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「エネマ・レイプ 隣室の受浣者」
告白= 逸木登志夫(仮名)

背徳の告白手記『太陽と赤いハイヒール』を寄稿をした逸木登志夫氏が再登場。美貌の肉感熟女に強制浣腸を施し、羞恥快楽の彼方へと連れ去るもう一つのエネマ・レイプ体験とは……。『S&Mスナイパー』1981年9月号に掲載された読者投稿を再編集の上で紹介。浣腸プレイが生んだ情念と愛欲の日々、切なくも哀しい結末へ至るインモラル・ドラマを全四回に分けて掲載しています。
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不敵なやり方

ところで、佐代子は寝る前にトイレに行くのであったが、彼女の隣に私が移って約二カ月がたったある夜のこと、私が缶ビールを買いにアパートの外に出たことがあった。そして戻ってからトイレのボックスに入っていたところ、佐代子の足音が近づいてくるのを聞いた。もうそんな時間かと思っているうちにその足音が前のボックスに入っていく。

私は聞き耳をたてた。するとほどなくして何か紙を破るような音がし、プシュッ、次いでピューという音がした。そして彼女の呻く声に続き、暫くしてどっと排泄する音、水洗を流す音が次々と聞こえてきたのである。

息を殺して彼女が去って行くのを確認した私は、そっとドアを開けて前のボックスに入り直し、汚物入れの蓋を取ってみた。

案の定、そこには今使用されたばかりのイチジク浣腸の殻が2個入っていた。プシュッというのは一度注入した後、抜きとって、まだ薬液が残っているので二つに折りまげて再び注入する音であり、ピューというのは使用ずみの殻のわずかな薬液を流している音であった。

私は以来、ひそかに佐代子を九人目の生贅として考えるようになったのである。

有名なフランスの怪盗、アルセーヌ・ルパンはどんな犯罪を行なうにも綿密な計画、周到な準備、果敢な実行、赫々たる成果をモットーにしたそうであるが、私もそれなりの立案を行ない、計画をたてた。

第一に、思い立った以上は早目に事をなすべきであると考えた。次に実行の場所は部屋の中では子供が邪魔になるため、トイレの中で襲うのが適当である。時間は子供がぐっすり寝込んでいる十一時頃(彼女の就寝時刻)が最適で、必ずトイレに行くからそこを狙うべし。トイレに行ってすぐ戻ってくるのは小水の時だけだ。なかなか戻ってこない場合は中で浣腸しているものと判断してよい。また、B棟の二階は前にも述べたように、A棟と違って昼夜とも滅多に人がこない。二つのトイレの内、彼女が入るのはいつも手前のほうであるし、しかもドアは簡単な内鍵のかかる式のものであるからさりげなく壊しておけばよい。

実行を決意した私は、まず子供にはお菓子と玩具を、また彼女には少し値が張ったが指輪のプレゼントをして喜ばせることから始めた。そして夜になると万一の時を考え、ポケットにイチジク浣腸の容器を忍ばせて静かにエックスデーを待ったのである。

私がついに目的を遂げたのは、6月半ばのむしむしとする夜であった。十一時を少し過ぎた頃、佐代子がトイレに行く足音を聞いた私は、すぐに戻ってこない様子に今こそ決断の時だと直感した。足音を忍ばせ、すばやくトイレに近づく。

呼吸を整えた私は、いきなりさっとドアを開ける。すると白い剥き玉子のようなお尻を出してしゃがみ込んだ佐代子と、その手前にイチジク浣腸が二個(一個はすでに使用されていた)転がっているのが目に入った。佐代子は驚きのあまり声も出せず、ただ慌てて立ち上がろうとする。

私は一気に踏み込むと、中腰でいる佐代子を力一杯抱きしめてトイレの壁に押しつけ、強引にその唇を吸ったのであった。

「ムムン!」と息もできぬ程もだえた彼女は、私の唇が離れるや、ぐらっと身体をふらつかせた。その腰に手を回して後ろにまわった私は、そのまましゃがんで激しく胸のふくらみを揉みしだいた。全くの不意をつかれてうろたえ切った彼女は、「か、かんにんや……」と身体をふるわせながら真っ赤に上気し、泣き出しそうな声を立てた。

しかし、私は「佐代子ちゃん、悪いようにしなへんさかい。な、ええやろ」と口早に言い、そのまま前に強く押し伏せたのである。

タイルに両手をついた形になった彼女を、私はカ一杯おさえた。手早くイチジクの容器を取って嘴管をぬらすと臀裂のくぼみに当てて前にずらせる。

「あーっ、嫌! せんといてえな」

そう叫んでお尻をくねらせる彼女だったが、かまわず嘴管を一気に突き入れ、ぐっと容器を押しつぶした。液が注入された瞬間、小さく身をふるわせた彼女は、「もう注入したしな」という私の声をきくと、観念したのか、ぐったりとなって荒い息をついていた。

私は容器を抜きとり、二つ折りにして残りの液を注入した。ふと気がつくと、ドアは半開きになったままであった。今から考えると人が来ないからとは言いながら、我ながらよくあんな不敵なことが出来たものと感心する。

私は片手でドアを閉め直し、チリ紙でアナルを押さえてやりながら、「時々浣腸してるんやろ? いつも何分くらいこらえてるね?」と尋ねてみた。

彼女は何も言わずこみ上げてくる排泄感を懸命におさえていたが、次第に耐え切れなくなったのか、「もう出そうやし、外へ行って」と、さすがに覗かれるのが辛いのか、トイレから出てくれと哀願した。

私が取り合わないでいると、ついに限界が来て、いてもたってもいられなくなってきたようで「もー、あかん。あかん、かんにんや」と泣き声をあげたのであった。

私はそのまま太腿をかかえてやる。すると彼女はお尻をくねらせつつ排泄し、排便が終わるとどのような心理かほっとしたように小水をほとばしらせたのであった。

私は彼女の後始末をしてやり、そのまま私の部屋に連れ込んだ。熱くしぼったタオルで彼女の全身を拭いてやる。そして暗くした部屋で、「もうこうなったんやさかい、どうなってもかまへんやろ。悪いようにせえへんしな」と、そのまま身体を重ねてしまったのである。

後で聞くと、佐代子はトイレの中でてっきり犯されるものと思ったらしい。ところが浣腸されたのでびっくりしたと言い、「うちなあ、以前からうちとあんたがここで結婚してて、その子が啓子やったらええのに、と思てたんえ」と、こうなったのをむしろ喜ぶような口ぶりで言うのであった。

牧野の言うようにパトロンの老体にあきたらず、内心で私の出方を待っていたのかも知れなかった。

一度こうなってしまうと、人目のないことを幸い、老人がこない間は彼女が私のほうに来るし、しばらくすると、朝の出勤の時に弁当まで作ってくれるようにまでなった。

ところで最初の施浣の時、私はわずながら彼女に報酬を与えた。「いらない」と彼女は言ったが、私は無理に押しつけたのである。

その当時は今のようにレイプなどと言わなかったが、私の行なったのはエネマ・レイプと称しよいものであるから、その点を考えて女性が後で金銭などを受け取ると法律的にレイプ罪が成立しないというのを真似て報酬を渡したのである。

仕事から帰って食事を済ませたあと、老人の来ない日は毎日の如く佐代子の子供が「あーちゃん」といって遊びにきた。「啓ちゃん、邪魔したらあかんえ」と彼女の声が聞こえるが、子供は入って来たがるし、私もドアを開けて抱き上げて中に入れ、テレビのマンガなどをつげてやる。

やがて彼女が出来上がっている内職を持って入ってくると、私は逆に未加工の内職を出して渡し、仕事を始める彼女の傍で、手伝ったり啓ちゃんと遊んでやったりする。それはまるで若夫婦と子供の家庭のような感じであった。

佐代子は夜が更けて子供がねむたがると、自分の部屋に戻って寝かしつけて、また、こちらに入ってくる。もうそれから後は夫婦同然であった。

(続く)

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