Even“Otokonoko”wants to carry out costume play!
オトコノコだってコスプレしたい!
ミアグループ代表取締役の寺島弘祥さんにインタビュー
〜女装・男性サイズ・コスプレ衣装専門店〜
ミアコスチューム「Men's Costume」
オトコノコだってコスプレしたい!
ミアグループ代表取締役の寺島弘祥さんにインタビュー
〜女装・男性サイズ・コスプレ衣装専門店〜
ミアコスチューム「Men's Costume」
女装用のコスプレ衣装を専門に扱うネットショップ『ミアコスチューム「Men's Costume」』。女装ブームの兆しを確かに感じる今日この頃、「安さ」と「高品質」を武器に幅広い展開を見せるミアグループ代表取締役=寺島弘祥さんが見ているものとは何か―― 。商売の現場からホットなインタビューをお届けします!
うちの客層はそのキャラになりきりたい人、というのが基本です
かなりの割合でエロゲの衣装を着用しながら
オナニーしてるんじゃないかと思いますよ
これは全然おかしな事じゃありません
フライトシミュレーターをやる時にパイロットスーツを着るのと同じですよ
ミアコスチューム「Men's Costume」は、女装用のコスプレ衣装を専門に扱うネットショップだ。男性サイズのセーラー服やメイド服が豊富に揃っており、手軽に女装ライフへの第一歩を踏み出すことができる。
かなりの割合でエロゲの衣装を着用しながら
オナニーしてるんじゃないかと思いますよ
これは全然おかしな事じゃありません
フライトシミュレーターをやる時にパイロットスーツを着るのと同じですよ
このショップを運営するミアグループは、コスプレ衣装販売だけではなく、メイドカフェ「ミアカフェ」、メイドによるマッサージサロン「ミア・リラクゼーション」、メイド美容室「ミアヘア」、コスプレ撮影スタジオ「ミアスタジオ」など、アキバ系全般に幅広く事業を展開している。
女装用衣装を作り始めた経緯や、商品の特徴、購入するユーザー層などについてミアグループ代表取締役の寺島弘祥さんに詳しく話をうかがってみた。
ミアコスチュームの歴史は2004年5月、メイドカフェ「ミアカフェ」のオープンにさかのぼることができる。
「最初はメイド服を業者から購入していたんです。当時はメイド服も高かったので、試しにうちが販売するから卸価格で売ってくださいと頼んでみたんです。それで店舗で販売してみたら意外に売れたので、今度はうちで作ってみるかと、これがアパレルに参入したきっかけです」
2005年には店舗で販売するだけではなく、インターネット上に販売サイトを立ち上げたり、秋葉原駅前にあるラオックスが運営するオタク系デパート「アソビットシティ」のコスプレ衣装コーナーでも取り扱いを始めるなど、本格的にコスプレ衣装販売に参入していった。
ミア・カフェ
■営業時間=平日(月曜〜金曜日・祝祭日除く)12:00〜22:00(L.O. Food&Drink=21:00)
土・日・祝日 11:00〜22:00(L.O. Food&Drink=21:00)
年中無休
■住所=〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-2 明治ビル1F(M2F) ↑こちらは秋葉原にある「ミアカフェ」店内の様子。制服をはじめ、コスプレ衣装コーナーが充実している。
ASOBITCITY(アソビットキャラシティ)
■営業時間=10:00〜22:00 年中無休
■住所=〒101-0021 東京都千代田区外神田1-8-8
■TEL03-3257-2590 ↑オタク系デパート「アソビットシティ」の外観。男性用サイズのコスプレ衣装を実際に確認したい方はこちらの2Fへどうぞ。
当時は女性向け衣装だけを作っていたのだが、意外なことに男性客が多く、彼らからのリクエストメールや、「アソビットシティ」を運営するラオックスからの要望もあったため、ほどなくして男性サイズの衣装も作り始めるようになる。
そして、2006年2月に男性サイズ専門のコスチューム販売サイト、ミアコスチューム「Men's Costume」がオープンする。
「オープンした理由は、単純に男性サイズ専門のサイトがなかったこともありますし、その方が見やすいし気持ち的にも買いやすいのではないかと思ったからですね」
サイトは「男性が気持ち的に買いやすく」するために、決済手段を多数揃える、「郵便局留め」も可能にする、表書きに商品名を記載しない、などの工夫が数多くされており、最初から売上も好調だったという。
この男性サイズ専用サイトの存在もあり、女性サイズを含めたミアコスチューム全体でも男性客の割合は4割を超える。だが、必ずしも彼らは女装愛好者というわけではないようだ。ではいったいどのような人たちが購入しているのだろうか。
実は男性客の半分は男性サイズではなく、女性サイズのコスチュームを購入しているという。これはいったいどういうことだろうか。
「たぶん女性へのプレゼントなんじゃないでしょうかね。彼女やキャバクラのお姉ちゃんなんかに着てもらうと。中にはダッチワイフに着せている人もいるでしょうが」
では逆に男性サイズを購入する男性は?
「うちの客層はそのキャラになりきりたい人、というのが基本です。かなりの割合でエロゲの衣装を着用しながらオナニーしてるんじゃないかと思いますよ。これは全然おかしな事じゃありません。フライトシミュレーターをやる時にパイロットスーツを着るのと同じですよ」
もちろん衣装の多くがアニメやエロゲを題材としているので、コミケなどのコスプレに使用している人も多いという。だが、そのような人は女装よりも抵抗の少ない男性キャラのコスプレをやるのではないか?と思ったのだが。
「いやいやいや、男性キャラのコスプレをする人はまだ女の子にモテたいという邪念がある人たちです。うちのお客さんはとっくに解脱されてますので、ほとんどの方が最初から女装です」
そうか。男性キャラのコスプレは邪道だったのか! 目から鱗が落ちました。
次に男性向けコスプレ衣装を作る際、特に注意することを聞いてみた。
「男性と女性は同じくらいの身長体重でも肩幅がまったく違うので、女性向けの衣装をそのまま大きくしても男性にはフィットしません。ですから当社では男性の体型にあわせた専用の型紙を用意しています。もちろんできあがった商品は必ず僕が一度着用して、着心地やシルエットを確認しています」
ミアコスの男性向けコスプレ衣装は、基本的に身長170cm前後、体重60kgの1サイズだ。このサイズで標準的な男性の7割くらいがジャストに着こなすことができるという。
ただし、女装愛好者には小柄な人が多いので、女性用のXLかLLでもだいじょうぶな場合もあるようだ。
確かに中国の工場で作ったものの中には品質が悪いものも多いです
ですがうちの商品は値段を下げてもクオリティは絶対に下げたくありませんでした
そこで現地に何度も行き、何十社も工場を廻って、いちばん技術の高いところ
(ユニクロやしまむらの商品を作っているところだという)と契約し
その上で徹底的な品質管理を行ないました
さて、ミアコスのコスプレ衣装には単純明快な二つの特徴がある。それは「安さ」と「高品質」だ。
ですがうちの商品は値段を下げてもクオリティは絶対に下げたくありませんでした
そこで現地に何度も行き、何十社も工場を廻って、いちばん技術の高いところ
(ユニクロやしまむらの商品を作っているところだという)と契約し
その上で徹底的な品質管理を行ないました
ご存じの方もいると思うが、コスプレ衣装には「コスパ」という大手メーカーが存在する。コスパの衣装は高品質ではあるが、かなり高額であることも知られている。
ミアコスは発足当初「コスパと同クオリティで半額」をキーワードとしていたそうだ。
確かにミアコスの衣装は安い。たとえばアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の制服で調べてみよう。コスパでは上下別売り、あわせて33600円だが、ミアコスでは上下セットでなんと3980円だ。ほぼ10分の1である。売れ筋のメイド服も4000円〜12000円(7000円程度のものが多い)と求めやすい値段設定になっている。
↑こちらがその制服。人気商品のため、取材時には女性用のMサイズが売り切れとなっていた。
低価格の理由は中国への製造委託と大量生産だ。
当初はミアコスでも日本の工場に縫製を委託していたそうだ。確かに日本の工場は品質も高いがコストが高く、一部のマニアには評価されるもののなかなか売上が上がらなかったため、中国の工場を使用することになったという。値段を下げてたくさん売るという方向に戦略を変更したのだ。
だが、品質面では問題にならなかったのだろうか?
「確かに中国の工場で作ったものの中には品質が悪いものも多いです。ですがうちの商品は値段を下げてもクオリティは絶対に下げたくありませんでした。そこで現地に何度も行き、何十社も工場を廻って、いちばん技術の高いところ(ユニクロやしまむらの商品を作っているところだという)と契約し、その上で徹底的な品質管理を行いました」
実は寺島さん、この業界に入る前は大手家電メーカー東芝で、ノートパソコンの海外工場管理を担当されていたそうだ。そこでの経験が今も生きているという。
「彼らは少しでも目を離すと品質を下げて儲けをとろうとします。そうさせないよう管理するのが僕の仕事でした。価格競争に嫌気がさして東芝はやめたのですが、結局今も同じ事をやってるんですよね(笑)」
このような徹底的な品質管理の結果、ミアコスの中国製の衣装は日本製とほとんど遜色ないクオリティだ。実際に両方を見せてもらったのだが、筆者はまったく違いを指摘することができなかった。
「残念ながら現在流通している中国製の中には、本物を買ってきてそのままコピーし、品質を下げて売っているものも多いですが、うちの商品は縫製もしっかりしていますし、日本製と見た目の差はまったくないと自負しています。ただ、厳密に言うと洗った時に違いがでます。それは生地の質と染色技術の差ですね。染めたあとの乾燥のしかたが違うのです」
ミアコスでは高くても品質のいいものを求める人のために、従来通り日本製のものも販売を継続している。おもしろいことに、日本製のものを購入する人の7割は男性だそうだ。
「中国に生産を依頼し価格を下げたことによって、ものすごく売上は上がりました。特に今まで高価格に躊躇していたライトな層のユーザーが増えたことが大きいですね。ただし、利幅を下げることによって価格を下げていますので利益はほとんどでていませんが(笑)」
利益を度外視してまで、高品質なコスプレ衣装の提供にこだわるミアコス、そのモチベーションは、ディスカウントショップやネット通販などで販売されている、ミアコスよりもさらに低価格な中国製コスプレ衣装の氾濫への危機感にあるようだ。
↑ミアコスチュームの商品(左)と、他社製品(右)を並べたところ。リボンの質は一目瞭然だが、スカートのウエストがゴム止め、トップスが前開きなど、他社製品ではコストダウンのため低品質化が図られている。
「うち以外の中国製衣装は、コストを削るために相当品質を落としています。ネットショップの写真では細かい品質はわからないので、初めてコスプレ衣装を買った若い人たちが『こんなものか』と思ってしまい、結果的にコスプレ文化がバカにされるようになるのが本当に嫌なんです」
「中国製の1.5倍出してミアコスの衣装を買ってくれれば、クオリティの高いコスプレができます。絶対に損はさせないので、ぜひ一度手にとって、そしてよかったら着てみてください。きっとわかるはずです」
高いモチベーションで高品質なコスプレ衣装を作り続けるミアコス。筆者も近いうちにミアコスの衣装で女装デビューをしてみるつもりである。
文=田口こくまろ
↑ミアコスチュームの新作、「VOC@LOID 初音ミク」、「VOC@LOID 鏡音レン」。キャラの特徴的なアクセントカラー、緑と黄色の箇所はPVC仕様。その他にもこだわりが満載の自信作!
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ミアコスチューム「Men's Costume」
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田口こくまろ モテたい一心で大好きだったラムちゃんに別れを告げアングラ・サブカル方面に耽溺するも結局失敗、40歳を前にして完全にオタ方面に転向を果たす。現在はブランクを取り戻さんとアニメとエロゲとラノベに全財力と精力を注入中。 |
09.06.06更新 |
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