The
ABLIFE November 2012
窮屈な毎日に縛られて気持ち悪くならないためのゆるやかな処方箋
黒い恥毛の奥深く、まばゆい女陰から迸る黄金色のオシッコを百薬の長と崇める稀代のネクタール(神の酒=おしっこ)愛飲作家が、自由闊達、繊細至極、奇々怪々、博覧強記の知性に加えて、百花繚乱の体験談を交えて読者諸兄からの質問・相談に答える新連載。内容・ジャンルは自由。ネクタール+言葉の免疫で、貴方が今を生きるためのヨスガを紡ぎます。
★ご質問、ご相談案件の投稿方法が簡単になりました! 個人情報のご記入は一切不要です。
第39回の受付案件
186、「女性からのOKサイン」
187、「スパンキングの気持ちよさ」
188、「弟のブリーフを嗅いてオナニーする私」
189、「ショックな現実を見た時の対処法」
190、「クリトリスが大きくなる」
186、「女性からのOKサイン」
芳野先生、初めてお便りいたします。私は36歳の会社員・男です。現在、素人童貞でありまして、どうにかして彼女を作りたいと考えていますが、女性とのやり取りに慣れておらず、せっかく女性と接する機会があっても緊張のためにぎくしゃくしてしまいがちです。そんな私でも、時々は会話が弾むことがあり、もしかしたらこれはいい雰囲気なのかも知れない......と思える瞬間もなくはありません。そのような折、女性のほうから「OK」サインのようなものを出してくれることがあると聞いたことがあるのですが、本当でしょうか。また逆に、そのサインを見逃してしまうと、怒られたりすることもあるとか......。という訳で現在、身の周りの様々な人から「これが女のサインだ」という仕草や表情などを聞き込みしています。髪をいじる、脚を何度も組みかえる、舌をちょっとだけ見せる、じっと目を見て話してくるなどが挙がっていますが、是非、芳野先生からもご経験から掴まれた「女のサイン」をお教えいただけたら嬉しいです。どうか、よろしくお願いいたします。(会社員/片瀬)
私はすべてが自然体でして......。
「女性からのOKサインも拈華微笑(ねんげみしょう)......。
というわけで、
No.33「童貞でとにかく何も分からない」
NO.34「SMパートナーどころか、恋人すらも見つからない」
No.59「女性からイジってもらうにはどうしたらいいか」
No.68「女性へのアプローチの仕方」
No.75「男の上手なフリ方」
No.81「女性と接する時に気を遣うこと」
No.102「結婚したい女です」
No.122「男性と話せない」
No.175「女性から男性を口説く時のスマートな方法」
をごらん下さいませ。
それと、参考になると思いますので――
渡辺淳一『反常識講座』の、
第六章 軽率になって恋をしよう
第七章 恋愛で頭をきたえよう
をお読み下さい。面白い。第七章 恋愛で頭をきたえよう
187、「スパンキングの気持ちよさ」
いつも楽しみにしています。SMやアブノーマルな行為にまったく詳しくない私の質問を送らせて下さい。素朴な疑問なのですが、Mの人が味わうという「痛みが快感に変わる」という感覚が、私にはどうしても理解できません。理解する必要はないと言われてしまえばそれまでなので、今まで誰にも単刀直入に聞くことが出来なかったのですが、興味があるんです。スパンキングをされて、あるいは鞭で打たれて、どうして気持ちいいのですか?(学生/840)
「鞭で打たれて、どうして気持ちいいのですか」といわれても、そのひとの性癖や趣味、性感、感性の問題ですから、説明のしようがありません。
わからないひとにはわかりません。
No.184「女王様になりたい」で紹介しましたが、誌友(ファン)の奥サマから鞭打ちの実験台にされてしまって、お尻を連打され星座きらめく腫れぼったいお尻で帰宅し、山の神に見つかってしまったことがあります。
私とてイタイのはキライなのですが、奥サマ女王のムードに酔ってしまって、二人きりの時に奥サマにオタノミして、スパンキングを再現してもらいました。
御主人から奥サマへのソーニューは許されておりませんから(舌は別)まあ、ムードセックスの一種というわけでございましょう。
ビアズリーといえぱ『サロメ』。
そのビアズリーと並び称される同時代の画家フランツ・フォン・バイロスは『アフロディットの園』で有名です。
そのバイロス、娼婦の鞭で、頚部を打ち砕かれて死んだという説があります。四十一歳。
鞭打の傷痕が体中に無数にあったといわれています。
コワイデスネ。
「痛みが快感に変わる」ということは、人間には苦痛と性的興奮との関係が内在しているということらしく、それに気づかない人もいるわけです。
鞭打ちではありませんが、苦痛が快感になる例で最高なのは「愛咬」だと思うのですが、私のアワレなムスコには、ある女人に咬みつかれた傷痕がまだ残っております。
今でもそこだけがうすくなり、切れやすく、痛くて、いたくて......トホホ......
愛咬の傷
嗚呼 あわれなる
傷だらけの男根よ
思い女(びと)に噛みつかれた傷あとは
まだ恥垢を滲ませ
食い千切られる恐怖をなつかしむ
思い女(びと)の愛咬の傷
よしのまゆみ
嗚呼 あわれなる
傷だらけの男根よ
思い女(びと)に噛みつかれた傷あとは
まだ恥垢を滲ませ
食い千切られる恐怖をなつかしむ
思い女(びと)の愛咬の傷
188、「弟のブリーフを嗅いてオナニーする私」
以前「あぶらいふ」に投稿させていただいたことのあるP/あずみちゃんです。芳野先生、私は中二の時に二つ年下の弟の黄ばんだブリーフの匂いを嗅いでから、男性の汚いパンツを頭にかぶってオナニーをするのが大好きになった女です。以前から、男の人からフッと香ってくる汗臭さにアソコをジンワリと反応させてしまうところがあったのですが、弟のパンツをかぶってオナニーする経験をして以降、自分が本当に体臭好きな匂いフェチ女なんだと分かりました。そんな私にとって、制汗スプレーや男性用の香水はもはや敵。最近の若い男は大概何らかの製品を使っているので悩ましく思います。さて、そんな私が芳野先生に是非お聞きしたいのは、(男性の)昔の匂いについてです。昔というのは、昭和のことです。これは勝手な妄想かも知れませんが、平成生まれの私にとって、昭和の男性は野生的に見えるというか、匂いの塊に見えるというか、つまりとっても魅力的なのです。先生は男性ですので同性の匂いが充満する状況なんて思い出すのもイヤかも知れませんが、先生がご存じの、昭和の男の匂いのこと、匂いフェチな私向けに教えて下さらないでしょうか。私にとってこれはとても贅沢な相談で、とっても恐縮なのですが......。(変態仮面/あずみちゃん)
「男の匂い」に「昭和」も「平成」もないと思いますが......。
それでも気になるのなら、開高健の『日本三文オペラ』でも読んでごらんあそばせ。
終戦時の「昭和の男の匂い」を感じるカモしれません。
さて――
私とて男女の超清潔、無臭化志向については気になっております。
制汗スプレーや除臭スプレー、口臭体臭等の消臭グッズがはんらんしている。
男の化粧品は微香性、無香料と無臭に進んでいる。
「自己臭症」というのは、未熟な思春期にみられた心の病気だったのに、それが年齢に関係なく発症してきて、社会病理になっている。
老人介護や人口肛門のはずの大便消臭剤が、一般人にもよく売れるようになった。
動物にとって匂いは自己主張のサインです。
人間は生きているから匂いがある。
雲古がクサイのはあまたりまえです。
体臭があるのもあたりまえです。
それをわざと消臭して、自分を消している。自然を消している。
自己否定してよろこんでいる。
自然を消して、人間が生きられるとでも思っているのですか......。
ビバ、男女の自然の匂い!
189、「ショックな現実を見た時の対処法」
インターネットの海を徘徊していると、日本では決して放送されない海外のドキュメント映像を目の当たりにすることがあります。先日、彼女と一緒に怖いもの見たさでそのようなサイトを閲覧し、幾つかの映像を見ました。窃盗の罪を犯して民衆にリンチされ、生きたまま焼き殺される男性、麻薬組織に捕まって棍棒で頭を殴られ、首を切断される若い女性、敵兵に凌辱された上に殺された女兵士の死体がゴミのように扱われているところなどが、モザイク等一切の処理がされないままの状態で目に飛び込んできました。これにショックを受けた僕の彼女が、数日間、仕事にもいけない状態になってしまったのです。観た映像が昔のものではなく、現在のもので、あれが世界の現実なんだと思い切り突きつけられたことが、彼女の中の何かを溢れさせてしまったようです。芳野先生、こういう種類のショックに対して、有効な対処法や、考え方、あるいは前もっての鍛え方というのはあるのでしょうか。(自営業/K・S)
現実はすべてショックばかりなんだから、いちいちショックを受けていなくてもいいんじゃないですか。
コワイモノ見たさは人間のクセですし、それをいちいち「仕事にもいけない」なんて、少々オーバーなんじゃないですか。
それほど弱い人間なら、ノイローゼになったり、早死にしてしまいますよ。
そのほうがよほどコワイ。
ショックな現実はあたりまえなのですから、気にするほうがオカシイと思います。
この世の中、なんでもありですから、イヤなものはすべて無視して、好きなものばかり見たりきいたり考えたりしていればよろしい。
すべて考え方ひとつ、個人の脳みその問題ではありませんか。
190、「クリトリスが大きくなる」
芳野先生に質問です。私は30歳の女で、独身。ほとんど毎日オナニーをして自分を慰めています。私のオナニーの仕方は、クリトリスに指で触れ、擦るようにして行なうのですが、心配なのは、このようなやり方をしていると、クリトリスが大きくなってしまうのではないかということです。乳首は、刺激しすぎると大きくなるそうですね。また、陰唇も、あまり引っ張ったりすると、伸びてしまうことがあるそうです。でも、クリトリスというのは男性で言うところのオチンチンで、男性のオチンチンがオナニーで大きくなるという話は聞きませんから、私のクリトリスも心配する必要はないのでしょうか。どうもいろいろな説があるようで不安なので、教えていただきたいのです。クリトリスがオチンチンのように大きい女性もいるそうですが、そういう方は、先天的に大きかったのでしょうか......。実は、現時点で私のクリトリスは平均よりも大きいらしいのです。昔から大きさが目立って変わったということはないと思うのですが、このままオナニーをし続けたらどうなるのか......やっぱり不安です。(団体職員/ユメ)
私、クリチャンの大きな女人は好きなんですケド......。
それはさておいて、医学的に申しますと――
クリトリスは性感の中枢ではありません。あってもなくてもいい。
性感とクリトリスの大小は関係ありません。
オナニーのしすぎで、クリトリスが肥大するとは一概にはいえません。
妊娠中、生殖結節が、男にはペニスをつくり、女にはクリトリスをつくります。
ですから、クリトリスはペニスに相当するものですから「クリトリス幻想」が生じ、クリトリスさえいじれば感じるだろうという誤解が生じてしまったようです。
イタがる女性もあることもおわすれなく。
昔、私の誌友(ファン)夫人のお話です。
オテテがどうしてもクリトリスにいってしまう奥サマでして......。
そこで、それではと御主人が協力したワケ。
奥サマの手のかわりに、昼となく夜となく、奥サマを大股開きにして、舐めたり、吸ったり、くわえたりしたんだけど、首が痛くなるばかりでくたびれる。
それではと、クリップで挟んで引っ張ったり、そのまま放置したりして、首をなでていた。
で、私が招待された時なのですが......。
御主人、極細の釣り糸で奥サマのクリトリスを縛りまして、ロングスカートの深いサイドスリットから糸をだしまして、散歩しながら、クイッ、クイッって引くワケ。
「あっ」
「いやっ」
「いたい」
「やめて」
奥サマの顔がゆがむ。呻き声を殺す、足もとがおぼつかない。
苦痛と快感......
御主人が、私に糸をにぎらせた。
「チビったら、飲んであげて下さい」
「ハイ」
立ち止まる。腰がふるえる。
「もう、だめ」
奥サマがよろよろとすがりついた。
荒い息の赤い唇が唾液であふれかえっている。キスしちゃった。
御主人、奥サマが舌を入れてきたのに、気がついたかしら......。
お土産は、奥サマのビショビショの黒のTバックでした。
「感度がよくてね」
と御主人はうれしそうだった。
「毎日、しとしとと、飲まされています」
奥サマの紫色に肥大したクリトリスは、弛緩して長く扁平にのびていましたから、その後、御主人から、奥サマにクリトリスピアスをして、細い鎖をつけて散歩していると、おたよりをいただきました。
うるわしい御夫婦愛デス。
(続く)
皆様からの相談・質問を大募集!
ご質問・ご相談案件を寄せてくださる方は、下の「投稿入力画面へ」より入力フォームをご利用下さい。個人情報のご記入は一切不要です。
尚、郵送の方は下記の宛先まで、葉書か封書にてお願いいたします。
【郵送宛先】
〒101-0065
東京都千代田区西神田3-3-9 大洋ビル4階
株式会社 大洋図書
WEBスナイパー編集部「あぶらいふ」係
関連記事
ABLIFE INFORMATION 『あぶらいふ』が貴方からの投稿を待っています!