。1年S組の仲村忍。そのクラスに面識のある子はいなかったので、とりあえず廊下から教室をさりげなく覗いていた。その時、教室から出て行こうとしていた生徒と目があった。
「あっ」
見覚えのある少女だった。あれは確か、前に木村たちの命令でラジコンローターを入れられている時に、廊下でぶつかった子だ。ローターが落ちて、その子に見られてしまった。あわてて「内緒にして下さい」と頼んだが、学校中の噂になっていないか、しばらくは気が気でなかった。
あの時の子だ。絵里香はドキリとした。それは向こうも同じだったようで、絵里香の顔を見て、驚いたような表情を浮かべた。
この子が「しのぶ」に違いない。意味もなく絵里香は直感した。そして、すぐ後に友達らしき少女が「ねぇ、忍」と背後から声をかけたことで、その直感が正しかったことを知った。
一瞬だけ、二人は見つめ合ったが、すぐに絵里香が視線をそらし、そして立ち去った。自分の恥ずかしい秘密を知っている少女に、何か引け目を感じてしまった。いたたまれなくなって絵里香は足早に自分の教室へ戻ろうとした。
「すいません」
背後から声をかけられた。振り向くと、仲村忍だった。何か申し訳なさそうな表情をしていた。
「あの、私、あのことは誰にも言ってないですから。本当です」
やはりこの子は、自分の顔を覚えていたのだ。絵里香は強烈な羞恥に襲われた。
「なんのことかしら?」
「あ、ごめんなさい。でも、あの、ああいうこと、別に悪いことじゃないと思いますし。でも、私、絶対に誰にも言いませんから。失礼します」
少女はぺこりと頭を下げると、あわてて自分の教室へと走って帰っていった。
絵里香は唇を噛んだ。悪いことじゃないって、好きで私があんなことをしていたとでも思ってるの?! 絵里香の心の中に怒りに似た感情がわき上がった。
走り去る少女の背中を、絵里香はにらみつけた。
(続く)
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著者=小林電人 長年夢見ていた自分の「理想のSMビデオ」を自主制作したことがきっかけで、AV&SM業界のはじっこに首をつっこむことになった都内在住の40代自営業。ひたすら羞恥責め、アナル責めを好み、70年代永井豪エッチ漫画の世界を愛する。これまでの監督作品として「1年S組 高橋真弓のおしおき」「同2」「穴牝奴〜町内会人妻肛虐倶楽部 」がある。以前、永井漫画をモチーフにした小説をネットに発表したことはあるが、オリジナルは本作が初めて。 |